6/21〜6/27のSANFRECCE Diary


<09.6.27> 中国新聞とホットニュース等によると、選手や監督は「2年前のリベンジ」をかなり意識している模様です。ただ、それ以上に重要なのは、勝ち点を積み上げてリーグ戦で上位に進むこと。今節の結果次第では2位に上がる可能性もあるだけに、しっかりと勝ち点3を取って欲しいと思います。
 今日の試合会場は西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で、午後1時キックオフ。ビックカメラ、ソフマップのポイントカードを提示すると、当日でも前売り価格でチケットが購入できるそうです。テレビ放送はスカパーのch180(SD画質)とch190(HD画質)、及びスカパーe2のch800(HD画質)で生放送、またKBS京都での録画放送が予定されています。今日は現地に行きますので、ブログでの速報はできません。スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報などでチェックして下さい。
<09.6.26> 明日は第15節京都戦をアウェイ戦います。
 京都はJ1復帰1年目の昨年は、やや苦しんだものの14位でフィニッシュ。今年はJ1定着と上位進出を目指して、李正秀、ディエゴ、豊田ら豪華な補強をしてシーズンを迎えました。そして序盤は神戸、G大阪との「関西ダービー」に勝利するなど、上位をキープしていたものの第6節から4連敗。ナビスコ杯も1勝もできずに終わってしまいました。5月以降の戦績は次の通り。
9H ●0-1 名古屋 【名】ダヴィ
10H ○2-0 横浜FM 【京】パウリーニョ、ディエゴ
11A △0-0 FC東京
12H ○2-1 千葉  【京】パウリーニョ2、【千】巻
N3H ●0-1 神戸  【神】小林
13A △0-0 山形
N4H △1-1 FC東京 【京】柳沢、【東】石川
N6A ●1-2 千葉  【京】角田、【千】深井、巻
N7H ●0-3 柏   【柏】菅沼2、李忠成
14A ●1-2 大宮  【京】ディエゴ、【宮】マト、塚本
 前節は4-5-1の布陣で臨んだもののセットプレーから失点。前半終了間際に李正秀が退場になったこともあってなかなか攻撃が構築できず、PKで1点を返したものの塚本に素晴らしいFKを叩き込まれて敗れています。次節は李正秀が出場停止ですが、ただ怪我で戦列を離れていた柳沢は出場可能だとのこと。加藤監督は相手に合わせてメンバーや戦術を変えてくるだけに、不調だからと言って油断するわけにはいきません。
 対するサンフレッチェですが、前節太ももの痛みが再発した森脇についてペトロヴィッチ監督は「次の試合については様子を見る」と語っているので、無理はさせない可能性が高そう。と言うことで、前節と同じメンバーで戦うものと思われます。
        中林

   槙野  ストヤノフ  盛田

      青山  中島

ミキッチ            服部

     柏木    高萩

        佐藤寿

SUB:原、横竹、橋内、岡本、李、高柳、平繁
 京都と言えば、2年前の入れ替え戦で敗れJ2に突き落とされた因縁の相手。こちらは半分以上はメンバーが残っているのに対して京都はほとんど誰も残っていない、と言う違いはありますが、しかしだからと言ってあの屈辱を忘れるわけにはいきません。「紫のプライド」を取り戻すためにも、また上位進出を果たすためにも、明日は勝ち点3を取って欲しいと思います。
<09.6.25> 先日紹介した「紫熊倶楽部7月号」にも書いてありましたが、第13節を終えた時点で6位、と言う成績は2年前に良く似ています。ペトロヴィッチ監督の2年目だった2007年は、その攻撃的なスタイルが徐々に姿を現して来た年。ウェズレイ、佐藤寿の「J1最強」とも言われた2トップを軸に、リーグで3番目に多い22得点を叩き出していました。またリーグ戦の展開も良く似ていて、G大阪が勝ち点28でやや抜けていた以外は混戦。3位の川崎Fから12位の横浜FMまで10チームが勝ち点5差の中にひしめいていました。サンフレッチェが第13節時点で持っていた勝ち点21は、降格圏の16位とは11の差。当時は、まさかそれから10しか勝ち点を積み上げることができない、なんて思ってもいませんでした。
 前年度残留争いに巻き込まれながら勝ち残り、上昇気流に乗りかけていたサンフレッチェの転機となったのは、リーグ戦再開直後の第15節鹿島戦(第14節浦和戦の日程が後に組まれていた)でした。ウェズレイが怪我で出れなかったサンフレッチェは15分に先制点を許しましたが、その後は内容的に圧倒して前半のうちに追いつきました。しかし後半は鹿島がその実力を発揮して5分に勝ち越しを許し、終盤にリスクをかけて攻めに行ったものの逆にカウンターから2失点。結果としては1-5で敗れることになりました。そして、この試合がターニングポイントとなったと言う意味では相手の鹿島も同じ。この勝利で順位を8位から4位にジャンプアップすると、その後も順調に勝ち点を積み重ねて歴史的な逆転優勝に繋げています。クラブとして持っていた「体力」の差、と言ってしまえばそれまでですが、それにしても強烈なコントラストを描くことになってしまいました。
 前述の「紫熊倶楽部」の記事にもあったように、2年前は2トップ頼りだったのに対して今年はどこからでも点を取れるチームになっています。また得点以上に失点する傾向があったのに対して、今年は粘り強く守ることもできています。神戸戦で見られたように、苦しい状態から反発する力も見せています。監督にも選手にも「2年前の二の舞いは避ける」と言う気持ちはあるでしょうから、同じことにはならないだろう、とは思います。ただ、だからと言ってまだまだ安心できないのも確かです。
 その最大のポイントは「選手層」ではないかと思います。2007年シーズンに本当に苦しくなったのは8月以降。夏場に運動量が低下して思うようなサッカーができなくなり、守れず、点が取れずの悪循環に陥りました。そしてそのきっかけとなったのはU-20代表と五輪予選で、チームの主力となっていた青山、柏木らが疲れていたにも関わらず起用せざるを得なかった、と言う問題がありました。また上野、前田の放出によるFWの駒不足も深刻で、ウェズレイ、佐藤寿のパフォーマンスが落ちても代える選手がいませんでした。更に8月にストヤノフを獲得したもののなかなかフィットしなかったのも誤算でした。シーズン終了後にペトロヴィッチ監督は「特定の選手にこだわり過ぎた」と反省の弁を述べていますが、しかし練習で良いパフォーマンスを見せなければ試合に起用しない、と言うのが監督のスタイル。チームとしての層の薄さが2年前の降格の根本原因の一つだと言うのは間違いない、と言えます。
 では今年はどうかと言うと、オフシーズンの補強と若手の成長のおかげで2年前よりは層が厚くなっているのは確かです。GK2人と森崎兄弟が不在、と言う緊急事態にも関わらず、サッカーの質を落とさず戦えているのがその証拠だと言えます。ただ、仮にこれ以上離脱者が出てもやって行けるか、と言うと厳しいところ。特に森崎兄弟の復帰の目処が立っていない事を考えると、不安は拭いきれません。
 クラブの経営状態や「育てて勝つ」と言う方針を考えれば、少なくとも今の段階で補強を考えることは無いでしょう。とすれば、層を厚くするためには選手を育てるしかありません。思えば3年前、降格の危機に瀕していたチームを救ったのは、20歳の青山と18歳の柏木でした。そろそろブレイクして欲しい平繁。ナビスコ杯で起用されて結果を出した横竹や橋内、大崎。昨年から何度か出場機会をつかんでいる清水。サポーターからの期待も大きい岡本。更に2年目の丸谷、内田、篠原。彼らの中から1人でも2人でもレギュラーに匹敵する力を付けるかどうかが、今後のチームの浮沈を左右することになるのは間違いありません。
<09.6.24> 昨年6月、サンフにレンタル移籍してきてJ1昇格に貢献した結城耕造選手。所属先だった千葉から戦力外通告を受けて移籍リストに掲載されていますが、最近は大分トリニータの練習に参加しているのだそうです。西日本新聞の記事によるとシャムスカ監督は「ぜひ欲しい選手」と語っていたそうで、その後の練習試合2試合にも出場している模様です。2002年にプロ入りしたときから休学していた早稲田大学に復学し、ワセダクラブの田無フットサルスクールでコーチを務めながら移籍先を探している、と言う結城。大分でプレーする機会が与えられると良いのですが。
<09.6.23>  高円宮杯を目指すプリンスリーグU-18中国のセカンドラウンドの日程が発表されました。それによると、現在1位を走っているサンフレッチェユースの日程は次の通り。
 7/4 (土)11:00 瀬戸内高 (吉田サッカー公園)
 7/11(土)13:30 高川学園高 (吉田サッカー公園)
 7/18(土)11:00 広島観音高 (広域公園第一球技場)
 今年の中国地域の高円宮杯出場枠は2チーム。サンフレッチェユースと3位高川学園の勝ち点差は7あるので、1勝すれば出場権獲得が決まります。ただ、昨年失ったプリンスリーグのタイトルはぜひ取り戻したいところ。勝ち点2差で追う広島観音との争いに注目です。
 一方、Jリーグも先週Jユース杯(今年は「Jユース サンスター・トニック・カップ」と言うらしい)の日程を発表しました。これによるとサンフレッチェユースは清水、大分、鳥栖と同組で試合日程は次の通り。
 8/29(土)11:00 清水エスパルスユース (アウトソーシングスタジアム日本平)
 9/27(日)14:00 サガン鳥栖U-18 (吉田サッカー公園)
10/25(日)14:00 大分トリニータU-18 (吉田サッカー公園)
11/1 (日)14:00 サガン鳥栖U-18 (鳥栖市北部グラウンド)
11/7 (土)13:00 清水エスパルスユース(吉田サッカー公園)
11/14(土)14:00 大分トリニータU-18 (大分スポーツ公園サッカー・ラグビー場Bコート)
 勝ち抜きの条件は上位2チームで、グループリーグを勝ち抜いた16チームと日本クラブユースサッカー連盟代表の4チームを加えた20チームによるトーナメントで「冬の王者」を決定します。
<09.6.22> 昨日ビッグアーチで行われた第14節神戸戦は、一時は2点差をひっくり返されたものの再逆転して3連勝。順位を5位に上げました。
 代表から戻ってきた槙野が先発に復帰して、次のメンバーで戦いました。
        中林

   槙野  ストヤノフ  盛田(→高柳68分)

      青山  中島

ミキッチ(→平繁75分)     服部

     柏木    高萩

        佐藤寿(→李89分)

SUB:原、横竹、橋内、岡本
 対する神戸は、GK:榎本、DF:石櫃、北本、宮本、内山、MF:田中(→朴79分)、松岡、丹羽、大久保(→吉田71分)、FW:茂木、マルセウ(→楠瀬45分)、と言うメンバーでした。最初のチャンスをものにしたのは広島で、1分にDFラインから軽快にパスを繋いで左サイドに展開し、服部が右足でクロスを入れます。これを北本が頭に当てて軌道が変わったのが幸いしてゴールネットを揺らし、広島が先制点を奪いました。
 その後はボールを持つ時間が長かったのは神戸でしたが、しかしシュートの数とチャンスの質で上回ったのは広島でした。11分にはミキッチのパスを槙野がダイレクトで狙ったものの、榎本がスーパーセーブ。23分には服部のパスを受けた高萩がペナルティエリアの中まで持ち込んで危険なシーンを作り、27分には服部のグラウンダーのボールに柏木が走り込んで打ちましたがGKの正面を突きます。30分には柏木のピンポイントのクロスに佐藤寿が頭で合わせましたが、榎本が横っ飛びでキャッチ。39分には柏木が直接FKを狙いましたが枠を外します。逆に神戸は茂木や大久保のドリブル、両サイドからのクロスで攻めてきますが、広島DFが対処して隙を与えません。そして44分、サンフが連続攻撃から最後は槙野が見事な右足のシュートを突き刺して、リードを2点に広げて前半を折り返しました。
 流れを変えようと、神戸のカイオ・ジュニオール監督はマルセウに代えて新人・楠瀬を投入しましたが、これが開始早々にいきなり功を奏します。楠瀬が左サイドから仕掛けてファウルを誘って得たFKで、壁に入ったミキッチが手に当てたとしてPK。久々にJのピッチに立った大久保がGKの逆を突いて決めて、1点差になってしまいました。更に後半5分、右サイドでボールを持った石櫃がゴール前に放り込んで来ると、これがクロスを予想していた中林の動きの逆になってそのままゴールに飛び込んで、あっという間に同点に追いつかれてしまいました。
 その後は両チームとも勝ち越しを狙って速い攻撃の応酬となります。そして21分、楠瀬のロビングのパスをクリアしようとした盛田が足を滑らせてボールは茂木へ。DFラインの裏に抜け出した茂木にGKの股抜きのシュートを決められ、ついにリードを許すことになりました。
 これでやや引き気味にしてカウンター狙いに切り替えた神戸に対して、広島は盛田を高柳に代え「2バック」にして攻めます。後半35分には右サイドでパスを繋いで平繁がシュートしたもののDFに当たり、37分には槙野が右から突破してシュートします。そして39分、ストヤノフのロングボールを佐藤寿がDFと競りあいながら落とすと、ここに走り込んでいた柏木が左足で叩き込んで同点。更にその1分後には槙野の攻め上がりから高萩がシュート。これを佐藤寿がヒールでわずかにコースを変え、ボールは北本に当たってGKの逆を突いてゴールネットを揺らしました。
 その後、石櫃のFKやシュート、茂木のドリブルなどで神戸も攻め込んできましたがGKとDFが落ち着いて対処。中盤もしっかりと走って相手にプレスをかけ続けて、最後は危なげなく逃げ切りました。
 試合後にペトロヴィッチ監督は「心臓に悪い試合だった」と振り返っていますが、そうなったきっかけは主審のジャッジでした。後半早々の広島の右サイドの競り合いでミキッチがファウルを取られましたがそれ自体が微妙だった上に、PKを取られたシーンはもっと微妙。ペナルティエリアのライン上だった上に、「意図的に手を使った」ようには見えませんでした。また石櫃のゴールも、クロスがたまたま入ってしまった、と言うようにも見えました。後半立ち上がりの時間帯でバタバタしてしまったのは確かですが、不運が続いてしまった、とは言えると思います。
 ただ、その後の反発力は見事なものでした。「2人で守って8人で攻める」(ペトロヴィッチ監督)と言うベンチの采配に答えて見せた、素晴らしい攻め。後ろのポジションの選手が次々と前に飛び出すとともに、中盤の選手が入れ替わり立ち替わり後ろに下ってバランスを取って、波状攻撃を繰り返しました。同点のシーンでボールがこぼれたところに柏木がいたのは、柏木自身の成長の結果であるとともにチーム全体の力だ、と言って良いでしょう。
 先週、引き分け以上でOKと言う試合を落としてナビスコ杯のトーナメント進出を逃したサンフレッチェ。この試合でも2点リードをひっくり返されて負けていたら、そのダメージは大きなものだったに違いありません。少なくとも2年前の「悪夢」が蘇って、不安が頭をもたげてきたのではないでしょうか。佐藤寿が語っているように2-0になったらそのまま逃げ切るのが「本当に強いチーム」なのは確かですが、しかし何が起きるか分からないのもサッカーです。不運が続いて負けると言うことは、強いチームにでもあることです。大事なのは、そう言うときにどうするか。しっかりと立て直して再逆転できたこと、しかも自分たちのサッカーを貫いて勝ちきったことは、大きな手応えとなって残ったのではないでしょうか。

速報ブログ 前半 後半
日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 コーナーフラッグ
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<09.6.21> 中国新聞などによると、代表から戻ってきた槙野は元気にチーム練習に参加しているとのこと。1ヶ月ぶりの実戦ですが、先発出場するのは間違いなさそうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後1時キックオフ。試合前イベントとしては、9時からU-9による「サンフレッチェカップ」を補助競技場で。第二球技場では「カルビー×Jリーグ『キッズファンサッカー』」を行います。また11時からは前座試合の「フォリアチャレンジ」があります。メイン側おまつり広場では、9時から「『BUYひろしま』キャンペーン」、10時から「フェイスペイント」を開催。場内では、メイン側3Fコンコースで11時から「バルーンアート」、賑わいイベント広場で11時から「キックターゲット&キックスピード」、B6スタンド下で10時半から「メッセージ記入コーナー」を行います。
 先着プレゼントは、3,500名様に「オペラグラス」を、5,000名様に「BUYひろしまオリジナルボールペン」をそれぞれ11時より各入場ゲートで配布します。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、服部公太選手のプレミアム選手カードを3,000名様に。試合限定グルメは「そばめし」を500円で限定300食提供します。
 テレビ放送は、スカパーがch180(SD画質)ch190(HD画質)、スカパーe2がch800(HD画質)での中継となっています。今日は可能であればブログでの速報をしますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はご覧下さい。
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