7/5〜7/11のSANFRECCE Diary


<09.7.18> 明日からJリーグは後半戦。サンフレッチェはホームにジェフ千葉を迎えます。
 序盤はなかなか勝ち点が伸びず苦しんでいた千葉ですが、このところ調子を上げてきていて勝ち点を19まで伸ばしています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
11H ○2-1 広島  【千】深井、巻、【広】高萩
12A ●1-2 京都  【千】巻、【京】パウリーニョ2
N3H ●0-1 FC東京 【東】近藤
13H △1-1 横浜FM 【千】巻、【横】小宮山
N4A ○1-0 山形  【千】深井
N5A ●1-2 清水  【千】下村、【清】原、兵働
N6H ○2-1 京都  【千】深井、巻、【京】角田
14A ○1-0 名古屋 【千】深井
15H ●0-2 大宮  【宮】藤田2
16A ○2-1 大分  【千】深井、下村、【分】高橋
17H △1-1 神戸  【千】谷澤、【神】朴
 3失点以上失ったのは開幕戦だけで、それ以降の試合では全て2失点以下。総失点23と言うのはそれほど少ないわけではないのですが、粘り強く戦えているのは確かです。また総得点17は下から2番目の少なさですが、逆に言えば「効率良く勝ち点を取っている」と言えるでしょう。前回の対戦でも広島がシュート22本を打ちながら1点しか取れなかったのに対して、千葉は8本打って2得点。明日も粘り強く守り、またカウンターを仕掛けてくる相手に対して、根負けしないように戦わなければなりません。
 対するサンフレッチェは、ミキッチと高萩が練習に戻ってきているようなので、明日は少なくともベンチ入りはしそうです。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
        中林

   森脇  ストヤノフ  槙野

      青山  中島

ミキッチ            服部

     柏木    高柳

        佐藤寿

SUB:原、橋内、横竹、李、楽山、高萩、平繁
 サンフレッチェはこのところ3連敗で、良いサッカーの内容が結果に結びついていません。明日もボールは支配できるものと思われますが、しかし問題はそこからでしょう。攻め急ぎ過ぎたり、あるいはゴール前に人数をかけ過ぎたりしてカウンターを食らわないよう、十分に注意しなければなりません。これ以上負けると2年前の悪夢が蘇り兼ねないだけに、明日は何としても勝ち点3を取って欲しいと思います。
<09.7.17> 発売が遅れていた「紫熊倶楽部」8月号(Vol. 138)が昨日届きましたので紹介します。表紙は槙野選手と中島選手で、インタビュー記事もこの2人です。前のカラーページに登場する槙野選手は、初めて選ばれた代表についての話。緊張に包まれた広島出発から試合に出れないどころか練習でDFもさせてもらえない苦しみ。しかしそんな中でも持ち前の明るさを失わず、チームの盛り上げ役に徹していたそうです。中村俊輔から贈られた「俺は、お前みたいな選手は好きだよ」と言う言葉を折り込みながら、5月下旬からの1ヶ月間を描いています。
 編集長によるコラムは、暑い夏を迎えるに当たってのチームが抱える課題について。怪我人続出の状況下で、守りを固める相手をいかに崩して行くか。選手たちの成長、特に新戦力の発掘が鍵となるのではないでしょうか。
 連載・スタッフたちの「ガンバロウゼ」ではユースの雨野コーチを取り上げています。高校2年の時に左足に大怪我を負い、それが原因で足のサイズが2cm縮んでしまった、と言う経験を交えて、諦めないことの大切さを語っています。
 マッチレポートはナビスコ杯の磐田戦と、リーグ戦の神戸戦、京都戦、磐田戦。ユース等の下部組織のレポートと紫熊短信、READER'S AREAを挟んで、中島選手のインタビュー記事は全編彼の言葉だけで綴られています。「全て自分で学んだ」と言う子供時代からイタリア行きを考えていた中学生の頃、仙台育英への進学、そして仙台でのプレー。トライアウトを経て千葉に移籍し、オシム監督と出会って初めて「真剣にサッカーのことを考える楽しさを知った」のだそうです。今や、広島にとって欠かせない選手となった中島の言葉をサポーターだけでなく選手にも読んで欲しい、と思います。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。ホームゲーム会場とV-Point、広島県内大手書店、新宿の広島ゆめてらす、池袋のジュンク堂等で発売中です。 遠隔地にお住まいの方はe-Vpointでお買い求め下さい。
<09.7.16> ユースの夏の王者を決める「第33回クラブユースサッカー選手権(U-18) adidas cup 2009」の組み合わせと日程が発表になっています。5年ぶりの優勝を狙うサンフレッチェユースのグループリーグの予定は次の通り。
7/25(土)10:30 広島×塩釜FC
7/26(日)15:00 広島×名古屋グランパス
7/28(火)13:00 広島×横浜Fマリノス
 場所はいずれもJヴィレッジで、6つに分けた各グループの1位と2位の上位2チームが準々決勝に進みます。塩釜FCはクラセン東北大会の優勝チーム。名古屋はクラセン東海大会は3位で本大会に進出しましたが、プリンスリーグ東海は4位に終わっています。そして横浜FMはクラセン関東大会は5位、プリンスリーグ関東は3位。例年と比較すると組み合わせに恵まれているような気がしますが、気を緩めずに戦い抜いて欲しい、と思います。
<09.7.15> 大分トリニータは昨日、成績不振を理由にシャムスカ監督を解任しましたが、その後任として元広島コーチのランコ・ポポヴィッチ氏が内定しているとのことです。ポポヴィッチ氏はペトロヴィッチ監督の「懐刀」として2006年に広島入りしたものの、翌年チームが低迷する中で退団し、その後セルビアで2部リーグの監督などを務めていました。ここまで勝ち点4しか取っていない大分は、残留のためには残り試合を「優勝ペース」(1試合平均勝ち点が2ぐらい)で勝ち抜く必要があります。2006年にペトロヴィッチ監督とともに広島をJ1に残留させたポポヴィッチ氏がその経験を生かすことができるのか、注目したいと思います。
 一方、報道によると柏も高橋監督の解任を決めたそうです。高橋氏は元広島の選手で、93年に引退した後は広島、G大阪、横浜FMのユース監督やコーチを務め、今年から監督に昇格していました。こちらは主力に怪我人が出る中で、大津など若手を育てながら立て直しつつあっただけに、やや厳しい判断と言えるかも。シーズンを折り返す地点になって、残留争いも激しくなってきそうです。
<09.7.14> 先週末にクラブユース選手権U-15大会の中国地域予選が行われ、サンフレッチェ常石とサンフレッチェ広島ジュニアユースが全国切符をつかみました。決勝トーナメントの結果は次の通り。
【Aブロック準決勝】
サンフレッチェ広島  4-0 アヴァンサールFC
サンフレッチェびんご 6-4 ハジャスFC

【Aブロック決勝】
サンフレッチェ広島  3-1 サンフレッチェびんご

【Bブロック準決勝】
サンフレッチェ常石  3-1 ピジョンFC
サウーディ      4-1 山口SSS

【Bブロック決勝】
サンフレッチェ常石  2-1 サウーディ

<09.7.13> 一昨日吉田サッカー公園で行われたプリンスリーグセカンドラウンド上位第2節で、サンフレッチェユースは高川学園に勝って2年ぶりの優勝を決めました。ユースのメンバーは、GK:田村、DF:宗近、山崎、宮本、MF:元田、森保翔、茶島、水頭、FW:砂川、井波、浅田。先制点は茶島で、FKを直接決めました。2点目はスルーパスで抜け出した砂川が取りましたが、高川学園にもFKを決められて2-1で前半を折り返しました。後半は浅田に代えて大崎を入れたのが良かったのか、砂川、井波、元田、大崎、砂川、川森と決めて、終わってみれば7点差をつけての大勝でした。
<09.7.12> 44,000人以上を集めた埼玉スタジアム2002で行われた第17節浦和戦は、後半になって逆転を許して3連敗となりました。。
 中林が戦列に復帰したもののミキッチは昨日も欠場で右WBには楽山を起用し、次のメンバーで戦いました。
        中林

   森脇  ストヤノフ  槙野

      青山  中島

楽山(→橋内58分)       服部

     柏木    高柳
     (→丸谷69分→平繁83分)
        佐藤寿

SUB:原、横竹、李、岡本
 対する浦和は試合直前に坪井が欠場となって、GK:都築、DF:山田暢、西澤(→エスクデロ45分)、闘莉王、高橋(→永田85分)、MF:鈴木、阿部、ポンテ(→堀之内86分)、原口、FW:高原、エジミウソン、と言うメンバーでした。立ち上がりに攻め込んできたのは浦和でしたが、しかし広島がしっかりとした守備で試合を落ち着かせると、素晴らしい攻撃で逆襲します。そして6分、中盤でボールを持った柏木が素晴らしい身体のキレを見せてドリブルから左クロス。中央に飛び込んだ佐藤寿が倒れ込みながらも左足に当ててゴールに流し込み、広島通算100ゴールとなる先制点を奪いました。
 この後もボール支配は浦和で、13分のエジミウソンが決定的なシュートや19分のポンテのシュート、20分の闘莉王のロングシュート等、主に個人の力で点を取り戻そうとします。しかし広島はサッカーの質の高さを見せつけるように、何度も鋭いパス交換から浦和陣内に攻め込みます。37分にはカウンターから佐藤寿が抜け出し、左からループ気味に狙いましたがバーに弾かれます。39分にも青山のスルーパスで抜け出した佐藤寿が決定的なシュートを放ち、GKに当たったボールに槙野が詰めましたがDFにクリアされます。前半はボール支配は浦和ながら広島が何度もカウンターを仕掛けて決定機の数で上回り、ハーフタイムには浦和サポーターのブーイングが響きました。
 後半に入り、浦和のフィンケ監督はポンテを低い位置に下げてエスクデロを右サイドに出します。しかし、ペースは相変わらず広島で、2分には槙野が持ち込んでシュートを放ち、6分には佐藤寿がシュートしたもののGKが抑えます。8分にはスルーパスで抜け出した柏木がフリーでシュートを打てる体勢になったものの空振り。その直後にもストヤノフのパスを受けた佐藤寿が狙います。更に10分と11分には高柳、12分には中島が狙いますが、いずれもゴールネットを揺らすことができません。広島のチャンスの連続に追加点も時間の問題かと思われましたが、しかし疲れが出てきたかサンフレッチェの選手の運動量が落ち、ペースはゆっくりと浦和に移って行きます。後半20分のエジミウソンの決定的なシュートは中林がファインセーブで防ぎましたが、23分には橋内のボールを奪われてカウンター。高原のスルーパスで抜け出したエジミウソンがGKを抜くシュートを決めて、ついに同点に追いつかれてしまいました。
 疲れが出ていた柏木に代えて、これがデビュー戦となる丸谷を投入したペトロヴィッチ監督。しかし流れは変わらず浦和が圧力を強めます。31分のPKはエジミウソンがポストに当ててくれたものの、その後もなかなか攻めきれずにカウンターを受けるシーンが増えます。そして39分、右サイドで与えたFKを蹴るのはポンテ。中央への低いボールは広島DFの間をすり抜け、エジミウソンが頭に当ててゴールネットを揺らしました。
 攻めに出るしかない広島は、疲れた身体にむち打って前掛かりに攻めます。しかし浦和のDFラインはゴール前に鍵をかけ、なかなかシュートを打たせてもらえません。ロスタイムには右からのCKに槙野が飛び込み、こぼれ球を平繁がシュートしましたが大きく枠を外してしまいます。結局広島のゴールは前半6分の佐藤寿のものだけに終わり、またもや惜しい試合を落とすことになりました。
 試合後にフィンケ監督は「実際には相手のチームの方が60分間に渡って優れたプレーを展開した」と言い、エジミウソンは「今日の広島は本当に強いチームで、みんなフィットしていたと思うし、いい試合をしていた」と語っていますが、確かに全体としては広島が内容的に上回っていた試合でした。前半終了間際の2度の決定機や後半の立ち上がりの何度かのチャンスに1点でも2点でも決めていれば、こんな結果にはならなかったと思います。フィンケ監督が言っていた「60分」を越えて運動量が落ちたためカウンターを受け止められなくなったのは確かですが、しかしさほど大崩れしたわけではありません。むしろ選手たちも言っているように追加点を奪おうと言う気持ちが強過ぎてバランスが崩れたのが失点の主原因で、サッカーの質が落ちたわけではないでしょう。主力の半分が欠けたメンバーで、しかもJ1リーグ戦の出場が初めての選手と2試合目の選手を途中から投入しながらこれだけのサッカーができたと言うことは、胸を張って良いと思います。
 ただ、そうは言ってもやはり怪我人続出の影響は否めない、と言えます。仮に途中出場で出てきた選手がもっと経験豊富だったら、時間帯や点差を考えてもう少し慎重な戦いができたかも知れません。またベンチに流れを変えることのできる選手がいれば、終盤にもう一度追いつくことができたかも知れません。勝負事に「れば」「たら」は禁物ですが、やはりもう少し欠場者が少なければ、あるいはもう少しチームの選手層が厚ければ、ここで3連敗することはなかったのではないかと思います。
 クラブと監督の方針は、あくまで若手を育成して戦うことです。その考えは正しいことだと思いますし、サポーターとしては「誇り」でもあるのですが、しかしこのような苦しい状況を見ると果たしてこのままで良いのか、と思わざるを得ません。途中で選手層の薄さが表面化していたのに動きが遅く、8月にストヤノフを獲得したものの遅過ぎた、と言う2年前を考えると、手遅れになる前に何とかして欲しい、と言う思いが募ります。これから夏本番となって、選手たちの疲れも溜まってくる時期です。怪我人の復帰と若手の成長が求められるのは当然の事として、強化部には打てる手は全て打って欲しい、と思います。

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