8/23〜8/29のSANFRECCE Diary


<09.8.29> 明日は山形を訪れてJリーグ第24節を戦います。
 第9節から第16節まで勝てない試合が8試合続いて降格圏まで順位を落とし、「旋風もこれで終わりか」と思われた山形でしたが、西河、赤星の補強がカンフル剤となり第17節からの7試合に3勝2分け2敗の成績を残しています。前回のサンフレッチェとの対戦以降の戦績は次の通り。
12A ●1-3 広島  【山】秋葉
N3A ○1-0 清水  【山】廣瀬
13H △0-0 京都
N4H ●0-1 千葉  【千】深井
N5A ●1-3 FC東京 【山】廣瀬、【東】梶山、カボレ2
N6H △1-1 柏   【山】宮沢、【柏】李忠成
N7A ●0-1 神戸  【神】我那覇
14A ●1-4 清水  【山】廣瀬、【清】原、OG、岡崎、ヨンセン
15H ●0-1 川崎F 【川】鄭
16H ●2-3 浦和  【山】古橋、宮崎、【浦】エジミウソン、高原2
17A ○2-1 横浜FM 【山】西河、小原、【横】坂田
18H ○3-1 磐田  【山】小原、宮沢、長谷川、【磐】前田
19A △1-1 新潟  【山】長谷川、【新】マルシオ・リシャルデス
20H △1-1 G大阪 【山】長谷川、【G】明神
21A ●0-1 京都  【京】李正秀
22H ○1-0 FC東京 【山】長谷川
23A ●0-2 川崎F 【川】谷口、田坂
 前節は西河の欠場の影響か川崎Fに立ち上がりから圧倒され、いいところなく敗れてしまいました。明日は加えて秋葉が出場停止となりますが、ただ7試合欠場していた古橋が復帰する可能性が高そう。また新外国人ファグネルも合流してすぐに紅白戦に出場して、キレのある動きを見せていたそうです。明日は2ヶ月近く負けていないホームゲームと言うことで、勝ち点3を狙ってくるのは間違いない、と思います。
 対するサンフレッチェは、前節出場停止だった青山が戻ってきます。ただ、中国新聞によると昨日の練習は腰痛のため別メニューだったそうで、明日の試合出場は流動的。腰痛は高萩も同様で、柏木までが膝の痛みが出ています。と言うことで、明日は合流したばかりの李忠成をどのタイミングで起用するか、がポイントになりそうです。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
        中林

   森脇  ストヤノフ  槙野

      横竹  中島

ミキッチ            服部

     柏木    高柳

        佐藤寿

SUB:下田、盛田、李漢宰、楽山、高萩、李忠成、平繁
 暑さと怪我人続出の中で勝ち点を積み重ねた8月ラウンドも明日が最後の試合。これが終われば代表ウィークのため来週はお休みとなります。この試合を何とか乗り切れば、チームを整備して涼しい季節を迎えることができる。ここで勝ち点をしっかり取って、上位争いに食いついて行って欲しいと思います。
<09.8.28> 期限ぎりぎりの「電撃移籍」を果たした李忠成選手は昨日入団会見を行い、午後から初めてチーム練習に合流しました。会見の全文はJ's GOALニュースに載っていますが、広島が獲得に動き出したのは1週間ほど前からだった、とのこと。来年以降の事も考えて、チームに慣れるためになるべく早く獲得したかったそうです。一方の李忠成は、「サッカー選手として成長しないといけないと言う想い」と広島が「すごくいいサッカーをしている」ことが移籍を決めた一番の要因だった、とのこと。かつて盧廷潤が付けた背番号であり、かつ柏では洪明甫の番号だった9番を付けることを「重たい番号だ」と表現しています。中国新聞によると、昨日は青山が腰痛だったこともあって主力組でプレーしていたとのこと。早ければ山形戦でプレーを見ることができそうです。
<09.8.27> サンフレッチェは昨日、柏レイソルから李忠成選手を獲得した、と発表しました。契約は2011年1月31日までの完全移籍で、推定年俸は2,000万円。(中国新聞による)。背番号は9で、今日の練習からチームに合流することになるそうです。
 横河FCジュニアユースからFC東京U-18を経て2004年にトップ昇格した李忠成は、その年にはU-19韓国代表にも選出されました。そして翌年柏に移籍して、ナビスコ杯でプロデビュー。2006年にはJ2で31試合8得点の実績を残し、J1昇格に貢献しました。また2007年には日本国籍を取得して2月にU-22代表入り。その後五輪代表に欠かせないメンバーになり、北京五輪でも3試合に出場しています。FWとトップ下をこなせる貴重な戦力として活躍してきましたが、ネルシーニョ監督就任直後の2試合に結果を出せず、最近3試合はベンチにも入っていませんでした。スポーツ新聞によると李忠成は「以前から...広島の攻撃的で走るサッカーに興味を持って」いた、とのこと。事実上佐藤寿しかFWがいない、と言う広島の状況と本人の希望、更に契約切れ以前に売りたい、と言う柏の思惑(?)が一致して、今回の移籍に繋がったのではないかと思われます。李忠成はシュートの多い方ではありませんが、その割に決定力が高いのが特徴。その上チームのために献身的に走れるので、広島のサッカーに合う選手だと思います。すぐにレギュラー、と言うわけにはいかないと思いますが、トレーニングからしっかりとアピールすれば必ずチャンスを与えられるはず。期待したいと思います。
<09.8.26> サンフレッチェと愛媛FCは昨日、内田健太選手の期限付き移籍を発表しました。
 サンフレッチェユース出身の内田は2008年にトップ昇格。左足の強烈なキックとロングスローを武器に主に左サイドでプレーして、5月には「U-20ジャパンズエイト」に選出されました。また今月はU-20代表のメンバーとしてスペインに遠征していて、準決勝のバレンシア戦では一時は同点となるゴールを決めています。サンフレッチェではナビスコ杯で1試合ベンチ入りしただけですが、今がちょうど伸び盛りと言うところ。愛媛でポジションをつかんで、高萩や森脇のように成長して帰ってきて欲しいと思います。
<09.8.25> 8/14からクラブユースサッカー選手権(U-15)大会が行われ、中国地域代表として参加した2チームのうちサンフレッチェ常石はラウンド16まで進出したものの、ジュニアユースはグループリーグ敗退となりました。それぞれの成績は次の通り。
【Bグループ】
サンフレッチェ広島 1-2 千里丘FC       【広】浅野間、【千】平田、采女
サンフレッチェ広島 0-1 横浜FCジュニアユース 【横】奥津
サンフレッチェ広島 0-5 札幌ユースU-15    【札】神田2、林、内山(北)、國分

【Eグループ】
サンフレッチェ常石 4-1 FCひがしJユース   【常】平田、加藤、広中、小宮山、【ひ】灰塚
サンフレッチェ常石 0-8 C大阪U-15      【C】南野5、池田、秋山、今井
サンフレッチェ常石 1-0 横浜FMジュニアユース 【常】広中

【ラウンド16】
サンフレッチェ常石 1-2 京都サンガU-15    【常】平田、【京】森口、松川
 なお、優勝はヴィッセル神戸ジュニアユース、準優勝は京都サンガU-15でした。
<09.8.24> 昨日、サテライトリーグのC大阪戦が行われ、1-4で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:下田(→佐藤昭62分)、DF:篠原(→越智88分)、横竹(→森保翔62分)、宗近、MF:橋内、丸谷、岡本、楽山(→早瀬66分)、清水、平繁、FW:久保(→茶島57分)。対するC大阪は、GK:丹野(→多田58分)、DF:山下、江添、藤本、石神(→丸橋45分)、MF:酒本、黒木(→ブルーノ45分)、船山、苔口、FW:小松(→山口65分)、西澤(→白谷45分)。得点は11分に苔口、31分に平繁(PK)、57分に小松、59分に苔口、81分に山下でした。
<09.8.23> 昨日ビッグアーチに今季最高の27,113人を集めて行われた第23節浦和戦は2-1で勝って、暫定ながら2位との勝ち点差が2の4位に浮上しました。
 出場停止の青山に代えて高柳をボランチに起用し、トップ下には高萩を入れて次のメンバーで戦いました。
        中林

   森脇  ストヤノフ  槙野

      高柳  中島
      (→李76分)
ミキッチ            服部
(→盛田80分)
     柏木    高萩(→横竹57分)

        佐藤寿

SUB:下田、岡本、楽山、平繁
 浦和は闘莉王、高原を先発から外して、GK:都築、DF:山田暢(→西澤77分)、坪井、阿部、平川(→闘莉王45分)、MF:細貝、鈴木、ポンテ(→高原45分)、原口、FW:エスクデロ、エジミウソン、と言うメンバーでした。広島はどちらかと言うと慎重な立ち上がりで、ストヤノフがロングパスでDFラインの裏を狙ってリズムを作ろうとします。逆に浦和もパスのつながりは悪いものの、個人の力で打開を図ります。10分にはエスクデロがドリブルで突破してペナルティエリアの中にまで入ってきましたが、中林が鋭い飛び出しでキャッチ。15分前後には連続でCKを打たれますが、守備の集中を切らさずはね返します。22分には原口のミドルを中林がクリアすると、そこから広島の反撃が始まります。直後の服部のクロスは佐藤寿に合わなかったものの、24分には槙野が高い位置でボールを奪い、柏木のシュートはDFに当たってゴールラインを割ります。そして26分、森脇からの展開のパスを受けた槙野がマークについていたエジミウソンをかわして強烈なシュート。これが見事にネットに突き刺さって、サンフが先制点を奪いました。
 その後も浦和の強引な攻撃を凌ぎながらチャンスを作り、35分にはミキッチのCKに高萩が頭で合わせましたがバーに当たります。そして42分、ストヤノフのロングパスで抜け出したミキッチが深い位置まで入り込んで低いクロス。坪井がクリアしたもののこれを拾った柏木が冷静に蹴り込み、良い時間帯で追加点を奪います。その後も高柳のヘディングなどで相手を脅かし、逆に浦和の攻撃を抑えて2点リードで前半を折り返しました。
 後半に入ると、フィンケ監督は闘莉王をボランチに、高原をトップ下に入れて立て直しを図ります。そしてこれが当たったか浦和のパス回しで押し込まれるシーンが増えてきます。6分には左からエスクデロがドリブルで入り込み、横パスを受けた高原がシュートしましたが服部がブロック。10分には服部のクロスに佐藤寿が合わせましたが枠外に外れ、11分にはワンタッチのパス交換から佐藤寿がバイシクルシュートを打ちましたがGKの胸に収まります。その後も両チームとも前へ、前へと激しいサッカーで目が離せない展開が続きます。そして23分、エスクデロのふわりとしたFKを闘莉王が身体をひねりながらゴールを決め、1点差となってしまいました。
 腰を痛めている高萩に代えて横竹、前半のうちに鼻骨を骨折していた高柳に代えて李を投入し、更に盛田を入れるペトロヴィッチ監督。李と横竹が前からボールを追い回し、盛田がクロスをはね返すことでゲームを落ち着かせることに成功します。そしてロスタイムには浦和の放り込みを中林ががっちりとキャッチし、逆にカウンターから李が決定的なシュートを放ちましたがポストに弾かれます。そして最後は浦和の攻撃をはね返したところで終了のホイッスル。サンフは1点差を守りきって、10年ぶりの浦和戦勝利を収めました。
 ここまで5試合負け無しの広島に対して、公式戦6連敗中の浦和。チームの客観的な状況は正反対とも言えるものでしたが、しかし逆に(いや、だからこそ)厳しい試合となりました。前半は素晴らしい攻撃で2点を取ったもののその他の時間帯はチャンスも少なく、むしろ相手の個人技に振り回されることも多かったと思います。また後半はほとんどの時間帯にボールを支配され、波状攻撃を受けました。特に闘莉王が入ってからの浦和の攻撃は厳しく、1点返されたときにはこのままやられるのではないか、とさえ思いました。これまで10年間浦和に勝てない歴史を見ていただけに、終了のホイッスルを聞くまでは「何か」が起きるのではないかという気持ちを払拭することができませんでした。
 しかしそのような心配は杞憂でした。紫の選手たちとサポーターは「赤」のプレッシャーに負けることなく、最後まで戦い抜きました。試合後に佐藤寿が「勝つべくして勝った試合だった」と語っているように、サンフレッチェの選手たちは自信を持ってプレーしていました。貴重な得点を挙げた槙野と柏木と、その2点を演出した森脇とミキッチ。何度も素晴らしい反応でクロスやシュートに対した中林。正確なロングパスと心憎いまでのボールキープ、そして終盤の時間稼ぎで貢献したストヤノフ。高萩は腰の痛みに耐えながら、高柳は鼻を骨折しながらも限界まで戦いました。横竹は身体の強さを生かして中盤でピンチの芽を摘み、盛田はクロスをはね返し続け、李は前線でボールを追い回して後ろの選手を助けました。そして佐藤寿、服部、中島はいつもどおりの落ち着いたプレーを見せました。佐藤寿の「自分たちもようやく、同じようなメンバーでお互いに理解しあって、長い間一緒にサッカーができている。常勝チームが歩いてきた道のりに乗っている」と言う言葉は、チーム全員が共有している気持ちなのではないでしょうか。
 この勝利は選手、監督やサポーターも含めたクラブ全体の勝利ですが、しかしそれはここまで積み上げてきたものがあったからこそ。そしてこの成長は今後も続けて行かなければなりません。浦和に勝ったこと、4位に上がったことで満足するのではなく、更に上を目指して行くならば、いずれは鹿島のような「常勝チーム」にもなれるはず。今後も暑さの中、またメンバーが揃わない中厳しい戦いが続きますが、気を緩めることなく戦い抜いて欲しいと思います。

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