1/1〜1/9のSANFRECCE Diary


<10.1.9> 先日、ACL出場により前倒しになる開幕前スケジュールが以下のように発表されました。
1/9(土)新加入選手記者会見
1/11(月)10:00トレーニング開始
1/16(土)11:00清神社必勝祈願
1/18(月)
1/27(水)
第1次トレーニングキャンプ(宮崎・シーガイア)
1/30(土)
2/13(土)
第2次トレーニングキャンプ(トルコ・アンタルヤ)
2/16(火)
2/20(土)
第3次トレーニングキャンプ(宮崎・シーガイア)
2/24(水)ACLグループリーグ第1節 山東魯能戦(広島)
2/27(土)午後シーズン開幕前イベント(広島駅南口地下イベント広場)
 当初は1/15に予定されていた「新ユニフォーム発表記者会見」は中止となりましたが、おそらくACL仕様のユニフォームを別に作らなければならないためスケジュール的に厳しくなったのかも。また例年行っていた宮崎キャンプツアーも中止になったそうですが、その一方でACLのアウェイ応援ツアーは検討している模様。今年はほとんどの選手にとって初体験のACLとなりますが、クラブとスタッフにとってもいろいろと大変な一年になりそうです。
<10.1.8> サンフレッチェは昨日、久保竜彦選手がツエーゲン金沢に移籍する、と発表しました。1995年に筑陽学園高からプロ入りし2003年までサンフレッチェのエースとして活躍した久保は、横浜FMと横浜FCを経て一昨年広島に復帰。その年はJ2の25試合に出場して3ゴールを挙げるなど、往年を彷彿とさせるプレーを見せました。しかし昨年は戦術的な問題もあってなかなかベンチ入りもならずわずか2試合の出場にとどまり、シーズン終了後に戦力外通告を受けていました。久保は「上を目指して頑張れるチームならどこでもいい。まだ体は動くので引退は考えていない」と移籍先を探していたとのことで、「広島に復帰してからの2年間、練習をするだけでも勉強になった。これからも頑張っていく」とコメントを残しています。
 ところでツエーゲン金沢は前身が1956年創設の金沢SCで、2006年よりJリーグを目指して「ツエーゲン金沢」としてスタートしました。そしてJリーグ経験者を補強して天皇杯などでは印象的な戦いを見せていた(対JFL勢無敗で「JFLキラー」と呼ばれているらしい)ものの、ここぞというところでの勝負弱さがあってなかなか北信越リーグの壁を突破できませんでした。そして昨シーズンもリーグ戦は3位に終わったものの、全国社会人サッカー選手権で準優勝して地域リーグ決勝大会の出場権を獲得。一次ラウンドは3戦全勝で突破し、決勝ラウンドは3位に終わったものの入れ替え戦ではFC刈谷を1勝1分けで下し、念願のJFL昇格を決めました。かつては木村達朗、中尾真那、遊佐克美らが所属し、現在も上野監督や木寺浩一選手が所属するなど金沢は広島とつながりの深いチーム。久保が本来の実力を発揮すれば、エースとして君臨するのは間違いない、と思います。金沢の「2年でJ2入り」の目標を実現するために、ぜひとも頑張って欲しいものです。
<10.1.7> 昨日、アジアカップ予選のイエメン戦がアウェイで行われ、日本が平山のハットトリックで逆転勝ち。7大会連続7度目の本大会出場を決めました。日本代表のメンバーは、GK:権田、DF:菊池、槙野、太田、吉田、MF:柏木、金崎、山村(→乾46分)、山田(→平山21分)、米本、FW:渡邉(→永井85分)。若手ばかりの急造チームと言うことで序盤は落ち着かず、ラインが下がって押し込まれたそうで前半13分にCKから失点。39分にもカウンターからミドルシュートを決められてリードを広げられてしまいました。しかしその3分後に金崎のCKを平山が頭で決めて反撃の烽火を上げると、後半10分に乾のドリブル突破から平山が決めて同点。そして後半34分には左からのクロスを平山がボレーで決めて逆転し、その後もゲームを支配して勝利しました。なお、槙野はキャプテンマークを巻いて先発フル出場。前半右SBでプレーしたときは今一つだったようですが、後半からセンターに回り、終盤のイエメンのパワープレーを跳ね返すなど勝利に貢献した模様です。試合後に岡田監督は「(今日のメンバーは)非常に可能性を感じるプレーをしてくれました。まだチャンスはあると思っています」と語っていたそうで、この日のメンバーにもW杯出場の可能性が出てきた、と言えるのではないでしょうか?
<10.1.7> 今朝の中国新聞によると、ストヤノフ、ミキッチの2人が今季も広島でのプレーに合意したことが分かった、とのことです。2人ともシーズン終盤は怪我で戦列を離れていてそれぞれブルガリアとクロアチアに帰国中ですが、どちらも怪我は治っている様子だとのこと。11日のチーム始動に合わせて来日し、契約を正式に結ぶことになるそうです。
<10.1.7> サンフレッチェは昨日、平繁龍一、橋内優也両選手の徳島ヴォルティスへの期限付き移籍を発表しました。
 サンフレッチェジュニアからの生え抜きの平繁は、2007年にユースからトップ昇格。いきなりリーグ戦20試合、ナビスコ杯6試合に出場。また入れ替え戦では1st legで希望を繋ぐゴールを決めるなど、将来への期待を持たせる1年目でした。そして2008年は開幕から先発メンバーとして出場して初ゴール。その後5試合連続で先発出場してレギュラーを確保したかに見えましたが、しかし疲れのためその後しばらくはベンチスタートが続き、第24節からは腰の痛みから出場は無し。昨年もベンチ入りは多かったものの、9試合138分間出場でノーゴールにとどまっていました。今回の移籍は出場機会を求めてのもので、ぜひ徳島でレギュラーをつかんで成長して戻ってきて欲しい、と思います。
 一方橋内は2006年に東海大五高から広島入り。怪我が多かったためなかなか出場機会が掴めませんでしたが、昨年はナビスコ杯でプロ入り初ゴールを決める等能力の高さを見せました。そして9月に鳥取にレンタル移籍すると、10試合出場4得点と一定の活躍を見せました。今回はカテゴリーを1つ上げてJ2での戦いと言うことで、まずはレギュラーを取るのが目標。そこで経験を積んで、潜在能力を開花させて欲しいと思います。
<10.1.6> サンフレッチェは昨日、G大阪の山崎雅人選手をレンタルで獲得した、と発表しました。山崎は国士舘大から2004年に横浜FMに入り、2005年シーズンの途中から大分に移籍。2008年にはG大阪に移籍して、昨年から複数年契約を結んでいました。これまで6年間のプロ生活でリーグ戦は129試合出場で9得点。どちらかというとスーパーサブと言う位置づけの選手ですが、印象的だったのは一昨年のACLでの活躍。グループステージ、決勝トーナメントを含めて挙げた5ゴールは全て勝利に繋がる決定的なものでした。そしてクラブW杯のマンチェスター・ユナイテッド戦でも2点リードされた後半29分にファインゴール。これで「流し」に入っていた相手を本気にさせることになりました。ただ、タイプとしてはゴールゲッターと言うよりはチャンスメーカーで、労を惜しまぬ前線からの守備とピッチを広く走り回る泥臭いスタイルが持ち味。かつてシャムスカ監督が「戦術的に絶対に外せない選手」と言ったこともあるそうで、トップ下やサイドでのプレーもできます。ペトロヴィッチ監督も昨年から高く評価していたらしく、柏木の「代役」として、あるいはACLでの切り札として貴重な戦力になるのではないでしょうか?
 また昨日はG大阪のコーチを務めていた片野坂知宏氏のトップチームコーチ就任も発表しました。片野坂氏は1989年にマツダに加入し、1995年まで広島に在籍。左サイドバックのレギュラーとして、1994年のステージ優勝にも貢献しています。しかし翌年から指揮を執ったヤンセン監督には評価されず、シーズン途中に柏へ移籍。その後大分、G大阪、仙台でプレーして2003年に引退しています。指導者としては大分でスカウトや下部組織のコーチをしながらS級ライセンスを取得して、2007年からG大阪のコーチを務めて来ました。広島では、おそらく森保コーチがやっていた役どころ(若手の指導係)をやることになるのではないでしょうか?
<10.1.6> 昨日高校選手権の準々決勝が行われ、広島観音は矢板中央に1-2で逆転負けして広島県勢連覇を逃しました。広島観音は後半6分に左サイドを崩して山本のヘッドで先制しましたが、10分後に追いつかれ後半30分に勝ち越しを許されます。逆転された後は自分たちでフォーメーションを変えるなど持ち前の「シンキングサッカー」で反撃しましたが、残念ながら及びませんでした。
<10.1.5> サンフレッチェは昨日、昨シーズン限りで退団が決まっていた李漢宰選手が札幌へ完全移籍する、と発表しました。李漢宰は2001年から広島朝鮮高からサンフレッチェに入り、9年間でJ1リーグ戦92試合、J2リーグ戦59試合に出場。北朝鮮代表としてW杯予選を戦うなどチームの主力として活躍しましたが、昨年はミキッチの加入もあって出場機会が減りシーズン終了後に戦力外となりました。ただ、正確なクロスやFK等技術の高さは昨年も何度も見せていましたし、激しい上下動を繰り返す運動量もあります。年齢も27歳で、サッカー選手としてはこれから脂が乗ってくる時期です。札幌では一からのレギュラー争いをすることになりますが、ぜひポジションを取って札幌のJ1昇格に貢献して欲しい、と思います。
<10.1.4> 昨日行われた高校選手権の3回戦で広島観音は尚志を破り、広島県勢としては5大会連続のベスト8入りを決めました。前半は尚志のカウンターを何度も浴びて危ないシーンの連続だったそうで、ハーフタイムには畑監督が珍しく自ら檄を飛ばした、とのこと。これで選手たちが奮起して、後半10分に柳田のプレーからチャンスを作り、左SB小林のクロスを山本がヘッドで決めて逃げ切りました。
 一方作陽は矢板中央と拮抗した試合となり、後半33分にセットプレーから追いついてPK戦に持ち込みましたが7人目までもつれる展開の末敗れました。また強豪・神村学園と対戦した境は徹底した守備戦術で健闘しましたが、後半15分に神村学園の選手交代をきっかけに失点し、ロスタイムに2点目を失って止めを刺されました。
 準々決勝は明日1/5で、広島観音の相手は矢板中央。駒場スタジアムで12時5分キックオフです。
<10.1.3> 昨日関東各地で高校選手権の2回戦が行われ、広島県代表の広島観音は岡山入りが決まっている竹内の活躍で1-0で山形中央を下しました。また岡山県代表の作陽、鳥取県代表の境もそれぞれ西武台(埼玉)と四日市中央工(三重)を下し、中国地域から3チームが3回戦に進出しました。3回戦は今日の予定で、広島観音は尚志(福島)と等々力で午後2時10分から、作陽は矢板中央(栃木)と駒場スタジアムで12時5分から、そして境は神村学園(鹿児島)と駒沢陸上競技場で12時5分から戦います。
<10.1.3> 中国新聞によるとACL出場決定を受けてクラブは開幕前の日程を大幅に変更し、チーム始動を1週間早めて1/11からとしたほか宮崎キャンプを1/18〜1/27としたそうです。また1/30〜2/13のトルコキャンプは予定通りですが、例年のようにメンバーを入れ替えながら鍛えるのではなくチームの仕上げが目的になりそう。更に2月中旬には再び宮崎で最終調整を行う可能性もあるそうで、かなりの急ピッチでチーム作りを進めることになります。
 なお、やはり気になるのは怪我人の状態で、11月に手術した青山とミキッチ、左ひざを痛めている森脇や最終戦で途中退場した森崎浩がいつから実戦に復帰できるかが問題です。織田強化部長は「チームに合う選手についてはリサーチを続けたい」と語っているものの強化費は限られているので、今から即戦力を補強する可能性は低そう。昨年可能性を見せた横竹、岡本ら若手選手の更なる成長が、ACLとリーグ戦を同時並行で戦い抜くカギになりそうです。
<10.1.2> 昨日天皇杯決勝が行われ、G大阪が2年連続優勝を飾りました。この結果、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権の天皇杯優勝枠はJ1リーグ戦4位のものとなり、サンフレッチェが初めて出場することになりました。グループリーグの日程は次の通り。
2/24(水) サンフレッチェ広島×山東魯能(広島)
3/10(水) 浦項スティーラーズ×サンフレッチェ広島(浦項・スティールヤード)
3/24(水) アデレード・ユナイテッド×サンフレッチェ広島(アデレード・ハインドマーシュスタジアム)
3/30(火) サンフレッチェ広島×アデレード・ユナイテッド(広島)
4/13(火) 山東魯能×サンフレッチェ広島(済南・山東省体育中心体育場)
4/27(火) サンフレッチェ広島×浦項スティーラーズ(広島)
 初戦の2/24はJリーグ開幕の10日以上前。と言うことは、いつもよりもかなり早いペースでチームを仕上げて行かなければならないことになります。予定では1/18から練習開始することになっていましたが、1週間早くスタートすることになるとのこと。トルコキャンプでの練習試合も、より実戦を意識したものになるのではないでしょうか?
<10.1.1> 昨年はステージ優勝した94年以来最高の4位でフィニッシュしたサンフレッチェ。今季はその結果を踏まえて、更に上を目指して戦うことになります。昨年は主力に怪我人が続出する中で若手をやり繰りしながらの戦いでしたが、ペトロヴィッチ監督が4年間かけて熟成したサッカーはJ1でも十分に通用しました。その上、苦しい試合になったときには負けないことに徹する、と言うような柔軟な戦いもできて、第18節から第26節の9試合連続負け無しと言うクラブ記録も作りました。硬直した戦い方でJ2落ちの屈辱を味わってから2年。サンフレッチェは「強豪クラブ」への階段を一歩上がった、と言っても良いのではないでしょうか。
 昨シーズンオフ、サンフレッチェは柏木を失い駒野や金崎、工藤らの獲得には失敗したものの、山岸と西川の獲得を決めました。レギュラークラス、しかも日本代表レベルの選手を複数獲得したのは、クラブ史上初めての事と言って良い快挙です。柏木に代わるトップ下を補強する、と言う目標は果たしていないものの、もともとサンフレッチェの中盤は層の厚いポジション。怪我人が復帰するならば、大きな問題になることは無いでしょう。サンフレッチェのクラブとしての方針は、あくまで若手育成によるチーム強化。現有の戦力を若手も含めてフルに活用し、選手一人一人を成長させて、昨年以上の成績を残して欲しいと思います。
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