10/17〜10/23のSANFRECCE Diary


<10.10.23> 今週末はJリーグ第27節。サンフレッチェはホームに湘南ベルマーレを迎えます。
 11年ぶりにJ1に昇格した湘南でしたが、上位リーグの壁は厚くこれまでに勝ったのは新潟の他は仙台、京都と下位チームだけ。ナビスコ杯も全敗に終わり、リーグ戦では7月以降勝ちがありません。8月以降の公式戦の戦績は次の通り。
16H ●3-6 清水  【湘】エメルソン2、中村、【清】ヨンセン3、兵働、岡崎、藤本
17A ●0-3 大宮  【宮】深谷、石原、ラファエル
18A △0-0 神戸
19H △2-2 京都  【湘】田原、エメルソン、【京】金、柳沢
20H ●1-4 浦和  【湘】島村、【浦】スピラノビッチ、エスクデロ、エジミウソン2
21A ●1-2 仙台  【湘】阿部、【仙】梁、中原
天2 ○4-0 山口  【湘】坂本、阿部、島村、三平
22A ●2-3 磐田  【湘】坂本、阿部、【磐】上田、前田2
23H ●1-6 川崎F 【湘】寺川、【川】ジュニーニョ3、中村、ヴィトールJ、小宮山
24A △1-1 山形  【湘】阿部、【形】宮崎
25A ●0-3 FC東京 【東】大黒、石川、リカルジーニョ
天3 ●1-3 山形  【湘】新居、【形】長谷川、田代、宮崎
26H △1-1 鹿島  【湘】阿部、【鹿】マルキーニョス
 前節は2位鹿島に開始早々に先制され、その後も押し込まれたものの粘り強いディフェンスで反撃を待ち、後半ロスタイムも5分になったところでついに同点に追いついて勝点を手にすることができました。試合後に反町監督は「鹿島さんは、きょうは100%の力を出していなかったと思いますね。85%ぐらいで勝てると思って、我々をナメていたからこういう結果になったのではないか」と語っていますが、優勝争いするチームが全力で勝ちに行かないはずは無いわけで、むしろ2点目、3点目が取れなかったことがこの結果に繋がった、と言うことでしょう。明日もおそらく広島がボールをキープして湘南が守る、と言う形になるものと思われますが、そこでしっかりチャンスをものにして行かないと同じ結果が待っているのではないか、と思います。
 対するサンフレッチェですが、今週は久々に間が1週間空いてじっくりと調整ができています。中国新聞と携帯サイトによると山崎に続いて佐藤寿が全体練習に合流し、森崎浩も状態が上向いているとのこと。紅白戦もメンバーを入れ替えながら行われているそうで、チーム内のポジション争いは激化しています。と言うことで明日のメンバー予想は難しいのですが、現状のベストで戦うとすれば次のような感じになるのではないでしょうか?
        西川

   森脇  ストヤノフ  槙野

     中島   森崎和

ミキッチ            山岸

    高柳      高萩

         李


SUB:中林、横竹、青山、丸谷、森崎浩、山崎、佐藤寿
 リーグ戦も残り8試合。全部勝てば最終勝点は63まで伸びるわけで、3位は十分射程圏内です。明日は絶対に勝点3を取って、来季のACL出場権獲得の可能性を残して欲しい、と思います。
<10.10.22> 中国新聞と携帯サイトによると、9/8のG大阪戦で脱臼し手術した佐藤寿人選手は一昨日肩のピンを抜いて、昨日からチーム練習に合流しました。実戦練習ではサブ組に入って槙野や森崎和との競り合い等普通にプレーできたそうで、ミキッチのクロスを頭で叩き込むシーンもあった、とのこと。1ヶ月半休んでいたということで実戦感覚は落ちていると思われますが、しかしそれは試合に出てこそ戻るもの。いきなり先発は無理でも、次節からのベンチ入りはあるかも知れません。
<10.10.22> このところのスポーツ新聞は槙野の移籍話で盛り上がっていますが、横浜FMが正式オファーを出した他に柏、浦和、名古屋等が興味を示しているそうです。これに対して広島は推定年俸4,500万円の複数年契約を提示して引き留めにかかっているとのこと。槙野本人も広島との交渉を最優先にした上で他のオファーも検討するそうですが、昨日の報道によると「ドイツに移籍したい。海外ならブンデス。今は欧州リーグ開幕直後だが12月、(来年)1月に移籍できれば」と語っていたそうです。個人的には海外移籍するとしても日本代表に定着してからで良いのでは無いか、と思うのですが、上昇志向の強い槙野のことだけに海外からのオファーがあれば移籍話は大きく動くことになるかも知れません。
<10.10.21> 先週発売の「紫熊倶楽部」11月号(Vol.153)を紹介します。表紙はナビスコ杯2nd legの得点後のパフォーマンスのシーンで、「行こうぜ、国立。なろうぜ、日本一。」の文字が踊っています。今やサンフレッチェの代名詞ともなっているゴール後のパフォーマンスの写真は、表紙裏の「SIGMA calender」にも沢山載っています。またこれに続くカラーページは、清水戦のマッチレポートとなっています。
 続くインタビューは青山選手。昨年10月の怪我と半月板縫合手術、その後のリハビリと復帰。更に直後の離脱と再手術。苦しかったこの1年を振り返りながら、丸谷ら若手の話や「嫌いだった」と言うパフォーマンスに参加するようになった経緯などを語っています。
 「若者たちの『今日までそして明日から』」で取り上げられているのは清水選手。初めて右サイドで先発したG大阪戦を中心に、かつて年代別代表で同室だったこともあると言う香川真司選手を目標に頑張る、と決意を語っています。これに続くのは来季の新加入が決まった選手の紹介で、「高校ビッグ3」の1人として注目を集める鮫島選手と、「広島にとっての理想的CB」として獲得した西岡選手を取り上げています。
 マッチレポートは神戸戦、鹿島戦、清水戦、京都戦。ジュニアユース、ジュニア、スクールのレポート、「紫熊短信」、「READER'S AREA」を挟んで、後ろのインタビュー記事は李忠成選手です。ACLで広島移籍後初めてのゴールを奪い、その後も得点に絡んでいよいよ本領発揮、と言う感じでしたが、しかしW杯による中断で流れが変わってしまいます。オーストリアキャンプに行く飛行機の中で、蓄膿症が原因の強烈な頭痛に襲われ、それがきっかけでコンディションが落ちてしまったとのこと。試合に出ても活躍できず、徐々に出場機会が減少。天皇杯の島根戦ではハーフタイムで下げられ、G大阪戦ではメンバー外となってしまいました。しかしその後佐藤寿の離脱と山崎の負傷で、チャンスが巡ってきます。「地獄まで落ちて、落ち過ぎて、ひっくり返っちゃったみたいな」神戸戦。そこでゴールを取ったことが、彼の運命を変えました。「地獄から天国」を経験した、と言う李忠成選手のストーリーは、サポーターにとって必見です。
 そして最後のカラーページはユースレポートで、定年退職する寮長さん、寮母さんに捧げる高円宮杯優勝を取り上げています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。ホームゲーム会場やV-POINTの他、広島県内主要書店と東京・池袋のジュンク堂と書泉ブックマートでも販売中です。また通信販売のお申し込みはe-VPOINTでどうぞ。
<10.10.20> 日本サッカー協会は昨日、ウズベキスタンで行われるAFC U-16選手権2010に臨むU-16日本代表を発表しましたが、広島ユースの脇本は残念ながら選出されませんでした。今回選ばれたメンバーは次の23人。
【GK】岩脇(磐田ユース)、山田(京都U-18)、中村(柏U-18)
【DF】早川、川口(新潟ユース)、鈴木(鹿島ユース)、岩波(神戸ユース)、
    植田(大津高)、新井(浦和ユース)、高木(東京VJrユース)
【MF】楠美、吉野(東京Vユース)、堀米、神田、深井(札幌U-18)、
    石毛(清水ユース)、秋野(柏U-18)、望月(野洲高)、
    菅嶋(東京VJrユース)
【FW】岩田(FC東京U-18)、南野(C大阪U-18)、松本(JFAアカデミー福島)、
    北川(名古屋U-15)
 全員がヨルダン遠征に選ばれていたメンバーで、その中から脇本(広島ユース)、吉田(FC東京U-18)、新城(那覇高)、宮国(平良中)が外れています。この遠征で脇本は初戦のU-16チュニジア代表戦で先発フル出場した他に、第2戦のU-17ヨルダン代表戦では後半から、第3戦のU-16ヨルダン代表戦では後半19分から出場していますが、あまり良いプレーを見せることができなかったのかも知れません。
<10.10.19> 土曜日に行われたJユースカップグループリーグ予選で、サンフレッチェユースは愛媛FCユースに逆転勝ちして幸先の良いスタートを切りました。得点は前半4分に近藤(愛媛)、7分に岡本、14分に近藤(愛媛)、30分に金村(愛媛)で、2点のリードを許してハーフタイムを迎えました。そして後半に15分と16分の砂川のゴールで追いつき、44分に宗近が決めて突き放しました。高円宮杯が終わったばかり、しかも定期試験や修学旅行があって体力的・モティベーション的に大変な試合だったと思いますが、苦しみながらも何とか結果を出した、と言うことのようです。
 なお、Jユースカップの今後の日程は次の通り。
10/24(日)13:00 広島×大分U-18(大銀B)
10/30(土)14:00 広島×愛媛ユース(吉田)
11/7 (日)14:00 広島×徳島ユース(TSV)
11/13(土)14:00 広島×徳島ユース(吉田)
11/21(日)14:00 広島×大分U-18(吉田)

<10.10.18> 先週からナビスコカップ決勝のオフィシャル応援ツアーの募集が始まっています。「バスツアー」と「新幹線ツアー」の2種類で、どちらもサンフレッチェクラブ会員限定。まず「バスツアー」の方は自由席チケット代とバス代、旅行保険代金込みで、大人18,000円、小中学生16,000円、未就学児15,000円。11/2(火)の午後8時半に広島西飛行場、9時に広島駅新幹線口に集合し、翌日の10時に国立競技場着。試合終了後に出発して、11/4(木)の6時ごろ広島に到着すると言う0泊3日の弾丸ツアーです。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝応援バスツアー」係(082-240-3447)まで。〆切は10/24(日)となっていますが、募集はバス2台分の先着80名で定員になり次第〆切となりますのでお早めにどうぞ。(因みに、URSUSのバスツアーは既に定員に達している模様です。)
 一方の「新幹線ツアー」も自由席チケット代、新幹線指定席往復チケット代、旅行保険代金込みで大人が34,800円(広島駅発)と32,800円(福山駅発)、中学生が33,800円(広島駅発)と31,800円、小学生が18,800円(広島駅発)と17,800円(福山駅発)です。日程は試合当日の11/3(水)の6時40分に広島駅新幹線口、7時10分に福山駅新幹線口に集合し、試合観戦の後に午後10時53分に福山駅、11時16分に広島駅に戻ってくる日帰りツアーとなっています。こちらのお申し込み、お問い合わせはひろでん中国新聞旅行社「サンフレッチェ広島Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝応援ツアー」係(広島082-512-1000、福山084-923-2228)までどうぞ。こちらの申し込み〆切はバスより早い10/20(水)となっていますのでご注意下さい。
 なお、たぶん一番楽なのは飛行機を利用した往復で、値段は4万円強。まだ安い航空券は残っているようですが、いつ満席になるか分かりませんので利用を考えている方はお早めにどうぞ。また土曜日から一般発売が始まった試合の入場券も、セレブレートシートとSS指定席は売り切れになっていますのでご注意下さい。
<10.10.17>  昨日のJリーグ第26節磐田戦は、前半5分の李のゴールで先制したものの追加点が奪えず、逆に後半13分に前田にゴールを許して1-1で引き分けました。
 ナビスコ杯と天皇杯を欠場した西川が復帰。また負傷欠場の服部に代わって右WBには山岸が入って、次の布陣で戦いました。
        西川

   横竹   中島   槙野

     青山   森崎和
     (→丸谷82分)
森脇              山岸
(→ミキッチ63分)
    高柳      高萩
    (→山崎雅77分)
         李

SUB:中林、ストヤノフ、桑田、大崎
 対する磐田のメンバーは、GK:川口、DF:山本康、古賀、イ・ガンジン、山本脩、MF:那須、岡田、西(→金沢82分)、船谷(→菅沼56分)、FW:成岡(→山崎亮90+1分)、前田、でした。立ち上がりから磐田が広島のDFラインにプレスをかける、と言う展開でしたが、5分にそのプレスを抜けて広島が先制点を奪います。低い位置で横竹のパスを受けた李が前に出てきたイ・ガンジンをかわし、続いて山本康も抜いて前へ出ます。ペナルティエリアで3人に囲まれボールを奪われそうになりますが粘ってボールをキープすると、詰めてくるDFとGKを嘲笑うかのような左足のループシュート。これが見事にゴールネットを揺らして、広島が早くもリードを奪いました。
 早く追いつきたい磐田は、立ち上がり以上のハイプレスでボールを奪いに来ます。そして9分には中盤でボールを奪われて成岡のシュート等で攻め込まれますが最後は西川。17分には船谷のミドルがポストをかすめます。広島はショートパスを繋いで何とか打開を図り、25分には李のスルーパスで高柳が抜け出し、フリーでシュートしたもののGKが弾きます。これを拾った李が、そして更に森脇がペナルティエリアの中からシュートしますが、DFが身体を投げ出して守ります。35分には磐田のプレッシャーをかわして槙野が抜け出し、山岸のオーバーラップからのクロスはDFに当たってシュートまで行けず。36分には成岡のループシュートが西川を越えてゴールに向かいましたが、中島がヘッドでクリアします。41分過ぎからは広島が立て続けにチャンスを作りましたが、磐田の堅陣は崩れません。前半は追加点のチャンスはあったもののものにできず、1-0のままでハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると、磐田はややリトリートしてゴール前のスペースを消してくる作戦に切り替えます。そして後半9分には、右サイドで失ったボールを前田に持ち込まれ、成岡がフリーでシュートしたもののポストが弾く、と言う決定機を作られます。そして後半12分、高萩のパスが味方に合わずに奪われ、那須のロングパスが菅沼に通ります。守備が詰める間もなく放り込んだクロスは、ニアに走り込んだ前田にぴたりと合って、広島は「天敵」にまたも得点を許してしまいました。
 サンフレッチェは17分に青山がフリーでシュートしたものの枠外。18分の森崎和の強烈なミドルは川口が横っ飛びで弾き出します。逆に23分には菅沼のFKを西川が防ぎます。30分にはロングパスで抜け出したミキッチが、マークに来た相手を振りきって左足で打ちましたがわずかに枠を捉えることができません。両チームとも次々とフレッシュな選手を投入し、何度もチャンスを作るものの新旧の日本代表GKが立ちはだかって得点を許しません。結局最後までどちらのシュートもゴールネットを揺らすことはなく、熱戦は両者勝点1を分け合うことで終わりました。
 「ナビスコ杯決勝の前哨戦」とも言えるこの試合は、好調チーム同士の戦いらしく見応えのあるものでした。得点シーンはどちらもセンターフォワードの力を見せつけたと言う感じで、特に李のゴールは素晴らしいものでした。試合後に「時間が止まった。周りの全てが、止まって見えた」と語っていますが、まさに一流のアスリートが極限的な集中から得られると言う「ゾーン」の領域に入っていたかのようです。佐藤寿が離脱し、山崎まで怪我をしてFWが1人だけになり、広島に移籍してから最大のチャンスが訪れたのが9/18の神戸戦。李はここで同点弾となるゴールを決めると、ここからリーグ戦全試合とナビスコ杯準決勝1st legでゴールを決めるなど存在感を見せつけて来ています。このゴールは広島サポーターのみならず、視察に来ていたザッケローニ監督にも強いインパクトを与えたのではないかと思います。
 その他にも、何度も決定的なシュートを弾いた西川と川口や、中盤からゲームを作った森崎和と那須等、両チームを代表する選手たちが作り上げた緊迫したゲームは、非常に質の高いエンターテインメントだったと思います。どちらのチームにとっても上位進出のためには勝点3が欲しい試合だったわけですが、この結果は両者にとって公平だった、と言えるのではないでしょうか?

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