10/3〜10/9のSANFRECCE Diary


<10.10.9> 明日は「アウトソーシングスタジアム日本平」でナビスコ杯準決勝2nd legの清水戦を戦います。
 1st legで主力の半分を休ませた清水は、週末の鹿島とのリーグ戦ではヨンセン、岡崎、小野、本田、児玉を先発から起用して勝ちに行きました。そして前半はプレッシングが機能して鹿島を押し込み、11分には小野の強烈なミドルシュートで先制点を奪って主導権を握りました。しかし後半になると運動量が落ち、後半8分にセットプレーから失点。その後は鹿島に完全に支配され、何とか守りきって勝点1を確保したと言う試合になりました。順位は6位に後退し、首位との勝点差も14。リーグ優勝の可能性が遠のく中で、より優勝に近いナビスコ杯に目標を切り替えてきているのではないか、と思われます。
 対するサンフレッチェですが、今週はまずはゆっくりと身体を休め、その後じっくりと清水対策を練ってきました。これまでの情報を総合すると、明日の予想メンバーは次の通り。
 
        中林
 
   森脇  ストヤノフ 森崎和

     青山   中島

山岸              服部

    高萩      高柳

         李
 
 
SUB:下田、岡本、丸谷、ミキッチ、森崎浩、桑田、大崎
 1st legで勝っているため引き分けでも決勝進出が決まるサンフレッチェですが、だからと言って0-0で逃げ切る戦いをするのは難しいもの。むしろ「点を取って勝つ」と言う自分たちのサッカーを貫いた上で、結果的に引き分け以上で勝ち抜く、と言う形になるのが理想的ではないかと思います。明日は「鬼門」の日本平での試合となりますが、94年の1st stageでも、清水との日本平決戦に勝ってステージ優勝を確実にしています。その時のように日本平で勝利して、国立行きの切符を手にして欲しいと思います。
<10.10.9> ザッケローニ新監督初采配となったキリンチャレンジカップは、日本代表が1-0で史上初めてアルゼンチン代表に勝ちました。日本代表のメンバーは、GK:川島(→西川85分)、DF:栗原、長友、内田、MF:遠藤(→阿部71分)、今野、長谷部、FW:岡崎(→関口71分)、本田圭、森本(→前田65分)、香川(→中村77分)。対するアルゼンチンは、GK:ロメロ、DF:エインセ、G・ミリート、デミチェリス、ブルディッソ(→ラベッシ78分)、MF:カンビアッソ(→ボラッティ45分、ディ・マリア84分)、マスチェラーノ、FW:D・ミリート(→イグアイン33分)、テベス、メッシ、と言うメンバーでした。メッシ、テベスらの個人技を中心にゴールに迫るアルゼンチンに対し、日本は人数をかけた守備とスピード豊かな攻撃で真っ向から対抗します。そして前半19分、岡崎のクロスは弾かれたものの、こぼれを拾った長谷部が強烈なミドルシュート。そしてGKがこぼしたボールを岡崎が押し込んで、日本が見事な攻撃で先制点を奪いました。その後アルゼンチンもペースを上げて何度もゴール前に迫りますが、DFの集中力と川島のファインセーブで凌ぎます。また攻撃では高い位置からのプレスでボールを奪うと、香川、本田圭や長友の突破でチャンスを作ります。最後はアルゼンチンの必死の攻撃を日本が身体を張って守って逃げ切り、7度目の対戦で初勝利を挙げました。
 ザッケローニ監督が就任して初めての試合と言うことで采配に注目が集まりましたが、メンバーはW杯に出た選手を中心に欧州組で要所を締めると言う感じで手堅い采配だったと思います。岡田監督が作ったチームを壊さず、選手の成長やコンディションを見てマイナーチェンジした、と言う感じでそれが当たった試合だったと言えます。新しい監督に就任して重要なことの一つが、まずは結果を出して信頼を得ることだとすれば、ザッケローニ監督は最高の結果を出したと言えるのではないでしょうか?
 なおサンフレッチェから選ばれた2人はいずれも先発ではなかったのですが、川島の怪我のため西川が残り5分のところで出場することになりました。相手に押し込まれている時間帯だったと言うことでかなり難しいシチュエーションだったと思いますが、落ち着いたプレーで試合を締めたと思います。川島の状態次第ではあるものの、次の韓国戦では先発することになりそうです。
<10.10.8> ナビスコ杯準決勝2nd legは西川と槙野が代表で、横竹が出場停止で出場できませんが、その穴を埋めるのは誰か。GKは中林で間違いないところですが、問題は「本職」が森脇と篠原しかいないストッパーのポジションです。複数のブログの練習レポートによると昨日は森崎和が左ストッパーに入っていたそうですが、果たして本番はどうするか。3年前に彼がストッパーを務めた時にうまくいかなかった点があったのは確かだと思いますが、あの時はむしろカズが中盤に居なかった、と言う方が問題だったようにも思います。今はチーム全体の戦術理解が高まり、カズがいなくても良いサッカーができるようになっているので、ここで最も弱いところにカズを使うのは当然と言えるかも。清水は前節市川が復帰し、また藤本が戻ってくる可能性もあるので、広島の左サイドの攻防、特に小野、藤本、市川、ヨンセンの間の関係をどう寸断するかがポイントになりそうです。
<10.10.6> 京都戦ですが、相手が17位に低迷していて戦い方もはっきりしていなかった、と言うことを考えれば、このような結果になったのは当然かも知れません。しかし、両チームのコンディションや試合の状況を客観的に見ればそう簡単な試合ではなかった、とも言えると思います。京都は1週間空いていたのに対して、こちらは中2日。しかもこの節のどの試合よりも早い1時キックオフでした。真夏ほどではないとは言え、じりじりと照りつける太陽はスタンドに座っているだけでも消耗する感じで、ピッチ上はもっと厳しいコンディションだったに違いありません。従って前半早々に得点し、その後いくつかのチャンスを逃した後ペースが落ちたのも当然だったと言えるでしょう。しかし、それでもサッカーの質が落ちないのが今のサンフレッチェの強さ。パスを大事に繋いで相手の隙を探すのはもちろんのこと、走ってパスコースを作り、また球際を厳しく行って決して競り負けませんでした。相手にとっては残留のために負けられない、そして何としても勝点3が欲しかった試合ですから「気持ち」が無かったはずはないのですが、サンフレッチェの選手たちの気持ちは確実に相手を上回っていました。これまで得意としていた長距離だけでなくショートレンジのFKも決めることができることを示した槙野や、4試合連続となる2ゴールを決めた李など個々の選手が素晴らしかったのは確かですが、それを支えたのは他の選手たちの奮闘でした。チーム全員がやるべきことをやり切ったことが、この勝利の一番の要因だったと言えるでしょう。
 そしてそれ以上に収穫だったのは、久々に森崎兄弟が揃ってプレーしたことだと思います。病気との戦い、自分との戦いを続けながらもピッチに戻ってきてくれたことは、チームにとっても非常に勇気づけられることですし、実際に戦力的にも大きなものだと言えます。山岸やストヤノフの復活と合わせて、チームのこれからに明るい光が射してきた試合だった、と言って良いのではないでしょうか?
<10.10.5> 一昨日高円宮杯の準々決勝が行われ、サンフレッチェユースは流通経済大柏高を4-0で下して2年連続で準決勝進出を決めました。サンフレッチェユースのメンバーは、GK:大野、DF:越智翔、宗近、脇本、MF:早瀬(→野口66分)、岡本(→井波69分)、平田、浅香(→柳川90分)、野津田、FW:砂川、川森。先制点は前半2分で、携帯サイトによると砂川のCKに越智が飛び込み頭で決めました。これで動揺した流経大柏は15分、岡本のスルーパスに飛び出した浅香を倒した中西が退場、そしてPKを献上します。ここで浅香のシュートはGKに弾かれてしまいましたが、その後も広島のペースは変わらず20分、川森のサイドチェンジを砂川が仕掛け、早瀬、川森と続いたシュートは防がれたものの最後は早瀬が決めて、リードを2点に広げました。しかしその後は流経大柏のGKの奮闘とDFの頑張りにあって一方的に攻め込むものの得点は奪えなかった、とのこと。そして後半に入ると攻め疲れからか流経大柏のカウンターを受けてシュートを許すシーンも増えたそうです。しかし後半ロスタイム、怪我から復帰したばかりの井波が相手に囲まれながらもシュートを流し込むと、その直後には砂川が豪快なシュートを決めて試合を締めました。準決勝は10/9の12時から国立競技場で、相手は横浜FMユースを激闘の末下して勝ち上がってきた静岡学園。2003年に同じ舞台で敗れた借りを返す時が来た、と言えそうです。
<10.10.5> 日本サッカー協会は昨日U-16代表を発表し、サンフレッチェユースから脇本が選ばれました。今回選ばれたのは次の27人。
【GK】岩脇(磐田ユース)、山田(京都U-18)、中村(柏U-18)
【DF】脇本(広島ユース)、早川(新潟ユース)、鈴木(鹿島ユース)、川口(新潟ユース)、
    岩波(神戸ユース)、植田(大津高)、吉田(FC東京U-18)、新井(浦和ユース)、
    高木(東京VJrユース)
【MF】新城(那覇高)、楠美、吉野(東京Vユース)、堀米、神田、深井(札幌U-18)、
    石毛(清水ユース)、秋野(柏U-18)、望月(野洲高)、菅嶋(東京VJrユース)
【FW】岩田(FC東京U-18)、南野(C大阪U-18)、松本(JFAアカデミー福島)、
    北川(名古屋U-15)、宮国(平良中)
 この代表は来年開催されるU-17W杯出場を目指すチームで、今月下旬から行われる「AFC U-16選手権ウズベキスタン2010」に出場します。今回のヨルダン遠征はその前の最後の合宿と言うことで、最終選考を兼ねているのではないかと思われます。
<10.10.4> 昨日吉田サッカー公園で行われた北九州との練習試合は、2-3で敗れました。広島のメンバーは、GK:中林(→下田61分)、DF:水田、岡本、篠原、MF:石川、森崎浩(→越智大55分)、丸谷、服部(→石坂46分)、桑田、清水、FW:大崎。前半19分に伊藤、後半9分に長谷川に決められ、後半18分にはオウンゴールで0-3とリードを許しました。その後反撃して後半37分に石坂、42分に丸谷のゴールで追いすがりましたが及びませんでした。
<10.10.3>  昨日アウェイで行われた第25節京都戦は槙野と李のゴールで3-0で快勝し、1ヶ月ぶりに勝点3をゲットしました。
 ストヤノフと山岸が先発に復帰した一方で森崎和と服部がベンチスタートとなって、次の布陣でスタートしました。
 
        西川
 
   横竹  ストヤノフ  槙野

     青山   中島(→森崎浩82分)
     (→森崎和69分)
森脇              山岸(→服部69分)

    高萩      高柳

         李
 
 
SUB:中林、丸谷、桑田、大崎
 対する京都は、GK:守田、DF:郭、水本(→片岡52分)、森下、MF:渡邉、角田、安藤、中村太(→中村充41分)、FW:ドゥトラ(→柳沢60fん)、ディエゴ、中山、と言うメンバーでした。勝って残留への道筋を見つけたい京都は、チーム全体の高い守備意識をベースに立ち上がりは主導権を握ります。しかしそれを打ち破ったのは槙野。前半12分、ストヤノフのロングボールで抜け出した李が倒されて得たFKのチャンスに、槙野が壁の間の隙間を突いて強烈なシュートを突き刺し、先制点を奪いました。
 これで勢いが出た広島は、華麗なパスワークで京都守備陣を翻弄します。16分には高柳のヘッドでの落としを高萩がスルーパス。これを李がシュートしたもののGKにセーブされます。続いて17分にもストヤノフの縦パスを李がワンタッチで裏へ出し高柳がフリーになりましたがGKに弾かれます。その後もDFラインでボールを回し機を見て相手ゴール前までボールを運びますが、照りつける太陽と中2日の日程が災いしたかミスが増え、有効な攻撃が繰り出せなくなります。そして終了間際にディエゴのクロスにドゥトラが飛び込む、と言うシーンを作られましたがそれ以外には守備の破綻はなく、1点リードで前半を折り返しました。
 「2点、3点、4点と点を取れ」との監督の檄を受けたサンフレッチェは、後半に入ると再び攻めを加速します。そして後半5分、高柳が相手のボールを奪うと高萩とのワンツーでフリーになってスペースにループパスを出します。そしてここに走り込んだ李がDFを振り切ってGKの前に出ると、落ち着いて左足でシュートを決めて公式戦4試合連続となるゴールを決めました。
 続いて後半12分、ゆったりとしたパス回しから中島が左サイドにロングフィードすると、山岸が受けて槙野に繋ぎます。左サイドの深い位置まで侵入した槙野がDFラインとGKとの間にクロスを送ると、走り込んでいた李が身体ごと押し込んで決定的な3点目を奪いました。
 これで気持ちが楽になった広島は、攻めるか守るかが曖昧になった京都の隙を見つけて自在に試合を進めます。そして服部をリーグ戦では12年ぶりとなる途中投入をし、また森崎兄弟が5ヶ月ぶりに同時にピッチに立つなどベテランの力を使って試合を締めにかかります。その中でもサンフは何度もチャンスを作り、後半25分には高萩が決定的なシュートをしたものの惜しくも枠外。39分には槙野が抜け出してシュートしたものの守田のスーパーセーブに阻まれ、ロスタイムには李がハットトリックのチャンスを逃します。4点目のチャンスは生かせなかったもののゲームの主導権は譲らず、そのまま試合終了のホイッスルを聞くことになりました。(明日以降に続きを書きます。)

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