10/31〜11/6のSANFRECCE Diary


<10.11.6> 明日はJリーグ第29節。サンフレッチェはホームで浦和レッズと戦います。
 フィンケ監督が2年目の指揮を執る浦和はようやく戦術も浸透し、第19節からは8試合続けて負けなしを続けて徐々に順位を上げてきました。しかしここ2試合は攻めても点が取れない病?が再発して連敗。フィンケ監督の退任がささやかれる等、チーム周辺は騒がしくなってきています。前回の対戦以降のリーグ戦の戦績は次の通り。
14H ●0-1 広島  【広】槙野
15A ○4-0 京都  【浦】サヌ、ポンテ、エジミウソン、宇賀神
16H ●0-1 大宮  【宮】ラファエル
17A ●0-1 神戸  【神】三原
18A ●1-3 名古屋 【浦】宇賀神、【名】闘莉王、玉田2
19H △1-1 仙台  【浦】OG、【仙】OG
20A ○4-1 湘南  【浦】スピラノビッチ、エスクデロ、エジミウソン2、【湘】島村
21H △1-1 鹿島  【浦】ポンテ、【鹿】本山
22A ○1-0 FC東京 【浦】ポンテ
23H △1-1 清水  【浦】エジミウソン、【清】岡崎
24H ○2-0 新潟  【浦】柏木、エスクデロ
25A ○2-1 大宮  【浦】高崎、柏木、【宮】ラファエル
26H ○2-0 C大阪 【浦】エジミウソン、原口
27A ●1-2 磐田  【浦】エジミウソン、【磐】ジウシーニョ、那須
28H ●0-1 山形  【山】田代
 前節は相手の倍以上となる22本のシュートを打ち、CKも13対2と圧倒しながらセットプレーに泣いて敗戦。「これしかない」と言う山形の術中にはまって悔しい敗戦を喫しました。ただ、現在の勝点は41で広島より1つ少ないだけ。上位がもたついていることを考えると勝てば大きく上がる可能性もあるだけに、ここで勝ってもう一度流れを取り戻したい、と考えているに違いありません。
 対するサンフレッチェは120分間戦ったナビスコ杯決勝から中3日でリーグ戦を迎えます。身体的疲れはもちろんのこと精神的な疲れも無視できないので、選手起用は両面のコンディションを考慮して判断することになるのではないでしょうか。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        西川

   横竹  ストヤノフ  槙野

     青山    中島

森脇              山岸

    高萩      山崎

         李

SUB:中林、森崎和、ミキッチ、丸谷、森崎浩、高柳、佐藤寿
 残り6試合でACL圏内の3位との勝点差は7。従って全勝かそれに準ずる成績を挙げなければ追いつくのは難しいところですが、ただ浦和に続いてG大阪、新潟、清水との対戦を残しているので直接叩けば上に行ける可能性が高くなります。最後まで上位進出の可能性を残すためには、明日は絶対に負けるわけにはいきません。
<10.11.6> 一昨日の報知新聞によると、ペトロヴィッチ監督の留任と山岸の完全移籍、そしてストヤノフの今季限りでの退団が濃厚になった、とのことです。ペトロヴィッチ監督には昨年は横浜FMからのオファーがあり、今年も浦和がオファーを検討する等いろいろと噂が絶えませんが、しかし昨年結んだ2年契約があと1年残っているため留任は既定路線。むしろ来季以降もチームを任せるつもりであれば、改めて複数年契約を結び直す、と言うことがあるかも知れません。また山岸ですがレンタル元の川崎Fとの契約は今季限りで切れるため、完全移籍には何の問題も無いはずで、来季は今年以上にチームの中心選手として活躍してくれるに違いありません。一方ストヤノフですが、仮にこの情報が本当だとすれば残念なことだ、と言えます。このところ出場機会が減っていますが、元はと言えば代表招集でコンディションを崩したのが原因。ブルガリア代表も監督が代わったため以前ほど頻繁に代表に呼ばれることも無さそうですし、チームに専念すればまだまだ貴重な戦力になると思います。ストヤノフがいなければリベロは中島しかいないわけで、ここで契約を更新しないとするならば代わりになる選手の獲得は至上命題になる、と言えるのではないでしょうか?
<10.11.5> サンフレッチェは、11/14(日)に行われるJリーグ第30節G大阪戦のアウェイ応援バスツアーの参加者を募集しています。日程は11/14の午前11時15分に広島西飛行場、11時45分に広島駅に集合し、午後7時半からの試合を観戦して翌日早朝(3時に広島駅、3時半に広島西飛行場)に戻って来ます。料金はバス代、自由席チケット代、旅行保険代金を含んで高校生以上が12,100円、小中学生が11,100円。サンフレッチェクラブ会員はそれぞれ2,000円引きとなります。募集人数は110人で、〆切は11/7(日)となっていますので行きたいはお早めに。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 ガンバ大阪戦応援バスツアー係」(082-240-3447)までどうぞ。
 ところでサポーターグループの主催で、11/23の清水戦の関東からの応援ツアーも行われます。こちらは東京駅丸の内口に7時45分に集合し、午後8時頃東京駅に戻ってくる日帰りバスツアーです。料金はバス代と保険料込みで大人小人同額の5,300円。チケット代は別ですが、希望者にはゴール裏2Fの団体割引チケット(大人1,955円、小中高生680円)を用意するとのことです。参加を希望する方はメールの表題に「清水戦バスツアー」と書いてsanfreccetour@gmail.comまでお送り下さい。
<10.11.4>  昨日秋晴れの国立競技場で行われたナビスコカップ決勝の磐田戦は、一時は逆転したものの後半終了間際に追いつかれ、延長で3点取られて3-5で敗れました。
 ペトロヴィッチ監督は3日前の横浜FM戦のメンバーから1人だけ入れ替えて次の布陣で戦いに臨みました。
        西川

   森脇   中島   槙野

     森崎浩  森崎和
     (→青山56分)
ミキッチ            山岸
(→横竹78分)
    高柳      高萩
    (→山崎46分)
         李


SUB:中林、ストヤノフ、丸谷、佐藤寿
 対する磐田のメンバーは、GK:川口、DF:山本康、古賀、イ・ガンジン(→大井49分)、山本脩、MF:那須、上田、西、船谷(→菅沼60分)、FW:ジウシーニョ(→山崎77分)、前田。立ち上がりは緊張からか、あるいは磐田の前からのプレッシャーのためか落ち着かない時間帯が続きます。磐田は16分に上田がFKで狙いましたが枠外。広島も21分にミキッチのクロスに森脇が頭で合わせ、32分には森崎浩がミドルを狙いますがいずれも枠を捉えることができません。逆に36分、DFラインのプレスにたまらず西川が遠くに蹴り出しましたが、これが距離が出ず船谷が拾って右サイドに展開。前田が中を良く見てクロスを入れると、飛び込んできた船谷にぴたりと合って頭で決められてしまいました。しかし広島もすぐに反撃し、42分にミキッチがDF3人に囲まれながらも突破して鋭いクロス。飛び込んだ李のシュートは当たり損ない気味だったものの、それが川口の逆を突いてゴールに転がり込みました。
 ペトロヴィッチ監督は後半立ち上がりから山崎を投入し、一気に逆転を狙います。そして後半3分、森崎和からのロングパスを受けた山岸がそのまま左サイドを突破してシュート。ボールは川口の股間を抜いてネットに突き刺さり、目論見通り広島が勝ち越しに成功しました。
 その後磐田は早め早めの選手交代で反撃を試みます。6分には西がドリブルでペナルティエリア内に侵入してシュートしたものの枠外。18分にはクロスにジウシーニョに頭で合わせましたが西川がキャッチし、菅沼、那須のシュートも守備陣が防ぎます。DFラインに横竹を入れて逃げ切りを図る広島。終盤は一方的に攻められますが何とか凌ぎ、あと数分の我慢と言うところまで来ます。しかし後半43分、上田のCKに那須が頭で合わせると飛びつく西川の手の先を抜けて前田にこぼれ、これを押し込まれて同点に追いつかれてしまいました。
 延長に入ると両チームともに激しく攻め合います。延長前半3分には高萩のミドルシュートがバーを直撃すると、逆に9分には上田の直接FKを西川の手とバーが弾きます。そして延長前半12分、上田のCKを那須が頭で逸らして菅沼にボレーシュートを決められ、その2分後には山崎に単独突破からゴールを奪われてあっという間に2点差を付けられてしまいました。
 しかしこれで諦めないのがサンフレッチェ。延長前半終了間際に槙野が長距離FKを狙い、1本目は壁にブロックされたものの2本目を見事にゴール左隅に決めて1点差に迫ります。ところが延長後半4分、セットプレーからボールが前田に渡り、胸トラップからDFをかわしてループシュート。これがネットに収まって点差は再び2点に広がります。延長後半ロスタイムにはペナルティエリア内で倒されてゲットしたPKを槙野が自ら蹴りましたが、素晴らしい反応を見せた川口が弾き、これを拾ってもう一度シュートしましたが惜しくも枠外。その直後に終了のホイッスルが鳴り、歓喜のサックスブルーの脇で紫の選手たちはバタバタと倒れ込みました。
 この試合で「サンフレッチェらしいサッカー」ができたか、と言うとそうでも無かったと思います。緊張感からかあるいは磐田のプレスに戸惑ったか、序盤はDFラインからのビルドアップができず先制点を許したのはクリアミスからでしたし、その後もパスワークの冴えが無かったように思います。そして終盤は相手よりも休みが1日少なかったことが影響したか、運動量が落ちて一方的に攻め込まれました。森崎浩が「視野が狭くなった」と言うことで後半11分に交代し、ミキッチも疲れのために横竹に代えざるを得なくなって早い時間帯に交代枠を使い切ってしまったことも含め、サンフレッチェの力をフルに発揮できなかったのは残念だったと思います。
 しかしその一方で、この試合は別の意味で「サンフレッチェらしい」ゲームだった、とも言えます。1点目になったミキッチの突破と李の泥臭いシュート。森崎和のピンポイントのロングパスと山岸がドリブル突破から股抜きで決めた2点目。そして槙野の強烈なFKが決まった3点目。得点の全てはいかにも広島、と言うパターンでしたし、逆に失点もセットプレーから、あるいはパスミスやマークミスからの「安い失点」でした。そして選手たちの頑張りも感動的で、特に延長に入って2点リードされても決して諦めず、最後の最後まで攻撃的な姿勢を貫きました。このチームのモットーである「人もボールも動き、人の心を動かすサッカー」の前半部分はあまりできなかったとしても、後半の「人の心を動かす」ことはできた、と言えるでしょう。残念ながらタイトル獲得はなりませんでしたが、ファイナリストにふさわしい戦いでナビスコカップの歴史に残る決勝戦を戦うことができたことは、誇りに思って良いと思います。今季のリーグ戦の残り試合を悔いなく戦って、そして来年こそはタイトルが取れるよう新たなスタートを切って欲しいと思います。

フォトレポート
日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 中国新聞記事1 中国新聞記事2
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<10.11.3> ホットニュースによるとペトロヴィッチ監督は決勝に向けて「高すぎるモチベーション、強すぎる気持ちはマイナスに作用することもよくある。いいモチベーション、いい精神状態をうまく作り出せるかどうかが鍵になってくると思う」と語っています。今日は「勝ちたい」と言う気持ちで負けないのも重要ですが、それよりもプレッシャーに負けずに試合を楽しめるかどうか、がポイントになるのかも知れません。
 今日の試合会場は国立霞ケ丘競技場で、午後2時5分キックオフ。会場では来場者サービスとして「記念撮影パネル」「フェイスペインティング」「サッカーゲーム」を実施するほか、入場者には「チップスターS」と「オレオビッツサンド」及び大会プログラムと「FINALカード」をプレゼントします。またご当地グルメとして磐田のうなぎ丼としらす丼、広島のお好み焼きとあなご丼をそれぞれ800円で提供します。更に当日券ですが、9時から自由席のみ販売しますので、チケットをまだ購入されていない方はお早めにどうぞ。
 テレビはフジテレビ系列で全国生中継されるほか、BSフジとフジテレビTWOでも予定されています。私も今日は当然国立に行きますので、ブログでの速報はなし。スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報をどうぞ。
<10.11.3> 昨日、ナビスコ杯決勝の前夜祭が行われ、高萩洋次郎選手が「ニューヒーロー賞」に選出されました。ニューヒーロー賞はナビスコ杯の予選リーグから準決勝を通じて最も活躍が顕著だった23歳以下(3/31時点)の選手に与えられる賞で、過去にこの賞を受賞している選手だけが対象外。試合を取材した報道関係者の投票をもとに、Jリーグチェアマン、専務理事、常務理事、技術委員長からなる選考委員会で選出されます。これまでに受賞した選手は1996年から通算して14人で、名波や高原、長谷部、阿部らその後代表で主力となった選手も多くいます。2007年の安田(G大阪)、2008年の金崎(大分)、そして昨年の米本(FC東京)とニューヒーロー賞に選ばれた選手がいたチームが優勝しているとのことなので、タコの「源さん」の予想とともに広島にとっての好材料がまた一つ増えた、と言えるかも?
<10.11.2> 明日はいよいよタイトルを賭けて、ナビスコカップ決勝をジュビロ磐田と戦います。
 第26節に広島と引き分けた後の磐田は、続く浦和戦に逆転勝利。台風が接近する中で行われた土曜日の川崎F戦では、悪条件をものともせずに最後まで勝ちを狙って死闘を演じ勝ち点1ずつを分け合いました。リーグ戦では7試合連続で負け無しを続けている磐田は、Jリーグで今最も乗っているチームの一つ、と言えるかも。広島との相性の良さや休みが1日多かったこと等を考えると、こちらよりも楽な気持ちで明日の試合に臨むのではないか、と思います。
 対するサンフレッチェのメンバーですが、ペトロヴィッチ監督は横浜FM戦の後に多少の入れ替えを示唆しています。横浜FM戦でサブだった選手のほとんどが本来のレギュラーなので誰が出てもおかしくはないのですが、しかし重要なのはコンディション。ペトロヴィッチ監督はいつものように名前や実績ではなく、その時にベストと思われるメンバーを選抜するものと思われます。と言うことで、私の予想は次の通り。
        西川

   横竹   中島   槙野

     青山   森崎和

ミキッチ            山岸

    高柳     森崎浩

         李

SUB:中林、森脇、ストヤノフ、丸谷、高萩、山崎、佐藤寿
 横浜FM戦ではリーグでの久々の敗戦を喫した事で、ここまで来ていた良い流れが止まってしまうような気がしないでもありません。ただ、逆にこの敗戦は逆にチームを引き締める効果もあるはず。相手よりも走ること、球際で負けないこと。そして勝ちたい気持ちで相手を上回ることが何よりも重要だと言うことを肝に銘じて、明日の試合に臨んで欲しいと思います。
<10.11.1> 昨日ニッパツ三ツ沢球技場で行われた第28節横浜FM戦は、高萩のゴールで先制したものの逆転されて、9試合ぶりの黒星で9位に後退しました。
 先発メンバーは前節と同じ。また佐藤寿がベンチ入りして、以下の布陣でこの試合に臨みました。
        西川

   横竹   中島   槙野

     森崎和  森崎浩(→青山64分)

森脇              山岸
(→ミキッチ54分)
    高萩      高柳(→山崎77分)

         李

SUB:中林、ストヤノフ、丸谷、佐藤寿
 対する横浜FMは、GK:飯倉、DF:波戸、栗原、小椋、田中、MF:清水、松田、兵藤(→狩野88分)、中村、FW:小野(→端戸83分)、山瀬(→松本90+2分)、と言うメンバーでした。29日に亡くなった津村二葉寮長を悼んで全員が左腕に喪章を巻いてピッチに立ったサンフレッチェ。キックオフのボールから槙野がロングシュートを狙って試合の幕を開けます。そしてどんどんパスを回して攻め込みますが、しかし横浜もすぐに修正し、中村俊輔を起点にサイドへの展開と小野や兵藤の突破からチャンスを作ります。やや押され気味となった広島はカウンターから得点を狙いますが、それが実ったのは前半25分のことでした。相手の攻撃をはね返したボールを高柳がドリブルで持ち込むと李へのパス。DFが対応したもののこぼれ球に走り込んだ高萩がゲットし、広島が先制点を奪いました。
 リードされた横浜は、早い時間に追いつくべく攻勢を強めます。そして29分には中村のスルーパスに走り込んだ松田がループシュートを狙ったものの枠外。30分には中村のFKが枠内に飛びましたが西川ががっちりキャッチします。しかし34分、広島の右サイドを狙われ、何とかクリアしようとしたもののボールを拾った田中が思い切ってシュート。これが小野の頭に当たってコースが変わり、西川の逆を突いてゴールに収まってしまいました。
 後半に入っても7分には山瀬に決定的なシュートを許すなど広島はなかなかペースをつかめません。そこでペトロヴィッチ監督はまず後半8分にミキッチを投入し、更に森崎浩を青山に代えて右サイドからチャンスを作ろうとします。そして24分には横竹のクロス?シュート?が横浜ゴールを襲いましたが飯倉がファインセーブ。その後も広島がボールを支配して攻め込みますが、なかなか良い形でシュートまで持ち込めません。逆に後半35分、低い位置でボールをキープする中村を3人で囲んだもののかわされ、ドリブルから右サイドに上がっていた栗原へのパス。中央に折り返したボールに走り込んだ清水が西川のブラインドからシュートを決めて、ついに逆転を許してしまいました。
 何とか追いつきたい広島は、右サイドの突破から、あるいは青山のロングパスからチャンスを広げようとします。しかし横浜守備陣のマークは厳しく、李も山崎も良い形でボールを持つことができません。また横浜のカウンターも鋭く、DFも思うように攻撃参加できません。結局ロスタイムの3分を生かすこともできないままにタイムアップとなり、広島はあまり良いところを見せることのできないままに敗戦のホイッスルを聞くことになりました。
 試合後に横浜の木村監督は「まんまとハマった感じ。あまり言うことはない。してやったり、どうだ、と言った感じです」と語っています。横浜は松田を中心に兵藤と清水がその両脇を固めてトリプルボランチとし、高柳&高萩と3列目との関係を寸断。また5試合連続ゴール中だった李はDFとボランチで挟み込んで前を向かせず、ポストプレーも許さずシュート0に抑え込みました。また攻撃面ではトップ下で自由を与えられた中村から両サイドに流れた小野、山瀬、兵藤らにパスが自在に通り、それゆえ森脇や槙野が攻撃参加しにくい状況となってしまいました。7月に0-3で敗れた屈辱を果たすべく、また前節鹿島相手に完敗を喫した悔しさを晴らすべくチーム一丸となってこの試合に賭けていた横浜。この日の敗因は相手のこの試合に賭ける気迫に負けた、と言うことなのではないかと思います。
 逆に広島側の敗因は、ペトロヴィッチ監督の言うように「ずっと多数の怪我人を抱え、ギリギリで戦ってきたために選手たちに少し疲れも見える」と言うことにあるのではないでしょうか。この日の先発は前節と同じでベンチには本来レギュラーだった選手が並んでいましたが、それはここまで負けなしで来たメンバーで戦った、と言う理由だけでは無いでしょう。むしろ元々試合に出るべき選手のコンディションが整っておらず、ベンチスタートにせざるを得なかった言う側面は否定できないと思います。連戦とその緊張の中で常にベストパフォーマンスを出せるとは限らないと言うこと。また続けて出ているうちに相手に研究され、それを上回る力を出せないこと。経験の少ない選手にとっては厳しい状況が来るのはある意味当然なわけで、それがこの試合で出てしまったと言うことなのではないでしょうか。
 勝って決勝に行く、と言う横浜戦に臨む思いは悪くなかったと思うのですが、しかしリーグ戦はそのような意気込みで乗り切れるほど甘いものではなかった、と言うことでしょう。「この試合」に賭けて来た横浜と「この試合の次」を考えていた広島の差が、ここに出たと言うべきなのかも知れません。しかし、だからと言ってダメかと言えばそうではない。むしろこの敗戦から何を学ぶかが問題なのではないかと思います。広島対策を練り、決勝の舞台に出てくるであろうジュビロ磐田をどう迎えるか。広島の本当の力が問われることになるのではないでしょうか。

日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 コーナーフラッグ 中国新聞記事1 中国新聞記事2
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<10.10.31> 中国新聞とホットニュースによると、佐藤寿がいよいよメンバー入りするそうです。ただペトロヴィッチ監督は「寿人は素晴らしい選手だが、ケガで6週間休んでいたし、その間に手術をしている。先週と今週で5〜6回、チームと一緒にトレーニングをしているが、まだ練習試合にも出ていない。彼がまた同じケガをするのではないか、という危険をはらんでいる。メンバーには入れるが、試合に出るかどうかは別の問題だ」と慎重です。チームとしては早めにリードを広げて、無理に起用しなくても済むような展開に持ち込みたい、と言うところでは無いでしょうか?
 今日の試合会場はニッパツ三ツ沢球技場で、午後3時キックオフ。当日券は12時半より発売されますが残席はわずかとなっていますので、チケットをお持ちでない方はお早めにどうぞ。テレビはTBSチャンネル(スカパー!のch363とch616、及びスカパー!e2のch301)で生放送が予定されています。今日はブログでの速報は行いませんので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報等をどうぞ。
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