11/21〜11/27のSANFRECCE Diary


<10.11.27> ホットニュースによると、ペトロヴィッチ監督は今日の試合について「今シーズンの課題をいかに修正できているかを確認したい」と語っています。ボールを支配することになるのは間違いないと思われますが、リスクマネージメントをどうするか、また仙台が得意とするセットプレーをどう抑えるか、がポイントとなりそうです。また中国新聞によると下田選手との来季の契約は結ばないことが決まったそうで、今日はベンチ入りして出場の可能性もあるとのこと。広島一筋で頑張ってきた元日本代表選手を笑顔で送り出したいものです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後5時半キックオフ。試合前イベントとしてはU-9の「サンフレッチェカップ」が12時半から、「Jリーグ介護予防事業グラウンドゴルフ大会」が10時から、「フォリアチャレンジ」が3時50分頃から行われます。メイン側おまつり広場では中国電力「ふわふわドーム」と中電工「高所作業車来場」、「THANKS FOR ALL 2010写真展」を1時半から行います。またメイン総合案内所前では「フェイスペイント」を1時半から、ファンクラブサロン前では「キックターゲット」を3時半から行います。
 先着プレゼントは「オリジナルペットボトルホルダー」を2,400名様に。「THANKS FOR ALL 2010ポストカード」を10,000名様に差し上げます。またサンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、下田崇選手のプレミアム選手カードとなっています。試合会場限定グルメは「広島・仙台カキ対決!広島カキフライvs松島カキバター焼き」をそれぞれ500円で200食ずつ提供します。またACLの試合で行って好評だった「スープフェスタ2010」を今日も行うそうで、「コーンスープ」と「豚汁」をそれぞれ300円で提供します。更におまつり広場では「ガチャガチャフェスタ第4弾」が行われます。
 テレビ放送はスカパー!のch180(SD画質)とch190(HD画質)、及びスカパー!のch800(HD画質)で生中継が予定されています。今日も多分ブログでの速報ができると思いますが、都合により中止になる可能性もあります。
<10.11.26> 明日は今季初のホームゲーム。サンフレッチェは第33節をベガルタ仙台と戦います。
 今季は昇格組として残留圏内ギリギリの戦いを続けてきた仙台でしたが、赤嶺の補強が効いて夏以降着実に勝点を積み上げ、第23節以降13位以上をキープ。前節は終了間際に追いつかれたものの、残留確定まで勝点1のところまで来ています。9月以降のリーグ戦の戦績は次の通り。
22A ●0-1 鹿島  【鹿】中田
23H ○2-0 山形  【仙】梁2
24A ○1-0 横浜FM 【仙】赤嶺
25A ●1-2 名古屋 【仙】梁、【名】ケネディ、小川
26H ○3-2 FC東京 【仙】梁、エリゼウ、フェルナンジーニョ、【東】大黒、平山
27A △0-0 C大阪
28H ○1-0 京都  【仙】赤嶺
29A ●0-2 神戸  【神】吉田、朴
30H ○3-0 磐田  【仙】中原、鎌田、中島
31H ●1-3 清水  【仙】菅井、【清】藤本2、大前
32A △1-1 新潟  【仙】赤嶺、【新】田中
 前節は新潟に攻め込まれながらも手堅い戦いで逃げ切りを図りましたが、後半ロスタイムに一瞬の隙を突かれて勝点2を失いました。1試合でも早く残留を確定させたいところですが、ただ残り2試合で16位神戸との勝点差は6。得失点差でも有利なので、それほど危険な状況にあるわけではありません。従って仙台は精神的に追い込まれていると言うことは無いはずで、むしろ思い切って力をぶつけてくるのではないでしょうか?
 対するサンフレッチェですが、連戦で疲れが出ている選手もいるのでメンバーを入れ替えてくる可能性もあります。監督はいつものように明日までメンバーを考えて先発を決めるのではないかと思われます。と言うことで良く分からないので、予想は前節と全く同じにしておきます。
        西川

   森脇   中島   槙野

      青山  森崎和

ミキッチ           山岸

    高萩      李

        佐藤寿

SUB:中林、横竹、丸谷、岡本、清水、大崎、山崎
 前節目標としていたACL出場権獲得が無くなって、今後のモティベーションの持って行き方が難しいところ。選手たちは「一つでも上の順位を目指す」と言っているようですが、気持ちを切り替えるのはそう簡単なことではありません。ただ、明日はホームゲーム最終戦で、多くのサポーターが来場するのではないかと思います。ACLやナビスコ杯など激闘を続けてきた今季を締めくくる試合として、サンフレッチェらしい「人の心を動かす」サッカーを見せて欲しいと思います。
<10.11.25> 昨日の報道(報知新聞と中日スポーツ)によると、イタリア・セリエAのチェゼーナのミノッティ強化部長が「アジア杯に出場する可能性が高い森本を1月に獲得するのは難題。クラブとしては佐藤寿人に興味がある」と語っていたそうです。セリエAのEU外選手枠は1なので長友がいる限りは獲得できませんが、来季開幕前には拡大が有力視されているとのこと。佐藤寿はディナモ・ザグレブからの話は断っていますが、もともとインザーギの大ファンでミラニスタだと言うのは有名な話。「イタリアからならもっと悩む」と語っていただけに、本当にオファーがあれば移籍の可能性が出てくるかも知れません。
 なお、清水戦の後にペトロヴィッチ監督は「シーズンに向けて、私が思うには、2つのポジションに選手が必要だろうと考えています。サッカーのチームにおいては、ある程度時間が経って、ある程度チームの中で成長が進んでいくと、何人かの選手は出ていき、新しい選手が何人か入ってくるというセレクションを行ないながら成長していくものだと思います」と語っています。この「2つのポジション」がどこを指すのか気になるところですが、仮に噂通りストヤノフと槙野が出て行くと言うことになれば、DFの獲得は必須。誰を取る事になっても、中島、森脇、横竹を軸に守備陣の再構築を迫られることになりそうです。
<10.11.24>  昨日日本平で行われたJリーグ第32節清水戦は前半の2失点を取り返せずに敗れ、ACL出場権獲得の可能性が消滅しました。
 佐藤寿が11試合ぶりに先発して、以下の布陣で戦いに臨みました。
        西川

   森脇   中島   槙野
        (→横竹78分)
      青山  森崎和
      (→丸谷74分)
ミキッチ           山岸

    高萩      李

        佐藤寿(→山崎74分)

SUB:中林、岡本、清水、大崎
 対する清水は小野が出場停止で、GK:西部、DF:市川、平岡、岩下、太田、MF:兵働、本田、藤本(→伊藤80分)、FW:大前(→伊東59分)、永井(→ヨンセン66分)、岡崎、と言うメンバーでした。序盤は清水のペースで、藤本を起点に広島ゴールに攻め込みます。2分にはCKに岡崎が飛び込み、3分には藤本のパスで永井が抜け出してシュート。6分にも大前がシュートを打ってきましたが西川が抑えます。また13分には藤本がFKを直接狙いましたが西川が横っ飛びでセーブします。しかし15分、市川からのクロスがゴール前を横切って逆サイドへ。森脇が対応しましたが高く跳ね上がったボールに触れず、大前がキープするとマイナスのパス。そこに走り込んだ兵働が強烈なシュートを突き刺して、清水に先制点を許してしまいました。
 その後も清水の攻勢を受け止める時間が続き、17分にはパスミスを奪われて兵働のシュート。19分にも藤本に単独突破を許しましたがシュートは枠外に外れます。広島も反撃し、21分には李のパスで抜け出した佐藤寿がシュートしたもののGKに止められ、25分には森脇のループ状のパス、27分にはFKから攻めますがなかなか決定的な形が作れません。そして38分、左からの藤本のCKに西川が飛び出したものの味方にぶつかってしまって触ることができず、逆サイドから岩下に押し込まれて痛い2点目を失ってしまいました。
 何とか追いつきたい広島は、その後は攻めに攻めます。40分にはCKから佐藤寿が押し込んだもののオフサイドを取られ、42分には高萩の落としに山岸が飛び込んだもののわずかに遅れてしっかり打てず。後半に入ると守りを固める清水に対して広島がほぼ一方的に攻め込みますが、なかなかシュートまで行けません。早め、早めの選手交代で先手を打つ清水に対し、広島も後半28分に山崎と丸谷、32分には丸谷を投入して流れを変えようとします。28分には佐藤寿がペナルティエリア内で前を向いたものの、GKをかわそうとしてゴールラインを割ってしまい、31分には高く上がっていた中島がシュートしたものの大きく枠を外します。そしてやっと1点を返したのは後半35分。逆サイドからのボールを受けた山岸が右足で叩きつけるように入れたボールを、李が頭で押し込みました。
 これで勢いが出た広島は、その後も一方的に攻めます。38分には森脇がシュートしたものの目の前の選手に当たり、39分には李のパスに高萩が飛び込んだものの合わず。43分には丸谷がフリーで打ったものの枠を捉えることができません。また44分にはミキッチのクロスに李が合わせましたが、西部が素晴らしい反応を見せてボールはバーにはね返されます。更にロスタイムにはミキッチのクロスを槙野がバイシクルで狙ったものの大きく上に外れます。結局これが広島の最後の攻撃となり、ゴールキックとともに終了のホイッスルが吹かれました。
 この試合の展開は、G大阪戦とほぼ同様だったと言って良いと思います。ミスから失点し、セットプレーから追加点。その後攻めに攻めたものの守りを固める相手を崩せず、そのまま試合を終えてしまう。ボール支配率もシュート数もこちらが多かったのに、終わってみれば負けていたと言う感じでした。清水にしてみれば体力的に優位な前半のうちに得点を奪い、あとはしっかり守って逃げ切ると言うゲームプラン通りの試合だったと思います。ガンバ戦を参考にしたのかどうか知りませんが、広島に勝つにはこうすれば良い、と言うシナリオ通りに勝利したと言えるでしょうし、逆に広島にしてみれば相手のそのような戦略を打ち破ることができなかった、と言うことだと思います。
 守りを固めて隙を狙う、と言う広島相手の戦い方は、別にG大阪や清水がオリジナルではありません。今シーズンも多くのチームがそのような戦い方を選択してきましたが、しかしサンフレッチェはそんな中でも勝点を積み重ねて来ていました。ただ順位が下のチームがそのような戦い方を選ぶのと、上位チームがやるのとは訳が違う。もともと実力のあるチームが勝負に徹した戦い方を選択し、それを徹底してくるとなれば難しさは倍加します。G大阪も清水も今季4回目の対戦で、広島との戦い方が良く分かっていたと言うこともあるかも知れませんが、いずれにせよ強いチームとのギリギリの戦いになったときには先にミスをした方が負け。そう言う、勝負の厳しさを改めて思い知ったと言うのが、この試合の「収穫」だったと言えるかも知れません。
 この試合の結果、サンフレッチェの4位以上の可能性は消滅し、5位もほぼ絶望となりました。8位以下のチームとの勝点差が小さいため賞金獲得のためにはまだまだ頑張らなければなりませんが、それでも今季の目標がまた一つ無くなってしまいました。今季は怪我人続出の中でも頑張って、ACLで3勝しナビスコ杯でも準優勝するなどそれなりに結果を残したものの、ペトロヴィッチ監督が言うように「これだけ力を注いだ選手たちの頑張りが報われなかったことに、心が痛い」と思います。ただ結果が出ようが出まいが、明日は必ずやってきます。仮に今季良い結果が出たとしても来季も同じ結果になる保証はないし、逆に今年がダメだったからと言って来年に希望が無いわけではありません。今季頑張った選手は来季はより頑張る。怪我などで出場機会が少なかった選手も、来季はもっと働ける。そして今季成長が見られた選手は、来年はもっともっと大きく伸びる。そう言う積み重ねがあってこそ、チームは成長して行くものです。来季に向けての戦いは、ここからがスタートです。成長の機会を1試合でも無駄にしないよう、残り2試合をしっかりと戦って欲しいと思います。

ブログ速報 前半 後半
日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 コーナーフラッグ 中国新聞記事
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<10.11.23> 「ホットニュース」によると新潟戦の翌日はリカバリートレーニングで終わり、昨日の前日練習も軽めのメニューで終了したそうです。佐藤寿人選手の先発復帰は確実ですが、その他のメンバーについては「まだ分からない。試合までに選手たちと話をしながら決めていきたい」と語っています。誰が出場するにせよ広島のサッカーは同じなので、あとは運動量と戦う気持ちで負けないことではないでしょうか。
 今日の試合会場はアウトソーシングスタジアム日本平で、午後2時キックオフ。1F自由席は前売りで完売している上に、アウェイ側の大部分が「地域交流応援シート」として使われるそうですのでご注意下さい。また2F自由席も残席数が少なくなっていますので、チケットがまだの方はお早めにどうぞ。テレビ中継はNHK広島とNHK静岡、スカパー!のch183(SD画質)とch193(HD画質)、及びスカパー!e2のch803で生放送が予定されています。今日もブログで速報をしますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
<10.11.22> 明日はJリーグ第32節。「鬼門」の日本平で清水エスパルスと対戦します。
 今シーズンは序盤から突っ走り、第18節まで首位にいた清水でしたが、夏場に勝てなくなり順位は7位まで急降下。ナビスコ杯も準決勝で敗れ、長谷川監督の退任と伊東、市川、ヨンセンらの退団が決まりました。また新監督の噂や藤本の移籍話が浮上するなど、シーズン終了に向けてチームの周辺は騒がしくなってきています。ただ、これがむしろプラスに働いたかこのところ公式戦3連勝。特に藤本が3試合連続ゴールを挙げるなど調子を上げてきています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
NSF2 △1-1 広島  【清】小野、【広】山岸
天3 ○4-1 水戸  【清】岩下、小野、大前、太田、【水】大橋
26H △1-1 京都  【清】原、【京】ディエゴ
27A ○3-0 山形  【清】枝村、藤本、山本真
28H ●1-2 FC東京 【清】大前、【東】平山、大黒
29A ●0-1 C大阪 【C】小松
30H ○5-0 湘南  【清】小野、ヨンセン、藤本、岡崎2
天4 ○3-0 横浜FM 【清】藤本、岡崎2
31A ○3-1 仙台  【清】藤本2、大前、【仙】菅井
 清水はもともと個々の能力が高い上に、長谷川監督の戦術も熟成されていて高い実力を持つチームです。選手みんなが「これが最後」とが気持ちを一つにすれば、非常に手ごわいのは間違いないところ。明日の日本平はいつも以上に厳しい場所になるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、ペトロヴィッチ監督は新潟戦の後に「清水戦は、佐藤寿人をスタートから使いたい。他の選手に関しては、状況を見ながら考えたい」と語っています。従って明日はおそらく、3点を奪った前節後半の布陣が基本となるのではないでしょうか?
        西川

   森脇   中島   槙野

      青山  森崎和

ミキッチ           山岸

     李      山崎

        佐藤寿


SUB:中林、横竹、丸谷、岡本、森崎浩、高萩、大崎
 ACLの出場権獲得の可能性を残す4位に入るためには、ここから3連勝することが絶対条件。まずは一つ上の清水を叩いて、可能性を残して欲しいと思います。
<10.11.21>  昨日ビッグアーチで行われた第31節新潟戦は、後半のゴールラッシュで今季最多の4得点を挙げて勝ちました。
 先発は前節と同じ。またベンチにも前節と同じ選手を入れて、次の布陣で戦いました。
        西川

   森脇   中島   槙野

      青山  森崎和
      (→丸谷84分)
ミキッチ           山岸

    高萩      山崎
    (→佐藤寿62分)
         李(→大崎85分)


SUB:中林、横竹、岡本、森崎浩
 対する新潟は、GK:東口、DF:西、永田、中野、酒井、MF:小林(→大野71分)、本間、ジョン・パウロ(→三門57分)、木暮、FW:大島(→田中71分)、ミシェウ、と言うメンバーでした。試合は序盤から広島ペース。5分にクロスのこぼれを森脇が狙ったのを手始めに、広島がゲームを支配します。10分には槙野がコースを狙ってFKを蹴ったものの枠外。11分には相手のプレゼントパスから李が突破してシュートしますが枠を捉えることができません。20分には中島のシュートが相手に当たってコースが変わったもののGKが反応し、その後も何度も広島が攻撃を仕掛けますが引いて守る新潟の守備を崩すことができません。対する新潟は時折ボールを繋いで攻めようとするものの、最後の崩しが無くほとんどシュートに行けず前半はミシェウのクロスにジョン・パウロが頭で当てたシーンのみ。40分過ぎからはハーフコートゲームのように広島が相手ゴール前でパスを繋いだもののシュートを打つところまでも行けず、両者無得点のままハーフタイムを迎えました。
 後半も圧倒的な広島ペースで、ミキッチや李、山崎がサイドから攻め立てます。8分には波状攻撃からクロスに高萩が頭で合わせましたがGK。11分にはクロスのこぼれを森脇が狙いましたが、左足のシュートは枠を捉えることができません。ペトロヴィッチ監督は攻撃の圧力を強めるために佐藤寿の投入を決断し、高萩との交代を審判に伝えます。ところがサンフレッチェはその間にパスを何本も繋いでゲームを切らずに攻め立てて、ついに後半15分、クリアミスを拾った高萩が思い切ってミドルシュート。これが相手に当たってコースが変わってゴールネットに突き刺さり、高萩は大歓声の中で佐藤寿と交代しました。
 その後は新潟もやや攻撃の姿勢を強めて来ますが、広島も負けずにチャンスを作ります。そして19分、山岸が倒されて得たFKを自ら蹴ると、このボールが森脇の頭にドンピシャ。森脇のシュートはGKが弾いたものの詰めていた李が押し込んで、広島が2点目を奪います。更にその3分後にはセンターサークル付近でボールを受けた李がDF3人に囲まれながらも単独突破し、最後は前に出てくるGKを見てループシュート。これが見事にゴールネットに収まってリードを3点に広げました。
 その後新潟は選手交代で流れを変えようとして、36分と37分には続けて西川が横っ飛びでシュートを抑える、と言うシーンも生まれます。しかし広島は落ち着いて相手の攻撃をかわすと、カウンターから更に追加点を狙います。そして40分、右サイドから突破を図った大崎がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。自らキッカーを志願した大崎がGKの動きの反対を突いて駄目押しとなる4点目をゲットします。そしてその後の新潟の最後の攻撃も難なく凌いで、ビッグアーチは勝利の喜びに湧きました。
 ミッドウィークに天皇杯を戦って中2日。しかも攻撃の主軸であるマルシオ・リシャルデスもチョが不在で、ここまで全試合に先発してきた千葉も出場できないと言うことで、新潟は明らかに「引き分け狙い」と言う感じの戦い方をしてきました。低い位置でブロックを作ってゴール前を固め、シュートだけは打たせないと言う守り。ボールを奪っても人数をかけて攻めてくることはなく、攻撃と言えば大島の頭を狙ったクロスぐらいのものでした。そして前半はその狙いがほぼ成功し、広島もボール支配率の割には決定機は作れていませんでした。
 しかし、そんな状況でも選手たちに焦りはなかった、と言います。「相手がブロックを作って守ろうとすると、なかなか崩せるものではない。だから、とにかく焦らないことが重要だった」と言う森崎和幸選手の言葉(携帯サイトによる)通り、ボールを動かして相手を走らせながら疲れが出てくるのを待ちました。そして特に後半からは中盤の選手が前に突っかけることによって相手の守備ブロックのズレを生み出し、隙を作って行きました。先制点のシーンは佐藤寿人選手が交代の準備を済ませてからほぼ3分ほど、パスを繋ぎ、相手に引っかかっても粘り強く奪い、そしてクリアボールを拾って思い切って打ったシュートがゴールになりました。また李の2点目は低い位置まで下がった佐藤寿からのパスが起点で、これまでの形とも通常の2トップとも違う、新しい「1トップ2シャドウ」の形から生まれました。「広島対策」が浸透し、あのガンバでさえ引いて守るようになってしまった今のJリーグ。その中でどうすれば勝てるか、と言うことに対する回答を自ら出した試合だった、と言えるのでは無いでしょうか?
 今節は広島の上にいる3位〜6位が全て勝ったため、G大阪との勝点差が8で、4位、5位との勝点差が4のまま。従って3位は絶望的で4位も非常に厳しい状況になっています。第31節時点で7位と言うのは昨年と同じですが、しかし4位との勝点差が1しかなかったのとは大きな違いです。C大阪、川崎F、清水のどれかが2勝してしまうと追いつけないと言うことですが、しかし他のチームがどうであろうとこちらが勝たなければどうにもならないのも確かです。まずは3連勝して昨年の勝点を越えること。できることを全力でやることが、今のサンフレッチェに残された全てなのだと思います。

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