11/7〜11/13のSANFRECCE Diary


<10.11.13> 明日はJリーグ第30節。サンフレッチェはアウェイでG大阪と戦います。
 現在3位と優勝の可能性もわずかに残すG大阪ですが、このところ下位チーム相手の苦戦が続き勝点が伸びず、残り5試合で首位との勝点差が10に開いています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
NQFH ●1-2 広島  【G】ドド、【広】佐藤寿、森崎浩
22A ○2-1 新潟  【G】高木、ドド、【新】チョウ
23H ○3-2 C大阪 【G】宇佐美、中澤、安田理、【C】乾、アマラウ
24A ○2-1 川崎F 【G】中澤、ルーカス、【川】黒津
25A ●1-2 山形  【G】平井、【山】下村、宮崎
天3 ○3-2 栃木  【G】イ・グノ、平井、大塚、【栃】高木、船山
26H ○5-1 大宮  【G】イ・グノ2、宇佐美、平井2、【宮】深谷
27A ○2-1 京都  【G】佐々木、平井、【京】安藤
28H ●2-4 神戸  【G】宇佐美、イ・グノ、【神】吉田、河本、小川、ボッティ
29A △1-1 FC東京 【G】中澤、【東】大黒
 神戸戦は「今季、一番出来が悪かった。非常にショッキングな試合」と西野監督が振り返ったほど。前節も前半は思うようなサッカーができず、FC東京に圧倒されてしまいました。しかし後半からの宇佐美の投入が功を奏して逆襲し、引き分けながら良いイメージで試合を終えています。逆転優勝のためにはもう全勝しかないG大阪は、必勝体制で明日の試合に臨むに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、昨日の練習中に高柳が怪我をして、「左ひざ前十字靭帯損傷」と診断されて今季中の復帰は絶望的になりました。またサテライトの徳島戦ではストヤノフが右足の底を痛め、桑田も右ひざに違和感を訴えるなど怪我人も増えています。ただ、携帯サイトによると今週の練習は非常に活気がありチーム状態は良さそう。今年はレギュラーが欠けても誰かが埋める、と言うことを続けてきているので、大きな問題はないでしょう。メンバーですが、私は次のように予想します。
        西川

   森脇   中島   槙野

      青山  森崎和

ミキッチ           山岸智

    高萩     森崎浩

         李


SUB:中林、横竹、丸谷、清水、大崎、山崎、佐藤寿
 前節、佐藤寿が復帰してチームを救う活躍を見せたのでできれば先発で起用したいところですが、しかし李も同点ゴールを決めるなど好調を維持しているため先発交代、と言うわけにも行かないでしょう。前節の後半途中までのようにツートップで行く可能性もありますが、監督が「クラシック」と表現しているように先発からその布陣で行く可能性は高くないと思われます。従って明日はどの時間帯でエースを起用するかが最大のポイントとなりそう。ベンチも含めたチーム全員の力を合わせて、上位に食らいついて行って欲しいと思います。
<10.11.12> スポーツ紙各紙の報道によると、槙野がオファーがあった横浜FMと柏を断って、来季の所属を名古屋移籍、広島残留、欧州挑戦の3つに絞ったのだそうです。現時点での海外からの正式オファーはないそうですが、欧州リーグの冬の移籍期間は1/1-31なのでどこも動くのはこれから。どのチームも弱点の補強が目的となるため、ぎりぎりまで可能性を探りつつ駆け込みで決まることも多くなります。とことん海外からのオファーを待つか、それとも早く契約をはっきりさせて来夏以降の移籍を目指すのか。代表の活動が年明け早々から始まることも考えると、私は後者の方が良いのではないか、と思うのですが。
<10.11.11> 報知新聞によると、サンフレッチェがU-21代表で流通経済大のGK増田卓也選手の獲得に乗り出していることが分かった、とのことです。増田は広島皆実高出身で、2年生からレギュラーに定着して2年連続で高校選手権のベスト8進出に貢献するとともに、大会優秀選手にも選出されていました。またサンフレッチェの練習にも高校生の時から参加していて、今春のトルコキャンプにも帯同していたとのこと。まだ3年生なので加入するとしても再来年からになりますが、既に獲得のオファーも出しているのだそうです。サンフレッチェのGKは西川、中林、下田、原といて過当競争気味ですが、しかし古くは前川vs河野、その後は前川vs下田などレベルの高いポジション争いから「GK王国」を作ってきたと言う歴史があるだけに、増田の獲得はチームにとって非常に重要だと言うことなのかも知れません。
 なお各紙の報道によると、槙野は8日に名古屋と交渉の席を持ち年俸4200万円3年契約を提示されている、とのこと。10日にも結論を出すのではないかと見られていましたが、しかし昨日は「まだ何も決めていないし、整理できていない」と長期化を示唆していたそうです。
<10.11.10> 10/30と11/7にJユースカップのグループリーグが行われ、サンフレッチェユースはいずれも勝って首位をキープしました。まず10/30のホームでの愛媛FCユース戦のスコアは6-2。得点は20分に砂川、33分に川森、56分に平田、61分に井波、63分に川森、72分に金村(愛媛)、76分に末廣、82分に林(愛媛)でした。続いて11/7のアウェイでの徳島ユース戦は4-0で、18分に井波、19分に森保、37分に野津田、74分に川森でした。この結果サンフレッチェユースは4試合を終えて勝点10。2位愛媛、4位徳島がいずれも5試合を終えて勝点がそれぞれ6と4なので、広島ユースの2位以上が確定して決勝トーナメント進出が決まりました。
<10.11.9> 昨日「中四国サテライトリーグ」の徳島戦がアウェイで行われ、4-2で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:中林(→下田46分→原75分)、DF:横竹、ストヤノフ(→脇本84分)、篠原、MF:石川、丸谷、岡本、清水、桑田、大崎、FW:井波(→柳川46分→森保78分)。得点は前半29分に井波、42分に大崎。後半10分に清水、11分に輪湖、16分に清水、そして45+1分に岡でした。
<10.11.8>  昨日広島ビッグアーチで行われたJリーグ第29節浦和戦は、前半に先制を許したものの後半に2点を奪って逆転勝利。ACL出場権獲得に望みを繋ぎました。
 調子が上がってきた、と言う青山を3試合ぶりに先発起用し、次の布陣で戦いました。
        西川

   森脇   中島   槙野

      青山  森崎和

ミキッチ           山岸智

    高柳      高萩(→佐藤寿46分)
    (→山崎60分)
         李(→森崎浩79分)


SUB:中林、ストヤノフ、横竹、丸谷
 対する浦和は、GK:山岸範、DF:岡本(→濱田86分)、堀之内、坪井、平川、MF:細貝、柏木、原口(→鈴木62分)、高橋、FW:サヌ(→高崎84分)、エジミウソン、と言うメンバーでした。試合の前半は圧倒的な広島ペース。パスが良くつながり、また高い位置からの守備が効果的で何度も攻め込みます。1分には李がファーストシュートを放ち、8分にはスローインから山岸智がペナルティエリア内からシュートしましたがブロックされます。その後浦和も反撃し、10分にはエジミウソンの強烈なミドルから波状攻撃を受けますが凌ぎます。17分には森崎和の守備で奪ったボールを李が後ろ向きでボールを受け、反転してスルーパス。抜け出した高柳がフリーで打ちましたがGKにセーブされます。更に26分には森脇のクロスに3人がなだれ込みましたが押し込めません。いつ得点が入っても不思議では無いと言う展開でしたが、しかし先制点を奪ったのは浦和の方でした。前半30分、ペナルティエリアのすぐ外で槙野が細貝に後ろから倒されてボールを奪われましたがファウルを取ってもらえず、こぼれを拾ったエジミウソンにそのままシュートを決められてしまいました。その後サンフは41分の森脇のシュートや青山、高萩のパスからのチャンスなど良い形を作ったものの得点は奪えず、1点ビハインドで前半を終わることになりました。
 ペトロヴィッチ監督は「クラシックな2トップでリスクを負って攻め」ようと、後半立ち上がりから佐藤寿を投入します。そしてそれが早速功を奏したのが後半6分のことでした。森脇のスルーパスに右サイドの高い位置で追いついたミキッチがマイナスのクロス。これをポジションを下げて待ちかまえた李が見事なダイレクトボレーを決めて同点に追いつきました。
 この後は勝ち越しを狙って両チームとも激しくボールを奪い合い、そして交互にゴール前に攻め込みます。9分には高柳がミドルを放ちましたがGK正面。10分にはエジミウソンが抜け出してペナルティエリア内からシュートしましたが、槙野が顔面でブロックします。後半14分には岡本サイドから侵入され、ワンツーからシュートされましたがミスに救われます。広島は後半15分に山崎を投入。浦和は直後に鈴木をボランチに入れて柏木のポジションを上げ、お互いに中盤を強化して戦いのピッチを上げます。17分にはサヌが抜け出してペナルティエリア内で倒れましたがPKのジャッジは無し。24分には山崎のクロスを受けた李がループシュートを狙いましたが、山岸範が指先で触ってゴールできません。29分にはGKからのボールに中島がかぶってしまい、エジミウソンがフリーで抜け出しましたが西川が落ち着いてセーブします。両チームとも激しく攻め合いながらも得点できず迎えた後半ロスタイム。中盤での奪い合いから山崎が前を向くと左サイドにループ気味にパスを出します。ここに走り込んだ佐藤寿は左足で軽く浮かしてGKをかわすと、次のタッチでゴールへのパス。帰ってきたエースの見事な得点の勢いで浦和を押し切り、サンフレッチェが貴重な勝点3をゲットしました。
 相手は1週間休みがあったのに対してこちらは中3日。しかも必勝を期して臨んだ決勝で120分間戦って敗れ、肉体的にも精神的にもダメージを受けて迎えた試合でした。また前節横浜FM戦は久々の敗戦で9位に後退し、ACL出場権獲得にも暗雲が漂う状況でした。ところが試合が始まってみれば、広島の選手たちの集中力は素晴らしいものだったと思います。特に素晴らしかったのは中盤の守備。何度も相手に身体を寄せてボールを奪っていた森崎和を先頭に、ボールの競り合いに決して負けずに戦い抜きました。ペトロヴィッチ監督は今週の練習中に決勝での敗戦をJ2降格に例え「成長のきっかけにしなければならない」と強調していたそうですが、まさにその言葉通りのプレーでした。本当に強いチームになるために何をする必要があるのか。いかにチーム全体で強い気持ちを持って戦わなければならないか。決勝でで学んだことを実戦で生かす事ができたからこそ、勝利を得ることができたのではないでしょうか。
 そしてその原動力となったのは、決勝でベンチスタートだった経験豊富な選手たちでした。久々の先発となった青山は素晴らしい運動量で中盤を締め、また何度も精度の高いロングパスを繰り出して攻めのリズムを作りました。また途中交代だった山崎も、決勝点を導く素晴らしいパスを出しました。そして、何と言っても我らがエース・佐藤寿人。練習でもやったことが無かったと言うツートップでは潰れ役となって李の同点ゴールを引き出し、本来のワントップとなってからは持ち前のボールの無いところの動きで相手DFラインを揺さぶりました。そして、決勝点となった後半ロスタイムのゴール。ここしかない、と言うところでボールを受けて、ほんの一瞬の間にGKをかわしてシュートを決めて見せました。まさに彼にしかできないような技巧的なゴールだったにも関わらず、「浩司が中でフリーだったらしいんだけど、それも見る余裕もなかった...まだ、そういうのが見えていない状態だし、コンディションをもっと上げなければいけないなと思う」と反省しているのですから恐れ入ります。「広島に移籍して、今日が一番嬉しい」と言うこのゴールは彼自身の再出発と言うだけでなく、チームがタイトルを目指して新たな出発を切るスタートとなるものだ、と言えるでしょう。
 この勝利で順位は1つ上がっただけですが、3位G大阪との勝点差は7から5に縮まりました。次の試合はそのG大阪が相手なので、勝てば一気にACL出場権獲得が現実味を帯びてきます。今週はしっかりと身体のケアと練習をして、日曜日の「決戦」に臨んで欲しいと思います。

ブログ速報 前半 後半
日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 コーナーフラッグ 中国新聞記事
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<10.11.7> ホットニュースによるとペトロヴィッチ監督は「水曜日に120分を戦ったばかりで、選手たちは肉体的にも疲れていると思う。ほぼ手中に収めていたカップが終了直前に手からすり抜けていったことを考えれば、メンタル的にも落ち込んでいるだろう。簡単な状況ではない」と語っています。いかに気持ちを切り替えて戦うことができるか、そして疲労を乗り越えて走ることができるかが、勝負のカギとなりそうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後1時キックオフ。試合前イベントとしては、「サンフレッチェカップ」のU-10とU-11が9時から、「フォリアチャレンジ」が11時20分ごろから行われます。メイン側おまつり広場では9時から「三次市PRブース」「デオデオクラブブース」「メッセージ記入コーナー」が行われます。またメイン総合案内所前では「フェイスペイント」が9時から、ファンクラブサロン前では「キックターゲット」が11時から行われます。先着プレゼントは近大工学部提供の「てくたまマフラータオル」を500名様に。サンフレッチェクラブ会員限定の先着プレゼントは、槙野選手のプレミアム選手カードです。試合会場限定グルメは、レッズの「赤」に因んだ「キムチ鍋」を300円で限定320食提供。「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」ブースには落合務シェフとバリラジャパンの豊田会長が登場し、実際にパスタを作って提供します。今日は2万人を越える入場者があるのではないか、と言う予想ですので、駐車場は大混雑が予想されます。なるべくアストラムラインやシャトルバス等をご利用下さい。
 テレビですが、スカパー!のch181(SD画質)とch193(HD画質)、及びスカパー!e2のch803(SD画質)で生放送が予定されています。今日はスカパーは無料開放デーとなっていますので、Jリーグセット等の契約のない方もぜひご覧下さい。更に久々にブログでの速報をやりますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
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