12/19〜12/25のSANFRECCE Diary


<10.12.25> 中国新聞や報知新聞の報道によると、横浜FMの山瀬が広島に断りを入れ川崎F入りを決断した、とのことです。山瀬への広島のオファーは川崎Fの「年俸4,000万円の複数年契約」と変わらない条件だったとの噂でしたが、山瀬は「地元」を選んだ形になりました。なお広島のオファーは横浜FM退団が決まる前だったとのことなので「後発」に敗れたことになりますが、もともと横浜に残るつもりだったと考えれば仕方の無いことかも知れません。今後広島としてはあくまで「即戦力の攻撃的MF」にこだわって、候補を外国人選手に切り替えて動く方針だとのことです。
<10.12.25> 今朝の中国新聞によると、高柳と中林が来季の契約に合意したとのことです。ともに2年契約の2年目で、高柳が現状維持の1,500万円で中林が500万円増の1,200万円。レギュラーに定着したと思った途端に怪我で長期離脱となった高柳、西川の加入で今年は控えに甘んじた中林はともに24歳。若手の成長を考えると、来季が勝負の年と言うことになるかも知れません。一方高萩は400万円増の2,400万円で2年契約の提示を受けていて、近く合意する見通しだそうです。
<10.12.25> 日本サッカー協会はAFCアジアカップカタール2011に臨む日本代表メンバーを発表し、広島から西川、槙野、李が選ばれました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】川島(リールス)、西川(広島)、権田(FC東京)
【DF】岩政、伊野波(鹿島)、今野(FC東京)、長友(チェゼーナ)、
    槙野(広島)、内田(シャルケ)、吉田(VVV)、酒井(新潟)
【MF】遠藤(G大阪)、松井(トムスク)、長谷部(ヴォルフスブルグ)、
    藤本、本田拓(清水)、細貝(浦和)、本田圭(CSKAモスクワ)、
    柏木(浦和)、香川(ドルトムント)
【FW】前田(磐田)、李(広島)、岡崎(清水)
 アルゼンチン戦と韓国戦の代表から闘莉王(名古屋)、駒野(磐田)、栗原(横浜FM)、中村(川崎F)、阿部(レスターC)、関口(仙台)、森本(カターニャ)、金崎(名古屋)が外れ、岩政、吉田、酒井、藤本、柏木が復帰。また李が初めて代表に選出されています。今回のアジアカップは1/7に開幕して日本代表は1/9〜17までヨルダン、シリア、サウジアラビアとグループリーグを戦います。また決勝は1/29なので、最長で1ヶ月間拘束されることになります。従ってザッケローニ監督の元でのチーム作りと言う点では貴重な機会と言うことになりますが、ただイタリア、ドイツ等ではリーグ戦が進行中で、天皇杯でベスト8に残っているクラブの選手は休みがほとんど取れないのも問題です。報道によると27日から始まる国内合宿には10人しか集まらない予定で、練習相手にも困る状態だとのこと。今後クラブとの交渉や怪我や体調不良などにより、辞退者が出る可能性もありそうです。
 なお、今回代表初選出となったのは李忠成だけとなりましたが、デイリースポーツによるとザッケローニ監督は「『Jリーグでのパフォーマンスで、見事に代表の座をもぎ取った』と選出の理由を説明した」のだそうです。前回選ばれた森本が左膝を手術していたことがごく最近判明したらしく、その「代役」として指名されたことになりますが、やはりJリーグでの大活躍が監督の目に止まったわけで、ぜひともその期待に応えて欲しい、と思います。
<10.12.24> 昨日、高円宮杯U-15の2回戦が行われ、サンフレッチェジュニアユースは横浜FMジュニアユース追浜に1-2で敗れました。ただ、携帯サイトによると広島は関東有数の強豪相手に80分間(40分ハーフ)を通じて素晴らしい運動量で相手を押し込み、ほぼ完璧に試合を支配していたのだそうです。しかし決定的なチャンスに決められなかったこともあって前半は0-0で終わり、後半開始早々、相手の初めてのCKで先制点を許してしまいました。しかし後半11分にエースストライカーの浅海が決めて同点に追いつくと、その後もかさにかかって攻め込んだそうです。しかし決定機に決めることができずに時間が過ぎて、逆に後半ロスタイムにクリアボールが相手に当たって不運なゴール。その後反撃の姿勢を見せたものの残り時間はわずかしかなく、敗戦の涙にくれることになってしまいました。
<10.12.23> 神奈川新聞の報道によると、複数のクラブから獲得オファーを受けていた横浜FMの山瀬はC大阪と仙台に断りを入れ、移籍先を川崎Fと広島に絞った、とのことです。サンスポによると広島は山瀬が横浜を戦力外になる前から獲得に動いていたそうで、山瀬としては移籍の第一候補と考えているものと思われます。しかし川崎Fは地元で、しかも谷口の移籍に加えて中村憲剛にも移籍の可能性があるため中盤の再構築は必至。従って山瀬としては、そのへんの損得を考えて移籍先を決めるのではないか、と思われます。
<10.12.22> 中国新聞によると、昨日青山、李、森崎浩、服部の主力4人が来季の契約を更改しました。青山は300万円増の3,500万円で3年契約。李は1,000万円増の3,000万円で、いずれも新たな複数年契約を結びました。また森崎浩は単年契約で現状維持の3,000万円、服部は2年契約の2年目で3,800万円で契約した、とのことです。
<10.12.22> 広島と川崎Fは一昨日、山岸智選手の完全移籍を発表しました。今年川崎Fから広島入りした山岸は、リーグ戦24試合とACL6試合、天皇杯1試合、ナビスコ杯2試合に出場。5月から8月まで離脱し、すぐにまた同じところを痛めてリーグ戦4試合を欠場しましたが、前半は右WBとして、後半は左WBとして素晴らしい働きを見せました。またナビスコ杯では決勝進出を決定づけるゴールを決めたほか、決勝でも得点するなど印象的なプレーを見せています。まさにチームとしては欠かせない戦力となり、山岸自身もサンフレッチェのサッカーにフィットしたということで今回の完全移籍となったものと思われます。来季はミキッチ、服部とポジションを争うことになりますが、今年以上に活躍してくれるのではないでしょうか?
<10.12.20> 昨日サンフレッチェユースはJユースカップの準々決勝を戦い、延長の末3-5で敗れました。広島のメンバーは、GK:大野、DF:越智翔、宗近、脇本、MF:早瀬、岡本、平田、浅香、砂川、川森、FW:井波。対する横浜FMユースは、GK:鈴木、DF:安田、金沢、宮本、星雄、MF:渡辺、熊谷、松本、後藤、星広、FW:高橋。前半14分に松本に先制を許し、35分に高橋に追加点を奪われたものの、36分に宗近、43分に脇本が決めて同点で前半を折り返しました。そして後半3分に越智が決めて勝ち越しましたが、後半35分にカウンターを止めて越智が退場。その直後に松本にFKを決められて延長に突入してしまいました。1人少なくなった広島は一人ひとりの運動量を上げて頑張ったものの、延長後半9分に星、11分に松本にゴールを許して力尽きました。
<10.12.19> 海外移籍を目指してドイツに渡っていた槙野が、昨日帰国しました。サンケイスポーツによるとホッフェンハイムの練習にテスト生として参加していたそうですが、Kicker誌に「1対1の弱さがあり右サイドバック向き。獲得は現実的ではない」と書かれるなど厳しい評価を受けていた、とのこと。今のところ正式オファーも届いていないようなので、広島に残留する可能性が高くなりました。
<10.12.19> サンフレッチェは昨日、下田崇選手の現役引退記者会見を行いました。会見ではまず織田強化部長が年齢面と膝の怪我の不安があり、またクラブの方針として世代交代を進めていることを考えて契約更新を断念した、と説明。また「いい指導者になれるという確信もあった」ことから、コーチをオファーしたのだそうです。現在広島には望月コーチがいて、下部組織では加藤、阿江の2人もコーチを務めていますが、まずは彼らの下について勉強することから指導者としてのキャリアをスタートすることになります。
 続いて下田選手は質問に答えて、契約を更新しないことを通告された時には「100%現役を続けるつもり」だったそうですが、時間を置いて整理して考えて「身体と心を冷静に見られるようになって、少しずつ『引退』と言う方向に流れが行っていた」と語りました。そして、やはり考えたのは自分が広島で育ってきた、ということ。「広島に残って広島のために働きたい」と言う気持ちが大きくなってきたことが、引退を決断した最大の要因だったのだそうです。また現役時代を振り返ると、やはり前川選手の背中を見ながら育ってきた事が大きかった、とのこと。特にユースや五輪代表に選ばれていた時は、「他のチームのGKと一緒に練習するにつれ、自分もやれると言う自信が出てきた。でも、広島に戻って前川さんを見て打ちのめされる。そして代表に行って自信を取り戻す」と言うことの繰り返しだったのだそうです。17年間に出場してきたリーグ戦通算331試合とその他の試合を振り返る、天皇杯決勝での敗戦や初出場の浦和戦など「悔しい思いの方が多い」のだそうですが、それも勝利のために全力を捧げてきたからこそ言えること。プレーヤーとしての挑戦はここで終わることになりましたが、今後はその経験を生かして後進の育成に力を尽くして欲しい、と思います。
 なお、記者会見の全文はJ's GOALに掲載されていますので、ぜひそちらもご覧下さい。
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