2/7〜2/13のSANFRECCE Diary


<10.2.13> プレスリリースによると、ACL用ユニフォームに続いてマツダがJリーグ用ユニフォームの背中のスポンサーに決定しました。これまでのサンフレッチェの「背中スポンサー」には、Jリーグ開幕の1993年からJUKEN(住建産業、現ウッドワン)が入っていましたが、「十年の節目もあるが、スポンサー軽視の日本サッカー協会の在り方に一石を投じたかった」と2002年に撤退。その後広島発の信販会社ライフが引き継ぎ、昨年まで7年間サンフレッチェをサポートしてきました。しかしそのライフも本業が思わしくなく、昨年9月に親会社のアイフルとともに事業ADRを申請。それに伴い、ユニフォームスポンサーからの撤退も決まっていました。先日書いたようにマツダは長年サンフレッチェを支えてきた大スポンサーで、これまでもメインスポンサーと同額の支援をしてきた、と言われています。ここでACLに続いてJリーグでもユニフォームスポンサーになったということは、これまで以上にサンフレッチェを支える事を決定した、と言うことなのではないでしょうか?
 なお、ユニフォームのデザインが決まったことによりレプリカユニフォームの販売も決定。V-POINTとe-VPOINTで今日の11時から予約開始です。
<10.2.13> トルコキャンプ12日目の一昨日は、練習試合を2試合。まずセルビアリーグ11位のナプレダクと対戦したのはトップチームで、GK:中林、DF:槙野、ストヤノフ、盛田、MF:山岸、森崎和、中島、服部、森崎浩(→清水77分)、高萩、FW:李、と言うメンバーでした。携帯サイトによると試合は完全に広島ペースだったそうで、前半から何度もCKを得るなど相手ゴールに迫ったそうです。しかし、チャンスらしいチャンスは開始早々の高萩のクロスに李が飛び込んだシーンぐらい。43分にカウンターから相手に決定的なシュートを打たれたものの中林がスーパーセーブを見せて、前半は0-0で折り返しました。そしてペトロヴィッチ監督の雷が落ちたハーフタイムを経て、後半は広島の攻撃が鋭さを増したそうです。しかしチャンスは作るものの「最後の精度を欠いて決定機をゴールに結びつけられない」(携帯サイトによる)時間帯が続き、結局スコアレスドローに終わりました。
 続いてハンガリーリーグ首位のヴィデオトンと対戦したのはサテライトで、GK:原、DF:森脇、横竹(→野口80分)、宗近、MF:砂川、岡本、丸谷、篠原、清水、高柳、FW:井波、と言うメンバー。携帯サイトによると「前半は今キャンプ最高の内容のサッカーを見せ、素晴らしいコンビネーションから何度もチャンスを作った」そうです。しかし前日フルタイムで試合をした疲れが出たか、前半31分に失点すると運動量ががっくりと落ち、後半はほぼ一方的に支配された、とのこと。攻撃に出るもののカウンターから失点、と言うシーンを繰り返したそうで、結果は0-6の大敗でした。
 これでトルコキャンプ中の練習試合の全てを終え、トップチームは2勝2分け2敗、サテライトは1分け2敗と言う結果でした。山崎と桑田が怪我でリタイアし下田も腰痛で試合出場がならない、と言うネガティブな面はあったものの、ストヤノフ、森崎浩、森脇が復帰したのは収穫。またユース組を含めた若手も成長を見せたようで、得るところの多いキャンプだったと言えそうです。
<10.2.12> トルコキャンプ11日目の一昨日はサテライトがクロアチアリーグ9位のリエカと練習試合を行い、0-1で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:原、DF:森脇、岡本、宗近、MF:砂川、森崎浩、丸谷(→大崎45分→丸谷83分)、篠原、桑田(→野口56分)、清水、FW:井波。この試合は、悪天候で中止になった2日前のコロナ戦の代わりとしてペトロヴィッチ監督が伝手を頼って組んだもの。風はないものの冷たい雨が降り続く、と言う悪コンディションの中で行われたそうで、「広島の持ち味であるパスサッカーが表現しづらかった」(携帯サイトによる)のだそうです。しかし若手選手たちの気迫は十分で、フィジカルの強さを前面に出して攻め込んでくる相手に対して一歩も引かずに戦った、とのこと。内容はリエカに押されていたものの、チームとしてのまとまりを見せた前半だったようです。そして後半から大崎が投入され、桑田が下がって森崎浩とのドイスボランチになったことで安定感を増したそうで、清水や大崎の飛び出しや砂川のクロス、森崎浩の強烈なミドルなどでチャンスを作ります。しかし桑田が怪我で交代するとその後はやや押し込まれ、後半22分にクロスのこぼれを押し込まれて失点してしまいました。そしてその後は森崎浩を起点にチャンスを量産したものの得点できず、そのまま敗れました。ただ、敗れたとは言え昨年までのように「何もできない」と言う試合では無かったとのこと。森脇と森崎浩が久々に90分間出場したことも含めて、収穫のある試合だったようです。
<10.2.11> 大雨のため1日練習を休んだ後の一昨日、サンフレッチェはセルビアリーグ首位のツルベナ・ズベズタ(=レッドスター・ベオグラード)と練習試合を行い、1-1で引き分けました。サンフレッチェのメンバーは次の通り。
       中林

  槙野  ストヤノフ   盛田
  (→森脇31分)(→桑田54分)
     中島  森崎和

山岸            服部(→砂川70分)

    高柳    高萩
    (→森崎浩54分)
        李(→井波70分)
 対するレッドスターは、前半はスタメンコヴィッチ、ニンコフ、ドルデビッチ、ヴィロティッチ、レルイッチ、サヴィオ、ボグダノヴィッチ、ムゴサ、トリフノヴィッチ、レキッチ、ペロヴィッチと、ほぼベストメンバーだったそうです。「2日連続でほとんど身体を動かしていないことから、選手たちの動きは少し重め」(オフィシャルサイトより)だったこともあってか、序盤からレッドスターの強さが光った、とのこと。広島が後方からビルドアップしようとしても、フィジカルと球際の強さ、そして「予想以上のプレスの速さ」(携帯サイトから山岸のコメント)でパスをカットし、切り替えの速さとDFラインの裏へのスルーパスで何度もビッグチャンスを作ったそうです。逆に広島は、17分に左サイドへの決定的なパスに中林が飛び出してクリアするなど、集中した守りを見せたとのこと。槙野が胃腸炎のため31分でピッチを後にするというアクシデントがありましたが、ぎりぎりのところで身体を張って攻撃を凌いだそうです。そして機を見た攻撃からチャンスも作り、12分には服部のパスを受けた李がループシュートを決めたもののオフサイド。33分にも服部のクロスに高柳が飛び込みましたが、これもオフサイドの笛に泣かされます。結局前半はスコアレスに終わりましたが、ここまでいつも早い時間帯に「安い失点」を繰り返してきたことを考えれば、上々の出来だったようです。
 後半は選手をほぼ総入れ替えしてきたレッドスター。しかし強さと速さは相変わらずで、後半2分にセットプレーからサヴィッチに先制点を許してしまいました。しかしサンフレッチェはそのままずるずると行くことなく立て直し、特に後半9分に桑田、森崎浩を入れてからはチームが活性化したそうです。そして後半20分、森崎和のピンポイントのパスを山岸がオフサイドラインぎりぎりで受けてペナルティエリアに侵入。そこに飛び込んできた森崎浩がクロスを強烈な弾道で突き刺して、広島が同点に追いつきました。更に後半25分から投入された井波と砂川が躍動し、決定的な場面を演出したとのこと。ただ、残念ながら追加点はならず、同点のまま試合を終えました。
 試合後にペトロヴィッチ監督はたくさんのレッドスター関係者に囲まれて「広島は素晴らしいチームだ。我々も広島から学ぶべきところがある」と称賛された、とのこと。ペトロヴィッチ監督自身は「もっと危険に走らないといけなかったし、特に3人目の動きについてはタイミングがずれていた」と課題を指摘しているものの「今日、我々は新しい可能性を見せたと思う...我々はしっかりと戦えた」と評価しています。ACLの開幕まで残り2週間。今後は戦い方に微調整を加えることと、体調を整えこれ以上にリタイアする選手が出ないようにすることが重要だ、と言えるかも知れません。
<10.2.9> サンフレッチェは昨日、ACL用のユニフォームデザインとユニフォームスポンサーが決定した、と発表しました。ユニフォームスポンサーとなったマツダは、サンフレッチェの前身である「東洋工業蹴球部」の親会社。東洋工業は1965年に発足した日本サッカーリーグ(JSL)に初期から所属し、いきなり3連覇するなど全盛期を極めました。そしてサンフレッチェの発足時にはマツダが筆頭株主となって59団体の出資により運営法人を設立。初代社長にはマツダの社長を退任した古田徳昌氏が就任し、その後も1998年まで代々の社長を出していました。またユニフォームスポンサーにはなっていなかったものの練習用ウェアの胸スポンサーはずっとマツダで、ユニフォームスポンサー並にスポンサー料を払っている、と言う噂でした。サンフレッチェとしてACLに出場するのは今回が初めてですが、1969年には「東洋工業」としてACLの前身であるアジアクラブ選手権に出場しており、グループリーグを突破して3位入賞を果たしています。従って今年マツダを胸に付けてACLを戦うと言うことは、サンフレッチェと言うクラブにとってはなかなか意味のあることだと言えるのではないでしょうか?
<10.2.8> トルコキャンプ7日目の一昨日は、トップチームがブルガリアリーグ6位のミニオル・ペルニク、サテライトがクロアチア11位のバルテクスと対戦し、トップは2-1で勝ちましたがサテライトは2-2の引き分けでした。
 原が合流したものの、骨折した山崎の他にも桑田が右足首を捻挫。井波は下痢と吐き気に襲われ、越智が打撲、下田が腰痛で別メニューと言うことで、サテライトの試合はナプレダク(セルビア11位)から4人の選手を借りて行ったとのこと。オフィシャルサイトによると「何人かケガ人が出ている中で、練習試合を断ることもできたが、そうすると他の選手たちが実戦で試すチャンスがなくなってしまう。試合を行う方向で考えたときに浮かんだアイディアが、他チームから選手を借りることだった」(ペトロヴィッチ監督)と言うことで、メンバーは、GK:原、DF:ナプレダクA(→ナプレダクD57分)、横竹、宗近、MF:砂川、岡本、野口(→ナプレダクC57分)、篠原、丸谷、清水、FW:ナプレダクB(→野口67分)、と言うものでした。急造チームと言うことでナプレダクの選手は噛みあわず、サンフレッチェの選手が必死でカバーする、と言う中での試合になって先制点を奪われたそうですが、それでも前半33分、ナプレダクBの折り返しを丸谷が決めました。また後半29分には岡本のパスを丸谷がスルーし、後方から飛び込んだ清水がゴールを決めました。試合後にペトロヴィッチ監督は「いいプレーをしていたと思う。ただ、まだ簡単なところでのミスが多い」と語っていたとのことです。
 続くミニオル・ペルニク戦のメンバーは次の通り。
       中林

  槙野  ストヤノフ   盛田
      (→森脇59分)
     中島  森崎和

山岸            服部

    高柳    高萩
    (→森崎浩59分)
        李
 立ち上がりに前がかりになり、先制点を許したもののその後は修正し、自分たちのサッカーを取り戻したとのこと。後半立ち上がり早々に高萩からのボールを受けた高柳が、相手DFに囲まれながらも間を縫ったシュートを決めて同点。そして後半14分から登場した森崎浩が、後半20分にミドルシュートを放つと「美しいカーブのかかった軌道を描いたボールがネットに吸い込まれて」勝ち越しゴールとなります。そしてその後は「浩司復帰後発ゴールの試合を落とすわけにはいかない」(携帯サイトによる)と言うことで選手たちも奮闘。リベロに入った森脇がリーダーシップをとり、槙野ももう1点を狙って前に出るなど攻撃的なサッカーを貫いて、トルコキャンプ2連勝としました。怪我人が増える中でメンバー的に厳しい試合が続くものの、ストヤノフ、森脇に続いて森崎浩も復活したと言う事で、チームにとって大きな収穫のあった試合だったのではないでしょうか。
<10.2.7> 日本代表は昨日、東アジア選手権の初戦を中国代表と戦いスコアレスドローに終わりました。日本代表のメンバーは、GK:楢崎、DF:内田、中澤、闘莉王、長友、MF:遠藤、稲本、中村憲(→金崎85分)、大久保(→佐藤寿85分)、FW:岡崎、玉田(→平山62分)。ボール支配は日本が上だったのですが、相手陣内に入ったときの強さもアイディアも乏しく、若手を集めた中国代表の守備陣を崩すシーンは数えるほど。前半13分に大久保、19分の玉田がシュートしたものの枠を外し、後半9分の内田のシュートはポスト直撃。後半途中から投入した平山もチャンスを生かすことができず、楢崎が相手PKを止めたおかげで何とかドローに持ち込んだ、という試合でした。国内組だけだったとは言えW杯出場国とは思えないような情けない内容に、試合後のスタジアムは盛大なブーイング。岡田監督は「W杯に向けてそんなに大きな問題があるとは思っていない」と強気の姿勢を崩していませんが、サポーターにとってはストレスばかりのたまる試合だった、と言えるのではないでしょうか。
 なお、サンフレッチェの選手では佐藤寿が後半40分から登場しましたが、見せ場といえばロスタイムの岡崎のシュートに結びつくパスぐらい。他の選手と合わないシーンも多く、期待に応えることができませんでした。
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