3/7〜3/13のSANFRECCE Diary


<10.3.13> 明日はJリーグ第2節。サンフレッチェは神戸とアウェイゲームを戦います。
 昨年は監督の突然の退任で混乱し、特に終盤はなかなか勝てずにやっと残留した神戸。強化費の削減で例年のような派手な補強はありませんでしたが、それでもエジミウソン、ポポ、都倉ら他クラブの主力クラスを補強して今季を迎えました。そして開幕戦では京都を迎え、安定した守備からボールを奪っての速攻が当たって2-0での快勝。今季に向けての手応えをつかんでいます。明日もまた圧倒的な勝率を誇るホームズスタジアムでのゲームと言うことで、自信を持って広島を迎えようとしているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェは今週は浦項に遠征して戻ってきたばかり。2試合連続のアウェイゲームと言うことも考えると、多少メンバーの入れ替えをしてくる可能性もありそうです。と言うことで、私は次のようにメンバーを予想します。
        西川

   森脇  ストヤノフ  槙野

     森崎浩  森崎和

山岸              服部

    李       高萩

        佐藤寿


SUB:中林、横竹、中島、岡本、高柳、石川、清水
 これまでACL2試合、Jリーグ1試合を戦って1分け2敗と勝利がなく、しかも3試合で喫した失点は全てセットプレーから。内容的には悪くなくても、結果が伴わない苦しみが続いています。ただ、逆に言えばほんのちょっとの修正で勝利をつかむことができるはず。明日はしっかりと自分たちのサッカーをして、勝ち点3を取って欲しいと思います。
<10.3.12> Jリーグは一昨日、清水戦の判定において競技規則の適用の誤りがあった、と発表しました。これは前半3分のPKのシーンで、ボールをセットした槙野選手が蹴らずに横から飛び出した佐藤寿が蹴ったところ。競技規則第14条では「ペナルティーキックを行う競技者は、特定されなければならない」となっており、これに違反していたと言うことになります。誰かが蹴ると見せかけて他の選手が蹴る、と言うシーンはフリーキックではよく見られますが、フリーキックのやり方を定めている第13条では競技者の特定については何も書いていません。ところが第14条では「主審は、競技者が競技規則どおりの位置につくまで、ペナルティーキックを行うための合図をしない」となっていますから、主審が笛を吹いた時点で競技者(キッカー)が特定された、と考えるのが素直な解釈です。従って主審が笛を吹いたときにペナルティエリア内にいた槙野以外の選手がPKを蹴ったらファウルを取られるのは当然だと言えるでしょう。
 今回のPKの「トリックプレー」は監督の指示ではなく選手が自分たちで工夫したのだそうですが、どんな工夫をするにしろフェアプレーに則って欲しいもの。選手たちがルールを良く知ることは当然ですが、微妙なときには審判資格を持っている人に確認する、等の慎重さが必要なのではないでしょうか?今回のことでイエローカードや得点の取り消しなどの直接の処分はありませんでしたが、今後はこのような事のないよう、十分注意して欲しいものです。
<10.3.11>  昨日行われたACLの第2節浦項スティーラーズ戦は、後半終了間際に追いついたものの再び突き放され1-2で敗れました。
 ペトロヴィッチ監督は先発メンバーに清水戦と同じ選手を選んでこの試合に臨みました。
        西川

   森脇  ストヤノフ  槙野

      中島  森崎和
      (→横竹52分)
山岸              服部

     森崎浩   高萩
    (→李61分)
        佐藤寿


SUB:中林、高柳、石川、清水、岡本
 対する浦項のメンバーは、GK:シン・ファヨン、DF:キム・カンスク、ファン・ジェウォン、キム・ヒュンギル、MF:キム・テス(→ファン・ジンスン90+1分)、キム・ジェスン(→チェ・ヒュンヨン86分)、キム・ジュンキュム、シン・ヒュンミン、FW:アレクサンドロ(→アウミール73分)、モタ、ノ・ビュンジュン。試合は前半からかなり押し込まれ、キム・テスやノ・ビュンジュン、アレクサンドロに決定的なシーンを作られたようですが、守備陣が踏ん張ってスコアレスで前半を折り返しました。しかし後半10分、ペナルティエリアの左外からのFKをファンに頭で流し込まれて先制点を許します。その後サンフはリスクを冒して攻め込んだため、逆襲からピンチとなって、後半30分には強烈なミドルシュートを西川の好セーブで逃れる、と言うシーンもありました。逆に34分には李のパスを受けた佐藤寿がDFラインの裏で受けてシュートしたものの、GKシン・ファヨンが飛び出してセーブ。38分にも槙野のオーバーラップからチャンスを作り、高萩のパスから李が決定的なシュートを放ったもののGKに阻まれます。そして後半43分、槙野がペナルティエリア内でアウミールに倒されてPKをゲットし、これをストヤノフが決めて同点に追いつきました。しかしロスタイムにFKのこぼれを繋がれて、アウミールが自らのミスを帳消しにするゴールを決めて、またもや終了間際に勝ち点を失う結果となりました。
 報道によるとこの試合は浦項の速いプレスと技術の高さに苦戦した、と言うことでしたが、後でビデオで見た印象ではそうでもなかったように思います。サンフレッチェはボールを回されながらもマークを外さずしっかりと対応して、決定的シーンを作らせませんでしたし、1点取られた後はしっかり押し上げて、見事な攻撃の連続から同点に追いつきました。アウェイでは引き分けを狙うと言う鉄則を考えれば狙い通りの戦いができていたと言えますし、90分間はそのゲームプラン通りだった、と言えます。終了間際の失点シーンは確かに西川の飛び出しがDFとかぶる、と言うミスからのものでしたが、浦項にしても狙ってゴールを奪ったわけではなく、たまたま運良くボールがこぼれて繋がったと言う感じだったはず。試合全体の流れからすれば浦項に勝ち点3と言うのは正当ではありますが、勝ち点1ずつを分け合う、と言う結末でも十分に納得できる内容だったと思います。
 ここまで2試合こなして勝ち点0と厳しいアジアの戦いに晒されているサンフレッチェですが、リーグ戦はまだまだこれから。Jリーグと平行した連戦が続きますが、何とか切り替えて次の戦いに備えて欲しいと思います。

中国新聞戦評 中国新聞記事 
J's GOALゲームサマリー
AFCサイト戦評 公式記録

<10.3.10> 中国新聞の先発予想は清水戦と同じですが、前日記者会見でペトロヴィッチ監督は「スタートのメンバーについてはフレッシュな選手を入れることも視野にいれている」と語っています。寒さや連戦の疲れ等も考えて、高柳を先発から起用する、と言う可能性もありそうです。
 今日の試合会場は韓国・浦項のスティールヤードで午後7時半キックオフ。テレビはBS朝日で生放送が予定されています。私は今日は出張のためリアルタイムでは見れないので、ブログでの速報はありません。スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報等をご覧下さい。
<10.3.9> 明日はACLグループリーグの第2節。サンフレッチェはアウェイで浦項スティーラーズと対戦します。
 製鉄会社ポスコの町で1973年に設立された浦項は、リーグ戦4回、FAカップ2回の優勝経験があり、チェ・スンホ、ホン・ミョンボ、ファン・ソンホン等、これまで50人以上の韓国代表選手を生み出したKリーグの名門です。そして1997年から2年連続でアジアクラブ選手権に優勝。その後停滞期はあったものの、2005年にKリーグ初のブラジル人監督セルジオ・ファリアスが就任すると、2007年にはプレーオフを勝ち上がって久々にリーグ優勝を果たしました。そして昨年のACLでは川崎Fと同じH組に属して、グループリーグを無敗で乗り切って首位通過。その後も着々と勝ち上がってAFCチャンピオンズリーグを制し、クラブW杯ではPK戦の末アトランテを下して3位でフィニッシュしています。しかし今年の初戦はアウェイでアデレードのカウンターにやられて痛恨の敗戦。次節は初めてのホームだということで、当然勝ち点3を狙ってくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェは、初戦のホームゲームではボールは支配したものの山東の堅い守備を崩せず、逆にセットプレーから失点して黒星発進となりました。そしてJリーグでも開幕戦で終了間際に追いつかれ、ここまで公式戦での勝ち星なし。明日は初めての海外アウェイと言う事になりますが、できれば勝利が欲しいところです。予想メンバーですが、怪我人が復帰するまでは限られたメンバーで戦うしか無さそうです。
        西川

   森脇  ストヤノフ  槙野

      中島  森崎和

山岸              服部

     森崎浩   高萩

        佐藤寿


SUB:中林、横竹、岡本、石川、高柳、清水、李
 浦項は韓国らしいフィジカルの強さと速さがある一方で、パスを繋ぎながら相手の隙を狙う狡猾さも持ち合わせたチームです。従って両者の立ち位置を考えると、我慢を強いられる時間帯が長くなるのではないかと思われます。明日は勝利が欲しいのはもちろんですが、場合によっては勝ち点1の確保を優先する、と言う割り切りも必要かも。サンフレッチェの「大人の戦い」に期待したいと思います。
<10.3.8> 中国新聞によると、昨日サンフレッチェの選手・スタッフは昼過ぎに広島を出発し、福岡と釜山を経由して午後7時過ぎに浦項に到着したそうです。今日は慶州市内で練習し、明日の公式練習と記者会見を経て初めての海外での公式戦に臨むことになります。
<10.3.7> 昨日、広島ビッグアーチに16,216人を集めて行われたJリーグ開幕戦は、清水に後半ロスタイムに追いつかれ勝ち点2を逃す結果となりました。
 体調不良のため山東戦では出場できなかった森崎浩が先発して、サンフレッチェは次の布陣で戦いました。
        西川

   森脇  ストヤノフ  槙野

      中島  森崎和
      (→横竹71分)
山岸              服部

     森崎浩   高萩
     (→李81分)
        佐藤寿(→高柳86分)


SUB:中林、石川、砂川、清水
 対する清水は、GK:西部、DF:市川(→辻尾86分)、岩下、ボスナー、児玉(→太田59分)、MF:小野、本田、兵働(→大前81分)、FW:岡崎、ヨンセン、藤本、と言うメンバーでした。試合は前半1分にいきなり動きます。森脇のロングフィードで抜け出した高萩が、ペナルティエリア内で西部に倒されてPKを獲得。槙野がボールをセットしましたが、蹴ったのは横から飛び出した佐藤寿。GKは反応したもののボールは西部の読みとは逆に飛んで、エースが今季初ゴールを奪いました。
 その後は両サイドからクロスを入れてくる清水の攻撃を凌ぎながら、サンフはDFラインでパスを回してチャンスを窺います。9分にはカウンターから森崎和がミドルを放ったものの枠外。11分には小野が左足で狙ったものの西川ががっちりとキャッチします。35分には後ろからのフィードを森崎浩が頭で落とし、半身でボールを受けた佐藤寿が強烈なシュートを放ちましたが西部が横っ飛びで弾きます。更に直後のCKではこぼれを山岸が狙ったものの、ドライブがかかりすぎてボールは枠を外れます。37分には小野のクロスにヨンセンが飛び込みましたが、森脇が何とかクリアします。前半は清水にボールを回されながらも中央をがっちり固め、逆に広島らしい攻撃から何度かチャンスを作ると言う展開で1点リードで折り返しました。
 後半も、立ち上がりは前半と同じような展開。4分には市川のクロス。5分には藤本のCKがゴール前に飛びますが西川が対応します。逆に7分には森崎浩のCKに森脇が合わせましたが惜しくもGKの正面。9分にもCKを森脇がフリーでシュートしましたが枠に飛ばず、反応した佐藤寿も触れません。12分には小野のボールにヨンセンが合わせたが枠外に外れ、13分には小野のクロスに兵働が頭で狙う等決定機を作られます。SBをフレッシュな選手に交代させ、サイド攻撃を活性化させる長谷川監督。広島は怪我持ちの選手を入れ替えて何とか逃げ切ろうとします。そしてロスタイムに左サイドで槙野が倒されたものの逆に清水ボールのFKが与えられます。やや混乱した広島守備陣の隙を突いて、藤本が速いボールを入れてきます。そして飛び出した西川の一瞬前にボールに触った大前のヘディングシュートがゴールネットを揺らし、残り1分ほどと言う時点で同点に追いつかれてしまいました。
 この試合、終了間際までリードしていたのに追いつかれたと言うことで、やはり「勝ち点2を失った」と言う思いを強く持ちます。清水にボールを支配され、何度もサイドからボールを放り込まれてはいましたが、中央のマークはしっかりとしていてほとんど決定的なチャンスは作らせていませんでした。また後半途中までは広島らしい攻撃も見せていて、佐藤寿のシュートや山岸のミドル、森脇の2度のシュートなど決定機を作り出していました。相手にボールを持たせていても余裕はあったので、2点目、3点目を取っていれば何の問題もなく逃げ切れた試合だったと思います。
 ただ、それ以上にサンフレッチェにとっては不運もあったのも確かでしょう。その一つは、怪我人の続出でメンバーが揃わなかったこと。中国新聞にもあるように佐藤寿、中島は怪我の影響で90分は戦えなかったわけですし、森崎浩も回復の途上。代役として期待していた選手も軒並み怪我や不調で、90分にわたってチームのクォリティを維持することができませんでした。また審判のジャッジについても同様で、岩下のイエローは一発退場でもおかしくないシーンでしたし、失点直前の槙野のファウルもどちらとも取れるものでした。そもそも清水戦と言うと「何か」が起きてそう簡単には勝てないのが普通ですから、これだけネガティブな要素があったにも関わらず勝ち点1を確保した、と言うのは悪くない結果だったとも言えます。選手たちも言うように清水戦は山東戦よりも良かったし、これから試合を積み重ねメンバーが揃えばもっと良くなると思います。ここで下を向くのではなく、しっかりと顔を上げてこれからの過密日程に臨んで欲しい、と思います。

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