7/11〜7/17のSANFRECCE Diary


<10.7.17> サンフレッチェは明日、Jリーグ第13節横浜Fマリノス戦をホームで戦います。
 木村新監督が率いる横浜FMは、第2節に中村俊輔が合流すると攻撃陣の柱となり、第4節終了時点で3位に上がりました。しかし中村は第5節の清水戦で足を痛めるとそれ以降は精彩を欠き、それとともにチームの調子も下り坂で順位は7位。ナビスコ杯もB組4位に終わり、敗退が決まっています。5月以降の公式戦の戦績は次の通り。
9H ○1-0 磐田  【横】天野
10A ●1-2 新潟  【横】渡邉、【新】チョウ、マルシオ・リシャルデス
11A ○3-2 浦和  【横】渡邉2、兵藤、【浦】柏木、エジミウソン
12H △2-2 京都  【横】渡邉、兵藤、【京】ドゥトラ、宮吉
N3A △0-0 清水
N5H ○3-0 湘南
N6A △1-1 神戸  【横】齋藤、【神】ポポ
N7H △0-0 浦和
 中断期間中はキャンプには行かず横浜で練習試合を行いながら調整を行っていたようで、ポゼッションスタイルのサッカーの精度を高めることができているとのこと。明日は帰国後すぐに練習に合流した中村と中澤も含めて、フルメンバーで広島に乗り込んでくるものと思われます。
 対するサンフレッチェはC大阪戦に惨敗し、チームの立て直しが急務となっています。中国新聞によると昨日の練習では監督の厳しい檄が飛び、メンバーをシャッフルして行った練習では球際での激しいぶつかり合いが見られたとのこと。高萩が出場停止なので、明日はある程度のメンバーの入れ替えがあるかも知れません。
 
        西川
 
   森脇  ストヤノフ  槙野

     中島   青山
 
ミキッチ            服部
 
    森崎浩     山崎

        佐藤寿
 
 
SUB:中林、横竹、丸谷、石川、桑田、清水、李
 水曜日の入場者数は5,334人と今季最少でしたが、しかしこれは雨で広島市内の交通が寸断される中で試合が開催されたことが理由でしょう。そんな中でも来場して応援したサポーターに対して無様な試合を見せてしまった「お返し」は、ぜひとも早いうちにして欲しいもの。明日は広島らしいサッカーで、勝利をゲットして欲しいと思います。
<10.7.16> 先週発売の紫熊倶楽部8月号(Vol. 150)を紹介します。ほぼオーストリアキャンプの写真集となっている「SIGMA CALENDER」に続くのは、ペトロヴィッチ監督のインタビュー。ちょうど4年前、広島と契約を交わしたグラーツでの出会いから話をスタートし、今回のW杯の感想や自分のサッカー観、そして今季の目標などについて、率直に語っています。
 これに続くのは大崎選手のインタビュー。「ホームシックでポロポロ泣いた」ところから始まって、エースとして活躍したユースでの生活やプロとしての戦いなどについて今の思いを綴っています。
 「写真で見るオーストリアキャンプ」では、試合のシーンから練習、そしてオフショットまで43枚の写真でキャンプの様子を伝えています。「スタッフたちの『ガンバロウゼ』」で紹介されているのは、運営部の川畑直毅さん。京都に負けてJ2に降格した試合でアルバイトとしてスタジアム警備を担当していた、と言う話から、サンフレッチェに入社し「夏得!4ゲームス共通チケット」を企画するまでを描いています。
 ユースレポートは、プリンスリーグのセカンドラウンド。ジュニアユースはクラセンの中国地区予選です。またジュニアは準優勝に終わった全日本少年サッカー大会広島県予選を、スクールは宇品小学校での「ホームタウン触れ合い活動」を取り上げています。
 「紫熊短信」と「READER'S AREA」、そして再開後から使えるお得なチケットの紹介を挟んで、後ろのインタビューで登場するのは服部公太選手。プロ入りして15年目となるベテランが、サッカーとサンフレッチェについての思いと決意を語っています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。ホームゲーム会場とV-POINTの他に、広島県内大手書店、広島ゆめてらす、ジュンク堂池袋店、神田神保町の書泉ブックマートなどで発売中です。また通販のお申し込みはe-VPOINTでどうぞ。
<10.7.15> 昨日ビッグアーチで行われた第11節C大阪戦は、数的不利が祟って5失点。再開初戦を勝利で飾ることはできませんでした。
 ミキッチが今季初出場。また森脇も4/24以来2ヶ月半ぶりに復帰したものの山岸が欠場して、以下の布陣で戦いました。
 
        西川
 
   森脇  ストヤノフ  槙野
       (→李64分)
     中島   森崎浩
 
ミキッチ            服部
 
    高萩      山崎(→青山HT)
    (退場45+1分)
        佐藤寿
 
 
SUB:中林、横竹、丸谷、桑田、清水
 対するC大阪は、GK:キム、DF:高橋、茂庭、上本、丸橋、MF:羽田、アマラウ、乾(→藤本80分)、清武(→小松73分)、FW:アドリアーノ(→播戸73分)、家長、と言うメンバーでした。1分に佐藤寿のスルーパスを山崎がシュートするなど攻め込んだ広島でしたが、しかし暑さのせいかあるいは試合勘のためか、動きが硬く慌てるシーンが目立ちます。12分には森崎浩が動かしたボールを槙野が狙ったものの、強烈な弾道はポストを叩いて弾かれると言うシーンを作りましたが、決定機はそのぐらい。全体的にボールが回らず、クサビのボールを奪われて逆襲を食らうシーンが続きます。そして前半ロスタイムには、相手を引っかけて倒した高萩にイエローカード。これが2枚目ということで退場となり、後半を数的不利の中で戦わなければならなくなりました。
 後半立ち上がりから青山を投入し、中盤の再構築を狙います。セレッソは数的優位を生かしてボールを回して攻め込んできますが、ゴール前にブロックを作って守りを固めます。しかし後半8分、ドリブルで攻め上がってきた家長が遠目からグラウンダーのシュートを打つと、水で濡れたピッチを滑るように走ったボールは西川の手の先をかすめてゴールイン。数的不利の中で戦って来たサンフレッチェにとっては痛い失点となりました。
 その後、李を投入して逆襲を試みるサンフレッチェ。20分には服部のクロスに佐藤寿が飛び込んで、惜しいシュートを放ちます。しかし28分、ゴール正面で中島がクリアしたボールが当たり損なって後ろに飛び、西川の頭を越えてオウンゴールとなってしまいます。そしてその後は攻めに出た裏を取られて次々と失点し、合計5失点で惨敗となってしまいました。
 この試合のポイントの一つは、間違いなく高萩の退場でしょう。両チームとも「様子見」と言う雰囲気だった前半が終わろうとしていて、「さあ後半勝負だ」と切り替える直前の時間帯。イエローを1枚もらっているにも関わらず(しかもそのファウルも自分のミス絡みだった)何でも無いところでつまらないファウルで退場になってしまった高萩の迂闊さは、徹底的に非難されるべきでしょう。後半の最初に押し込まれたことも、2点目以降次々と失点を重ねたことも、数的不利があったからこそのことでした。
 ただ、だからと言って高萩がいれば勝てたかと言うとそんなことはなかったように思います。この日のサンフレッチェは運動量が上がらなかったのもさることながら、パスの出し手と受け手のタイミングが合わずに縦パスをカットされるシーンが続出しました。また相手のドリブルを止められず、アドリアーノに簡単にポストプレーを許すなど守備の甘さも目に付きました。本来のサンフレッチェはDFラインでのパス回しからスタートし、相手が疲れてきたり守備にズレが生じたりするまで回し続ける、と言うスタイルです。昨日はピッチコンディションが多少は悪かったかも知れませんが、それでもパスを繋ぐことには問題は無かったはず。むしろ昨日の問題は、C大阪が前線からかけてきたプレスに対応できずに、ロングボールやパスミスですぐにボールを失ってしまったことにある、と思います。C大阪の狙いにはまり、本来やるべきサッカーが全くできなかったことに原因があるのだと思います。
 2週間にわたる海外キャンプでチーム戦術を熟成してきたサンフレッチェは、欧州での最終戦で素晴らしい試合を展開したそうです。でも仮にそこが頂点だったとすれば、もしかすると帰国して調整してきた今が「調子の底」なのかも、とは思います。少なくともこれまで磨いてきたコンビネーションと運動量があれば、こんな結果になるはずはないのです。選手が疲れているのであれば、フレッシュな選手を使えば良い。調子が悪い選手の代わりには、好調な選手を使えばいい。幸い、帰国後の練習では若手が良い動きを見せていたそうです。次もまたホームゲームですが、そこで再び屈辱を味あわないためにも、ある程度のメンバー入れ換えをして横浜FM戦に臨むべきなのではないでしょうか。

速報ブログ 前半 後半
日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 コーナーフラッグ 中国新聞記事1 中国新聞記事2
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<10.7.14> 携帯サイトと中国新聞によると、左ふくらはぎ痛で山岸が欠場の可能性が高いようですが、代わりにミキッチが今季初出場することになりそう。「生まれて初めて試合に出るかのように緊張している」と言いながらも試合に出るのが待ちきれない様子なので、きっとC大阪の左サイドを切り裂いてくれるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。試合前イベントとしては、「熊本国際観光コンベンション協会ブース」と「メッセージ記入コーナー」がメイン側おまつり広場で、「フェイスペイント」がサンフレッチェクラブサロン前でそれぞれ午後4時から行われます。また6時から安田女子大の書道パフォーマンスがメインスタンド前で披露されます。先着プレゼントは「火の国くまもと『ひごまる』セット」を2,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定のプレゼントは、高萩選手のプレミアム選手カードです。試合会場限定グルメは、牛スジを味噌で煮込んだ大阪名物「どて焼き」を1杯300円で限定320食提供します。更に今日は「ICOCAスポンサードゲーム」と言うことで、「スマートICOCA」「ICOCA」(SuicaやTOICAも可)を利用して当日券を購入すると、全席種が半額で購入できます。会場でのチャージはできませんので、JRの駅等で残額を確認した上でご来場下さい。
 テレビ放送はスカパーch184(SD画質)とch194(HD画質)、及びスカパーe2のch804(SD画質)で生中継が予定されています。今日もブログでの速報を行う予定ですが、仕事の関係でキックオフに間に合わないかも知れませんのでご了承下さい。
<10.7.13> 2ヶ月間の中断があったJリーグは今週末から再開しますが、それに先立って延期されていた第11節が明日行われます。サンフレッチェはホーム・広島ビッグアーチにC大阪を迎えて勝点積み上げを狙います。
 昨年は年間を通してJ2リーグ戦をリードして、最終的に2位で昇格を果たしたC大阪。J2を席巻した香川、乾らの攻撃陣に家長、清武、播戸らを加えて、昨年同様の攻撃サッカーでJ1の戦いに挑んできました。しかし、やはりJ1の壁は厚くなかなか思うようなサッカーはできず、11試合の総得点は13にとどまっています。逆に押し込まれる展開が増える中、GKキムに羽田、茂庭、上本の守備陣の奮闘が目立ちます。序盤はなかなか勝てなかったもののその後徐々に勝点を積み重ね、中断前には広島よりも1つ上の8位にまで上がっています。ここまでチーム総得点の半分以上を挙げてきた香川がドルトムントに移籍した上に中盤の要・マルチネスも負傷離脱中と状況は厳しいのですが、怪我をしていたアドリアーノと清武は復帰しているとのこと。19歳の丸橋など若手も台頭して来ているらしいので、十分に注意して戦いに臨む必要がありそうです。
 対するサンフレッチェはオーストリアキャンプと国内での練習試合を経て、このリーグ再開に備えてきました。そしてストヤノフ、青山、ミキッチら怪我人も戻ってきている上に若手も成長し、チーム力の厚みは出てきていると言えます。ただ、ペトロヴィッチ監督によると復帰組のコンディションは「思ったより上がっていない」とのこと。山岸も足の負傷で明日の出場は微妙だとのことなので、メンバーは次のように予想しておきます。
 
        西川
 
   森脇  ストヤノフ  槙野
 
      中島 森崎浩
 
ミキッチ            服部
 
    高萩      山崎

        佐藤寿
 
 
SUB:中林、横竹、丸谷、青山、高柳、石川、李
 携帯サイトによるとオーストリアキャンプの最終戦は素晴らしい戦いを見せたそうですが、帰国してからの2試合は得点こそ取れているものの守備の問題点が浮き彫りになっていた、とのこと。また今週の練習でもトップチームが若手組に押し込まれるシーンも多かったそうです。明日は誰が出場するにせよ、最後まで走り抜くサンフレッチェのサッカーを見せてリーグ再開を勝利で飾って欲しい、と思います。
<10.7.12> 昨日(日本時間今朝早朝)行われた南アフリカW杯の決勝戦のオランダ×スペインは、延長後半11分にイニエスタが決勝ゴールを決めてスペインに初めてW杯トロフィーをもたらしました。
 パスを繋ぐ攻撃サッカーを標榜する両チームの対戦と言うことで、正面からぶつかり合う試合となるかと思えばさにあらず。試合全体を通じて「攻めるスペイン、守るオランダ」と言う流れが続きます。特にオランダは動きの量が少ない感じで、マイボールになってもなかなかチャンスを広げることができません。むしろスペインのパスワークに翻弄されて、身体をぶつけて止めるシーンが続出します。そして前半こそどちらも同じぐらい(オランダ3、スペイン2)の警告でしたが、後半になるとスペインは1枚だったのに対してオランダは3枚。そして延長後半4分には、ヘイティンガが2枚目のイエローをもらって退場してしまいます。それに対してスペインはパスの繋ぎとサイドの突破から何度もチャンスを作り出すものの、ゴール前にそびえ立つオレンジの壁を崩すことができません。そしてPK戦もちらついてきた延長後半11分、ついにこの試合唯一のゴールが生まれます。右サイドを突破したヘスス・ナバスが中にボールを入れると、イニエスタが左に展開します。フェルナンド・トーレスのクロスはDFに引っかかったものの、セスクのパスが右サイドでフリーになっていたイニエスタへ。それをうまいコントロールから右足で叩き込んで、ついに均衡状態が破れます。そしてスペインは最後の攻めに出たオランダのロングボールもはね返して、勝利の凱歌をあげました。
 昨日は私はパリに居たのですが、この試合はオペラの近くの日本料理を扱うバーで後半から見ました。前半は拮抗した戦いだったとのことですが、少なくとも後半から延長まではスペインのほぼ一方的なペース。オランダはロッベンの突破から何度かチャンスになったものの、疲れのためか運動量が落ちるとボールも繋がらなくなりほとんど攻撃の形を作れなくなりました。また思うに任せない展開だったからか選手たちの苛々も募り、判定を巡って審判に食ってかかるシーンも続出。退場者が出たのも当然の成り行きだったと言えるでしょう。PK戦になってしまえば結果はどうなったか分からないだけに、イニエスタのゴールでスペインが勝利を収めたのは妥当な結果だった、と言えるのでは?技術の高さに運動量と規律を兼ね備えたチームで優勝したスペイン代表を、ぜひとも日本のサッカーの「お手本」にして欲しいと思います。
<10.7.12> 一昨日行われたプリンスリーグ2nd round 1部上位リーグで、サンフレッチェユースは広島観音を7-0で下して高円宮杯の出場権を確保しました。
 吉田サッカー公園人工芝グラウンドのリニューアルを記念して行われたこの試合のメンバーは、GK:大野、DF:越智、宗近、柳川、MF:砂川、野口(→川森72分)、早瀬、浅香(→平田HT)、岡本(→森保76分)、野津田(→甲元63分)、FW:井波(→石坂78分)。携帯サイトによると、35℃を越える高温と湿気もあってか「息苦しくなるような展開が続いた」とのこと。ボールを支配するものの分厚い守備を崩すアイディアが足りず、前半の前半はシュートも打てない時間帯が続いたそうです。そしてカウンターから攻める観音は23分にFW濱崎が飛び出しフリーでシュート。その後もセットプレーから何度もゴールを脅かされました。しかし36分、砂川のFKに野口が飛び込んで頭で押し込みユースが先制点。そして後半から平田を左サイドに入れると、流れが完全が変わります。後半3分に砂川が右サイドを突破すると、受けたボールを井波がニアサイドに突き刺します。後半15分には観音の決定的なクロスをGKがクリアすると言うシーンがあったものの、その直後に野津田の縦パスを2人が続けざまにスルーすると言うプレーで相手守備を崩し、飛び出した野口の横パスを早瀬が決めてリードを3点に広げます。23分には甲元、29分に砂川、40分に森保、そしてロスタイムにも砂川が決めて、ユースのプライドを賭けた試合に幕を引きました。
 なお、2nd round 1部上位リーグのもう1つの試合は立正大湘南が米子北を2-0で下し、2位に浮上しました。1st roundも含めたここまでの総合成績は次の通り。
       勝点 勝 分 負 得失差
1広島ユース  20    6   2   1    +19
2立正大淞南  17    5   2   2     +4
3広島観音   16    5   1   3     -1
4米子北    14    4   2   3     +2
 サンフレッチェユースは次の試合で敗れても米子北より下になることはないので3位以上が確定し、高円宮杯の出場権を獲得しました。また最終節で敗れて立正大湘南が勝って勝点で並ばれても、得失点差で圧倒的に有利なため優勝の可能性も高くなっています。一方、ユース以外の3チームにとっては次の試合が正念場。米子北は勝つしかありませんが、広島観音も勝たなければ敗退の危険があり立正大湘南も負けると出場権を失う可能性が残ります。今週末の最終節は広島ユース×米子北も広島観音×立正大湘南も11時キックオフ。また暑い中での激しい戦いになりそうです。
<10.7.11> 昨日、福岡教育大と練習試合を行い、5-0で勝ちました。メンバーは非公開で、得点は前半21分に高萩、33分に槙野、42分に森崎浩、後半26分に大崎、42分に高柳。中国新聞によると、丸谷が後半から出場し「主力とプレーした20分間、中盤の底からゴール前まで攻め込んで好機も演出」したそうです。ストヤノフ、青山、ミキッチら中断前まで出場が少なかった主力の復調とともに若手の成長が心強いところ。水曜からのリーグ戦再開に向けて、準備はほほOKと言えそうです。
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