7/25〜7/31のSANFRECCE Diary


<10.7.31> 今週末はJリーグ第16節が行われますが、サンフレッチェは明日ホームで京都サンガと対戦します。
 第2節で鹿島と引き分け、第3節、第4節に連勝するなどまずまずのスタートを切った今年のサンガでしたが、4月以降は勝てなくなってここまで11試合勝ち無しで最下位。ナビスコ杯で一定の成果を挙げて再開後に期待を持たせたものの、またも3試合勝ち無しのスタートということで今週初めに加藤監督を解任し、秋田コーチが後任監督に昇任しています。5月以降の公式戦の戦績は次の通り。
9A ●1-2 大宮  【京】郭、【宮】石原2
10H ●2-4 清水  【京】柳沢、ドゥトラ、【清】藤本2、ヨンセン、ボスナー
12A △2-2 横浜FM 【京】ドゥトラ、宮吉、【横】渡邊、兵藤
N3H ○2-1 C大阪 【京】水本、ディエゴ、【C】播戸
N4A ○4-1 新潟  【京】柳沢2、ドゥトラ、ディエゴ、【新】鈴木
N5H ○1-0 名古屋 【京】柳沢
N6A ●0-1 FC東京 【東】キム
11A △1-1 G大阪 【京】角田、【G】平井
13H ●0-1 湘南  【湘】阿部
14A ●0-1 川崎F 【京】ジュニーニョ
15H ●0-4 浦和  【浦】サヌ、ポンテ、エジミウソン、宇賀神
 前節は結果を出したナビスコ杯と同じメンバー、同じ布陣で浦和に挑み、前半は互角の戦いを見せました。しかし後半8分に先制点を許すと集中が切れ、ミスから失点を繰り返して終わってみれば4点差の大敗。秋田新監督の初采配の試合を飾ることはできませんでした。浦和戦は真っ向から戦ったことで一定の手応えを感じてはいるようですが、ただJ1残留の事を考えると負けない戦いも視野に入れざるをえないはず。カウンター攻撃に向いたスピードのある選手もいることを考えると、明日は守備を固めてカウンターと言う戦いを選択しそうな気がします。
 対するサンフレッチェは仙台にまたもや勝てず、3連勝を逃しました。ここまで上位相手には良いサッカーを見せているのに対して、調子の上がらない相手に勝ちきれない試合が続いていますが、ここが上位進出のための正念場、と言えます。メンバーですが、おそらく浦和戦の先発が基本になるのではないかと思われます。
 
        西川
 
   森脇  ストヤノフ  槙野

     青山    中島

ミキッチ            服部

    山崎     森崎浩

        佐藤寿
 
 
SUB:中林、横竹、丸谷、桑田、清水、高萩、李
 携帯サイトによるとペトロヴィッチ監督はこの京都戦を「前半の17試合の中で、最も難しい試合となる」と警戒していますが、確かにその通り。明日はとにかく先に失点しないこと。そして得点が取れなくても焦らずしっかりとボールを走らせて相手を疲れさせること。それができれば少ない得点でも「相手の心を折る」ことができるはずです。明日はいつも以上に厳しく戦って、しっかりと勝ち点3をゲットして欲しいと思います。
<10.7.30> スポニチによると、昨年限りで広島を退団した楽山孝志選手が、ロシア1部リーグのFCヒムキに加入することになったそうです。楽山はヒムキの練習に参加していて練習試合などでのプレーが評価された、とのこと。ロシア語の勉強もしていたらしく、念願のロシアリーグでのプレーと言うことになるのかも知れません。モスクワの衛星都市ヒムキに本拠地を持つFCヒムキは2007年にプレミアリーグに初昇格したものの、翌年には経済的事情から他のクラブとの合併が発表されたり混乱があったようで、昨シーズンはリーグ15連敗の記録を残して1部に降格しています。楽山にとっては2008年以来の下部リーグでのプレーとなりますが、チームの昇格のために頑張って欲しいものです。
<10.7.29> 昨日クラセンの準々決勝が行われ、サンフレッチェユースは2-3で東京Vに敗れました。携帯サイトによると、前半2点を奪われながらも後半早々に越智のゴールで1点差に迫り、その後追加点を奪われながらも追いすがったとのこと。後半ロスタイムに脇本がゴールを決めるなど最後まで諦めずに戦ったそうですが、激戦だったグループリーグの疲れが響いたのかも知れません。
<10.7.28> 昨日アウェイで行われた第15節仙台戦は先制点を許す苦しい展開ながら後半追いつき、引き分けに終わりました。
 山崎と前節怪我をした青山がベンチスタートとなり、次のメンバーで戦いました。
 
        西川
 
   森脇  ストヤノフ  槙野

     横竹    中島(→山崎63分)

ミキッチ            服部
(→青山46分)
    高萩     森崎浩
    (→李66分)
        佐藤寿
 
 
SUB:中林、丸谷、清水、桑田
 対する仙台は、GK:林、DF:田村、エリゼウ、鎌田、朴柱成(→一柳89分)、MF:富田、千葉、関口、フェルナンジーニョ(→太田82分)、梁、FW:朴成鎬(→平瀬70分)、と言うメンバーでした。開始早々にいきなり決定機を作ったのは広島で、1分にカウンターからDFのクリアミスを胸トラップした佐藤寿がループ気味のシュートを打ったものの惜しくもバー。またその後も広島がボール支配し、長短のパスから攻めを構築します。しかし思ったほどプレスが厳しくなかったのがかえって悪かったのか、あるいは連戦の疲れがあったのか今一つ思うように行かず、なかなかシュートまで行けない時間帯が続きます。逆に前半25分、右サイドでミキッチがクリアミスして相手に繋がれ、朴成鎬のマイナスのパスを関口に決められ先制点を許してしまいました。そしてその後同点を狙って行ったもののペースは上がらず、前半は1点ビハインドで終わることになりました。
 後半の頭から、ペトロヴィッチ監督は温存していた青山を投入します。そして青山は1分にいきなりミドルシュートを放つなど、「戦う気持ち」を前面に出してチームにカツを入れます。4分には森崎浩のスルーパスで高萩がGKと1対1になりましたが、焦ったかシュートはわずかに枠外。続いて7分にもストヤノフのスルーパスを服部がDFラインの裏で受けましたが、足に当てたボールは枠を捉えることができません。仙台は広島の攻撃時には引いて守りを固めていましたが、しかしクサビのパスを狙ってカットすると、ボールをしっかりと繋いで攻め込んできます。9分にはパスミスを奪われて朴成鎬の危ないシュート。10分にはCKからゴール前で繋がれますが、何とかクリアします。16分にはフェルナンジーニョの突破から梁が強烈なミドルを放ちましたが、西川がわずかに触ったためかボールはバーが弾きます。続く19分にもフェルナンジーニョが単独突破からシュートしましたが、西川が身体に当ててセーブします。早め、早めの交代で何とか追いつこうとするペトロヴィッチ監督。22分には李がペナルティエリア内から狙ったもののGKに止められます。そして後半31分、左サイドに上がっていた槙野にストヤノフがダイアゴナルパス。槙野はドリブルで敵陣深く入り込むと、鋭いクロス。これが相手DFに当たってゴールネットを揺らし、ついに広島が同点に追いつきました。
 その後は足が止まってきた仙台に対し、広島がボールを支配して何度もゴール前に殺到します。そして39分にはロングボールのこぼれを山崎がフリーでシュートしましたが枠を捉えることができません。更に山崎は44分にもシュートを狙いましたがDFが身体を張って阻止します。逆に仙台もどんどんクロスを放り込んできましたが、広島DF陣が集中を切らさずはね返します。結局最後はどちらも攻めきることができず、勝点1ずつを分け合うことになりました。
 ペトロヴィッチ監督は試合後に「この結果は両チームにとって、内容的にお互い様であったことを考えれば妥当だったと思っている」と語っていますが、私も同じような感想を持ちました。試合の序盤は広島にとっては「緩い」と言う感じ。横浜FMや浦和のようなプレスが無かった上に選手個々の力も怖さを感じさせるほどでもなく、開始早々の佐藤寿の惜しいシュートもあって「いつでも点が取れる」と言う感覚を持ちました。ところが残念だったのは、広島の選手が思ったほど動けていなかったこと。暑さと連戦と2試合連続アウェイゲームと言う悪条件が重なって、いつものような身体のキレがなかったように思います。そのため一瞬の動き出しの遅さからパスミスになって、カウンターに備えるため自陣に戻って走るようなシーンがいつもよりも多かったのではないか。それが選手たちの体力を奪い、最後に思ったほど押し込めず、追加点が奪えなかった原因になったのではないかと思います。失点はミキッチのミスからのものでしたが、しかしその他にも仙台には決定機がありました。そこで失点していれば、たぶん負け試合になっていたでしょう。相手が9試合勝ち無しの苦しい状況だったにも関わらず気持ちが切れなかったことも考えると、勝点1でも取れたことはむしろラッキーだった、と言えるのではないでしょうか。「苦手」仙台に負けなかったことをプラスに考えて、次からまた勝ちを重ねて行って欲しい、と思います。

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日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 コーナーフラッグ 中国新聞記事1 中国新聞記事2
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<10.7.28> 先週末よりクラブユース選手権U-18(クラセン)が行われていますが、サンフレッチェユースは死の組=Dグループを得失点差で勝ち抜き、ベスト8に進出しました。Dグループの結果は次の通り。
【第1日】
広島ユース 2-0 三菱養和ユース 【広】脇本、井波
FC東京U-18 1-0 京都U-18    【東】秋岡

【第2日】
京都U-18  3-0 広島ユース   【京】山田俊、三根、浅田
FC東京U-18 2-1 三菱養和ユース 【東】松藤、武藤、【三】近藤

【第3日】
広島ユース 2-0 FC東京U-18   【広】野津田、宗近
京都U-18  2-2 三菱養和ユース 【京】駒井2、【三】近藤2
 この3試合でサンフレッチェユースが最も厳しかったのが京都戦。携帯サイトによると駒井の突破力に苦しんだそうで、守りに奔走せざるをえずシュート1本に終わりました。しかし後半は相手のポジション変更もあり息を吹き返し、何度も決定機を作りました。ところが給水タイムを前後して流れが変わったそうで、微妙なPKで先制点を許すとがっくりと肩を落とし、無駄な失点を繰り返して3失点で敗れました。これでグループ3位となって崖っぷちに追い込まれたサンフレッチェユースでしたが、昨日行われたグループリーグ最終戦では試合終了間際に宗近がゴールを決めて2-0で勝利。これで同勝点のFC東京U-18を得失点差で1点上回り、グループ首位になりました。なお2位グループは4チームが勝点6で並びましたが、得失点差+10のG大阪ユースと+8の名古屋U-18が勝ち抜きを決めてFC東京U-18は敗退し、組み合わせの不運に泣いた形になりました。
 この結果、サンフレッチェユースの準々決勝の相手は清水、神戸、鹿島とのグループを2勝1分けで勝ち抜いた東京Vユース。試合は今日の午後2時からの予定です。
<10.7.27> 中国新聞などによると昨日は練習を始めようとしたところ、雨が激しくなり近くに落雷もあって急きょ中止した、とのこと。前日練習なしで今日の試合に臨むことになりますが、ここまで熟成を重ねてきたチームなので何の問題もないでしょう。今日はいつも通りのサッカーで戦えば、結果は自ずからついてくると思います。
 今日の試合会場はユアテックスタジアム仙台で午後7時キックオフ。ビジター自由席の当日券は会場が100枚だけなのに対してローソンチケットでは2,000枚販売されるそうなので、これから購入される方はローソンで買ってから行った方が良さそうです。テレビ放送は今日はJ SPORTS plusで、スカパー!ch308(SD画質)とch605(HD画質)、及びスカパー!e2のch253で生中継です。今日もブログで速報を行う予定ですので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
<10.7.26> 夏休みということで過密日程のJリーグはミッドウィークに第15節を行いますが、サンフレッチェは2試合連続のアウェイで明日仙台と対戦します。
 昨年接戦の末にJ2リーグを制し、7年ぶりにJ1の舞台に戻ってきたベガルタ仙台は、開幕から2連勝して首位に立つと言う最高の形でのスタートを切りました。そして第5節には前年度王者の鹿島を2-1で下すという「金星」を挙げたものの、第6節に清水に大敗するとその後は失速。ナビスコ杯ではクラブ史上初めて決勝トーナメントに進出できたものの、リーグ戦は9試合連続勝ち無しと言う泥沼から抜け出すことができません。5月以降の公式戦の戦績は次の通り。
9H △1-1 C大阪 【仙】鎌田、【C】アドリアーノ
10A △0-0 FC東京
11H ●1-2 名古屋 【仙】フェルナンジーニョ、【名】ケネディ2
12H △1-1 浦和  【仙】梁、【浦】エジミウソン
N4H ○1-0 FC東京 【仙】関口
N5A ○1-0 C大阪 【仙】高橋
N6H △0-0 名古屋
N7A ○4-0 大宮  【仙】中島、フェルナンジーニョ、朴柱成、田村
13A ●1-3 山形  【仙】梁、【山】秋葉、田代2
14H ●2-3 新潟  【仙】朴成鎬、【新】マルシオ・リシャルデス3
 再開後初戦の「東北ダービー」では一度は同点に追いついたものの、後半に入って突き放されて2点差での敗戦。また前節は新戦力の朴成鎬が期待に応えてゴールを決めて先制したにも関わらず、マルシオ・リシャルデスに全てセットプレーからハットトリックを決められて敗れています。現在順位は15位とは言え「降格圏」の17位との勝点差はわずかに3。明日は相性の良い広島相手ということで、何とか3ヶ月半ぶりの勝利を挙げて一息つきたいところなのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェは中2日のアウェイゲームだということで、浦和戦のあとそのまま仙台入りして明日のゲームに備えています。「ウィニングチーム・ネバーチェンジ」の原則に従ってメンバーを変えずに臨みたいところですが、しかし猛暑の中の連戦を固定メンバーで戦うのは難しい。また怪我をした選手や復帰したばかりの選手もいることから、ある程度は選手を入れ替えて戦う可能性もあるのではないでしょうか?と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
 
        西川
 
   森脇  ストヤノフ  槙野

     横竹    中島

ミキッチ            服部

    山崎      高萩

        佐藤寿
 
 
SUB:中林、石川、丸谷、桑田、清水、森崎浩、李
 2002年のJ1では2戦2敗。2008年のJ2でも2分け1敗とこれまでリーグ戦で勝ちのない仙台が相手ということで、またまたジンクスとの戦いとなるサンフレッチェですが、いつも通りのサッカーができれば何も怖いものはないはず。明日もしっかりと走るサッカーで、「仙台戦未勝利」のジンクスを破って広島に戻ってきて欲しいと思います。
<10.7.25> 昨日アウェイで行われた第14節浦和戦は槙野のゴールで1-0で勝ち、12年ぶりに浦和にアウェイで勝つとともに埼玉スタジアムでの連敗を止めました。
 高萩が出場停止から戻ったもののベンチからのスタートで、前節と同じ先発でスタートしました。
 
        西川
 
   森脇  ストヤノフ  槙野(→丸谷75分)

     青山    中島
     (→横竹69分)
ミキッチ            服部

    山崎     森崎浩
    (→高萩62分)
        佐藤寿
 
 
SUB:中林、桑田、清水、高萩、李
 対する浦和はポンテが今季初めて先発を外れて、GK:山岸、DF:平川、スピラノビッチ(→堀之内68分)、坪井、サヌ、MF:阿部、細貝(→エスクデロ77分)、山田直(→ポンテ62分)、FW:柏木、田中、エジミウソン、と言うメンバーでした。猛暑の中での試合ということでサンフレッチェは前半は抑え目の展開。全体的に低い位置に構えて浦和の攻撃を受け止め、ロングボールで相手DFラインの裏を狙います。両チームを通じてファーストシュートは5分に佐藤寿。10分には中島のパスで抜け出した山崎が中央にパスを送り、これを森崎浩がダイレクトで狙いましたが山岸の好セーブに阻まれます。浦和は両サイドの突破とクロス、そして田中の個人技で広島ゴールに迫りますが、シュートは枠を捉えません。21分には槙野が強烈なミドルを放ったものの山岸が倒れ込みながらセーブ。37分にはカウンターからの佐藤寿のシュートはDFに当たります。前半は浦和がボールを支配するものの脅威を感じたのは田中の突破だけ。広島は数は少ないものの何度か決定的なチャンスを作りつつハーフタイムを迎えました。
 後半もファーストシュートは広島で、1分に森崎浩。逆に3分には田中にドリブルで広島陣内に侵入されましたが間一髪でクリアし、10分にはこぼれ球を至近距離でエジミウソンにシュートされましたがミスに救われます。両チームともフレッシュな選手を投入し、全体的な運動量の低下をカバーしようとします。そして後半26分、左サイドから攻め上がった槙野が佐藤寿にスルーパスを出すとそのままゴール前に走り込みます。佐藤寿はDFを引きつけるとスペースに横パス。ここにフリーで走り込んだ槙野がGKの位置を確認して流し込み、広島が待望の先制点を奪いました。
 これで落ち着いた広島は、ゆったりしたパス回しで焦りを誘いつつ時計を進めます。それに対して浦和は運動量が極端に落ちて、ボールを奪いに来れません。31分にはエスクデロが入ってきてドリブルとクロスからチャンスを作ろうとし、田中も最後の力を振り絞って突破を図ります。そして何度かゴール前まで来たものの広島守備陣が高い集中ではね返し、逆にボールを奪うと相手陣内にボールを持ち込んで追加点の恐怖を与えつつ時間を稼いで、サンフレッチェが巧い時間の使い方で1点を守ってそのまま逃げ切りました。
 全体の流れとしては前半は浦和がボールを支配しながらも点を取れず、後半に広島が少ないチャンスを生かして逃げ切った、と言う試合。どちらもボールをつないで相手の隙を突くスタイルでやろうとしていることに違いはなく、シュート数も広島の8本に対して浦和は9本。表面的にはチャンスで決めることができるかどうかのちょっとした事の差が勝敗に繋がった、と言うようにも見えます。しかし実際に両チームがやりたかったことがどの程度表現できていたか、を考えると、その差は大きなものだったと言えるでしょう。広島はスタジアムの雰囲気と暑さを考えて、あまり無理をしない「典型的なアウェイの戦い方」(中島選手)を選択しました。ある程度までは相手にボールを持たせ、サイドを突破されてクロスを入れられても中央を固めて決定的なシーンを作らせませんでした。またDFの上がりも最小限にしてロングボールで前線の選手を走らせ、コンビに不安のあるDFラインを揺さぶりました。そしてここぞと言う場面で槙野が攻め上がり、連動性のある攻撃で点を取ると後は落ち着いてゲームをコントロール。まさに「大人のサッカー」(佐藤寿人選手)と言える展開で浦和に勝利しました。パスサッカー2年目の浦和に対して、4年かけてこのサッカーを熟成させてきた広島と言う違いが如実に出た試合結果だった、と言えるわけで、そう言う意味では「完勝だった」と言えるでしょう。
 試合後にペトロヴィッチ監督は「サンフレッチェのサッカーという観点から言えば、満足はしていない。本来であれば、我々はもっと落ち着いてプレーして、3,4点取れた」と語っていますが、しかしそれは欲張りすぎかも知れません。4点取れるチャンスを作っていたことよりも、青山が削られ、槙野も痛んで交代した後でも若手が出てクォリティを落とさなかったことの方がチームにとって重要なのだと思います。どんなトラブルがあっても、どんな展開であっても自分たちのサッカーで勝てること。それができるのが本当に強いチームであり、優勝を争うために必要なことです。もしも今後の試合でもこの浦和戦のようなサッカーができるなら、きっとサンフレッチェは本当にタイトルを争うことができるはず。この勝利は単に「埼スタで勝った」「アウェイで浦和に勝った」というだけでなく、今後に向けて重要なきっかけになるのかも知れません。

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