1/16〜1/22のSANFRECCE Diary


<11.1.22> 昨日行われたアジアカップの準々決勝は、日本が2度もカタールにリードを許し、しかも退場者が出る苦しい展開ながら3-2で逆転勝利し、4大会連続の準決勝進出を決めました。
 川島が出場停止明け。その一方で内田が出場停止と言うことで、日本代表はGK:川島、DF:伊野波、今野、吉田(退場51分)、長友、MF:遠藤、香川(→永田90+3分)、長谷部、本田圭、FW:岡崎、前田(→岩政64分)、と言うメンバーでした。序盤から積極的に出てくるカタールに対して、日本はやや落ち着きのない立ち上がり。運動量が上がらないためパスが思うように繋がらず、ロングボールに逃げるシーンが目立ちます。逆にカタールは前半6分のシュートを手始めに点を取りたい、と言う姿勢を見せます。そして前半9分、どう見てもオフサイドのタイミングで飛び出したセバスチャンが吉田をフェイントで抜いて左足で振り抜くと、このボールを川島は止めることができずゴールへ。日本は早い時間帯に先制点を許してしまいました。しかしその後の日本は香川の突破や長友のシュートなどで押し返します。そして前半25分、本田圭のパスを受けた岡崎がボールを浮かしてGKをかわし、最後は香川が頭で押し込んで同点に追いつきました。
 後半も日本が何度か攻め込むものの、なかなかチャンスにならないうちに迎えた後半16分、突破を図ったY・アフメドを吉田が倒してしまいます。ボールには行っていたものの、その後に高く上げた足に相手が引っかかってしまったということで吉田に警告。そしてこれが2枚目のイエローカードと言うことで、30分を残して1人少ない状況となります。更にその直後のFKが川島の横を抜けてゴールに転がり込み、リードまで許すことになってしまいました。
 前田を下げて岩政を入れ、後ろを固めて逆襲を図るザッケローニ監督。日本は一人ひとりが運動量を上げて、数的不利を感じさせないサッカーを展開します。そして後半25分、本田圭を起点にパスで翻弄すると、相手に当たったボールがDFライン裏にこぼれます。これを素早く拾った香川が左足で流し込み、日本が再び同点に追いつきました。更に後半44分、長谷部の速いボールを受けた香川がペナルティエリアに侵入したものの潰されます。しかしそこに詰めていた伊野波がしっかりと押し込みついに日本が勝ち越し。ロスタイムにはカタールの波状攻撃を受けたもののしっかりと凌いで、日本が苦しい試合をものにしました。
 サウジアラビア戦から一転して、この試合は非常に苦しいものとなりました。その原因の一つはカタールの積極性。初戦に敗れながら2連勝して勝ち上がった勢いは本物で、速い切り替えと帰化選手を中心とした高い技術で日本代表を苦しめました。また日本代表もアウェイでの連戦の疲れが出てきたのか、なかなか運動量が上がらず思うようなサッカーができませんでした。また、オフサイド見逃しによる失点などホーム寄りとも思えるようなジャッジにも苦しめられました。ただ、そんな中でもピッチ上の選手が団結し、1人少ない状況をはね返して逆転したことは誇って良いと思います。特に香川は「ようやく覚醒した」と言う感じ。3ゴール全てに絡む大活躍で、「10番」の期待に応えてくれました。1試合ごとにチームを作り上げている日本代表にとって、壁が高ければ高いほど成長の度合いも大きくなるはず。そう言う意味でこの試合を勝った価値は、非常に高いと言えるのではないでしょうか?
<11.1.21> 中国新聞によると、昨日吉田サッカー公園で今季の練習を開始しました。日本代表に招集されている西川、森脇、李を除く23人が参加し、リハビリ中の盛田、高柳を除いてランニングとインターバル走などで2時間ほど練習したそうです。ペトロヴィッチ監督は怪我人が続出した昨年を反省して、最初は身体作りに専念するとのこと。吉田ではボールを使わずに体力をアップし、徐々に実戦練習を組み込んで行くのだそうです。なお、外国人補強については何人か候補者がいるらしく、キャンプに参加させて様子を見るとのこと。「競争が重要だ」と語るペトロヴィッチ監督のことですから、他の選手たちと競って勝てる選手かどうか、も重要な判断基準になるのではないでしょうか?
<11.1.20> 中国新聞によると昨日ペトロヴィッチ監督が来日し、今季の契約を正式に結びました。また11/30と12/3にグラーツで受けた人工股関節を入れる手術も成功したようで、リハビリ中ながら痛みはなく回復も順調だ、とのことです。またミキッチも再来日して、正式に契約を更新しました。
<11.1.19> Jリーグは昨日、今シーズンの第1節と第2節のカードを発表しました。それによるとサンフレッチェはホームでの開幕で、対戦相手は仙台。3/5(土)に広島ビッグアーチで戦います。また第2節は3/13(日)で、NACK5スタジアムで大宮との対戦です。また翌週水曜日(3/16)にはナビスコカップの予選リーグ第1節が予定されています。念願のタイトル奪取に向けて、良いスタートを切って欲しいと思います。
<11.1.18> 昨日のアジアカップのグループリーグ第3戦でサウジアラビアに5-0で勝って、グループ1位でノックアウトラウンドに進出しました。日本代表のメンバーは、GK:西川、DF:内田(→伊野波HT)、吉田(→岩政63分)、長友、MF:遠藤(→本田拓82分)、香川、柏木、長谷部、FW:岡崎、前田。立ち上がりはサウジアラビアもパスを繋いで来ましたが、日本は落ち着いてはね返すと前半8分には早くも先制点を奪います。遠藤のロビングのパスを受けた岡崎がボールを浮かしてGKをかわすと、無人のゴールに押し込みました。追加点は13分で、香川のクロスを岡崎がヘディングシュート。更に前半19分には柏木のスルーパスで抜け出した長友がクロスを入れると、ニアに飛び込んだ前田が右足のアウトで合わせて3点目を奪いました。後半に入っても日本代表のペースが続き、6分には伊野波のクロスに前田が頭で合わせて4点目。そして35分には前田のパスを受けた岡崎が反転シュートを決めてハットトリックとなる5点目を奪い、ダメを押しました。
 シリア戦のメンバーから川島、本田圭、松井を下げて西川、柏木、岡崎が先発した日本代表でしたが、サウジアラビアのモティベーションの低さを割り引いても素晴らしい試合を見せた、と思います。西川は後半38分のFK以外は危ないシーンはほとんど無く、攻撃の起点としても機能しましたし、柏木は運動量の多さと球離れの良さでリズムを作りました。そして、この日のMVPは何と言っても岡崎。素晴らしい運動量と前田とのコンビネーション、そして早い時間帯でのゴールで勝利の原動力となりました。グループリーグを通じて成長してきた日本代表の次の相手は開催国・カタールで、金曜日の午後10時25分(日本時間)キックオフです。
<11.1.17> 先週届いた「紫熊倶楽部」2月号(Vol. 156)を紹介します。トップ記事は、槙野選手の渡独前の囲みインタビュー。国内移籍は考えていなかったこと、レベルアップが目標だと言うこと、シーズン終盤に「サンフレ劇場」に出ることができず苦しかったこと、等を語っています。続くインタビューは、昨年限りで引退した下田崇氏。初めてGKとしてプレーした皆実高校1年の時から始まって、プロ入りの経緯から前川、河野の背中を追いかけていた時代、悔しさにまみれたデビュー戦や初めてレギューらとして戦った98年。林卓人選手との出会いや日本代表にも選ばれた絶頂期を経て、負傷から引退の決断までの歴史を追っています。
 「特別企画●吉田安孝が選ぶ2010年ベストゲーム」はACLのホーム・浦項戦。「スタッフたちのガンバロウゼ」ではトレーナーの佐藤宣太郎が取り上げられています。また「サンフレッチェを支える人々」では安芸高田市地域振興事業団の芦田専務理事が出ています。
 ユースレポートは「『気持ちに引力がある』そういうチームが、どうして生まれるのか」と言うタイトルで、今季の最後の試合となったJユース杯やユースの雰囲気等を描いています。またジュニアユースは後ろのカラーページで、アディショナルタイムで涙をのんだ高円宮杯U-15の追浜戦をレポートしています。そして後ろのインタビュー記事で登場しているのは高萩洋次郎選手。出会いから8カ月もかからなかった、と言う結婚の話から、怪我の話、試合後に「もう、サッカーはしばらくいいや」と言う言葉が漏れたナビスコ杯決勝のことなど、「高萩洋次郎の世界」を語っています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。V-POINTの他、広島県内主要書店と東京・池袋のジュンク堂と書泉ブックマートでも販売中です。また通信販売のお申し込みはe-VPOINTでどうぞ。
<11.1.16> サンフレッチェは昨日、新加入選手の記者会見と新ユニフォームの発表を行いました。
 記者会見は水本と新人3人が一緒だったと言うことで、水本は開口一番「ここに並んでいるとルーキーのような気持ちになります...初心に戻った気持ちです」と述べています。そして目標としてはチームの失点を減らす事とともに、得点も5点以上取りたいとのこと。これまでJリーグでの総得点は5ですが、そのうち2点が広島から取ったものだそうで、「僕にとって、広島はとてもいい印象」なのだそうです。京都でのプレーには納得できなかったとのことで、広島ではチームの勝利に貢献し、代表復帰も勝ち取りたいと語っています。
 福岡教育大から加入した西岡は、「対人能力には自信がある...目標はガットゥーゾ...日本人選手では槙野選手のようになりたい」と目標を掲げました。また大学ではサンフレッチェの真似をしてパフォーマンスをやっていたそうで、その時の勝率は100%だったとのこと。会見で「パフォーマンスをやる時には、ぜひ先頭に立ってやりたい」と言った新人選手は初めてなのではないでしょうか?
 柴崎、小島とともに「高校ビッグ3」の1人と言われていた鮫島の目標はイングランド代表のジェラード。「パススピード、状況判断、ミドルシュートと全てを自分の目標にしています」と語っています。サンフレッチェの中盤には森崎兄弟や青山ら質の高い選手が揃っていますが、彼らの後を継ぎ乗り越える選手に成長して欲しい、と思います。
 最後にユースから昇格した井波の目標はドログバで「前線でボールを収めて自分でも打開できるような選手になりたい」とのこと。昨年もキャンプに参加するなどトップでのプレーは経験していますし監督の期待も大きいので、チャンスをつかむのは早いかも知れません。
 ところで今季のユニフォームですが、92年のJリーグ開幕以来19年間続いていたミズノとの契約が終了し、新たにナイキがサプライヤーになりました。そしてユニフォームのデザインも大きくイメージチェンジ。1stユニは広島の自然を幾何学的にデザインしたそうで、明るい紫をベースに濃い紫をブロックで配したものとなっています。またこれまでは白が基調だった2ndユニは「宮島の鳥居をイメージした」と言うオレンジ色となり、加えて白の3rdユニ(これもサンフレッチェの歴史では初めて)も用意されることになります。サンフレッチェとナイキは合同で「想いを束ねろ PROJECT "WITH ARROW"」と言うキャンペーンを開始し、1/22には第1弾としてアリスガーデンから基町クレドふれあい広場までのパレードを行うとのことです。なお、一般販売ですが1stのオーセンティックが300枚、1stのレプリカが3,800枚、2ndのレプリカが400枚に制限され、これ以上の販売の予定は無いとのこと。昨年のALCモデルほどの競争にはならないとは思いますが、欲しい人は早めに予約した方が良さそうです。
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