1/23〜1/29のSANFRECCE Diary


<11.1.29> プレスリリースによると、2/2のトレーニングマッチの相手が岡山から釜山アイパークに変更になり、2/9の相手は済州ユナイテッドになりました。これで「美ら島サッカーキャンプ」の対戦相手は3試合ともKリーグ勢ということになりました。
 ところで済州ユナイテッドは昨年のレギュラーシーズンでは2位に入り、プレーオフでも決勝を戦ったチームで、アジアカップを戦った具滋哲(ク・ジャチョル)と洪正好(ホン・ジョンホ)が所属しています。またかつて油公と呼ばれていた頃に、広島とのプレシーズンマッチを行ったことがあるはずで、それ以来の対戦となるものと思われます。一方の釜山アイパークは昨シーズンは15チーム中8位。1997年までに4回優勝するなどかつては強豪でしたが、2000年代に入ってからはやや低迷しています。釜山との対戦はたぶん初めてではないかと思われますが、いずれにせよ広島にとっては最初の実戦。まずはムジルとトミッチがどれだけフィットするか、が見どころとなるのではないでしょうか?
<11.1.28> 中国新聞などによると、スロベニア1部リーグのコペルMFアンテ・トミッチが昨日から練習に参加したそうです。トミッチは昨年はディナモ・ザグレブに所属していて、サンフレッチェとの練習試合にも出ていたとのこと。本職はボランチですが、トップ下やサイド、リベロでもプレーできる選手なのだそうです。昨日は早速ミニゲームでリベロの位置について攻撃の組み立てを行っていたとのこと。今後沖縄キャンプでテストして、獲得かどうかを決めることになるとのことです。
<11.1.27> 中国新聞によると、昨日から元グルジア代表のダビド・ムジリが練習参加しているそうです。ムジリは2001年〜2006年にシュトルム・グラーツでペトロヴィッチ監督の元でプレーしていて、ミドルシュートの威力があり展開力もある選手だ、とのこと。「トップ下候補」と言うことになりますが、ただ年齢が33歳なので動ける選手かどうかがポイントとなりそう。しばらくはチームとともにコンディションを上げて、沖縄キャンプで本格的にテストすることになります。
<11.1.26> 昨日行われたアジアカップ準決勝で、日本代表はPK戦の末に韓国代表を下し、2大会ぶりに決勝進出するとともに次の大会の出場権を確保しました。
 ザッケローニ監督は出場停止の内田に代わって岩政を起用して、GK:川島、DF:内田、岩政、今野、長友、MF:遠藤、香川(→細貝87分)、長谷部(→本田拓117分)、本田圭、FW:岡崎、前田(→伊野波106分)、と言うメンバーで戦いました。対する韓国代表のメンバーは、GK:チョン・ソンリョン[鄭成龍:城南]、DF:ファン・ジェウォン[黄載元:水原]、チョ・ヨンヒョン[趙容衡:アル・ラヤン](→キム・シンウク[金信旭:蔚山]103分)、イ・ヨンピョ[李栄杓:アル・ヒラル]、チャ・ドゥリ[車ドゥリ:セルティック]、MF:イ・ヨンレ[李容来:水原]、パク・チソン[朴智星:マンチェスターU]、ク・ジャチョル[具滋哲:済州]、キ・ソンヨン[奇誠庸:セルティック]、イ・チョンミン[李青龍:ボルトン](→ソン・フンミン[孫興民:ハンブルガーSV]82分)、FW:チ・ドンウォン[池東ウォン:全南](→ホン・ジョンホ[洪正好:済州]66分)。試合は立ち上がりから日韓戦らしいガチンコの展開。スペースランニングと隙間を狙ったパスで攻撃を展開する日本代表に対して、韓国はロングボール主体で攻めてきます。そして日本が押し込んでいた前半22分、DFラインからのフィードボールにパク・チソンと競り合った今野がファウルを取られ、なんとPKを宣告されます。川島はキ・ソンヨンが蹴るコースを読んで飛んだもののしっかりとミートされたボールはゴールネットに突き刺さり、韓国が先制点を奪いました。
 しかし大会を通じて追う展開が多かった日本は、落ち着いて自分たちのサッカーを貫きます。そして前半36分、左サイドでキープした本田圭が相手を引きつけると長友にスルーパス。対面のチャ・ドゥリをぶち抜いた長友はペナルティエリア内で折り返し、これを前田がマーカーに引っ張られながらも流し込んで同点に追いつきました。そしてその後は足が止まった韓国に対して日本が縦横にパスを回して圧倒。勝ち越し点は奪えなかったものの素晴らしい展開で前半を折り返しました。
 後半も日本は香川を中心に攻め込みますが、しかし韓国は足元のパスを確実に繋いで攻め込んできます。ボールの取りどころが定まらない日本は徐々にDFラインが下がり、前線の運動量も落ちてなかなか押し返せなくなります。FWを削って中盤を厚くするなど早めの交代で、運動量を上げて圧力をかける韓国。日本は最終ラインで守備陣が頑張ってはね返す、と言う展開が続きます。その流れは延長に入っても同じでしたが、しかし延長前半6分、本田圭のパスに反応した岡崎がペナルティエリアギリギリで倒されてPKをゲット。本田圭のキックはGKに阻まれたもののこぼれを細貝が押し込み、日本が貴重な勝ち越し点を奪いました。
 その後は追いつくために最後の力を振り絞る韓国に対して、日本代表がゴール前に人垣を作って我慢する、と言う展開が続きます。そして延長後半も終わろうとする時間帯に、長谷部に代わって入っていた本田拓が微妙な位置でFKを与えてしまいます。ゴール前に放り込まれたボールはDFがクリアしきれず混戦になり、最後はファン・ジェウォンが強烈なシュート。日本は韓国に土壇場で追いつかれて、勝負はPK戦に持ち込まれました。
 そしてPK戦は川島の独壇場。1人目のク・ジャチョル、2人目のイ・ヨンレを連続でストップすると、ホン・ジョンホはプレッシャーに負けたように自ら外してしまいます。それに対して日本は長友が外したものの本田圭、岡崎、今野がコースに決めて、ピッチ上には「歓喜の青」と「落胆の赤」のコントラストが描かれました。
 この試合は、アジアのサッカーをリードする2強・日本と韓国が、そのプライドと実力の全てをぶつけたアジア最高峰の試合だった、と言えると思います。中盤のキープ力と鋭く正確なパス、そして豊富な運動量でゲームを作る日本に対して、個人戦術の高さとフィジカルの強さを前面に押し出す韓国。「永遠のライバル」同士の戦いはいつでも激しく厳しいものとなるものですが、この試合は近年まれに見る好試合だったと言えるでしょう。明らかなミスジャッジだった2つのPK(韓国のPKは今野の正当なショルダーチャージ。日本のPKはペナルティエリアの外だった)だけでなく、手がかかったように見えただけで笛を吹くのに足元へのタックルには寛容だったことなど怪しさ満載の主審だったにも関わらず、両チームの選手は決して集中を切らすことなく戦い抜きました。W杯のベスト16進出で名実ともにアジアのトップに立った日韓両国が、新しい世代の台頭によって更に上を目指して成長しつつあることを改めて示した試合だった、と言えるのではないでしょうか?
 そしてここでも見せたのは、日本代表の成長ぶりだったと言えます。早い時間帯に微妙なPKで先制されたものの決して怯まず戦いを挑み、早い時間帯に同点に追いつきました。そしてその後も何度も素晴らしい攻撃から決定機を作りました。また後半に入ってからは相手にゲームを支配されながらもしっかりと対応して、延長ロスタイムまで失点せずに耐えました。良い時間帯に追加点を奪えなかったこと、カウンターから点を取りに行けなかったこと、そして最後の最後に追いつかれたことなど反省点はあるでしょう。しかしそれは相手が強かったからであって、日本代表の弱さではありません。そんな厳しい相手でもしっかり戦い抜いて、PK戦を制して決勝進出を決めたことは誇って良いと思います。
<11.1.25> サンフレッチェは昨日、沖縄キャンプの日程を発表しました。それによると1/29の夕方からトレーニングを開始して、2/2(水)に岡山と初めてのトレーニングマッチ。2/6(日)に韓国Kリーグの釜山アイパークとダブルヘッダーを行い、最終日の2/9にもKリーグクラブ(未定)を予定しています。昨年はACLがあったため1/11に練習をスタートして1/21に最初の試合を行っていましたが、今年は1/20練習開始だったので10日間ほど遅いペースでチーム作りを進めることになりそうです。
<11.1.24> 一昨日、サンフレッチェとNIKE FOOTBALLのコラボイベント「PROJECT "WITH ARROW"パレード」が行われ、「週末でにぎわいを見せる本通と紙屋町の午後を間違いなく占拠した」(携帯サイトによる)のだそうです。事前申し込みで当選した150名のサポーターが新ユニフォームや練習用ジャケットを着用し、10m四方の新ユニフォーム型フラッグと10m×4mの「想いを束ねろ」のバナーを掲げ、選手15名とともに堂々の行進を行ったとのこと。その後基町クレド前の広場で、新加入選手の紹介や新ユニフォームのお披露目等を行ったそうです。そして森崎和幸選手が「今日はナイキさんとサポーターの皆さんのおかげで、素晴らしいパレードができた。洋次郎が言うように、次は優勝してパレードをやりたい」と力強く挨拶。全員で記念撮影を行って1時間以上に及ぶイベントが終了しました。
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