1/9〜1/15のSANFRECCE Diary


<11.1.15> サンフレッチェは昨日、山崎雅人選手の完全移籍と今シーズンのスタッフ、選手、及び背番号を発表しました。まずスタッフですが、昨年限りで引退した下田崇氏がGKコーチに就任した他は昨年と同じで、ペトロヴィッチ監督を5人のコーチが支えることになります。また新加入は水本、西岡、鮫島、井波の4人で、水本が背番号4、西岡が3、鮫島が23、井波が26になりました。その他背番号が変更になったのは西川、石川、原、山崎の4人で、それぞれ21→1、23→20、36→21、33→30となっています。現在のところ保有選手は26人で、昨年の開幕時と比べて2人減。一昨年からは6人減った「少数精鋭」で今シーズンに臨むことになります。昨年は怪我人続出のため動けるフィールドプレーヤー全員がベンチ入りする、と言うこともありましたが、今年はそのような事は無いようにして欲しいもの。とにかく主力に怪我人を出さないようにして、シーズンを戦い抜いて欲しいと思います。
1 西川周作  12 【サポーター】23◎鮫島晃太   34 中林洋次
2 【欠番】  13 高柳一誠   24 森脇良太   35 中島浩司
3◎西岡大輝  14 ミキッチ   25 大崎淳矢    
4○水本裕貴  15 高萩洋次郎  26◎井波靖奈
5 【欠番】  16 山岸智    27 清水航平
6 青山敏弘  17 服部公太   28 丸谷拓也
7 森崎浩司  18 【欠番】   29 【欠番】
8 森崎和幸  19 盛田剛平   30 山崎雅人
9 李忠成   20 石川大徳   31 【欠番】
10 【欠番】  21 原裕太郎   32 【欠番】
11 佐藤寿人  22 横竹翔    33 【欠番】

◎は新加入、○は完全移籍、△は期限付き移籍
(なおここに97年以来の背番号の変遷をまとめてあります。)
<11.1.14> 昨日のアジアカップグループリーグ第2戦は、日本が2-1でシリアを破りノックアウトラウンド進出に向けて前進しました。
 日本代表の先発はヨルダン戦と同じで、GK:川島(退場73分)、DF:内田、吉田、今野、長友、MF:遠藤、松井(→細貝90+2分)、香川(→岡崎65分)、長谷部、本田圭、FW:前田(→西川74分)。試合は序盤から日本が支配し、何度も相手陣内に攻め込みます。前半11分には内田のクロスに前田が頭で合わせたものの枠外。34分には遠藤のクロスを今野がヘディングシュートしたもののGK正面を突いてしまいます。しかし35分、本田圭のドリブルからのクロスを香川がシュート。こぼれ球を松井が戻し、これを長谷部がコースを狙って蹴り込み見事な先制点を奪いました。そして日本はその後も攻勢を緩めず1点リードで前半を折り返しました。
 後半も4分に香川のスルーパスに前田が走り込み、9分に香川のスルーパスで長友が抜け出し、12分にも長谷部のクロスに前田が飛び込むなど日本がチャンスを作り続けます。しかし26分、長谷部のバックパスに川島が出るタイミングが遅れ、クリアボールを拾われてF・アル・カティブが前へのパス。これは完全にオフサイドでしたが主審は競っていた今野の足に当たったと見てオフサイドは取らず、逆に相手選手に飛び込んで倒した川島に一発レッドとなってしまいます。そして代わって入った西川がPKの方向を読んで飛んだもののボールには届かず、シリアに同点に追いつかれてしまいました。
 数的有利になってかさにかかるシリア。しかし日本も一人ひとりが運動量を上げて真っ向から立ち向かいます。そして後半35分、ゴール前で粘る岡崎が倒されてPKをゲット。これを本田圭がど真ん中に決めて勝ち越し点を奪いました。そしてその後は守備重視の戦いにシフトした日本に対して、シリアが何度もゴール前に攻め込みシュートを打ちますが、西川が鋭い反応でキャッチします。そして6分ものロスタイムがあったものの相手DFが立て続けにイエローカードを受けて退場。日本は凌いで、苦しみながらも勝点3を取りました。
 それにしても思ったのは、いろいろな意味でアジアらしい試合だった、と言うことです。日本がボールを支配して相手が我慢する、と言う展開もそうですが、何と言ってもジャッジの怪しさには参りました。シリアのPKのシーンは守備のコンビネーションのミスが原因でしたが、F・アル・カティブのパスは完全なオフサイド。主審は今野のバックパスだと見たようですが、あんなシーンでバックパスを選択するプロのDFがいるわけがありません。逆に岡崎がPKをもらったシーンでも、DFは岡崎とボールの間に身体を入れておりファウルには取らないのが普通でしょう。ミスジャッジで選手が興奮し、それを抑えるためにイエローを乱発すると言う感じで、審判にとっては悪夢のような試合だったのではないでしょうか?そんな中、シリアの選手が無駄なイエローを重ねて退場になってしまったのもまた「アジアらしい」と言えますが、逆に日本代表の選手たちがそんな荒れ模様の中でも冷静にプレーし続けたことが勝利に繋がったと言えます。どんな試合展開でもきっちりと結果を残すのが強いチームの条件だとすれば、日本代表はその条件に当てはまる戦いをしていた、と言えるのでは無いでしょうか?
 なお途中交代でゴールマウスに立った西川ですが、緊張感は見えたものの落ち着いたプレーで勝利に貢献した、と思います。第2GKは難しい局面で出ることになるのが普通ですが、そこでしっかりと結果を出したのは絶対に今後に繋がります。川島の退場については日本協会が正式に抗議をしたらしいので次節出場停止になるかどうか微妙ですが、少なくとも次は頭から出るつもりで良い準備をして欲しいと思います。
<11.1.13> 毎年恒例の「宮崎キャンプ激励応援ツアー」が、今年も行われます。今回は広島からの「バスツアー」と羽田からの「飛行機ツアー」の2種類で、それぞれ100名様と20名様限定。いずれも部屋のタイプは4,5名〜2名一室で、1部屋の人数に応じて料金が2,000円ずつ違っています。バスツアーの方は広島・岩国発着が27,800円から31,800円で、福山・尾道発着が28,800円から32,800円。飛行機ツアーは52,800円から56,800円となっています。バスツアーは2/18(金)の夜に福山〜岩国を出発し、2/20(日)の夜に戻って来るスケジュールで、飛行機ツアーは2/19(土)の7時半に羽田空港に集合し、2/20(日)の夕方5時半頃に戻ってくることになっています。現地ではキャンプの練習視察があるほか、選手たちと一緒にビュッフェスタイルの夕食会を行うとのこと。毎年人気が高くあっという間に定員に達するらしいので、参加したい方はお早めにどうぞ。募集期間は中国新聞ちゅーピークラブ会員とサンフレッチェクラブ会員は昨日から。その他の方は1/17(月)からとなっています。お申し込み、お問い合わせはひろでん中国新聞旅行(ちゅーピーツアーセンター 082-512-1000、福山営業所 084-923-2228)までどうぞ。
<11.1.13> 日刊スポーツ東北版によると、サンフレッチェの開幕戦がホームでの仙台戦に内定したとのことです。仙台は2002年のJ1では2敗。2008年のJ2でも2分け1敗と相性が悪い相手でしたが、昨年は第33節に終了間際の大崎のゴールで勝ってジンクスを破っています。今季は柳沢、角田を京都から獲得した他に松下(FC東京)をレンタルで獲得するなど着々と戦力を整備している仙台が相手と言うことで、面白い開幕戦が期待できそうです。
<11.1.12> J's GOALによると、サンフレッチェの今季の新加入選手の会見が1/15に行われる予定です。これまで発表があった新加入選手は、新人の西岡、鮫島、井波と京都から移籍の水本だけ。山瀬に断られたトップ下についてはいくつか噂はあったものの今のところ何も話はなく、外国人の補強に動いているとのことですがこちらもまだ情報はありません。以前も書いたようにペトロヴィッチ監督が「広島は既に、トップクラスのチームに成長してきたし、トップクラスの選手たちがいる...広島に加入できる選手には質の高さが求められる。少なくとも日本代表クラスの実力やその可能性を持つ選手を、本当の意味で『補強』することが必要だ」と語っていたことを考えると、外国人以外の補強はもう打ち止めかも。今季の飛躍のためには、怪我人が戻ってくることとともに現有の選手たちの更なる成長が必要です。
<11.1.11> プレスリリースによると、オフィシャルDVDの「2010シーズン・イヤーDVD-WE FIGHT TOGETHER」の先行予約受付期間が1/16まで延長されました。先行予約版のみ2枚組で、特典DVDには「全ゴール集」にACLの11ゴールが追加されているほか、ゴールパフォーマンスの選手による徹底解説やナビスコ杯決勝のコレオグラフィー、そして槙野選手の移籍記者会見が掲載されています。この機会を逃すと2度と手に入らない特典映像付きの販売価格は4,200円で、V-POINTのみサンフレッチェクラブ会員割引10%もあります。先行予約はV-POINT、e-VPOINT、公式携帯サイトとデオデオCD・DVDソフト取り扱い店でどうぞ。
<11.1.10> 昨日行われたアジアカップグループリーグ初戦のヨルダン戦は後半ロスタイムに吉田のゴールで追いつき、1-1で引き分けました。日本代表のメンバーは、GK:川島、DF:今野、長友、内田、吉田、MF:遠藤、松井(→岡崎58分)、香川、長谷部、本田圭(→藤本89分)、FW:前田(→李HT)。日本は立ち上がりからボールを支配し、中盤でのこぼれ球も拾ってヨルダンを押し込みます。しかし引いて守るヨルダンの守備は堅く、日本はなかなかゴール前まで持ち込めません。それでも前半6分には前田、14分には香川がシュートチャンスをつかみ、25分にはシュートのこぼれを吉田が押し込みましたが微妙なオフサイドで取り消されます。逆に前半ロスタイム、連係ミスから相手をゴール前でフリーにしてしまうと、シュートが吉田の足に当たってコースが変わり先制点を許してしまいました。
 ザッケローニ監督は後半立ち上がりから李を投入し、体勢を立て直そうとします。しかし前線のコンビネーションが悪く、なかなか決定的なシーンを作れません。それでも後半18分には長谷部、20分には本田圭が、23分には岡崎がシュートを放ち、25分には長友のクロスに李が飛び込むなど一方的に押し込むものの、ゴールを割ることができません。そして後半ロスタイム、何度目かのCKでショートコーナーから長谷部がクロス。ここに飛び込んだ吉田が頭で決めて、ようやく日本が同点に追いつきます。更にその2分後には吉田の落としに李が反応しましたが、惜しくもシュートを打つことができず、両チームが勝点1ずつを分け合いました。
 試合全体の印象ですが、日本は良く戦っていたと思います。少なくとも中盤から後ろは技術、戦術ともに圧倒的で、失点もコンビネーションの問題があったとは言え「不運」と言うべきもの。前線でボールがうまく繋がらなかったのは問題ですが、これは日本の問題と言うよりもヨルダンが良く頑張ったからでしょう。今後チームが熟成されれば攻撃パターンも増え、点は取れるようになるのではないでしょうか。今回の代表はリーグ戦終了後1カ月ぶりにプレーする選手がいる一方で、直前まで天皇杯を戦っていた選手や欧州から合流したばかりの選手もいるなどコンディションはまちまち。その上全員が揃っての練習もカタール入りしてからで実戦練習もほとんど無しで臨んでいて、トップフォームで戦うのは最初から無理な話だったと言えます。W杯における強豪国のようにグループリーグで徐々に調子を上げて行けば、4回目の優勝も見えてくるのではないでしょうか?
 ところでこの試合が代表デビューとなった李ですが、途中までは連係の悪さが目に付きました。例えば後半13分の香川のパスと逆に走ったシーン。後半17分の長友のクロスは李の頭の上を遥かに越え、25分の長友のクロスにも合わせることができず、27分の本田圭のクロスを頭に当てたシーンでもシュートまで行くことができませんでした。ただ、全体的な印象では45分間プレーするうちに徐々に合ってきた、と言う感じ。特にロスタイム4分のシーンではゴールまでもう一歩のところまで行ったわけで、次には決めてくれると言う期待感を持たせる終わり方でした。FWは今回は3人しか選ばれていないことも考えると、チャンスはまだ何回か与えられるはず。それまでに心と身体を研ぎ澄ませて、次こそ決めて欲しいと思います。
<11.1.9> 日本サッカー協会は昨日、酒井高徳選手の腰痛による離脱と森脇良太選手の追加招集を発表しました。中国新聞によると森脇は練習要員として参加していた代表合宿では「監督のやりたいサッカーを吸収して、がむしゃらにプレーした」とのこと。昨日は「びっくりしました」と言いながらも「一番に呼ばれるなんて光栄」と喜びながら広島を出発したそうです。ユース時代の森脇は前田、高柳、高萩ら年代別代表の常連たちに隠れて一度もブルーのユニフォームを着る機会がありませんでしたが、プロ入り後に愛媛へのレンタルなどを経ながら成長したのが評価された、と言うことでしょう。次の目標は、出場機会をつかむこと。そして良いプレーを見せること。頑張って欲しいと思います。
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