10/30〜11/5のSANFRECCE Diary


<11.11.5> 長いシーズンを戦ってきた疲れがたまり、このところ良いサッカーができていなかったサンフレッチェでしたが、仙台戦は久々に良いサッカーができていたと思います。特に目立ったのは、右からだけでなく左サイドからの攻撃が活発だったとのこと。この日は山岸が何度も良い形でボールを持ち、また突破してチャンスを作りました。この、両サイドから攻めることによってビッグチャンスになった典型的な例は、前半30分のシーン。パス交換から高い位置でフリーになった山岸が相手DF2人を引き連れて深い位置まで侵入し、ゴール前を大きく越えるクロス。これを拾ったミキッチが仕掛ける姿勢を見せつつグラウンダーのクロスを送ると、これに合わせた高萩があわや、と言うシーンを作りました。また、後方やサイドからのパスに反応する寿人、と言うパターンから何度もビッグチャンスを作りましたし、前線での頑張りに高萩が絡んで作った決定機も多く見られました。前節から今節にかけていつもよりも数日休みが多かったわけですが、ペトロヴィッチ監督がもう一度原点に帰って楽しくサッカーをする、と言うトレーニングを行い、選手の気持ちをリフレッシュしたことがこの内容に繋がったのだろうと思います。
 ただその一方で「攻める広島、守る仙台」と言う形は、このカードで良く見られるパターンでした。仙台にとって、がっちり守ってカウンターかセットプレーで得点を取る、と言うのはいつもの形。そしてこの日も守備で頑張っただけでなく、攻撃でも何度か決定的なシーンを作りました。つまり仙台側から見れば、広島にボールを支配されるのは想定の範囲内。何度かあったピンチを集中した守備で凌ぎきり、数少ないチャンスを生かせば良いわけで、その戦略は九分通り成功していた、と言えるのだろうと思います。要するにこの試合は広島も仙台も持ち味を十分に発揮したからこそ勝点1ずつを分けあった。「中位」にいるチーム同士が持ち味をぶつけ合った結果がこれだったのではないか、と思います。
 山あり谷ありだった今シーズンも終幕が近づき、広島の現実的な目標は賞金が取れるかどうか、と言うところだけになってしまいました。タイトルの「奪取」が目標だったことから考えるとやや寂しい結末ではありますが、しかしこれまでのJリーグ18シーズンでJ1で7位以内に終わったのが5回しか無かった歴史を考えれば上出来な方、とも言えます。この仙台戦の結果はリーグ戦にはさほど大きな影響はありませんが、しかしサンフレッチェが死んでない、と言うことを示すことができたのだけは確かでしょう。良い内容でも結果が伴わないのは相変わらずではあるものの、チームを形作る基礎の部分では壊れていない、と言うことが確認できたわけで、この試合は必ず天皇杯に繋がります。もう一度自分たちのやっているサッカーに自信を持って、そして今後の試合で今季の戦いに綺麗な決着をつけて欲しい、と思います。
<11.11.4> 昨日のJリーグ第31節ベガルタ仙台戦は、終始攻めたものの堅い守備を崩すことができずスコアレスドローに終わりました。
 サンフレッチェは前節ハーフタイムで退いた森崎和が復帰して、次の布陣で戦いました。
       西川

   森崎和 中島  水本

     青山 森崎浩(→トミッチ86分)

ミキッチ          山岸(→服部82分)

    李     高萩
    (→ムジリ77分)
       佐藤

SUB:中林、盛田、横竹、石川
 対する仙台は、GK:林、DF:菅井、渡邉、鎌田、朴、MF:富田(→松下41分)、角田、関口、梁、FW:柳沢(→太田52分)、赤嶺(→中原89分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは前からプレスをかけてくる姿勢を見せた仙台でしたが、広島がパスを回し始めるとペナルティエリアの前にブロックを作り、カウンターを狙って待ちかまえます。1分にはパス回しから李がファーストシュート。5分には森崎和の縦パスを受けた寿人が切り返してシュートを狙ったものの林に抑えられます。また寿人は11分にはミキッチのクロスに頭で合わせ、16分にも青山のクロスに合わせましたが枠を外します。対する仙台はロングボールとセットプレーからゴール前に侵入しようとしますが、森崎和の読みと西川の反応で防ぎます。18分には青山がミドルを放ったものの枠外。29分にはワンタッチパスの連続で相手守備を翻弄したものの林に止められ、高萩の決定的なシュートも枠に行きません。仙台は36分に柳沢が危ないヘッドを放ちましたが後は可能性の無いミドルシュートだけ。前半は完全な広島ペースながら仙台も粘り強く守って、動きのないままハーフタイムを迎えました。
 サンフレッチェの攻撃は後半も好調で、2分には寿人の頑張りから高萩が決定的なシュートを打ったものの林の足に当たって弾かれ、4分にはミキッチの突破から李が良い形を作りましたが、左足のシュートは枠外に外れます。仙台は選手交代をきっかけに攻めの形が見えてきて、7分には赤嶺の落としを梁が打ちましたが枠外。12分には赤嶺の突破から危ないシュートを許し、その後も波状攻撃を受けましたが水本が素晴らしいクリアを見せます。やや押し込まれていた広島でしたが、後半25分ごろから再びペースをつかむと、26分には高萩がフリーでシュートを打ちましたが枠外。28分にはミキッチの低いクロスに寿人がダイレクトで合わせましたが、これも枠を外します。味方のサポーターで黄色く染まるゴールに向けて、次々とロングボールを打ち込んでくる仙台。しかし西川を中心とした広島の守りも、集中を切らしません。最後は両チームとも激しく攻め合いながらもぎりぎりのところで合わず、両者得点を取れないままに勝点1ずつを分け合いました。

日刊スポーツスコア速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<11.11.3> 「ホットニュース」によると、島根との練習試合では「新しくスタメンに入れるようなプレーを見せた選手はいなかった」とのこと。また森崎和は出場できそうですが、森脇は同じところを2度痛めているため起用には慎重になっているようです。と言うことで、今日は横浜FM戦のメンバーで戦う可能性が高そうです。
 今日の試合会場はユアテックスタジアム仙台で、午後5時キックオフ。今日は「チャルメラ ちゃんぽん味プレゼント」と言うことで、広島サポーターへも先着500名にプレゼントしてくれるそうです。テレビ放送はスカパー!ch181(SD画質)とch191(HD画質)、及びスカパー!e2のch801(SD画質)で生中継が予定されています。今日は現地観戦の予定なのでブログでの速報はありません。スタジアムに行けない&TVを見れない方は、携帯サイトの速報をどうぞ。
<11.11.2> サンフレッチェは明日、アウェイで仙台と戦います。
 震災によって大きな被害を受けながらも立ち上がり、被災地の希望の星となっているベガルタ仙台。夏場から調子を落として一時は10位まで落ちたものの、ここ9試合は6連勝を含む負けなしで来ていて、4位と勝点差1の5位に付けています。最近10試合のリーグ戦の戦績は次の通り。
21H ●0-1 鹿島  【鹿】フェリペ・ガブリエル
22A ○1-0 名古屋 【仙】菅井
23A △1-1 磐田  【仙】赤嶺、【磐】OG
24H ○2-1 山形  【仙】赤嶺、梁、【山】大久保
25A ○2-1 甲府  【仙】太田、赤嶺、【甲】ハーフナー
26H ○2-0 新潟  【仙】赤嶺、梁
27A ○3-1 横浜FM 【仙】角田、柳沢、赤嶺、【横】小林
28H ○2-1 C大阪 【仙】渡辺、菅井、【C】小松
29A ○3-0 福岡  【仙】松下2、武藤
30H △0-0 川崎F
 前節は梁をベンチスタートとしたことが響いたのか川崎Fの守りを崩せずスコアレスドローに終わりましたが、そもそも仙台の持ち味はJ1最少失点を誇る守備。明日は梁が先発する可能性が高そうですが、誰が出るにしろがっちり守ってカウンターから、あるいはセットプレーから得点を狙うと言うスタイルは変わらないはず。明日はホームのサポーターの声援をバックに、手堅いサッカーで勝点3を狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、2試合欠場した森脇と、前節ハーフタイムで退いた森崎和が戻って来ます。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
       西川

   森脇  森崎和  水本

     中島 森崎浩

ミキッチ          山岸

    李     高萩

       佐藤

SUB:中林、横竹、青山、トミッチ、石川、服部、ムジリ
 優勝とACL出場権獲得の夢を断たれ、目標を持ちにくくなってしまったサンフレッチェですが、ファンとサポーターのために最後まで戦い抜く姿を見せて欲しいもの。残された目標である天皇杯に向けて弾みをつける意味でも、広島らしい楽しいサッカーで勝利して欲しい、と思います。
<11.11.2> 日本サッカー協会はW杯予選に臨む日本代表を発表し、広島からは西川と李が選ばれました。今回選ばれたのは次の23人。
【GK】川島(リールス)、山本海(清水)、西川(広島)
【DF】駒野(磐田)、今野(FC東京)、栗原(横浜FM)、伊野波(ハイディク)、
    長友(インテル)、槙野(1FCケルン)、内田(シャルケ04)、
    吉田(VVV)
【MF】遠藤(G大阪)、中村(川崎F)、阿部(レスターC)、
    長谷部(ヴォルフスブルグ)、細貝(アウグスブルグ)
【FW】前田(磐田)、李(広島)、岡崎(シュツットガルト)、
    ハーフナー(甲府)、香川(ドルトムント)、清武(C大阪)、
    原口(浦和)
 ホームのタジキスタン戦の代表から権田(FC東京)、増田(鹿島)、藤本(名古屋)が外れ、山本海、内田、前田が復帰しています。(清武は前回も選ばれていたが辞退。)今回はアウェイ2連戦と言うことで、まずはカタールのドーハで合宿を行う、とのことです。
<11.11.1> 携帯サイトによると、昨日から森崎和と森脇が全体練習に合流し、フルメニューをこなしたそうです。前節柏戦で太ももに違和感を感じ途中交代した森崎和は、大事には至らなかったようで「大丈夫。やれると思うし、やるしかないでしょ」と笑顔を見せてロッカールームに消えた、とのこと。また一方の森脇は、まだ不安は残っているものの「プレーする時は思い切ってやった方がいい」と言うことで、持ち前の元気の良さを発揮している様子です。好調の仙台と戦う次節に向けて、貴重な戦力が戻ってきました。
<11.10.31> 一昨日中国リーグのデッツォーラ島根とトレーニングマッチを行い、7-1で勝ちました。前半のメンバーはレギュラーで、GK:西川、DF:横竹、中島、水本、MF:ミキッチ、青山、森崎浩、山岸、李、高萩、FW:佐藤。後半は控え組で、GK:中林、DF:西岡(→井波68分)、丸谷、盛田、MF:石川、トミッチ、鮫島(→清水73分)、服部、高柳、ムジリ、FW:大崎。得点は前半18分、33分、35分に寿人、37分に李、43分に高萩。後半は29分に大崎が、40分に清水が決めましたが、33分に失点しています。
<11.10.30> 昨日Jユース杯のグループリーグ初戦が行われ、サンフレッチェユースは1-0で愛媛ユースに勝ちました。メンバーは、GK:有賀、DF:脇本、柳川、藤井、MF:平田、森保(→石坂88分)、末廣(→浅野間46分)、野口、宮原(→上村91分)、川辺(→大谷真95分)、FW:越智。携帯サイトによると、後半途中までシュートの雨を降らせながらなかなかゴールを割れない展開が続いていましたが、後半38分に相手のハンドで得たPKで藤井がGKに弾かれたボールを押し込み、何とか勝点3を取りました。
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