11/27〜12/3のSANFRECCE Diary


<11.12.3> J1リーグ戦第34節山形戦の試合会場はNDソフトスタジアム山形で、午後3時半キックオフ。テレビ放送はスカパー!ch183(SD画質)とch193(HD画質)、スカパー!e2のch803(SD画質)、及びNHK広島放送局と山形放送局で生中継が予定されています。今日は現地に行きますのでブログでの速報はありません。スタジアムに行けない&TVを見れない方は、携帯サイトの速報をどうぞ。
<11.12.2> 明日はいよいよシーズン最後の試合。サンフレッチェは山形とアウェイゲームを戦います。
 2009年にJ1に昇格した山形は、その後は戦力をやり繰りしながら粘り強い戦いを続けてJ1残留を果たしてきました。そして今季は「守り勝つ」戦い方から攻撃面での改善を目指してスタートしたものの、レンタルバックした田代、増田の穴は大きく開幕当初から低迷。第11節(今季5試合目)に17位に転落してから1度も浮上することなく、3試合を残してJ2降格が決まってしまいました。第19節以降の戦績は次の通り。
19H ●0-1 新潟  【新】田中
20A ●1-3 鹿島  【山】太田、【鹿】野沢、大迫、新井場
21H ○3-1 甲府  【山】前田、山崎2、【甲】パウリーニョ
22A △1-1 大宮  【山】太田、【宮】石原
23H △1-1 清水  【山】山崎、【清】岩下
24A ●1-2 仙台  【山】大久保、【仙】赤嶺、梁
25A ○1-0 浦和  【山】山崎
26H ●0-1 川崎F 【川】小林
27A ●0-6 C大阪 【C】播戸、藤本、酒本、扇原、ファビオ・ロペス、大竹
28H △1-1 磐田  【山】伊東、【磐】前田
29A ●0-1 柏   【柏】ジョルジ・ワグネル
30H ●0-5 G大阪 【G】二川、イ・グノ、藤春、ラフィーニャ、川西
31A ●0-2 神戸  【神】吉田、ポポ
32H ●0-5 福岡  【福】鈴木、松浦、高橋、牛ノ濱2
33A ●0-3 名古屋 【名】ケネディ、闘莉王
 第29節では首位・柏相手に対等な戦いを展開したものの次のG大阪には惨敗。残留のためには後が無くなった神戸戦も数少ないチャンスを生かす事ができずに降格が決まりました。そして続く福岡戦にも敗れてついに最下位転落。ここ5試合は無得点で16失点とかつての粘り強さは見る影もありません。ただ、明日はJ1で戦う最後の試合と言うことで、何としても意地を見せたい、と思っているはず。舐めてかかれば痛い目にあうのは間違いない、と言えるでしょう。
 対するサンフレッチェですが、2試合出場停止だったミキッチが戻ってきます。従って森崎和の体調が悪ければ、以下のようなメンバーになる可能性もありそうです。
       西川

   森脇  中島  水本

     青山 トミッチ

ミキッチ          山岸

   李忠成    高萩

       佐藤

SUB:中林、横竹、盛田、服部、森崎浩、ムジリ、高柳
 前節はペトロヴィッチ監督のホーム最終戦と言うことで、「らしい」サッカーができていたサンフレッチェ。明日は本当のペトロヴィッチ監督の最後になるだけでなく、勝てば7位以上が確定する大事な試合となります。ぜひともこのチームらしい楽しいサッカーで勝利して欲しい、と思います。
<11.12.1> 先日、高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の組み合わせが発表され、中国地域第一代表の広島Jrユースは名古屋グランパスU15と、また第二代表の鳥取JrユースU-15は仙台Jrユースと対戦することになりました。試合はいずれも12/23の11時キックオフ。広島Jrユースの試合は佐賀県総合運動場陸上競技場球技場南で行われます。勝った場合は翌日の11時から、SC岐阜VAMOSと京都J-マルカFC Jrユースの試合の勝者との対戦です。
<11.11.30> 報道によると、元サンフレッチェの選手のうち藤本主税選手(大宮)と宮崎光平選手(山形)が所属チームを退団することになった、とのことです。藤本は今季25試合に出場していますがこれまでノーゴール。終盤にはベンチを暖めることも多く、34歳と言う年齢がネックになったものと思われます。一方宮崎は今季は12試合603分出場と昨年よりは出場が多かったのですが、レギュラーを取るには至らず4年間過ごしたチームを去ることになりました。またその他のチームでは、草津の戸田和幸選手と佐田聡太郎選手の退団が決定。金沢の久保竜彦選手と山根巌選手も、チームの若返りの方針から退団が決まりました。
<11.11.29> プレスリリースによると、丸谷選手が福山大とのトレーニングマッチで左肩関節を亜脱臼し、全治3週間と診断されました。
<11.11.29> 日曜日に福山大と練習試合を行い、2-1で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:中林(→原46分)、DF:石川、横竹、西岡、MF:ミキッチ(→盛田55分)、森崎浩(→大崎46分)、丸谷、服部、高柳、清水、FW:井波。5分に失点しその後は攻めながらもなかなか点が取れない時間帯が続きましたが、後半38分と40分に大崎が続けざまにゲットして逆転で勝ちました。
<11.11.28> 昨日刈谷で行われたJユースカップ準々決勝で、サンフレッチェユースは3度リードされながらその都度追いつき、延長で突き放して勝ちました。
 相手の札幌ユースは3年生のうち5人がトップ昇格が決まっている上に、U-17代表の深井ら年代別代表がずらりと揃う「ユース世代すべてでナンバーワンの戦力」と言われるチーム。高円宮杯プレミアリーグイーストでは首位を走り、Jユースカップの予選リーグは3連勝でトップ通過しています。「高円宮杯決勝の前哨戦」とも言える試合でしたが、先手を取ったのは札幌。前半13分に中原彰吾のゴールで先制点を奪うと、その後もボールを回して何とか崩そうとする広島に隙を与えず、強烈なカウンターを何度も仕掛けてきて「2-0、3-0になってもおかしくない展開だった」(森山監督)のだそうです。しかし後半2分、広島は末廣浩暉のゴールで同点。後半28分に近藤勝成に決められたものの、37分にセットプレーから脇本晃成が押し込んで追いつき、更にその2分後に中川雄貴のゴールで突き放されましたが、その4分後に川辺駿のゴールで三度追いつきます。そして延長前半9分、セットプレーから野津田のボールを石坂が押し込んでこの試合初めてリードを奪うと、その後は粘り強い守備で反撃を凌いで二年ぶりに準決勝進出を決めました。
 サンフレッチェユースの準決勝の相手は、柏U-18を2-0で下して勝ち上がった名古屋U18。試合会場は大阪・長居の金鳥スタジアムで、12/23(金・祝)の午前11時キックオフです。

プレビュー
監督・選手インタビュー
レポート:ドラマでも描けないような逆転勝ちの広島

<11.11.27> 昨日の第33節大宮アルディージャ戦は4-2で勝ち、ホーム最終戦を飾りました。
 ミキッチは出場停止だったもののトミッチが5ヶ月ぶりに先発して、以下の布陣で戦いました。
       西川

   森崎和 中島  水本
   (→横竹62分)
     青山 トミッチ

森脇            山岸

   李忠成    高萩(→森崎浩80分)
    (→ムジリ75分)
       佐藤

SUB:中林、盛田、服部、高柳
 対する大宮は、GK:北野、DF:杉山(→坪内66分)、深谷、片岡、村上、MF:金澤(→清水83分)、青木、渡邉、橋本、藤本(→石原72分)、FW:李天秀、と言うメンバーでした。序盤は大宮が前からボールを奪いに来ましたが、広島はしっかりとボールを繋いでプレスを抜け出し攻撃を構築します。5分には高い位置でボールを奪い、李忠成がループ状に狙ったもののボールはわずかに外。11分にはトミッチのパスで寿人が抜け出しGKと1対1になったものの、シュートは正面を突いてしまいます。大宮は21分にCKのこぼれを村上が頭で狙い、西川がぎりぎりでクリアすると言うシーンがあったものの前半の危ないシーンはそれぐらい。大宮にボールを持たれる時間帯もあったものの危険なシーンは作らせません。29分には青山のスルーパスで抜け出した高萩がGKを引きつけて横パスを出して山岸が走り込んだものの、シュートは身体を投げ出した杉山にクリアされてしまいます。攻め続けながらもなかなか点が取れない、と言うじりじりした展開が続きましたが、39分に突破を図った寿人が倒されてペナルティエリアのすぐ外でFKを得ます。そこで蹴ったトミッチのボールは壁の下を抜いて左隅に決まって、サンフが待望の先制点を奪いました。
 その後も手を緩めず攻める広島。43分のチャンスでは李忠成がペナルティエリア内に抜け出しながらシュートを打つには至らなかったものの、その直後に寿人が右から突破を図って片岡に倒されます。片岡は2枚目のイエローで退場。そしてPKは寿人が自ら蹴って右隅に突き刺し、2点リードで前半を折り返しました。
 後半に入ると大宮は数的不利をものともせずに前に出てきて、セットプレーから広島ゴールを脅かします。しかし広島も7分の李忠成の抜け出しからの森脇のシュートや、8分の青山の突破からのトミッチのシュートなど良い形を作ります。しかし10分、大宮が右サイドからワンタッチパスを繋いで金澤が抜け出し、振り向きざまのシュートを決められて1点差に迫られました。
 これでやや落ち着いた大宮に対して、広島は再び攻めの圧力を強めます。そして18分、青山の縦パスを受けた寿人が前を向き、こぼれたボールが李忠成へ。李は軽やかなステップでGKをかわすと冷静にゴールに流し込んで、広島のリードは再び2点に広がりました。
 その後も後半20分の寿人や21分の森脇、23分の高萩、24分の寿人とシュートが次々と大宮ゴールを襲います。そして25分、トミッチのパスで青山が抜け出しニアサイドを打ち抜くシュートを突き刺して、リードを3点に広げました。更にその後も高萩、トミッチ、中島らがシュートを打って追加点を狙います。37分には寿人が右から狙ったもののサイドネット。41分には浩司のシュートがバーを叩きます。その直後にはカウンターから李天秀に決められましたが、広島は守りに入らず最後まで攻め続けてそのまま試合終了となりました。
 試合終了後にペトロヴィッチ監督は「試合の内容は特別コメントする必要もない。広島で究極に攻撃的なサッカー・チームを見られたと思う」と語っていますが、まさにその通りだったと思います。相手が前からプレスをかけてきてもしっかりと繋いで相手ゴール前に運び、カウンターを狙ってきても勇気を持って攻め上がる。相手が守りを固めても様々なアイディアを駆使し、何人もの選手が絡んでゴールを陥れる。4点取ったことだけでなく2点取られたことも含めて"This is SANFRECCE."と言うべき試合で、ペトロヴィッチ監督のホーム最終戦にふさわしいゲームだったと思います。5選手の退団セレモニーも含めて笑顔でビッグアーチにおけるシーズンに幕を下ろすことができたことは、サポーターへの何よりのプレゼントだったと言って良いのではないでしょうか。
 Jリーグ開幕直後にステージ優勝したサンフレッチェでしたが、その後は経営危機やJ2降格もあって長い苦しい時期を過ごしてきました。その中ではとにかく勝つために守りを固めてカウンター、と言う形にせざるを得なかった時期もあれば、攻撃サッカーを指向しながら完成せずに終わる、と言う時もありました。なかなか予算を増やせない中で、チームの方向性を定めることができなかったことが、成績も安定しなかった原因だったと言えるでしょう。そしてその中で就任したペトロヴィッチ監督の最初のミッションは、降格圏に沈んだチームを救うことでした。そこを若手の抜擢で乗り越え、その後J2降格と言う失敗がありながらもボールを繋ぐサッカー、点を取られても取り返すサッカーを貫いたことによって、サンフレッチェはJリーグでも特異なポジションを得ることができました。確かにペトロヴィッチ監督は優勝できる監督では無かったわけですが、しかし我々サポーターが失いかけてきた誇り、「広島のプライド」を取り戻させてくれたのは確かでした。今後も同じようなサッカーができるかどうかは分かりませんし、成績が落ちて現実路線に切り替えなければならない時が来るかも知れませんが、しかしそれでもここが一つの到達点であり、また帰るべき地点なのだと思います。ペトロヴィッチ監督が退任しても、また選手の何人かが退団してもサッカーは、サンフレッチェの歴史は続きます。今日よりも明日、明日よりは明後日はより輝くことができると信じて、これからも応援して行きたいと思います。

ブログ速報 前半 後半
日刊スポーツスコア速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<11.11.27> サンフレッチェは昨日、服部公太、盛田剛平、高柳一誠、ムジリ、トミッチの5選手との来季の契約を結ばない、と発表しました。
 服部選手は1977年生まれの34歳で、96年に千葉県の渋谷幕張高校から広島入りしてから16シーズン、サンフレッチェ一筋で選手生活を送ってきました。高校時代は攻撃的MFだったもののトムソン監督から左サイドにコンバートされると、当時のレギュラーだった路木の怪我などもあってリーグ戦18試合に出場。翌年からレギュラーを獲得して長年広島の左サイドに君臨してきました。その中で得た個人タイトルは2009年のフェアプレー個人賞だけですが、それ以上に凄いのは連続171試合フルタイム出場の記録で、2002年11月から2007年まで続けてきました。また連続出場記録も2008年12月5日までの218試合となっていますが、これらの記録はJ1とJ2にまたがるため参考記録扱いとなっているのが残念なところです。とにかく警告が少ない上に多少の怪我をものともせずに出場する選手で、カープの衣笠祥雄氏と並ぶ「広島の鉄人」の称号がふさわしい選手でした。中国新聞によるとクラブはコーチ就任を要請しているそうですが、まだまだ身体は動くはず。「紫のユニホームを着られなくなるのは残念。今後は最終戦が終わってから考えたい」と語っているので、オファーがあれば来季もプレーする可能性はあるのではないでしょうか?
 盛田選手は2004年の途中に大宮からレンタル移籍し、8/29の柏戦では待望のJ1初ゴールでチームを敗戦から救うなどチアゴの代役として活躍し、翌年完全移籍を果たしました。しかし2005年は佐藤寿人とガウボンの加入によりベンチ入りもできなくなり、退団も止むを得ないか、と感じだったのですが、そこで何とDFへのコンバートを志願。これが見事に当たって、2006年〜2009年まで75試合に出場するなど貴重な「はね返し要員」として活躍しました。しかし昨年の開幕直前に右足を骨折すると、術後の経過が悪く8月に再手術。今年5月に復帰して15試合に出場しましたが、福岡戦での失点に繋がる大チョンボの後は出場機会を失っていました。中国新聞によるとクラブはフロント入りを要請しているそうで、本人は「もう少し悩んで答えを出したい」と語っているそうです。
 高柳選手はサンフレッチェジュニアユースからの生え抜きで、U-15代表から各年代別代表に選ばれるなどプロ入り前から大きな期待を受けていた選手でした。そして2004年には2種登録選手としてナビスコ杯に出場して初ゴール。またユースでも最強世代の一員として「2.5冠獲得」に貢献しました。しかしプロ入り後はU-20代表に選ばれワールドユース出場一歩手前まで行ったものの、急性A型肝炎のため出場辞退。その後も調子が上がるたびに怪我で離脱することの繰り返しで、なかなかレギュラーに定着できませんでした。昨年もシーズン後半からトップ下として活躍し、「いよいよ覚醒か」と期待させたのですが、11月に左膝前十字靭帯損傷でまたもや離脱。今季はリハビリしてベンチ入りするところまでは戻ってきたものの、とうとう出場機会を掴めないままに終わってしまいました。広島では不完全燃焼に終わった感じの高柳ですが、怪我さえ克服すればまだまだやれるはず。ぜひとも新しいチームを見つけて、プレーを続けて欲しいと思います。
 ムジリとトミッチは今季から広島でプレーしていましたが、どちらもレギュラーは獲得できずにその高い能力を十分に発揮する、とまでは行きませんでした。特にトミッチは身体が強くテクニックもあり、本来であればチームに大きく貢献できた選手だったはず。もともと「リベロ候補」として獲得されたこともあってなかなか戦術に馴染めず、また怪我も多く出場機会が少なかったのが残念でした。
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