3/27〜4/2のSANFRECCE Diary
<11.4.2>
Jリーグは昨日、震災による中止から再開する4/23以降の日程を発表しました。これは主に被災クラブのホームゲームと東日本における節電に配慮したもの。仙台は宮城スタジアムのホームゲームがユアスタに変更になり、鹿島は第7節のホームゲームを国立競技場で実施する他、第12節の浦和戦のホームとアウェイを入れ替える措置を取っています。また東北・東京電力管内における試合はキックオフ時間を前倒ししていて、4月は午後2時以前、5月は午後4時以前になっています。サンフレッチェはこの間に東日本での試合は無いので、全て予定通りに開催されることになります。なお開催日が未定となっているJ1の第2節〜第6節は6/4〜8/28の間に組み込むことになっていますが、こちらについては4/15に発表されることになりました。
一方1節も消化しないままに中止になっていたナビスコカップは、リーグ戦は行わずホーム&アウェイのトーナメントで行われることが決まりました。サンフレッチェの1回戦の相手は川崎Fで、1st legは6/5(日)にホームで、2nd legは7/27(水)にアウェイで行われます。また2回戦は9/14(水)と9/28(水)で、相手は神戸と横浜FMの勝者。そしてACL出場クラブが出てくる準々決勝からは一発勝負で、広島がいるブロックの相手は鹿島(しかも鹿島のホームゲーム)となっています。サンフレッチェにとってはいささか厳しい組み合わせですが、ただ今年の目標は優勝ですから相手がどこであろうと勝たなければなりません。まずは苦手川崎Fに勝って、決勝まで駆け上がって欲しいと思います。
<11.4.1>
日本サッカー協会は昨日、今年から始まるU-18年代の全国リーグ「高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ」の詳細を発表しました。この大会は全国から選出された20チームを東西10チームずつに分けてホーム&アウェイ方式でリーグ戦を行う、というもの。各リーグの優勝チームはリーグチャンピオンシップへの出場権が与えられ、下位2チームは地域リーグに降格します。また各地域ではこれまでどおりプリンスリーグが行われ、優勝チームはプレミアリーグ参入戦への出場資格を獲得します。各地域からの出場枠は過去3年間の高円宮杯の成績をポイント化して決定され、昨年のプリンスリーグの上位チームがプレミアリーグの出場権を獲得します。これによると中国地域の出場枠は3で、サンフレッチェ広島ユースの他、広島観音高と立正大淞南高が出場します。年間を通したリーグ戦でチャンピオンを決める、初めての全国大会に、サンフレッチェユースはディフェンディング・チャンピオンとして臨むことになります。なお、サンフレッチェユースの試合日程は次の通り。
節
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開催日
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kick off
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対戦相手
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競技場
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1
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4/10(日)
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13:00
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広島観音高
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吉田サッカー公園
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2
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4/17(日)
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13:00
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愛媛FCユース
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吉田サッカー公園
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3
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4/30(土)
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11:00
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富山一高
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富山一高人工芝G
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4
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5/4(水・祝)
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11:00
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京都サンガU-18
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吉田サッカー公園
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5
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5/8(日)
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13:00
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東福岡高
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東福岡高G
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6
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5/15(日)
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13:00
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立正大淞南高
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島根県立サッカー場
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7
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7/3(日)
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13:00
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アビスパ福岡U-18
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吉田サッカー公園
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8
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7/9(土)
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11:00
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名古屋グランパスU18
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トヨタスポーツセンター
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9
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7/16(土)
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13:00
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C大阪U-18
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吉田サッカー公園
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10
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9/4(日)
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13:00
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広島観音高
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広島広域公園第1球技場
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11
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9/11(日)
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13:00
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愛媛FCユース
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北条スポーツセンター
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12
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9/18(日)
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11:00
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富山一高
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吉田サッカー公園
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13
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9/23(金・祝)
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11:00
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京都サンガU-18
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京都サンガFC東城陽G
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14
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10/2(日)
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13:00
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東福岡高
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吉田サッカー公園
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15
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10/9(日)
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13:30
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立正大淞南高
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吉田サッカー公園
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16
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10/15(土)
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14:00
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アビスパ福岡U-18
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雁の巣レクリエーションセンター球技場
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17
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12/4(日)
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13:00
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名古屋グランパスU18
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吉田サッカー公園
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18
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12/11(日)
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13:00
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C大阪U-18
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J-GREEN堺
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なお、プリンスリーグ中国の1部は米子北高、広島皆実高、瀬戸内高、高川学園高、玉野光南高、作陽高、境高、開星高、山陽高、西京高の10チームで、こちらも4/16から12/3の間にホーム&アウェイの2回戦総当たりを戦ってプレミアリーグ昇格を目指します。
<11.3.31>
サンフレッチェ広島とヴィッセル神戸は、4/9に「チカラをひとつに。-TEAM AS ONE- 東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ」を開催する、と発表しました。会場は広島ビッグアーチで、午後2時キックオフ。スカパー!、スカパー!e2、スカパー!光で無料生放送が予定されています。入場料金は全席自由で大人2,500円、小中高生500円。収益は義援金として寄付されます。この試合はシーズンパス、年間指定席等は使えないほか、もともと4/9に予定されていた福岡戦の入場券も使えませんのでご注意下さい。チケット販売は昨日からで、V-POINTやサンフレッチェ広島事務所のほかコンビニ等でも購入可能です。また各ゲートにおいて義援金の募金も行いますので、観戦される方はぜひご協力下さい。
<11.3.30>
昨日、日本代表とJリーグ選抜によるチャリティマッチが行われ、日本代表が2-1で勝ちました。日本代表のメンバーは、GK:川島(→西川31分→東口61分)、DF:伊野波(→森脇78分)、長友(→槙野46分)、内田(→松井46分)、今野(→61分)、吉田(→栗原46分)、MF:遠藤(→柏木46分)、長谷部(→阿部46分)、FW:岡崎(→乾46分→家長72分)、前田(→李46分)、本田圭(→藤本46分)。対するJリーグ選抜は、GK:楢崎(→川口46分)、DF:闘莉王、新井場、中澤(→茂庭46分)、MF:駒野(→小宮山62分)、梁(→平井62分)、中村憲(→三浦62分)、小野(→関口62分)、小笠原(→中村俊46分)、FW:佐藤(→ハーフナー62分)、大久保(→原口46分)。得点は前半15分に遠藤、19分に岡崎。後半37分に三浦。
アジアカップを制した日本代表に対して,コンディションはバラバラで連携を合わせたのも1日だけと言うJリーグ選抜、と言う対戦でしたが、しかし試合は見どころの多いものでした。それはおそらく出場した選手全員が、「全力を尽くすことが復旧の力になる」と考えていたから。どちらのチームの選手も球際で戦い、そしてしっかりと走っていました。こう言う試合では大味な点の取り合いになることも多いのですが、そうならなかったのはどちらのチームの選手も最後まで緊張感を持って戦ったからだ、と思います。特に日本代表はそのクォリティの高さを見せ、アジアカップチャンピオンとしてのプライドを見せたと思います。
そしてそれ以上に素晴らしかったのは、被災クラブに所属する選手もいたJリーグ選抜の方だった、と思います。前半は日本代表のペースで、4分間で2点取った時には大差の試合になるかも知れない,とも思ったのですが,しかしそこで気持ちを切らすことはありませんでした。そして後半は中村俊を中心に相手を押し込み、「生ける伝説」とも言える三浦知良選手の素晴らしいゴールが生み出されました。またサポーターは繰り返しベガルタ仙台のチャントを歌い、雰囲気を盛り上げていました。広島が原爆の惨禍から立ち直ろうとした時にカープの存在が大きかった、と言うのは有名な話ですが、たぶん同じことが言えるでしょう。今回のようなイベントだけでなく,Jリーグや他のスポーツの力を震災からの復旧に役立てて欲しいと思います。
なおサンフレッチェの選手とサンフレッチェに所属経験のある選手は全員が出場し,それぞれで持ち味を出しました。佐藤寿人選手はJリーグ選抜でワントップ気味のポジションを取って、強烈なシュートで日本代表のゴールを脅かしました。また西川は危なげの無い安定した守りを見せましたし,李は前線で身体を張って何度もゴールに迫りました。槙野と森脇は左右のWBとして攻守に奮闘し,柏木は良く動いて中盤のボール回しの中心になりました。更に駒野と闘莉王はいつも通りの安定したプレーで、特に闘莉王は三浦へのアシストも決めました。それぞれの選手がそれぞれ与えられたところで全力を尽くす。そして苦しい時には助け合う。我々日本人がこれから震災復興のためにしなければならないことを、彼らが見せてくれたのだと言えるのではないでしょうか?
<11.3.29>
日本サッカー協会は、今日の午後7時20分キックオフの「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」のパブリックビューイングを、広島を含む西日本8都市で行います。場所は京都、出雲、博多、北九州、久留米のT・ジョイ各店と、梅田ブルク7、広島バルト11、鹿児島ミッテ10。全席指定の1,500円で、各劇場のチケット窓口で販売します。発売から1時間で完売するなど「プラチナチケット」化した今回の試合に行けなくて残念、と言う人はぜひパブリックビューイングにご参加下さい。
なお今回は電力事情を鑑みて、東京電力および東北電力営業区域内の劇場では実施できないと言うことですが、これは非常に残念な判断だと思います。なぜならこの試合は、被災地の人にこそ見て欲しい、と思うからです。出場する選手たちが口々に語っているように、この試合は震災で沈んでいる被災者と日本国民を元気づけるのが目的です。震災で住まいや家財道具を流され、TVを見る環境にないような人たちにも何とか見れるようにできれば、どんなに素晴らしいことかと思います。幸い今日は計画停電は無さそうなので電気が来なくて見れない、と言う地域は無さそうですが、録画でも良いのでぜひ被災地に映像を届けて欲しい。それが、小笠原選手の思い(「被災地に向けてやっているのに、被災地で見れない人がいるのはいたたまれない」)に応えることにもなるのではないでしょうか。
<11.3.28>
オフィシャルホームページによると、今週末の4/2(土)に名古屋との試合が行われます。これは名古屋による「東北地方太平洋沖地震復興チャリティー チカラをひとつに -TEAM AS ONE-」の中で行われるもので、場所は豊田スタジアム。14時からのトレーニングマッチが無料で観戦できるほか、選手の愛用品をプレゼントする「チャリティー抽選会」や「義援金募金活動」が行われます。名古屋は4/6にACLのFCソウル戦があるので、その直前の重要な調整試合と言う位置づけになるはず。昨シーズンのチャンピオンとの面白いゲームが期待できそうです。
<11.3.27>
昨日鳥取で「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ」が行われ、広島が4-2で勝ちました。
代表組に加えて中林と中島も怪我のため不在で、広島は次のメンバーで戦いました。
原
横竹 森崎和 水本裕
青山 森崎浩(→トミッチ74分)
(→丸谷74分)
ミキッチ(→服部公65分) 山岸(→石川74分)
高萩 ムジリ(→井波81分)
佐藤(→山崎74分)
SUB:大野
対する鳥取は、GK:小針、DF:尾崎、戸川、内間、加藤(→水本勝74分)、MF:美尾、実信(→吉野67分)、服部年、金(→鶴見46分)、FW:ハメド(→岡野74分)、梅田(→奥山67分)、と言うメンバーでした。キックオフのボールをいきなりシュートしてきた気迫に押されたか、序盤は鳥取にペースを握られます。2分にはパスミスを奪われハメド、金が続けてシュートしたもののDFがブロック。7分にはDFラインのギャップを突かれて裏を取られ、24分には梅田が抜け出しGKと1対1になりましたが原が何とか身体に当てて防ぎます。広島は10分にムジリが強烈なFKを打ちましたが小針が横っ飛びで弾く、と言うシーンがあったものの序盤のシュートはこれ1本しか打てませんでした。そしてその後は徐々にボールが繋がるようになって攻め込みますが、鳥取の守備陣の集中は高くなかなかシュートまで行けません。逆に鳥取はハメドのキープとドリブルからチャンスを作り、31分にはハメドのクロスに、32分にはハメドのスルーパスにいずれも金が絡みましたがシュートミスに救われます。サンフは30分ごろからようやくペースをつかみ、33分には浩司のCKを寿人が頭でそらしたものの枠外。36分には山岸のクロスに高萩がダイレクトで合わせましたが、ボールは惜しくもGK正面を突きます。45分にも寿人のクロスにムジリが、ミキッチのクロスに寿人が飛び込みましたがシュートまで行けず、両チームとも得点のないままに前半を終えました。
お互いに攻めながら守備が頑張った前半とは一変して、後半は出入りの激しいゲームとなります。まず3分に森崎浩のFKに寿人が飛び込むと、この動きに幻惑されたか小針がこぼし、このボールを水本裕が押し込んで広島が先制。続いて4分にはDFラインの裏に抜け出した高萩がGKとの1対1を制してゴールを決めます。しかし11分にはクロスをキャッチに行った原が梅田と絡み、こぼれたところを尾崎に蹴り込まれて1点差。続けて13分には鳥取が流れるようなパスで攻め込み最後は美尾のパスを梅田が決めて、あっさり同点に追いつかれてしまいました。
ところがその直後に勝ち越し点を奪ったのは広島。右から仕掛けたミキッチが切り返して左足でゴール前を横切るパスを送ると、逆サイドで待ちかまえていた高萩がゴールポストぎりぎりにシュートを決めました。更に17分には森崎浩のCKに寿人がニアで合わせて4点目を奪います。この後は両チームとも次々と選手を入れ替えながら攻め合い、何度かチャンスを作りながらもゴールは奪えずそのまま終了のホイッスルを聞きました。
公式戦ではないチャリティマッチと言うことでしたが、この日の選手たちは力いっぱいのプレーを見せてくれたと思います。特に光っていたのは鳥取の健闘。前半は素早い出足で広島の攻撃を寸断し、何度もチャンスを作り広島を上回るシュートを打ちました。また2点リードされた後も決して諦めず、一度は同点に追いつく粘りを見せました。一方の広島もその挑戦を堂々と受けて立ち、最後は力の差を見せて寄り切りました。自分たちができることを精いっぱいやる。それが被災者を励ますことになる。広島と鳥取の両チームの選手たちは、プレーでその気持ちを見せてくれたと思います。
そしてその中で最も光っていたのは、いわき市出身の高萩選手だったと思います。2点を取っただけでなく90分を通じてピッチの中央に君臨し、「福島生まれのファンタジスタ」らしいプレーを見せました。試合後に高萩選手は「被災している人のために元気な姿を見せて勇気を贈りたいと思っていた」と語っていますが、きっとその思いは伝わったのではないでしょうか?
なおこの試合の後に45分1本のトレーニングマッチを行い、1-3で敗れました。広島のメンバーは、GK:原、DF:石川、トミッチ、西岡、MF:清水、丸谷、鮫島、服部、FW:大崎、井波、山崎。鳥取は、GK:井上、DF:奥山、西尾、水本勝、森、MF:三浦、吉野、小井手、福井、FW:阿部、岡野。得点は12分に岡野のクロスを三浦が決めて鳥取が先制点。18分には阿部の折り返しにトミッチが触ったもののオウンゴールとなりリードを広げられました。27分には広島が流れるようなパスワークからチャンスを作り、クロスに飛び込んできた丸谷がゲットして1点差に迫りましたが、43分にトミッチが抜かれて鳥取のカウンターとなり、小井手に決められました。
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