今週のSANFRECCE Diary


<11.4.26> Jリーグ第8節磐田戦をアウェイで戦ったサンフレッチェは、李のPKで先制したもののその後追いつかれ勝点1ずつを分け合いました。
 ペトロヴィッチ監督は前節と同じメンバーでこの試合に臨みました。
       西川

   森崎和 中島  水本

     青山 森崎浩

ミキッチ          森脇(→山岸64分)

    高萩    李
    (→ムジリ64分)
       佐藤

SUB:原、横竹、丸谷、石川、山崎
 対する磐田は山崎が腸炎のため欠場して、GK:川口、DF:駒野、加賀、藤田、パク(→山本脩83分)、MF:小林、那須、山本康、山田(→菅沼83分)、FW:ジウシーニョ(→金園72分)、前田、と言うメンバーでした。試合の前半は広島のペース。いつものようにDFラインからビルドアップし、サイドから、あるいは中央のパス交換からジュビロ陣内に攻め込みます。7分には森脇のクロスを寿人が落とし、李が決定的なシュートを放ったもののジャストミートせず。8分には李の落としを寿人が狙いましたが枠を外します。また16分には青山のミドルがバーを叩き、その後ゴール前での混戦から寿人、高萩らがいずれも決定機をつかみましたが決めることができません。攻め手のなかった磐田ですが、26分にはジウシーニョが右から切れ込んで決定的なシュートを放ったものの枠外。その後も前田の頭を狙ってシンプルに入れてきましたが、中島を中心にはね返します。前半はその後も広島ペースだったものの、徐々に足が止まって決定機を作れないままにハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると、磐田は前から積極的にプレスをかけて来るようになります。広島は何とかパスを繋いでかいくぐろうとするものの、運動量が上がらずなかなかシュートまで行けません。しかし後半22分、寿人のパスで李が抜け出そうとするところを後ろから倒されてPKをゲット。自ら蹴ったボールはいったんはバーを叩いたもののゴールの内側に落ちて、待望の先制点を奪うことができました。
 この後磐田は長身の金園を入れて反撃。そしてその直後にこの金園にクロスを頭で流し込まれて同点に追いつかれてしまいます。その上32分には、ロングボールで抜け出そうとした前田の前に身体を入れた中島がヘッドで戻そうとしたものの弱く、西川が前田と絡んで倒してPKを与えます。磐田ゴール裏からの大きなコールを受けてボールをセットした前田は右側を狙って低いボールを蹴りましたが、これは西川の読み通り。横に飛んでがっちりと抑えて、追加点を許しませんでした。
 その直後のミスからの大ピンチも前田のシュートミスに助けられると、後半34分には広島のビッグチャンス。ムジリの素晴らしいパスからミキッチのクロスを李が打ったものの川口が立ちふさがり、こぼれを寿人が狙ったもののこれも川口が弾いて得点できません。その後も広島はムジリを起点に攻め込んだものの追加点は奪えず、また磐田の攻撃も凌いで両者1点ずつのドローで90分間を終えました。
 この試合のポイントの1つは、広島ペースだった前半だったのではないかと思います。攻撃の組み立てに四苦八苦する磐田に対してサンフは何度も中盤でボールを奪い、素早いパス交換から相手ゴールに迫りました。16分の3,4回連続で迎えた決定機以外にも、サイドの突破から、あるいは李と寿人のパス交換から何度も相手守備を脅かしました。逆に磐田はジウシーニョの突破と前田の頭を狙ったロングボールぐらいしか攻め手が無く、危ないシーンはほとんどありませんでした。広島がペースを握っている間に点を取れなかったこと、前節から中4日で途中から足が止まってしまったことが、勝点3に結びつけることができなかった原因だったのではないか、と思います。
 ただその一方で、守備の頑張りは目を見張るものがありました。特に西川はPKを止めた以外にも1本決定的なシュートを止めていますし、味方のパスミスからのピンチにも落ち着いて対応して失点を1に防ぎました。また森崎和と青山の読みの鋭さと球際の強さは絶品で、厳しいタックルから何度もクリーンにボールを奪っていました。試合後にペトロヴィッチ監督は「チャンスの方は私の視点では我々の方が多かったのではないかと。そんな中からもう1、2点取っていかなければいけなかった」と語っていますが、逆に2点目を取られて負ける可能性もあったわけで、勝点1を取れて良かった、とも言えるでしょう。李選手は「優勝するためにはこういったところでしっかり勝点3を取っていかなければ」と反省の弁を述べていますが、しかしここぞと言うところで負けないことも大事です。アウェイと言うことも考えれば、この試合の引き分けはまずまずの結果だったと言えるのではないでしょうか?

フォトレポート
日刊スポーツスコア速報
中国新聞記事
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<11.4.29> 携帯サイトによると、ペトロヴィッチ監督は今日のメンバーについて「最後まで考えて決めたい」と語っています。特に相手のポイントとして駒野を挙げ「コマから前田へのクロスは精度が高い。そのクロスを全て止めるのは難しい。しかし、彼らに余裕を与えてはならない」と語っています。G大阪戦のように左WBに森脇を起用するのか、あるいは山岸か服部を使うのか。いずれにしろ左サイドの攻防が勝敗を分けることになりそうです。
 今日の試合会場はヤマハスタジアムで、午後7時キックオフ。当日券は一部を除いて若干数から数百枚残っているそうで、午後3時からの販売となります。また「東日本大震災復興支援〜みんな仲間だ。〜」活動の一環として、風評被害に苦しむ福島県と茨城県の野菜のプレゼントと焼き肉を無料で提供するとのことです。
 テレビ中継はスカパー!ch180(SD画質)とch190(HD画質)、及びスカパー!e2のch800(HD画質)で生放送が予定されています。私は今日は現地観戦ですので、ブログでの速報はありません。スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報などをご覧下さい。
<11.4.28> 明日のJ1リーグ第8節で、サンフレッチェはアウェイでジュビロ磐田と戦います。
 成岡、上田ら中堅クラスがチームを去った磐田ですが、昨シーズン終盤に怪我で出れなかった加賀、駒野、パク・チュホらが復帰。これに山崎、小林、山本康ら若手を組み合わせて再生を図っています。そして開幕戦では前半こそ甲府に押し込まれたものの後半は主導権を握り、白星スタートを切っています。
1A ○1-0 甲府  【磐】山本康
2A △1-1 新潟  【磐】ジウシーニョ、【新】チョウ
 前節も前半は新潟に押し込まれて6分にPKで失点。その後も押し込まれましたが何とか凌ぎ、後半から盛り返して途中出場のジウシーニョの活躍で同点に追いついて勝点1をゲットしました。明日は磐田にとって待ちに待ったホーム開幕戦。広島対策をしっかり練って、待ちかまえているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節は森脇を左サイド、森崎和をストッパーと言う「奇策」で臨み、思い通りの戦いで勝利を収めました。「ウイニングチーム・ネバーチェンジ」の原則に従えば前節と同じメンバーで来るはずですが、ペトロヴィッチ監督のこれまでの発言を考えればメンバーを入れ替えてくる、と言う可能性も否定できません。とは言え前節と違うメンバーを予想するのは難しいので、私は次のように同じメンバーを挙げておきます。
       西川

   森崎和 中島  水本

     青山 森崎浩

ミキッチ          森脇

    高萩    李

       佐藤

SUB:原、横竹、丸谷、石川、山岸、ムジリ、山崎
 磐田、と言えば忘れられないのはナビスコ杯の決勝。ぎりぎりのところで追いつかれ、突き放されて敗れた屈辱は忘れることはできません。明日はぜひその「リベンジ」を果たして、サポーターに勝利の歓喜をもたらして欲しい、と思います。
<11.4.27> フランス遠征中のU-16代表はモンタギュー国際大会に参加し、5位に終わりました。戦績と出場選手は次の通り。
【グループリーグ】
日本 0-4 フランス
 GK:阿波加、DF:新堀(→川辺28分)、ハーフナー、内山、品田、MF:鴨池、谷村(→石川HT)、
 大山、佐藤陸(→宮本HT)、FW:菅嶋(→大津75分)、北川航(→北川柊63分)
日本 1-2 ポルトガル 【日】宮本
 GK:阿波加、DF:川辺、ハーフナー、内山、品田(→佐藤翔53分)、MF:鴨池(→宮本58分)、石川、
 大山、北川柊(→北川航50分)、FW:菅嶋、大津(→佐藤翔71分)
日本 2-1 アメリカ  【日】菅嶋2
 GK:阿波加、DF:川辺、ハーフナー、内山、鴨池、MF:宮本(→北川柊60分)、石川、
 大山、菅嶋、FW:北川航(→佐藤陸71分)、大津

【5位6位決定戦】
日本 5-1 UAE 【日】菅嶋、北川柊、谷村、宮本、大津
 GK:田口、DF:川辺(→新堀77分)、ハーフナー、内山、鴨池、MF:宮本、大山、
 谷村(→品田77分)、佐藤陸(→北川柊45分)、FW:菅嶋(→石川75分)、北川柊(→大津48分)
 サンフレッチェユースから選ばれていた川辺は全試合に出場しました。
<11.4.26> 高円宮杯優勝チームとしてイタリアのClaudio Sassi大会U-18に出場したサンフレッチェ広島ユースですが、3試合を戦って1勝2敗に終わりました。グループリーグの結果は次の通り。
【グループA】
サンフレッチェ広島 1-2 ユベントス
マンチェスター・U 5-2 モデナ
マンチェスター・U 2-1 ユベントス
サンフレッチェ広島 2-1 モデナ
モデナ       4-0 ユベントス
マンチェスター・U 3-1 サンフレッチェ広島
 この結果、広島、モデナ、ユベントスが勝点3で並びましたが得失点差でモデナが準決勝に進出しました。続いて行われた準決勝と決勝の結果は次の通り。
【準決勝】
マンチェスター・U 4-1 U.S.サッスーロ
エンポリ      1-0 モデナ

【決勝】
エンポリ      1-0 マンチェスター・U

<11.4.26> 昨日ビッグアーチに18,788人を集めて行われたJリーグ第7節G大阪戦は4-1で快勝し、順位を2位に上げました。
 森脇を初めて左サイドで起用。また森崎和はストッパーとしての出場で次の布陣で戦いました。
       西川

   森崎和 中島  水本

     青山 森崎浩

ミキッチ          森脇(→山岸57分)

    高萩    李
    (→ムジリ68分)
       佐藤(→丸谷83分)

SUB:原、横竹、石川、山崎
 対するG大阪は、GK:藤ヶ谷、DF:キム、中澤、山口、下平、MF:明神、遠藤、武井(→佐々木46分)、二川(→川西77分)、FW:イ・グノ(→宇佐美46分)、アドリアーノ、と言うメンバーでした。この試合のキックオフは広島ボールだったのですが、これにガンバが一度もボールを触らないうちに試合が動きます。右サイドに展開したボールをミキッチが逆サイドまで届くクロス。ワントラップした森脇のシュートは狙ったところとは別のところに飛びましたが、これが何と中央で待ちかまえていた李にドンピシャ。左足ボレーで落ち着いて決めて、わずか27秒で広島が先制点を奪いました。
 これで落ち着いたサンフは後ろをがっちり固め、ボールを奪うと素早いパス交換から攻め込みます。そして10分、カウンターから攻め込んだシーンで寿人を明神が倒し、ペナルティエリアのすぐ外からのFKのチャンスを得ます。ここで森崎浩の左足から放たれたボールは明神の身体に当たってコースが変わり、そのままゴールネットに飛び込みリードを2点に広げました。
 その後もG大阪がボールを支配するものの決定機は作らせず、逆にサンフが素早い攻撃からチャンスを作ります。14分にはロングパスで抜け出した寿人がダイレクトで打ったものの枠外。15分にも寿人がミドルを打ちましたがこれも枠を外れます。25分と26分にも相手ゴール前まで迫ったものの、いずれもヒールパスをカットされてシュートまで行けません。しかし35分、森崎和からのロングパスに走った寿人は潰されたものの、こぼれを拾ったミキッチがそのまま持ち込んで左足でシュート。ボールはGKの逆を突いてネットに突き刺さり、リードを3点に広げました。その後もG大阪が攻め込むものの西川を中心に守りを固め、そのままハーフタイムを迎えました。
 ガンバは後半立ち上がりから宇佐美と佐々木を投入して立て直しを図ります。そして佐々木の右サイドからの突破と宇佐美のミドルで狙ってくるものの、それほど危ないシーンは作らせません。逆に広島は速い攻撃からチャンスを作り、3分には寿人が抜け出したもののシュートはGKの足。21分には水本のスルーパスで寿人が抜け出し、左からのクロスを高萩がシュート、そしてこのボールに李が頭で飛び込んだものの惜しくも枠外に外れます。更に29分にはショートカウンターから李がシュートしたもののボールはGKの身体に当たり、その直後にはCKに寿人が頭で合わせましたがGKの正面を突きます。しかし31分、ドリブルで持ち上がったムジリがスルーパス。抜け出した寿人がDFに身体を寄せられながらも難しいシュートを決めて、決定的な4点目を奪いました。
 この後41分にはCKのボールを西川が取れず、川西に押し込まれて1点を失いましたが、危なかったのはこれと39分の川西のシュートシーンぐらい。ガンバがボールを支配して攻め込んできていたものの守備の集中は切れず、終始相手を圧倒して危なげなく逃げ切りました。
 試合後に「今日はいい勝利、いい試合をサポーターに見せられた」と笑顔だった、と言うペトロヴィッチ監督。これに対して西野監督は「黙祷を何も45分間も続ける必要はない。それくらい、前半の戦いや身体の動きは、自分たちのイメージとはかけ離れていた」と語っています。開始27秒の先制点は森脇のシュートミスからで、11分の森崎浩の2点目は相手にボールが当たってGKの逆を突いた、と言う幸運に恵まれていたのは確かですが、それを差し引いてもサンフレッチェの完勝、と言って良い試合でした。得点シーン以外でも、速いテンポのパスが次々と繋がってガンバの選手はボールを奪うところが定まらない、と言う感じ。藤ヶ谷の好セーブとゴール前での必死の守りが無ければ、あと2〜3点取れていたと思います。また守備面ではガンバの「アタッキング・サード」にしっかりと網を掛けて、攻撃サッカーを標榜するガンバにほとんどチャンスを作らせませんでした。このG大阪以外にも鹿島、名古屋のACL組はこの第7節に揃って完敗を喫しているところを見ると、相手にミッドウィークの疲れが出ていたのは確かでしょう。また1ヶ月半の間試合のなかったサンフレッチェ側が、十分に準備していたと言うこともあるでしょう。しかしそう言う点を差し引いても、この試合の結果は大きい、と言えます。10年間勝てなかった天敵・G大阪に内容で完全に上回って勝ったと言うことは、何よりも大きな自信になったに違いありません。
 そしてそれ以上に頼もしいのは、この勝利に選手たちが満足していないように見えること、でしょうか。「ポジション争いについては、毎日危機感を感じている」と語る森脇選手だけでなく、佐藤寿人選手も「1点は決めましたが、他は決められなかった。しっかりと練習したい」と言っていますし、李選手も「もっと点をとれたし、固め取りをしないと得点王になるのは難しい」西川選手は「失点は悔しい。ゼロで終わりたかった」と反省の言葉を述べています。リーグ戦でG大阪に勝つ、と言うことは目標の一つではありましたが、しかしこれが全てではないのは当然のこと。単に34試合のうち2試合が終わっただけであり、勝点を4取っただけだと言うことを考えれば浮かれている暇はありません。この後は連戦で磐田、清水、甲府と苦手な相手が続くだけに、しっかりと準備をしてこの勝利を勢いに繋げて欲しい、と思います。

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日刊スポーツスコア速報
中国新聞記事
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<11.4.24> 「ホットニュース」によると、今週行われた実戦形式の練習では主力組のメンバーは常に変動していたとのこと。森崎和をストッパーに下げたり、森脇をサイドで起用するなど様々なパターンで練習を行っていたそうです。またベンチ入りを目指した争いも激しく、誰がメンバーに入るか「全く予想できない状態だ」とのことです。ただ、大事なことはピッチに立つ11人だけでなくチーム全体で勝利を目指すということ。人もボールも動くサッカーで、観客の心を動かすサッカーを見せて欲しいと思います。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後1時キックオフ。試合前イベントとしてはサンフレッチェカップのU-9とU-12が9時から行われます。また大震災復興義援金受付は、10時半からメインスタンド3FコンコースとB6スタンド下で。「We Fight Togetherコーナー」は12時から12時20分で、「介助犬を知ろう!トークショー」「木下大サーカスのピエロがやってくる!」が行われます。またキックオフ前には山岸選手の200試合出場セレモニーが予定されています。メイン側おまつり広場では「島根県観光PRブース」が10時から、ピエロのパフォーマンスが11時から、サッカースタジアム建設に向けての署名活動とフェイスペイント、応援メッセージ記入コーナーが10時から行われます。更にホームゲーム恒例の「試合会場限定グルメ」は、「Jリーグスタジアムグルメ大賞」のベストイレブンに2年連続で選ばれた万博記念競技場のフードコーナーの「たこ家道頓堀くくる」がやってきます。
 テレビ放送はスカパー!ch181(SD画質)とch191(HD画質)、及びスカパー!e2のch801(SD画質)で生放送が予定されています。今日はブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
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