5/15〜5/21のSANFRECCE Diary


<11.5.21> 携帯サイトとホットニュースによると、今日は森崎和と中島をDFラインに下げてボランチにトミッチか丸谷を起用することになりそうです。どちらが出るにしろ、チーム全体で戦うことができるなら、結果は自ずから付いてくるのではないでしょうか?
 今日の試合会場はホームズスタジアム神戸で午後7時キックオフ。かつて広島と神戸で指揮を執ったバクスター監督が被災地支援を目的に来日して、ステージ優勝した94年のセカンドユニフォームなどのチャリティオークションを行うそうです。
 テレビ放送はスカパー!のch181(SD画質)とch191(HD画質)、及びスカパー!e2のch801(SD画質)で生放送が予定されています。今日もブログで速報を行いますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをご覧下さい。
<11.5.20> 明日はJリーグ第12節。アウェイでヴィッセル神戸と戦います。
 昨年までは手数をかけずにゴールに向かう、と言うサッカーをしていた神戸は、今年は後ろからしっかり繋ぐサッカーにモデルチェンジしてシーズンを迎えました。しかし序盤はチャンスを作ってもなかなか得点に結びつかず、GW明けまでの5試合で3得点しか奪えませんでした。ところが前節は相手にミスに助けられる、と言うラッキーもあったにしろ決めるべき時に決めて5得点。順位も5位まで上げてきています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H ○1-0 浦和  【神】ポポ
7A △1-1 甲府  【神】大久保、【甲】ダニエル
8H ●0-1 大宮  【宮】李
9A ●0-1 新潟  【新】ブルーノ・ロペス
10H ○1-0 川崎F 【神】朴
11A ○5-1 清水  【神】大久保2、都倉2、ボッティ、【清】高原
 胸のすくような形での2連勝を飾って上昇気流に乗ったか、に見えた神戸でしたが、しかしチームに衝撃が走ったのはその翌々日のことでした。イ・ジェミンが酒気帯び運転をした上にコンビニの外壁ガラスを壊し、現行犯逮捕されて解雇。また18日にはボッティが家族の健康上の理由でブラジルに一時帰国してしまいました。2人ともここまでの出場時間は100分台で「主力」ではありませんでしたが、しかし選手に「動揺はある」(和田監督)との報道もありました。ただ、神戸にしてみればこの汚名を雪ぐには試合に勝つしかない、と思っているのは間違いの無いところ。むしろチームがより強く団結して、勝利を目指して戦ってくると考えておいた方が間違いないものと思われます。
 対するサンフレッチェは前節、まさにその「団結の力」で勝利を手にして2位に浮上しました。しかしその試合で大活躍だった李忠成が累積警告で出場停止。また一発退場を食らった森脇も出場停止なので、明日は少なくとも2つのポジションで選手の入れ替えをしなければなりません。
       西川

   森崎和 中島  横竹

     丸谷 森崎浩

ミキッチ          山岸

    ムジリ   山崎

       佐藤

SUB:中林、盛田、トミッチ、石川、鮫島、服部、高萩
 主力4人が欠ける非常事態ですが、しかしサブの選手たちはこう言う日のために準備してきたはず。誰が出てもサッカーの質が落ちないのが強いチームの条件だとするならば、明日はそれを証明する絶好のチャンスだ、と言えるでしょう。明日も前節と同様にチーム一丸となって、苦しい状況を乗り越えて欲しいと思います。
<11.5.19> 今週の週刊サッカー誌は「サッカーダイジェスト」は遠藤、宇佐美のG大阪の2人が表紙写真なのに対して、「サッカーマガジン」の表紙は李忠成選手。そしてタイトルには「団結の紫 無敗広島に脈打つ三矢の教え」と書いてあるので期待してサッカーマガジンを購入したのですが、しかしそれらしい記事は巻頭の編集長のコラムだけ。分量的に大きなスペースを占めているのは柏、千葉の両チームについてで、何だか騙されたような内容でした。
 それに対してサッカーダイジェストの特集は「2011年版Jリーグ 5世代考察」。Jリーグ各クラブの選手をアトランタ以降の五輪の世代ごとに分けて、その位置づけを考えています。その中で「アテネ五輪世代」と「北京五輪世代」の代表がそれぞれ駒野と西川だ、と言うのも注目ですが、それ以上に興味深いのは「世代別&ポジション別 戦力分布図」。各クラブの選手の年代別の構成を見て現状と将来性について分析しているのですが、サンフレッチェは主力のほとんどが「アテネ」と「北京」が占めていて、それ以降の世代が育ってきていないのがはっきりと見てとれます。
 これまでチームを引っ張ってきた森崎兄弟や佐藤寿人は30歳に差しかかり、「働き盛り」から「ベテラン」と呼ばれる年齢になって来ています。そしてこれに続くのが森脇、高萩らの「ユース黄金時代」の選手たちで、彼らを中心とした北京世代がチームの主力となっています。クラブもこの年齢層の強化は積極的に進めていて、ここ数年でも李、西川、水本らを補強しています。従ってチーム構成としては、まさに今が脂が乗った時期。この記事でも指摘されているように今年タイトルが取れなければチャンスはもう無いかも、とも思える陣容になっています。そしてその一方で気になるのは、その下の世代の伸び悩みでしょう。昨年は横竹、丸谷が台頭し、大崎らが可能性を見せたものの、今年はなかなか壁を破れていません。もちろんレギュラークラスの質が高い、というのもその理由だと思いますが、しかしU-22代表にも声がかからないと言うのも問題です。またその下の世代も年代別代表に呼ばれているのは脇本、野津田、川辺ぐらいで、ユースのチームとしての強さほど選手一人ひとりは目立っていないように思います。サンフレッチェが育成型クラブとして成り立つためには、継続的な選手育成が必須。従って今年はタイトル獲得の最大のチャンスであると共に、その後を見据えた強化も進めなければならないと言う難しい時期にある、とも言えるかも知れません。
<11.5.18> 先週発売の「紫熊倶楽部」6月号(Vol. 160)の表紙は高萩、ムジリ両選手で、タイトルは「今こそ、チーム一丸」。そしてインタビュー記事もこの2人が取り上げられています。まず巻頭で登場している高萩選手は、まずは東日本大震災の当日から話を始めます。テレビから飛び込んでくる津波の映像。原発の事故。いわき市に住む両親や友人たち。津波に流された自宅の様子や、子供たちとサッカーをしたこと。そして、被災地に住む友人・知人から励まされてサッカーに集中していること。被災者の気持ちを背負いながらプレーする高萩選手の声は、必読です。
 巻末のムジリ選手のインタビューのタイトルは「世界一、サッカーがうまいおっちゃん」。グルジアでは有名選手だった父の影響でサッカーを始め、17歳でプロデビューしたムジリですが最初の3年間はほとんど出場機会が無かったそうです。しかし「大切だったのは、試合に出られなかった3年間」だったのだそうです。そしてその後代表にも選ばれるようになっていた2003年、ペトロヴィッチ監督と出会います。「彼との思い出はポジティブなものばかり」だった、と言う事で、この冬の監督自身からのオファーは待望のものだったそうです。走らない、と言われながらもここぞと言うところではしっかりとポジションを取り、クラシックな10番のような唯我独尊の雰囲気もないファンタジスタの秘密に迫ります。
 マッチレポートは今回は巻頭と巻末のカラーページで、G大阪戦、磐田戦、甲府戦、清水戦、及びチャリティマッチの神戸戦をレポートしています。ユースは快進撃を続けている高円宮杯U-18プレミアリーグとイタリア遠征について。「スタッフたちのガンバロウゼ」では、用具係のウーゴさんについて書いています。また「SIGMA CALENDER」「紫熊短信」「READER'S AREA」は今回はいずれも真ん中へんのページに集められています。そして最終ページでは「森崎ツインズシート」に招待された安東サッカークラブの子供たちを紹介しています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。ホームゲーム会場とV-POINTの他、広島県内主要書店と東京・池袋のジュンク堂と書泉ブックマートでも販売中です。また通信販売はe-VPOINTでどうぞ。
<11.5.17> 日曜日に行われた高円宮杯U-18プレミアリーグウエストの第6節で、サンフレッチェユースは立正大淞南高に1-0で勝って6連勝。首位をがっちりとキープしました。メンバーは、GK:有賀、DF:脇本、柳川、MF:平田、森保、亀島、末廣(→栗栖90分)、野津田、野口、FW:藤井(→石坂68分)、越智。得点は前半22分に野津田でした。第6節の他の試合結果と順位表は次の通り。
富山第一高 0-3 名古屋U18
広島観音高 1-1 東福岡高
福岡U-18  0-1 京都U-18
愛媛ユース 0-2 C大阪U-18

順位      勝 分 負 勝点 得失差
1 広島ユース  6   0   0    18   +13
2 京都U-18   4   1   1    13    +4
3 C大阪U-18  3   2   1    11    +5
4 名古屋U18   3   1   2    10    +5
5 福岡U-18   2   2   2     8     0
6 広島観音高  2   1   3     7    -2
7 東福岡高   2   1   3     7    -2
8 愛媛ユース  1   2   3     5    -5
9 立正大淞南  1   0   5     3    -6
10 富山第一高  1   0   5     3    -7

<11.5.16> 昨日の「中四国サテライトリーグ」愛媛FC戦は、2-2の引き分けに終わりました。サンフレッチェのメンバーは、GK:中林、DF:西岡、丸谷、盛田(→西嶋46分)、MF:石川、トミッチ、鮫島、服部、大崎、清水(→上村80分)、FW:山崎(→重行63分)。得点は前半42分に福田(愛媛)、後半9分と17分に山崎、28分に大山(愛媛)。山崎の2点ですが、1点目は混戦から押し込み、2点目はトミッチからのパスを受けて角度の無いところから蹴り込んだ、と言うものだったようです。
<11.5.15> 昨日ビッグアーチに17,004人を集めて行われた第11節横浜Fマリノス戦は、李の2ゴールなどで3-2で勝って2位に浮上しました。
 水本、青山は欠場したものの中島は戻ってきて、横竹が今季初めての先発で次のメンバーで戦いました。
       西川

   森脇  森崎和  横竹(→盛田70分)
   (退場60分)
     中島 森崎浩

ミキッチ          山岸

    ムジリ   李
    (→山崎73分)
       佐藤(→高萩63分)

SUB:中林、トミッチ、石川、丸谷
 対する横浜FMは、GK:飯倉、DF:小林(→天野37分)、栗原、中澤、波戸(→長谷川72分)、MF:谷口、小椋、中村、兵藤、FW:小野(→キム58分)、渡邉、と言うメンバーでした。立ち上がりは引き気味に構える横浜に対して、広島がパスを回して守備の穴を探します。横浜の堅守になかなかシュートが打てない時間帯が続きましたが、しかし前半16分、ファーストシュートが得点に繋がります。低い位置でボールを奪ったミキッチがゴール前に長いクロスを入れると、左に開いた寿人が頭で落とします。そこに動き直した李が強烈なボレーシュート。反応した飯倉が触ったもののボールの勢いが勝ってゴールに飛び込み、広島が幸先良く先制点を奪いました。
 これで横浜も引いてばかりいるわけにはいかなくなり、中村を起点に攻撃を組み立ててきますが、広島は低い位置でブロックを作って相手ボールを奪うと、ショートパスとロングパスを組み合わせて反撃します。そして32分、ミキッチのミドルパスを寿人が頭で落とし、李が右サイドでボールをコントロールします。そしてDFに囲まれながらも軽やかなステップで抜き去ると、GKとゴールポストの間のわずかな隙間を狙って強烈なシュート。そしてこれが見事にネットに突き刺さって、早い時間帯で広島が2点のリードを奪いました。
 その後も広島がペースを握ったまま、チャンスを作りながら時間を使います。そしてそのままハーフタイムになるか、と思われた前半42分。左からの中村のCKがゴール前に飛ぶと西川が飛び出したものの触ることができず、ファーサイドに飛んだ中澤に頭で決められます。更にロスタイムには中村のパスから小野に抜け出される、と言う決定機を作られたもののそちらはシュートミスに助けられて、1点差で後半を迎えることになりました。
 後半に入ると横浜は高い位置からプレスをかけてきて、中村や小野、谷口のシュートで広島ゴールを脅かします。そんな中での後半14分、右サイドからのロングパスで抜け出そうとしたキム・クナンを森脇が後ろから倒してしまいます。決定機阻止、と言うことで当然の一発レッド。広島は30分を残して数的不利で戦わなければならなくなりました。
 直後の中村のFKとキム・クナンのヘッドはいずれもバーを叩く、と言う幸運にも恵まれ、広島は体勢の立て直しを試みます。そこでペトロヴィッチ監督は運動量が落ちているムジリを前線に残し、寿人に代わって高萩を入れる、と言う賭けに出ます。そしてその采配が実ったのが後半21分。低い位置でボールを奪った森崎和がしっかりとボールを落ち着かせて時間を作ると、体勢を崩しながらも前線に素晴らしいパスを供給します。そしてボールを受けた李がドリブルで突進しつつDF3人を引きつけてムジリに優しいパス。最後の力を振り絞って駆け上がったムジリはワンタッチでコントロールすると、身体を倒してシュートコースを消してきたGKを嘲笑うように軽く浮かせてゴールに流し込み、広島が貴重な追加点を奪いました。
 その2分後、中村のミドルを西川がこぼしてしまって点差は再び1点になってしまいましたが、しかし西川は気持ちを立て直してその後はゴール前に立ちはだかります。またペトロヴィッチ監督も復帰したばかりの盛田を投入し、横浜の高さを使った攻撃をはね返します。横浜は次々とロングボールを放り込み、渡邉や栗原、キムのシュートで脅かしたものの、西川は落ち着いて処理します。そして5分と言う長めのロスタイムも山崎を中心に時間稼ぎをして何事もなく消化して、サンフが1点リードをキープしたまま終了のホイッスルを聞きました。
 水本、青山と言う「大駒」2枚を欠いて迎えたこの試合。その上森脇が途中で退場し、更にGKのミスで失点すると言う(前節に続いて)「何でこんなに」と言いたくなるほど難しい試合でした。しかも相手は好調・横浜Fマリノス。能力の高い選手が揃ったチームが理想を捨て、リアリズムに徹したサッカーをしてきたわけで、非常に戦いにくい試合だったと思います。ここまで無敗で来たサンフレッチェにとっては、真の力を試される試合だった、と言うことができるでしょう。
 そんな試合をモノにできた要因は、いくつかあったと思います。例えば李忠成選手のテクニカルな2つのゴールとそれを引き出した佐藤寿人選手の落とし。あるいは3点目に繋がった森崎和幸選手のプレーとシュートを決めたムジリの落ち着き。また1人少なくなったところで更に点を取りに行く覚悟を示し、ムジリを残したペトロヴィッチ監督の采配も、さすがと唸らせるものでした。しかしそれら以上に重要だったのは、選手やスタッフ、サポーターも含めたチーム全体の「勝つ」と言う気持ちだったのではないか、と思えてなりません。携帯サイトなどによると試合前から監督も選手も「水本のために勝つ」と決意を語っていましたが、その言葉に代表されるように「チームメイトのために勝利を」と言う強い気持ちで一つになっていたこと、まさに今年のキャッチフレーズである「想いを束ねろ」ができていたからこそ、このような結果になったのではないかと思います。この勝利はただの勝点3では無く、サンフレッチェと言うクラブの「魂の勝利」だった、と言えるのではないでしょうか?

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