5/22〜5/28のSANFRECCE Diary


<11.5.28> Jリーグ第13節は明日、ホームに鹿島アントラーズを迎えます。
 震災の直撃を受けてスタジアムやクラブハウスにダメージを受け、一時は練習もままならなかった鹿島でしたが、ACLとリーグ戦は復旧を待ってくれずにホームを国立競技場で戦うなどして試合を消化してきました。そしてACLは苦しみながらも無敗でグループリーグを突破したもののラウンド16ではFCソウルに完敗。またリーグ戦は2試合未消化があるものの、5試合で勝点5しか獲得できずに15位に低迷しています。これまでの公式戦の戦績は次の通り。
ACL1 △0-0 上海
1H △3-3 大宮  【鹿】伊野波、岩政、OG、【宮】イ・チョンス2、上田
ACL3 △1-1 水原  【鹿】中田、【水】ヨム・キフン
ACL6 ○3-0 シドニー【鹿】野沢、フェリペ・ガブリエル、興梠
ACL4 △1-1 水原  【鹿】田代、【水】ヨム・キフン
7H ●0-3 横浜FM 【横】小椋、栗原、OG
8A ○2-1 福岡  【鹿】大迫、岩政、【福】中町
ACL5 ○2-0 上海  【鹿】興梠2
ACL2 ○2-0 シドニー【鹿】大迫、野沢、【シ】ジュルマン
11A ●2-3 川崎F 【鹿】遠藤、カルロン、【川】ジュニーニョ、山瀬、小林
12A △2-2 浦和  【鹿】西、増田、【浦】高崎、マゾーラ
ACL16 ●0-3 ソウル 【ソ】バン・センウェン、ダムジャノヴィッチ、コ・ミョンジン
 前節浦和戦はACLに備えて小笠原、新井場を温存する布陣で戦って後半17分までに2点のリードを奪いました。ところがその後2分間に2点を取られて同点に追いつかれて結局引き分け。そして必勝を期して臨んだACLも、シュート数3対20と言う数字に象徴されるように終始圧倒され、4年連続のラウンド16での敗退となりました。十分な調整や休養のできないままに連戦を強いられ、身体的にも精神的にも疲弊している鹿島ですが、しかし地力のあるチームなだけに目標をリーグ戦に切り替えて来ればチームの状況も変わってくるはず。明日は難しい戦いになるのは間違いない、と思われます。
 対するサンフレッチェは前節2人の出場停止に加えて森崎浩も欠場し、思うようなサッカーができずに今季初の敗戦を喫しました。ただ、明日は彼らが戻って来ますし、前節怪我で途中退場した山岸も練習には復帰しているようなので、明日は横浜FM戦と同様のメンバーで戦うことができそうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
       西川

   森脇  森崎和  横竹

     中島 森崎浩

ミキッチ          山岸

    ムジリ   李

       佐藤

SUB:中林、盛田、トミッチ、石川、丸谷、高萩、山崎
 混戦のJリーグは柏と仙台が好調を持続し、それを横浜、神戸等が追う展開となっていますが、実力のあるG大阪や川崎Fもじりじりと順位を上げてきています。従ってタイトルを狙うサンフレッチェとしては、上位争いから脱落しないためにはしっかりと勝点を積み上げて行くことが重要です。明日はホームの利を生かして戦って、勝点3を取って欲しいと思います。
<11.5.28> 日本サッカー協会は昨日、キリンカップの日本代表を発表し、広島からは西川、森脇、李が選ばれました。今回得ればれたのは次の25人。
【GK】川島(リールセ)、東口(新潟)、西川(広島)
【DF】今野(FC東京)、栗原(横浜FM)、伊野波(鹿島)、長友(インテル)、
    槙野(1FCケルン)、安田(フィテッセ)、内田(シャルケ04)、吉田(VVV)
【MF】遠藤(G大阪)、長谷部(ヴォルフスブルグ)、柴崎(川崎F)、森脇(広島)、
    細貝(アウグスブルグ)、家長(マジョルカ)、西(鹿島)
【FW】前田(磐田)、李(広島)、関口(仙台)、岡崎(シュツットガルト)、
    本田(CSKAモスクワ)、興梠(鹿島)、宇佐美(G大阪)
 チャリティマッチのメンバーからは岩政、本田拓(鹿島)、阿部(レスターC)、柏木(浦和)、松井(グルノーブル)、藤本(名古屋)、乾(C大阪)が外れ、安田、関口、興梠が復帰。また柴崎、西、宇佐美が初めて選ばれました。今回のキリンカップは6/1にペルー代表、6/7にチェコ代表と対戦します。
<11.5.27> 日本サッカー協会は昨日、今年の天皇杯の日程と組み合わせを発表しました。それによると9/3,4に行われる1回戦では都道府県代表と大学チームが出場。JリーグとJFLのシードチームは10/8,10,12に行われる2回戦から登場します。また3回戦は11/16(水)、4回戦は12/17(土)で、12/24, 29の準々決勝、決勝を経て元日決戦に臨みます。シードの組み合わせは今年も昨年度のリーグ戦の順位通りで、サンフレッチェは第2シードのG大阪のブロック。2回戦で広島県代表と石川県代表の勝者と戦った後は、3回戦では愛媛FCとJFLシードの勝者と、4回戦では浦和、東京V等の勝者との対戦となります。一昨年は鳥栖、昨年は福岡と2年連続でJ2勢に敗れているサンフレッチェとしては、今年は何とか勝ち抜きたいところ。今年もナビスコ杯で勝ち上がると10月上旬は週2試合の連戦となりますが、今年の目標であるタイトルのために頑張って欲しいと思います。
 なおJリーグもC大阪のACL準々決勝進出により第31節の日程変更とナビスコ杯決勝の日程を発表しました。まず第31節が予定されていた10/29(土)には、ナビスコ杯決勝が行われます。そしてサンフレッチェの第31節はアウェイの仙台戦で、開催日は11/3(木・祝)となりました。
<11.5.26> シーズン終了により帰国中の槙野が昨日のチーム練習に参加し、携帯サイトのインタビューに答えました。それによると、ドイツでプレーしていてやはり言葉の問題を強く感じた、とのこと。「海外の選手は、自分のポジションだけでプレーを全うするという考え方がほとんど」だそうで、しっかり指示を出さなければいけないと言うことを痛感したそうです。またポジションについてはCBやサイドだけでなくボランチやトップ下でプレーしたこともあったそうですが、ユーティリティーの高さはあまり評価されない、とのこと。来季はキャンプから新監督にアピールして、「『俺はここだ』と言う強みを出したい」と言う決意を述べています。試合出場は5試合、しかも先発は1試合だけと苦しい半年間を過ごした槙野ですが、ケルンの街やチームには馴染んでいるようでドイツ語もかなりできるようになった、とのこと。今日からの練習にも参加するそうですが、次のホームゲームには久々に「サポーターの1人」としてビッグアーチに来ることになりそうです。
<11.5.23> 昨日吉田サッカー公園で中四国サテライトリーグの岡山戦が行われ、4-4で引き分けました。サンフレッチェのメンバーは、GK:中林、DF:西岡、森脇、盛田、MF:柳川、鮫島(→脇本87分)、野津田、石川、大崎、清水(→平田46分)、FW:山崎(→亀島69分)。岡山のメンバーは不明。得点経過ですが、前半13分に清水のゴールで先制したものの、18分と25分に失点して1-2で前半を折り返しました。後半は5分に森脇のゴールで追いついたもののその1分後に失点。14分にユースの野津田のゴールで再び追いつきましたが、後半41分に勝ち越されました。しかし終了間際にユースの平田のミドルが決まって引き分けました。
<11.5.22> 昨日アウェイで行われたJリーグ第12節神戸戦は1点のビハインドをはね返すことができず0-1で敗戦。今季初黒星を喫しました。
 水本、青山に加えて森脇と李が出場停止。また発熱のため森崎浩も出場を回避して、次のメンバーで戦いました。
       西川

   森崎和 中島  横竹(→石川74分)

    トミッチ 丸谷(→山崎65分)

ミキッチ          山岸(→服部44分)

   ムジリ    高萩

       佐藤

SUB:中林、盛田、鮫島、大崎
 対する神戸は、GK:徳重、DF:近藤、北本、河本、茂木、MF:三原(→田中31分)、松岡、朴、大久保、FW:森岡(→ポポ77分)、都倉(→有田87分)、と言うメンバーでした。主力5人を欠いたメンバーだということ、特に森崎浩が直前に離脱したため練習していない組み合わせ(たぶん)だった、と言うことで、序盤のサンフレッチェはややぎくしゃくした感じ。チャレンジよりも慎重さを優先したような戦い方で、神戸の攻撃を受け止める形になってしまいます。5分にはパスミスを奪われて森岡の危ないシュート。6分にも横パスを奪われ、その後もビルドアップがうまくいきません。神戸はアーリークロスから、セットプレーから放り込んできて、広島ゴールを脅かします。サンフがようやくファーストシュートを打ったのは17分で、ムジリのミドルは目の前のDFに当たってGK。30分にはようやくチャンスらしいチャンスを作り、トミッチのパスで抜け出した山岸がシュートしたもののDFにブロックされ、こぼれを中島が打ったものの大きく外します。そして35分、神戸のCKはいったんははね返したもののこぼれを拾われ、途中交代で入った田中にフリーで打たれてこれがポストを叩いてゴール。広島は痛い時間帯に失点してしまいました。
 これで広島は目を覚ましたように攻撃に転じます。36分にはミキッチが抜け出してクロスを入れ、高萩の落としはクリアされたもののこぼれを繋いでミキッチがシュート。39分にはムジリのスルーパスで抜け出した寿人が決定的なシュートを放ちましたがサイドネットに飛んでしまいます。43分にも寿人の落としをムジリがフリーで打ったものの、力んでしまって大きく上に外れます。対する神戸も44分には大久保のシュートを森崎和が危うくクリアする、と言うシーンを作って、1点リードのまま前半を終了しました。
 後半立ち上がりは神戸も攻めてきて、大久保のシュートは森崎和が、河本のシュートは西川が何とかクリアします。しかし広島はその後立て直して、2分にはトミッチが、3分にはミキッチがミドルで狙います。その後は広島がボールを回して守備網に何とか穴を開けようとするのに対して、神戸がカウンターからチャンスを作ると言う展開。9分の都倉の抜け出しは横竹が素晴らしいカバーで防ぎましたが、17分には逆にGKとの連係ミスから決定的なシーンを作られたもののシュートミスに助けられます。19分には山崎を投入し、高萩を1列下げて態勢を立て直し、更に森崎和をボランチに上げて2バックにして攻め立てます。21分、22分には服部のクロスがゴール前に飛んだもののクリア。ムジリが何度も遠目から狙うものの、神戸の選手が身体を投げ出してブロックします。35分にはカウンターから抜け出した大久保にフリーで打たれたものの枠外。37分には大久保の個人技にやられポポに決定的なシュートを打たれましたがバーに助けられます。その後もサンフがボールを支配して何とか崩そうとするものの良い形でシュートを打つには至らず、逆にカウンターから危ないシーンを作られながらも凌ぐ、と言う展開が続きます。結局死力を尽くした戦いは両者ともゴールネットを揺らすことができず、終了のホイッスルとともにピッチに倒れ込みました。
 この試合、敗れはしたもののサンフレッチェの選手たちは良く戦った、と思います。立ち上がりは確かにぎくしゃくした感じがあり、失点シーンでは誰も田中に詰めていなかった、と言うことはあったわけですが、しかし何と言ってもメンバーがメンバー。主力4人が欠場していた上に直前に森崎浩が出場を回避したこともあり、手探りの状況から入らなければならなかったのは致し方の無いことだ、と言えるでしょう。むしろ得点を狙って前掛かりになり、何度も危険なカウンターを浴びたにも関わらず最少失点に抑えたことは、少なくとも守備は良く頑張った、と評価できます。一方攻撃ですが、こちらはやはり「急造布陣」だったことが影を落としていた、と思います。神戸ががっちり引いて守るのは想定内のことで、それを「高さ」や「個人技」等の武器の無いところで攻略するにはそもそも至難の業。それでもいつものサンフレッチェであれば2人目、3人目の動きやワンタッチパスの連続で崩して行くのですが、李や森崎浩が不在だった上に山岸までが途中でリタイアすると言う中では簡単な事ではなかった、と思います。今季初先発だったトミッチも丸谷も、途中から出てきた石川も持ち味は出していたと思うのですが、それをチームの中で機能させるには時間がかかるのだ、と言うことなのではないでしょうか。この敗戦は、ある意味必然だと思うのですが、しかしだからと言って希望の無い敗戦ではない。むしろ新しい布陣で戦って、負けたとは言え1点差でしかも後半のほとんどの時間帯はボールを支配していたと言うことを考えれば、十分に収穫のあった試合だった、と言えるのではないでしょうか?次節は李も森脇も森崎浩も戻ってくると思いますが、ただだから神戸戦より希望があるとは言いたくない。むしろこの試合で悔しさを味わった選手たちが、強豪・鹿島相手に存在価値を示して欲しい、と思います。

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