7/3〜7/9のSANFRECCE Diary


<11.7.9> サンフレッチェは明日、ホームでJリーグ第3節C大阪戦を戦います。
 昨年、J2からの昇格組としては過去最高の3位でフィニッシュしたC大阪は、初めての挑戦となったACLのグループリーグを突破。また大阪ダービーとなったラウンド16も接戦を制して、Jリーグ勢としては唯一準々決勝に進出しました。しかしリーグではなかなか勝てずに開幕から7試合未勝利。第14節に初めて勝ったもののその後も勝ったり負けたりで、1試合少ないこともあって現在13位に低迷しています。
ACL1H ○2-1 A・インドネシア【C】ピンパォン2、【A】ノー・アラム・シャー
1A  ●1-2 G大阪 【C】倉田、【G】アドリアーノ、遠藤
ACL2A ●0-2 山東魯能【山】レナト、ワン・ヨンポー
ACL3H ○1-0 全北現代【C】乾
ACL4A ●0-1 全北現代【全】イ・ドングッ
7A  △0-0 山形
8H  △1-1 新潟  【C】乾、【新】ブルーノ・ロペス
ACL5H ○4-0 A・インドネシア 【C】清武、ピンパォン、乾2
10H  △1-1 仙台  【C】小松、【仙】太田
ACL6A ○4-0 山東魯能【C】ピンパォン、清武、乾、倉田
11A  △1-1 浦和  【C】清武、【浦】原口
12H  △3-3 川崎F 【C】清武、ピンパォン、OG、【川】山瀬、矢島、小林
ACLR16 ○1-0 G大阪 【C】高橋
13H  ●0-1 大宮  【宮】ラファエル
14A  ○3-0 福岡  【C】ピンパォン、倉田、清武
15H  ●0-1 横浜FM 【横】キム・クナン
16A  ○2-0 甲府  【C】小松、播戸
17H  ●2-3 名古屋 【C】ピンパォン、乾、【名】磯村、玉田、ケネディ
18A  △1-1 新潟  【C】酒本、【新】ブルーノ・ロペス
2H  ○5-0 柏   【C】乾、ピンパォン、マルチネス、播戸、倉田
 移籍問題で揺れていた乾が名古屋戦から復帰。また清武がU-22代表から戻ってきたことで攻撃が活性化し、前節は首位・柏を内容でも結果でも圧倒して勝利を収めました。明日はホドリゴ・ピンパォンが出場停止でマルチネスも怪我、との情報があるものの、控え選手の能力も高いので戦力的な低下は小さいはず。明日は昨シーズンの再現を狙ってビッグアーチに乗り込んでくるに違いありません。
 対するサンフレッチェは前節、ゲームを支配されながらもセットプレー1発で逃げ切りました。広島は梅雨が明けたと言うことで主力の疲れが気になるところですが、携帯サイトによるとペトロヴィッチ監督は「単純に選手を休ませるためだけに、新しい選手を起用することはしない。起用するに値する力を見せた選手が出てくれば、連戦でなくても起用する」と語っているようなので、ほぼいつものメンバーで戦うことになりそうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
       西川

    森脇 森崎和 盛田

     青山 森崎浩

ミキッチ          山岸

    李     高萩

       佐藤

SUB:中林、横竹、中島、服部、石川、ムジリ、山崎
 7月のC大阪戦、と言えば思い出すのは昨年の第11節。W杯後の再開初戦でホームにC大阪を迎えましたが、高萩の退場やオウンゴールもあって0-5での惨敗を喫しました。あの屈辱を晴らすためには、明日の試合で勝たなければなりません。首位争いに食らいついて行くためにも、明日は良い内容で勝点3を取って欲しい、と思います。
<11.7.7> 先週末に高円宮杯プレミアリーグウエストの第7節が行われ、サンフレッチェユースは福岡U-18を下して7連勝で首位をキープしました。ユースのメンバーは、GK:有賀、DF:脇本、柳川、MF:平田、亀島、末廣(→石坂67分)、野津田、野口、川辺(→大谷尚85分)、FW:藤井(→宮原77分)、越智(→大谷真80分)。前半30分に先制点を許しましたが、前半ロスタイムに川辺のゴールで追いつくと、後半10分に柳川が決めて勝ち越し、その後28分に越智、33分に脇本、45分に大谷真と着々と加点して突き放しました。他の試合の結果と順位は次の通り。
広島観音高 4-5 愛媛ユース
東福岡高  5-3 立正大淞南高
京都U-18  0-0 名古屋U18
C大阪U-18 4-1 富山第一高

順位      勝 分 負 勝点 得失差
1 広島ユース  7   0   0    21   +17
3 C大阪U-18  4   2   1    14    +8
2 京都U-18   4   2   1    14    +4
4 名古屋U18   3   2   2    11    +5
7 東福岡高   3   1   3    10    -3
8 愛媛ユース  2   2   3     8    -4
5 福岡U-18   2   2   3     8    -4
6 広島観音高  2   1   4     7    -5
9 立正大淞南  1   0   6     3    -8
10 富山第一高  1   0   6     3   -10
 ところで6/26には天皇杯広島県予選を兼ねた全広島サッカー選手権の1回戦が行われ、サンフレッチェユースは広島大学に1-2で敗れました。
<11.7.6> プレスリリースによると、高萩選手と中島選手が「東北人魂 広島プロジェクト」を発足させました。「東北人魂」とは東北六県出身の現役Jリーガー有志が設立した団体で、震災で被害を受けた東北地方におけるサッカー復興が目的。サンフレッチェでは福島県生まれの高萩選手が会員選手、大阪から仙台育英高校に入り、ブランメル仙台・ベガルタ仙台でプレーした中島選手が協力選手になっています。「広島プロジェクト」はこの2人が「東北地方から遠く離れた広島でも何か東北人魂の活動はできないだろうか?」と考えて発足させたもので、第一弾として広島に避難している被災地の子供たちと家族を8/27(土)の新潟戦に招待します。そのための手段としてチャリティTシャツを作成し、賛同企業やショップ等の団体に販売してそこから招待費用を捻出するとのこと。Tシャツへは賛同企業等のロゴを入れて、そこから配布や販売する事になります。個人での賛同も可能ですがTシャツは25枚セットからの販売となりますので、協力するには仲間を集める必要があります。私も福島県出身なのでぜひ協力したいのですが、どういう形でできるのかちょっと考えてみたい、と思います。
<11.7.5> メキシコで行われていたU-17W杯の準々決勝で、U-17日本代表はブラジルに2-3で敗れベスト4進出を逃しました。U-17日本代表のメンバーは、GK:中村、DF:川口、岩波、植田、室屋、早川、MF:深井、石毛、喜田(→中島65分)、秋野(→松本45分)、南野(→高木75分)。日本は相手がブラジルだ、と言う事にも臆する事なく、日本らしいサッカーでチャレンジしました。ただ、連戦の疲れがあったのかあるいは他のチームとの間合いの違いに戸惑ったのか、立ち上がりからパスを奪われる場面が頻発。攻めを構築しようとする段階で奪われ、逆襲を食らう事が多かったと思います。そして前半16分にはCKから先制点を奪われ、後半3分にはギレルメ、アデミウソンの個人技に翻弄されて失点。更に後半15分にも高い個人技から3点目を奪われ、万事休したか、に見えました。ところがその後の日本は本当に素晴らしい反発力を見せました。途中から投入された中島や高木がどんどん仕掛け、ついに32分にはその高木のアシストで中島が決めて1点を返すとその後もブラジルを圧倒。ブラジルはクリアするのがやっと、と言う状況に追い込みます。そして後半43分にはCKの折り返しはバーを叩いたものの、こぼれを早川が押し込んで1点差に迫ります。更に44分には石毛のクロスがDFとGKの間を横切り、ファーに飛び込んだ高木がわずかに触れない、と言うシーンも作ります。しかし残念ながら3点目のネットを揺らす事はできず、ブラジルの逃げ切りを許しました。
 試合後に吉武監督は「ブラジルの個人の力はすごかった」と語っていて、確かに失点シーンは「個の力」と言う感じではあったのですが、しかし全体的に見れば決して負けていなかった、と思います。むしろ昔のように「手も足も出ない」と言う事は全く無くて、局面では日本の選手の方が上回っていたところも多かったように思います。そしてそれ以上に素晴らしかったのは、3点リードされても決して諦めなかったこと。余裕を持って逃げ切ろう、としていた相手を追いつめ、あわや同点と言うシーンも作った事は称賛すべきでしょう。今大会のU-17代表は宇佐美や宮市のいた前回、柿谷らがいた前々回に比べて地味な印象で(また広島からの選出もなかったので)あまり注目していなかったのですが、戦うたびに成長し、また世界の目も引くようになったと言えます。そして敗れたとは言えブラジル相手にこれだけのパフォーマンスを見せたと言う事は、吉武監督と代表選手たちの力と言うだけでなく、日本全体の「育成力」の成果だ、とも言えます。この年代の代表に広島からは脇本、野津田、平田が選ばれていたものの本番では落選してしまいましたが、選手としての本当の成長はこれから。「メキシコ組」に負けないよう、頑張って欲しいと思います。
<11.7.5> 昨日吉田サッカー公園でデッツォーラ島根とトレーニングマッチを行いましたが、雷雨のため後半10分で中止になりました。広島のメンバーは、GK:中林、DF:西岡、横竹、石川、MF:清水、鮫島、丸谷、服部(→脇本46分)、山崎、大崎、FW:井波。得点は前半15分に山崎、後半1分に清水、7分に井波でした。
<11.7.4> 昨日NACK5スタジアムで行われた第2節大宮戦は、盛田のゴールを守りきって1-0で広島が勝ちました。
 ミキッチが出場停止から戻り、またムジリと盛田を2試合ぶりに先発起用して次の布陣で戦いました。
       西川

   森脇  森崎和  盛田

     中島 森崎浩
     (→青山29分)
ミキッチ          山岸(→服部76分)

    李忠成  ムジリ(→高萩62分)

       佐藤

SUB:中林、盛田、丸谷、山崎
 対する大宮は、GK:北野、DF:渡部、坪内、金、村上(→清水90+2分)、MF:青木(→藤本79分)、上田、東、李天秀(→渡邉84分)、FW:ラファエル、石原、と言うメンバーでした。大宮は守りを固めてくるかと思えばさにあらずで、しっかりとボールを繋いで攻め込んできます。3分には盛田と西川のパス交換を狙われ、3分には東のミドル。8分には上田にシュートを打たれ、11分には東のクロスがゴール前のラファエルの頭に合いましたがシュートは西川の正面となって助かります。また15分にはカウンターから攻め込まれますが、森崎和が立ちはだかります。19分にはその森崎和のカットからの縦パスをムジリが低い弾道で狙いましたが、シュートはGKの正面を突き、23分にはミキッチがミドルを狙いましたが大きく枠を外します。パスミスが多くなかなかゲームが作れない、と言う事でペトロヴィッチ監督は前半29分に早くも青山を投入。そしてこれによってようやくボールを前に運べるようになりましたが、しかし前線との連動性の悪さは相変わらず。逆にカウンターから何度か脅かされながらもDFが身体を張って、ハーフタイムの笛が鳴った時は救われた、と言う気分になった前半の戦いでした。
 ハーフタイムにリフレッシュしてやや動きが良くなった広島は、3分に森崎浩のカットから李が突破を図ってCKを取ります。そして左からの森崎浩のボールは盛田の頭にぴたり。盛田はDFの前に身体を入れて見事なヘディングシュートを決めて、広島が良い時間帯で先制点を奪いました。
 その後は両チームともオープンな戦いでお互いにチャンスを作ります。10分にはミキッチのクロスに李忠成が飛び込んだもののトラップミス。11分には東に狙われますが西川が反応します。また16分、李忠成のトラップミスがそのままラファエルに渡って大宮のカウンターとなり、ラファエルのスルーパスで石原が飛び出します。西川が足元に飛び込んだもののアフタータックルを取られてPKを献上し、ホームのサポーターの前でラファエルのキックを受ける事になりましたが、しかし西川は冷静な読みで弾くとこぼれ球からのクロスも抑えて、チームを救いました。
 これで息を吹き返した広島は、サイドからの攻撃で何度か良い形を作ります。22分には森崎浩のクロスに李忠成が飛び込んだもののうまく合わせる事ができず枠外。26分には盛田の縦パスを受けた李忠成が中央に入れると、青山がフリーでシュートを打ったもののGK正面に行ってしまいます。逆に盛田の横パスを石原に奪われてフリーにすると言うピンチがありましたが、森崎和が寄せてシュートミスを誘います。34分にも李忠成がドリブル突破を狙ったもののカットされ、カウンターになりましたが森崎和がカバーします。終盤は大宮がロングボールと思い切ったシュートで攻めてきましたがしっかりとはね返して、そのまま終了のホイッスル。選手たちは全員で手を繋いでゴール裏に走って、サポーターに感謝しました。
 この日の大宮は雲が多く真夏ほどの暑さではない、と思っていたのですが、しかし湿度は高くピッチ上の体感気温はかなり高かったのではないか、と思われます。また先発にU-22の選手を4人含む大宮に対して、広島は全員が25歳以上。多少のメンバーの入れ替えはしていたとは言え、蓄積した疲労の総量は広島の方が多かったのではないでしょうか。実際、ピッチ上で躍動していた大宮の選手たちに対して、広島の選手の動きは重くとても普段通りのサッカーができる、と言う雰囲気ではありませんでした。携帯サイトによるとペトロヴィッチ監督は試合後のインタビューで中島について「今日は気候の傾向もあり、動きが重く頭の回転も良くなかった」と語っていますが、本来のプレーでなかったのは中島だけではなかった、と思います。ただ、そんな条件で戦う上で一番重要な「我慢」ができたこと、そしてそれが選手全員の共通理解になっていた事が勝利の要因だった、と言えると思います。これしかない、と言うセットプレーで決めた盛田、素晴らしい読みでPKをストップした西川の働きが重要だったのは確かですが、それ以上に選手全員の集中が素晴らしかったと思います。大宮の選手たちの多くは試合後に「支配率は高かったが回させられていた」と語っていますが、これは言わば結果論。むしろボールを支配されても危険なところはしっかり抑え、ここぞと言うところでやらせなかったからこそそう思わせる事ができたのではないでしょうか?経験豊富な選手が揃っているからこそできるサッカーがある。その「勝利の方程式」が、この試合の勝点3として結実したのだと思います。これから真夏に向けてますます厳しい試合が続きますが、この日のような集中力と団結力で、乗り越えて欲しいと思います。

日刊スポーツスコア速報
中国新聞記事
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<11.7.3> 「ホットニュース」によるとペトロヴィッチ監督は、ミキッチの起用とともにロングボール対策として盛田を先発から使う可能性を示唆しています。ただ、「大切なのは...いかに全員で戦って行くかだ」と語っているように、交代枠をどう使うか、交代で出た選手がどれだけ機能するかが重要になると思われます。今日も蒸し暑くなる事が予想されますが、全員が運動量を上げて戦えるか、がキーポイントとなるのではないでしょうか?
 今日の試合会場はNACK5スタジアムで、午後7時キックオフ。テレビ中継はスカパー!のch180(SD画質)とch190(HD画質)、及びスカパー!e2のch800(HD画質)となっています。今日はスカパー!の無料開放デーですので、視聴契約の無い方もご覧になれます。また今日は現地に行きますので、ブログでの速報はありません。スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報などをご覧下さい。
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