8/21〜8/27のSANFRECCE Diary


<11.8.27> 「東北人魂 広島プロジェクト」のSANFRECCE Diary特製チャリティTシャツですが、残っている分を一般販売します。料金は送料込みで1,900円で、銀行振り込み(東京三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、セブン銀行、京都銀行が使えます)で受け付けます。欲しい方はメールに「郵便番号、ご住所、お名前、希望のサイズと枚数、振込予定の銀行」を書いて、webmaster@sanfreccediary@netまでお送り下さい。振り込みを確認し次第、定形外郵便で発送いたします。
 なおYahoo!オークションにも出品していますので、そちらからの購入も可能です。こちらは9/3の7:19までの受付となっていますので、お申し込みはそれまでにお願いします。
<11.8.27> 「ホットニュース」によると、選手たちには疲労が蓄積しているとのことですが、ペトロヴィッチ監督は「(メンバーについては)前の試合から1つか2つの入れ替わりはあるかもしれないが、大きな変更は考えていない」と語っています。鹿島戦からの3試合を「勝たなければならない」と位置づけながらもここまで1分け1敗。しかも今日の試合には「東北人魂広島プロジェクト」の招待者も大勢詰めかけます。夏休み中の最後のゲームをしっかりと勝って、良い気持ちで小休止を迎えたいものです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。試合前イベントとしては、U-10とU-12による「サンフレッチェカップ」が1時半と2時から、4種による「フォリアチャレンジ」が5時15分ごろから行われます。メイン側おまつり広場では、「広島信用金庫ブース」では選手の似顔絵を展示。「大竹市PRブース」では、焼きアナゴを500円で、焼きイカを300円で、自家製麺の広島焼きそばを300円で提供します。また「NIKEブース」ではシューズやウェアを、「みらさかピオーネ販売」では320円で限定200房販売します。更にいつものように「広島にサッカースタジアム建設を要望する署名活動」や「応援メッセージ記入コーナー」「フェイスペイント」「バルーンアート」が行われます。場内の「子育て応援!カルビーパーク」では、5時からキックターゲット、キックスピードが行われます。試合会場限定グルメは新潟発祥の「イタリアン焼きそば」で、3時から500円で限定320食提供します。また8月の選手丼(山岸選手の「ぶっかけネバネバうどん」と水本選手の「牛スジカレー」)も3時からです。更に「東北人魂広島プロジェクト」のチャリティTシャツの販売も行いますので、ぜひご協力下さい。
 テレビですが、スカパー!のch182(SD画質)とch192(HD画質)、及びスカパー!e2のch803(SD画質)で生放送が予定されています。今日は仕事の関係で速報はできないと思いますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報などをどうぞ。
<11.8.26> 夏休みの連戦も第24節で一応の区切り。サンフレッチェは明日、ホームに新潟を迎えます。
 シーズン序盤は5試合連続負けなしだった新潟でしたが、第11節以降は8試合連続で勝ちがなく、その後は盛り返したものの勝ったり負けたりで順位は13位となっています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
14H ●0-1 広島  【広】佐藤
15A ●0-4 名古屋 【名】玉田、ケネディ2、田中隼
16H △1-1 仙台  【新】三門、【仙】菅井
17A ●0-1 横浜FM 【横】兵藤
18H △1-1 C大阪 【新】ブルーノ・ロペス、【C】酒本
2H ○2-0 山形  【新】田中2
4H ●1-2 甲府  【新】ブルーノ・ロペス、【甲】パウリーニョ、石原
3A ○2-1 鹿島  【新】ブルーノ・ロペス、チョウ、【鹿】野沢
5A ●1-2 清水  【新】石川、【清】小野、高原
6H ○1-0 川崎F 【新】ブルーノ・ロペス
19A ○1-0 山形  【新】田中
20H ○4-0 清水  【新】ミシェウ2、チョウ、千葉
21H ●2-3 浦和  【新】ミシェウ、ブルーノ・ロペス、【浦】原口、永田、山田直
22A ●1-2 神戸  【新】アンデルソン、【神】吉田、松岡
23H △0-0 大宮
 連敗脱出のためにはどうしても勝ちたいホームゲーム、と言うことで前節大宮戦は前半から積極的に戦いを挑み、何度もビッグチャンスを作りました。しかしここぞと言うところで決めきれず、また大宮もお付き合いする形でスコアレスドローに終わっています。明日はアウェイゲームではありますが、小休止を気持ちよく迎えるためには勝って終わりたいところ。おそらくしっかりとした広島対策を立てて、勝点3を取りに来るものと思われます。
 対するサンフレッチェですが、青山、高萩、森脇らが故障を抱えている上に全体的に疲れが溜まっています。ただ、だからと言って簡単に若手に切り替えるのも難しいと言うことで、明日の布陣はいつも通りになるのではないでしょうか?
       西川

   森脇  森崎和  水本

     森崎浩 中島

ミキッチ          山岸

    李     高萩

       佐藤

SUB:中林、横竹、盛田、青山、服部、石川、ムジリ
 サンフレッチェの順位は現在6位ではあるのですが、しかし4位との勝点差は11。逆に13位新潟との勝点差は5しかなく、中位集団に飲み込まれかけています。明日はとにかく勝点3を取って流れを変えて、上位を追撃する体勢を再構築して欲しいと思います。
<11.8.26> 日本サッカー協会は昨日、W杯3次予選に臨む日本代表を発表し、広島からは西川、李が選出されました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】川島(リールス)、西川(広島)、権田(FC東京)
【DF】駒野(磐田)、今野(FC東京)、栗原(横浜FM)、槙野(1FCケルン)、
    伊野波(ハイデュク)、内田(シャルケ)、吉田(VVV)
【MF】遠藤(G大阪)、中村(川崎F)、阿部(レスターC)、柏木(浦和)、
    長谷部(ヴォルフスブルグ)、細貝(アウグスブルグ)
【FW】岡崎(シュトゥットガルド)、本田(CSKAモスクワ)、森本(ノバーラ)、
    李(広島)、香川(ドルトムント)、清武(C大阪)、原口(浦和)
 韓国戦の代表から東口(新潟)、家長(マジョルカ)、松井(ディジョン)が外れ、権田、中村、原口が復帰しています。今回の予選は9/2にホームで北朝鮮戦を戦い、それからウズベキスタンの首都タシュケントに移動して中3日でアウェイゲームを戦います。
<11.8.25> 昨日埼玉スタジアムで行われた第23節浦和戦はまたしても決定機を生かせず1-1での引き分けに終わりました。
 森崎和は元気に先発したものの李はベンチスタートとなって、鹿島戦と同じ先発メンバーで戦いました。
       西川

   森脇  森崎和  水本

     青山  中島
     (→李HT)
ミキッチ          山岸

    森崎浩   高萩

       佐藤(→ムジリ63分)

SUB:中林、横竹、盛田、服部、石川
 対する浦和は、GK:加藤、DF:高橋、スピラノビッチ、永田、平川、MF:山田暢、柏木、山田直(→マルシオ・リシャルデス62分)、FW:田中(→エスクデロ76分)、原口、デスポトビッチ(→マゾーラ62分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはややボールが落ち着かなかったものの、広島がDFラインの裏を狙ってペースを握ります。3分にはこぼれ球を拾った高萩がミドルシュート。6分には森崎浩のFKに高萩が頭で合わせたものの上に外れ、10分にはスローインのボールに走り込んだ中島がダイレクトに狙ったもののGKの好セーブに阻まれます。また20分には青山の強烈なミドルをGKが弾き、こぼれに反応した寿人がシュートしたもののこれもGKに防がれます。浦和はクロスに正確性を欠いてなかなか効果的な攻めが出なかったものの、40分には高橋のクロスに田中が飛び込み決定的なシュートを打ってボールは枠を舐めるように外れます。前半は全体的に広島ペースだったものの終盤はやや疲れたかチャンスを作れず、両チームスコアレスのままハーフタイムを迎えることになりました。
 どうしても勝って関東遠征を締めたいペトロヴィッチ監督は、後半の頭から李を投入します。しかし先制点を奪ったのは浦和。後半8分、左サイドのスローインからデスポトビッチが突破を図ります。これは森脇らが身体を張って防いだものの、こぼれ球が原口の前に流れてそのままシュート。ボールは飛びついた西川の指先をかすめてネットを揺らしてしまいました。
 しかしこの後広島は一段ギアをアップして、攻めの圧力を強めます。11分には森崎浩が中央から持ち込み得意の左足で狙ったもののボールはバー直撃。12分にはミキッチの左足のクロスを李がDFと競り合いながら頭で叩き込んで同点に追いつきます。続いて13分には森崎浩のパスを受けてフリーになった山岸が強烈なシュートを打ったものの、ボールはGKに弾かれます。その後、次々と選手を投入して流れを変えようとする浦和。対する広島もムジリを入れて中盤を作り直します。そして後半ロスタイムには李が単独でDFラインの裏に抜けてシュートしたもののGKが横っ飛びでセーブ。その直後のCKからの流れで、森崎浩が入れたボールに水本が飛び込んだものの、わずかにタイミングが合わずにシュートはバーを越えます。そして、その直後に終了のホイッスル。内容的に圧倒した広島でしたが、またも勝ちを逃して勝点は1に留まりました。
 試合後に広島のペトロヴィッチ監督は「選手たちは素晴らしい気持ちを持っている...それほど頑張っている選手たちに、少しでもいいからサッカーの神様に運を与えて欲しい」と語り、「これだけの内容のサッカーなら、上に行くべき。何かが足りない。私に何かが足りないのでは。このチームを率いるにふさわしくない監督なのかも知れない」とまで語っています。内容が良かったにも関わらず敗戦を喫した名古屋戦を経て、必勝を期して臨んだ鹿島、浦和と続く関東遠征。そこでサンフレッチェはこれまで通りの素晴らしいサッカーを展開したにも関わらず、勝点はわずかに1しか取ることができませんでした。第20節には勝点差9だった首位との差は14となり、もはや全勝するしか優勝の可能性は無い、とまで言えるところまで追い込まれています。ペトロヴィッチ監督が弱気な言葉を吐くのも理解できる、と言えます。
 サンフレッチェは水本に続いて森崎和、李がチームに戻ってきたものの、青山が腰を痛めて途中交代せざるを得なくなり、森脇はモモ裏、高萩は足首に痛みを抱えるなど、多くの選手が満身創痍で戦っています。浦和戦は名古屋戦、鹿島戦に比べて内容的には今一つだったかも知れませんが、しかしそれは疲れが出てきたこととともに浦和が広島の良さを潰しに来たから。ボランチがトップ下にマンマークで付くなど「サッカーを壊す」戦術を取ってくる相手に対して、チャンスを作りつづけることはそう簡単なことではありません。もともと能力の高いチームが、ホームであるにも関わらずこのような戦いを選択してきたのは、それだけ広島をリスペクトしているから、と言うことでしょう。サンフレッチェは相手に特別な対策を取らせるようなチームである、と言うことには自信を持つべきだし、それを打ち破って勝てなかったからと言ってがっかりする必要はないと思います。運が無かったことは残念ですが、しかし運は長い目で見れば均等に与えられるもの。いずれはこちらに微笑んでくれる日が来ると信じるしかありません。我々サポーターは頑張っている選手たちと監督を信じて、応援しつづけるしかありません。

ブログ速報 前半 後半
日刊スポーツスコア速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<11.8.24> 携帯サイトと「ホットニュース」によると、李は既にチームに合流しているそうで、森崎和も昨日は別メニューから全体練習に復帰した、とのことです。2人ともチームにとって代えのきかない選手なので出場する可能性が高そうですが、ペトロヴィッチ監督は「チュンソンは高熱から戻ったばかり。それが体に対してどれほどの負荷になっているのかわからない。当日の様子を見て、判断したい。カズの状態もよくなっているときいているが、やはり当日の様子を見て判断するつもりだ」と慎重な姿勢を見せています。ペトロヴィッチ監督のコンセプトは一貫して「出場する選手がベストメンバー」ですから、誰が出るにしろ全力を尽くして、チームの勝利に貢献して欲しい、と思います。
 今日の試合会場は埼玉スタジアム2002で、午後7時キックオフ。アウェイゴール裏のチケットの当日券は大人70枚、小中学生30枚のみの発売となっていますので、必要な方はお早めにご購入下さい。(コンビニでも購入できるそうです。)また今日は横川商店街の主催でパブリックビューイングが開催されます。会場は横川シネマとカフェチアスで、定員はそれぞれ先着130名と30名になっています。サンフレッチェの選手がゲストとして参加する予定とのことですので、参加希望の方はお早めにどうぞ。
 テレビ放送は、スカパー!はch183(SD画質)とch193(HD画質)及びスカパー!e2のch803で生中継が予定されています。今日はブログでの速報を行う予定ですので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
<11.8.23> 明日はJリーグ第23節。サンフレッチェはアウェイで浦和レッズと対戦します。
 シーズン当初は9試合連続で勝ちがない等なかなか調子が上がらなかったレッズですが、第17節に久々に勝利して以降は逆に8試合負けなしで一時は10位まで上昇するなど全体的な調子は上がっています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
15A △0-0 広島
16H ●1-3 清水  【浦】梅崎、【清】ボスナー2、高原
17H ○3-0 福岡  【浦】鈴木、マルシオ・リシャルデス、エジミウソン
18A △1-1 名古屋 【浦】マゾーラ、【名】磯村
2H △1-1 G大阪 【浦】原口、【G】宇佐美
3A △0-0 山形
4H ○2-0 川崎F 【浦】原口、永田
5A △1-1 磐田  【浦】柏木、【磐】前田
6H ○2-0 甲府  【浦】平川、柏木
19A ○1-0 川崎F 【浦】OG
20H ●2-3 神戸  【浦】田中、マゾーラ、【神】吉田2、大久保
21A ○3-2 新潟  【浦】原口、永田、山田直、【新】ミシェウ、ブルーノ・ロペス
22A ●2-3 甲府  【浦】柏木、エスクデロ、【甲】パウリーニョ2、ハーフナー
 前節はそれまで4連敗中の甲府が相手でしかもホームのような雰囲気の国立で戦うことができましたが、パウリーニョの個人技にかき回されて初めての敗戦を喫しています。かつてのような安定感はないものの、柏木、原口、山田直ら若手の積極的な起用により勢いのあるチームになって来た浦和レッズ。かつては広島を「お客さん」にしていましたが、昨年以降は一度も勝っていないことから、必ず勝つつもりで戦いを挑んでくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、風邪のため遠征に参加していなかった李が合流できるかどうか、また腰痛のため途中交代した森崎和の状態が気になります。もし彼ら2人が出れないとすれば、以下のような布陣で戦わざるを得ないのではないか、と思います。
       西川

   森脇  中島  水本

     青山 森崎浩

ミキッチ          山岸

    ムジリ   高萩

       佐藤

SUB:中林、盛田、横竹、丸谷、服部、石川、大崎
 何よりも結果が欲しかった鹿島戦で敗れ、しかも主力に離脱者が出て苦しい状態になったサンフレッチェですが、まだまだ諦めるのは早い、と思います。混戦のJリーグは、これからまだまだ一波乱も二波乱もあるはず。良いサッカーはできている、と言うことに確信を持って、サンフレッチェらしい「人の心を動かすサッカー」を見せて欲しいと思います。
<11.8.22> 先々週発売の紫熊倶楽部9月号(Vol. 163)の表紙は佐藤寿人選手。「ストライカーの夏」と言うタイトルで、中野編集長によるコラムと寿人選手のインタビュー記事が掲載されています。今季、ここまでコンスタントに6ゴールを挙げてきている彼ですが、再開3試合目となった清水戦で酷い打撲を負っていて1ヶ月ぐらい厳しい状態が続いていたのだそうです。ベテランと呼ばれる歳になり、「年齢を意識せざるを得ない」ようになった佐藤寿人選手。しかし彼自身が尊敬する三浦知良選手や中山雅史選手が30歳を越えてからも大活躍していた事実を考えれば、ここで成長を止めるわけには行きません。「ストライカーとしての責任」を持ってチームを引っ張るエースの現在の言葉をお読み下さい。
 「マッチレポート」は8/6までのリーグ戦6試合(C大阪戦、柏戦、福岡戦、名古屋戦、清水戦、甲府戦)とナビスコ杯の1試合(川崎F戦)。短期集中連載の「ルーキー、今は何を思う」では、鮫島選手が「サッカーができる幸せ」を語っています。「ユースレポート」は悔しい初黒星となった高円宮杯PLのC大阪戦と、グループリーグで敗退したクラセンについて。「ジュニアユース」はプログレスリーグの戦いを、「スクール」では「おとなのワンデーサッカースクール」を取り上げています。
 後ろのインタビューで登場しているのはミキッチ選手。苦手な夏を克服し、右サイドを疾駆しつづける31歳がその思いを語っています。更にその後ろのカラーページでは、怪我から復帰してきた水本選手となかなか出場機会が掴めない中でも頑張っている清水選手を取り上げています。そして最終ページの「サンフレッチェ・グッズで楽しもう」では、サンフレッチェレディースの伊藤めぐみさんと西室花帆莉さんが、ペットボトルカバー等の暑さ対策グッズを紹介しています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。ホームゲーム会場とV-POINTの他、広島県内主要書店と東京・池袋のジュンク堂と書泉ブックマートでも販売中です。また通信販売はe-VPOINTでどうぞ。
<11.8.21> 昨日アウェイで行われた第22節鹿島戦は健闘むなしく0-2で敗れて6位に落ちました。
 水本が5/7以来3ヶ月ぶりに先発に復帰しましたが、李が風邪のためベンチにも入らず次のメンバーで戦いました。
       西川

   森脇  森崎和  水本
       (→盛田HT)
     青山  中島

ミキッチ          山岸(→ムジリ71分)

    森崎浩   高萩

       佐藤

SUB:中林、横竹、服部、石川、大崎
 対する鹿島のメンバーは、GK:曽ヶ端、DF:西、岩政、中田、新井場(→アレックス81分)、MF:増田、小笠原、野沢、フェリペ・ガブリエル(→興梠30分)、遠藤(→青木72分)、FW:大迫、でした。開始早々にチャンスを作ったのは広島で、2分には高萩がファーストシュート。4分にはミキッチが単独でドリブル突破してそのまま放ったシュートは曽ヶ端の足元を抜きましたが、残念ながらポストに弾かれます。逆に鹿島も最初は前からプレスをかけてきて、9分には左からのクロスを逆サイドで遠藤が頭で合わせましたが、西川が素晴らしい反応で弾きます。13分には森崎和が相手ボールをカットして寿人の足元にクサビのパス。これを高萩が前に持ち出してスルーパスを送ると飛び出した森崎浩にぴたりと合いましたが、右足で狙ったシュートは曽ヶ端の足に引っかかります。その後は連戦で運動量が落ちた鹿島相手に広島がボールを支配したものの、引いて守る鹿島の守備を崩すことができません。42分には青山のロングパスで飛び出した寿人が振り向きざまにシュートしたものの、ジャストミートできずに曽ヶ端の胸へ。前半は広島が何度もチャンスを作ったものの決めきれず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると、なぜか森崎和に代わって盛田が入り(ペトロヴィッチ監督のインタビューによると腰痛が酷かったらしい)、森脇をセンターに右に水本、左に盛田と言う練習でも試したことのない(携帯サイトによる)布陣にします。そして開始早々に右からのクロスに大迫が頭で合わましたが枠外。逆に2分には盛田のアーリークロスに寿人が頭で合わせましたがGKの正面に飛びます。9分には左右に振られて中央から大迫がミドルを打ったものの枠外。10分にはセットプレーからの流れで盛田がループ気味に打ったものの枠を捉えることができず、12分にはFKのボールを盛田がバックヘッドで狙いましたが枠を外れます。そして16分には高萩のスルーパスで抜け出した森崎浩がGKの目の前でマイナスのパス。これが山岸に合わずカウンターを食らうと、抜け出した興梠を西川が倒します。そしてそのセットプレーから岩政に決められ、痛恨の失点をしてしまいました。
 この後も広島は、後半24分の青山のミドル等で攻め立てます。その後ムジリを投入して森崎浩をボランチに、中島をリベロに下げ、森脇を左サイドに出して攻めの圧力を高めようとします。そして33分には高萩のワンタッチパスから寿人が抜け出しましたが、ぎりぎりで中田がクリア。その後も何度か攻め込みましたが、シュートまで行くことができません。逆に後半41分、左からの興梠のクロスを大迫が後ろに戻すと、走り込んだ野沢が蹴り込み決定的な2点目を奪われます。広島はそれでも何とか点を取ろうと前に出ましたが、決定的なシーンはロスタイムの森脇のミドルシュートぐらい。5分あったロスタイムも有効に使うことはできず、そのまま悔しいホイッスルを聞くことになりました。
 試合後にペトロヴィッチ監督は憔悴した表情だったそうで、「私自身、選手にどうやったらゴールが出来るかということを教える能力がないのかもしれません。たくさんの決定的なチャンスがあり、それが入らなかったのはもちろん運もあったと思いますけど、監督としてそういったチャンスを決めきれないということに関して、しっかりと責任を持ちたいと思います」と語っていたそうです。またオリヴェイラ監督も「サンフレッチェが勝ってもおかしくない内容にあったとは言えると思います」と語っていたとのこと。実際、広島は試合を通じて主体的にゲームを運び、素晴らしいパス交換から何度も良い形を作っていましたし、厳しいプレスから相手のミスを誘っていました。対する鹿島は中2日での試合だったと言うこともあって、運動量があったのは最初だけ。徐々に後ろに構えることが多くなり、カウンターとセットプレー以外からはあまり形を作れませんでした。広島は多くの選手が流動的に動いて何度も相手陣内に侵入していたのですが、ただ鹿島が得点を許さなかったのは守備の集中の高さのゆえ、でしょうか。曽ヶ端の決定機阻止も凄かったのですが、それ以上に厳しかったのは中田の守備でした。頭から出血するほど身体を張り、寿人にボールが渡る瞬間、あるいはトラップしてボールを持ち出す瞬間を見計らってタックルをしかけ、決定的場面になる一歩手前で阻止していました。中盤の底で攻守のタクトを振るっていた小笠原、ミキッチに何度も突破を許しながらも諦めずに食らいついた新井場、そして先制ゴールを決めた岩政など、鹿島のベテランが要所を締めたことが鹿島の勝因だった、と言えるように思います。
 そしてそれに対して広島は、やはり李の欠場と森崎和の途中退場が響いたと言わざるを得ません。もちろん、前半は攻撃で、後半は守備も含めて獅子奮迅の働きをした森崎浩の働きは称賛すべきだと思いますし、急きょリベロに入って必死で戦った森脇のプレーも素晴らしかったとは思います。更に大けがを乗り越えて出場した水本も良く頑張っていたと思うのですが、しかし「いつものサンフレッチェ」との微妙な違いが、このような競った試合では効いて来たのではないか。前節の名古屋戦と同様に「ディテールの差」が、この試合の結果となったと言うしか無いのではないか、と思うのです。この試練を乗り越えるには何が必要か、と言えば、いろいろな部分でのレベルアップしか無いかも知れない。例えば一人ひとりの個人戦術を上げることであり、チームとしての連係を上げることかも知れない。要するにチーム全体としてのレベルアップが必要だと言うことで、ある意味気が遠くなるような話なのですが、しかしそれはこれまで営々と積み上げてきた「サンフレッチェのサッカー」を考えれば、ほんのちょっとの上積みなのではないか、とも思います。序盤で苦労した鹿島は「奇跡」を信じて上がってきてついに5位に到達しましたが、しかし我々にはむしろ序盤の貯金がある。鹿島が諦めていないのだとすれば、こちらも諦めてはならない、と思います。個人として、そしてチームとしてディテールの質を上げて行けば、きっとこの壁を乗り越えることができるはず。次の浦和戦では、ぜひとも今後に向けての可能性を見せて欲しい、と思います。

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