8/28〜9/3のSANFRECCE Diary


<11.9.3> 昨日から始まったW杯ブラジル大会アジア3次予選で、日本代表は後半ロスタイムの吉田のゴールで北朝鮮を振りきり、白星スタートを切りました。日本代表のメンバーは、GK:川島、DF:駒野、今野、吉田、内田、MF:遠藤、長谷部、柏木(→清武60分)、FW:李(→ハーフナー70分)、岡崎、香川。立ち上がりはやや硬さがあったかミスが目立ち、前半3分には自陣で駒野が足を滑らせたためチョン・イルグァンに決定的なシュートを打たれる(ファウルの笛が鳴ったが)と言う場面がありましたが、日本が落ち着きを取り戻してパスを回し始めるとその後は圧倒的に支配します。前半24分には李のパスを受けた柏木が初シュート。32分には柏木のクロスに李が頭で合わせましたが、コースが甘くGKにキャッチされます。33分の香川のシュートは右に外れ、前半ロスタイムにも柏木が決定機をつかみましたが、右足からのシュートはまたも大きく上に外れます。日本はチャンスは作るものの北朝鮮の守りは堅く、0-0で前半を終了しました。
 後半は長谷部の攻撃参加や香川が中に切れ込むシーンが増えたものの流れは変わらず、ザッケローニ監督は清武を投入して香川をトップ下に据えて攻撃を再構築します。また後半25分にはハーフナーを投入すると、北朝鮮に疲れが出てきたこともあって何度も相手ゴールに迫ります。後半29分には長谷部のドリブルからハーフナーが右足で狙ったもののボールはバー直撃。35分にはショートコーナーから香川のクロスに岡崎が合わせますが、GKのスーパーセーブに防がれます。また45分の内田のシュートは枠を大きく外れ、48分の今野のシュートはまたもやバーに弾かれます。更に49分には香川のバックヘッドがGKに弾かれてしまいましたが、その直後のショートコーナーから長谷部の戻しを清武がクロス。これを吉田が頭で叩き込んで、やっとのことで得点を奪って勝利しました。
 W杯本大会でベスト16に進出し、アジアカップを制した日本は「強豪」と認識されるチームになりました。一方の北朝鮮は久々にW杯に出たものの3連敗。その後は繋ぐサッカーへの転換を図っているとのことでしたが、今回はアウェイゲームだと言うことを考えて「引き分け狙い」の戦いを選択し、その意図はほぼ九分通り成功していた、と言えます。ただ、そんな流れでも最後に勝ってしまうのが本当に強いチームと言うもの。日本がジャブを打ち続けるように何度も攻撃を繰り返し、終盤には長谷部や香川、清武らが後ろから飛び出して相手守備陣にプレッシャーをかけ続けたことで、北朝鮮の鉄壁の守備にもほんのわずかの隙ができた、と言うことだと思います。絶対に勝たなければならない、と言う気持ちでチームが一つになって、ロスタイムに猛攻を繰り返し、そしてショートコーナーで変化をつけてついに奪った決勝点は、日本代表の力の証明、と言って良いのではないでしょうか?
 ところで本田圭祐を欠く日本代表は柏木をトップ下に起用しましたが、プレースタイルの違いは明らかで、その点でフィットしていなかったように思います。少なくとも柏木の特徴が他の選手と噛み合っていると言う感じではなく、むしろ長谷部や香川、岡崎らとのポジションチェンジがうまく行っていなかった、と言う印象を受けました。また李も混雑の激しいゴール前で良く頑張っていたとは思うのですが、味方をうまく使って自分がシュートを打てる場所でボールをもらう、あるいはシュートを打つスペースを作る、と言うことができませんでした。従って2人とも後半途中で交代になったのは仕方がなかったとは思うのですが、ただそれも相手との関係や味方とのコンビネーションによるわけで、次のチャンスもきっとあるだろう、と思います。次は中3日でアウェイのウズベキスタン戦となりますが、厳しい条件を乗り越えて結果を出して来て欲しい、と思います。
<11.9.2> 昨日、女子代表がロンドン五輪予選の初戦を戦い、タイに3-0で勝って幸先良いスタートを切りました。今回の予選は11日間で5試合を戦うと言う過密日程のため、初戦は主力の多くを温存。若手中心のメンバーだったと言うことで、前半は守りを固めるタイに苦戦しました。しかし後半の頭から宮間を投入すると、後半16分に川澄のゴールでようやく先制。続いて後半30分にはCKから田中が蹴り込み、後半終了間際には大野の突破からオウンゴールを導いて3-0で勝ちました。ワールドカップで世界一となった女子代表ですが、アジアでの戦いはまた別の難しさがあるのは誰でも知るところ。特にかつてはトップクラスの力を持っていた中国や、W杯でベスト8入りしたオーストラリアなどライバルも多く、過密日程と合わせて何が起きるか分からない、と言う怖さがあります。そんな中で他よりも力が落ちるタイが相手と言うことで、主力を温存すると言う選択は当然とも言えますが、しかし逆にここで落としたら非常に苦しくなる局面でもあったわけです。従って宮間を起用せざるを得なかった、とは言えここで勝利を収めたことは、勝ち抜きに向けて大きく前進することができた、と言えるのでは無いでしょうか?
<11.9.1> 先月半ばに発売された「Assist」2011夏号を紹介します。
 最初の記事は、森崎兄弟のインタビュー。苦しい病と二人で戦い、乗り切ってきた広島の至宝が、広島について、またお互いについて、お好み焼きを食べながら語り合っています。これに続くのは、サンフレッチェの選手たちのプライベートライフの様子。選手の間で大流行中だと言う釣りの様子や、大崎選手の部屋の中の紹介、清水選手のバッグの中身拝見、中島選手にアドバイスをもらう「ゴールドマンにきいてみよう!」と言う記事が掲載されています。
 「ミキッチ×サムライ」と言う記事では、映画「ラストサムライ」に憧れていたと言うミキッチ選手が、甲冑を纏って撮影しています。(この様子はスカパー!の「サンフレッチェTV」でも取り上げられています。)ちょうど真ん中のページでは、「GO!GO! V-POINT」で人気グッズを紹介。「ZOOM UP」では佐藤寿人選手がDIMIO 13-SKYACTIVを紹介しています。中野和也さんの「アウェイ見聞録」は、川崎戦に絡んだ関東編。「あの頃、僕は」では西川選手が大分時代を振り返っています。「サンフレ選手訪問記」では、森脇選手と石川選手が緑井の「ダイニングミズキ」を紹介しています。
 サンフレッチェの木本トレーナーが、「体幹トレーニング」を紹介する記事の後ろでは、高円宮杯を戦うユースを紹介。また今年度から寮長に就任した中山さん夫妻にインタビューしています。
 サンフレッチェアシストマガジン「Assist」は定価350円。V-POINT等のほか、e-VPOINTなどでお買い求め下さい。
<11.8.31> プレスリリースによると、今週末の9/3(土)に「ファン感謝デー」を行います。時間は夕方6時から8時15分で、場所は広島広域公園第1球技場。グッズと飲食の売店は4時から開店し、選手は6時半から出演する予定となっています。プログラムは未定ですが、できるだけ多くのサポーターと選手が触れあえるようなプログラムを予定しているとのこと。入場無料ですが天然芝の上で行いますので、必ず運動靴でご来場下さい。またクルマでご来場の場合は広域公園内の駐車場が使えますが、台数が限られていますのでなるべく公共交通機関を利用して欲しい、とのことです。
<11.8.30> 9/10のC大阪戦のアウェイ応援ツアーですが、〆切が明後日に迫っています。今回の応援ツアーは「バスツアー」と「新幹線ツアー」の2種類。まず「バスツアー」ですが、9/10(土)の10時半に広島西飛行場、11時に広島駅新幹線口に集合し、午後6時から試合を観戦して深夜12時に福山SA、12時半に小谷SA、1時10分に広島駅新幹線口、1時半に広島西飛行場に戻ってきます。料金はバス代とチケット代を含めて大人(高校生以上)11,800円、小中学生10,100円で、サンフレッチェクラブ会員とちゅーピークラブ会員は1,000円引き、またチケットをお持ちの方は大人2,000円、小中学生800円引きとなります。一方の「新幹線ツアー」は広島駅新幹線口改札前に12時45分に集合し、試合観戦後に広島駅に午後10時50分、福山駅に11時に戻ってきます。料金は新幹線料金とチケット代込み(地下鉄代は別)で大人19,800円、中学生18,600円、小学生11,100円。福山駅発着の方は大人・中学生は2,000円引き、小学生1,000円引き、サンフレッチェクラブ会員とちゅーピークラブ会員は1,000円引き、チケットをお持ちの方は大人2,000円、小中学生800円引きとなります。お問い合わせとお申し込みはひろでん中国新聞旅行のホームページからどうぞ。
 また、サポーターグループのURSUSも応援バスツアーの参加者を募集しています。こちらは8時ごろ広島市内を出発して深夜2時過ぎに戻ってくるスケジュールで、参加費用はチケット代別で一般5,500円、22歳以下が4,000円。お申し込み、お支払いの期限は9/5(月)となっています。お問い合わせ先など詳細はursus2002.netをご覧下さい。
<11.8.29> 昨日、天皇杯広島県予選を兼ねた「全広島サッカー選手権決勝大会」の決勝が行われ、広島経済大が1-0で広島修道大を下して天皇杯本選進出を決めました。今回の大会のトーナメント表は次の通り。
佐川急便中国 ─┐
        ┏━┓
広島修道大  ━┛ ┃
          ┗━┓
広島工業大  ━┓ │ ┃
        ┗━┘ ┃
広島学院高  ─┘   ┃
            ┗━┐
修大クラブ  ━┓   │ │
        ┗━┐ │ │
高陽高    ─┘ │ │ │
          ┏━┘ │
SRC広島  ─┐ ┃   │
        ┏━┛   │
福山大    ━┛     │
              ┏━広島経済大
MTO福山  ─┐     ┃
        ┏━┓   ┃
広島経済大  ━┛ ┃   ┃
          ┗━┓ ┃
広島大    ━┓ │ ┃ ┃
        ┗━┘ ┃ ┃
広島ユース  ─┘   ┃ ┃
            ┗━┛
福山平成大  ─┐   │
        ┏━┐ │
広島フジタSC━┛ │ │
          ┏━┘
沼田高    ─┐ ┃
        ┏━┛
富士ゼロックス━┛

<11.8.29> 昨日吉田サッカー公園で広島大学と練習試合を行い、8-0で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:中林(→原HT)、DF:横竹、脇本(→平田HT)、西岡、MF:石川(→柳川80分)、鮫島、丸谷、柳川(→亀島HT)、森保(→川辺HT)、大崎、FW:清水。得点は前半10分に大崎、20分に柳川。後半は4分に大崎、12分に鮫島、16分と31分に清水、34分と41分に大崎でした。
<11.8.28> 昨日ホームで行われた夏休み最後となるJリーグ第24節新潟戦は、後半36分のムジリのゴールで4試合ぶりに勝ち、暫定で5位に浮上しました。
 中2日のゲームではありますが、李が先発に復帰した以外は前節と同じメンバーで戦いました。
       西川

   森脇  森崎和  水本

     森崎浩 中島
     (→青山67分)
ミキッチ          山岸
(→石川75分)
    李     高萩

       佐藤(→ムジリ79分)

SUB:中林、盛田、横竹、服部
 対する新潟は、GK:東口、DF:村上、鈴木、菊地、石川、MF:三門、本間(→本間77分)、田中(→川又83分)、チョウ、FW:ブルーノ・ロペス(→アンデルソン55分)、ミシェウ、と言うメンバーでした。広島ボールでキックオフした試合はいきなり佐藤寿人の突破で幕を開けると、7分にはミキッチのクロスがそのままゴールに向かったものの東口が手に当てボールはバーに弾かれます。12分には中島のスルーパスで抜け出した李が強烈なシュートを放ちましたがこれもバー。15分には軽快なパス交換からの高萩のヒールを森崎浩が右足で狙いましたがわずかに外れ、18分には森崎浩のスルーパスを受けた寿人のヒールパスを李が叩いたものの東口のスーパーセーブに防がれます。22分には森脇のサイドチェンジを山岸が落とし、寿人のダイレクトシュートはDFの足に当たります。その後もカウンターから、あるいはパスカットからチャンスを作りますが、やや運動量が落ちて決定機は作れず。逆に新潟は遠目から狙って来ますがボールは枠を捉えません。41分には山岸が強烈なシュートを打ち、こぼれに高萩が詰めましたがバウンドが合わず何とか当てたもののボールは枠を外れて行きます。広島は4点ぐらい取れるチャンスがあったものの相変わらずゴールは遠く、スコアレスで前半を折り返しました。
 後半も最初の決定機を作ったのは広島で、0分にルーズボールを中島がループで狙いましたが東口にぎりぎりで弾かれます。流れを変えたい新潟は早めにブルーノ・ロペスを諦めアンデルソンを投入し、14分には左からのクロスに飛び込みましたが頭に当てたボールは枠を外れます。18分には森崎和の厳しい守備からボールを奪い、李がミドルを放ったもののまたもバーに弾かれ、20分には右からミキッチが低いミドルを打ちましたが寿人の足に当たりキープもできずに終わります。28分には波状攻撃を仕掛けるものの打ち切れず、30分の高萩のミドルは上に外れてなかなか得点を奪うことができません。しかし35分、ペナルティエリアの外でボールを持ったムジリがフェイントに次ぐフェイントで相手DFの体勢を崩すと選手の間を通すシュート。これが見事にゴールネットに突き刺さって、待望の先制点を奪うことができました。
 その後新潟は川又を投入して同点を狙ってきますが、広島守備陣は鋭い出足で攻撃を寸断すると、追加点を狙って相手のDFラインを脅かします。後半40分にはムジリがミドルを打ち、42分にもムジリが狙ってコーナーを取るなど終始広島が攻め続け、ロスタイムの4分も無難に過ぎて危なげなく逃げ切りました。
 日刊スポーツの記録によると、シュート数は広島が15に対して新潟は8で、ボール支配率は広島が59%。広島の決定的チャンスは少なめに見積もっても7〜8回あったのに対して新潟がゴールを脅かしたシーンはほとんど無く、客観的に見れば「完勝」と言って良い試合だったと思います。しかも広島のチャンスの多くは、スピーディーなパス交換に3人も4人も絡んで相手の守備組織を崩しきった、というもの。全体的に見てつまらないミスもほとんど無く、サンフレッチェらしい楽しいサッカーができていたと思います。
 しかし、それでも先制点を奪うまでは本当に苦しい試合でした。どんなに良い形を作ってもシュートはバーに嫌われ、また東口のセーブに阻まれどうやったら点が取れるのだろう、と言う感じ。名古屋戦も鹿島戦も浦和戦も同様でしたが、いわゆる「決定力不足」はそれ以上に深刻でした。森崎和を中心とした守備は非常に集中力が高かったため失点するイメージは無かったのですが、試合中は「このまま無得点で終わるのではないか」と言う不安が何度も頭をよぎりました。そんな中、得点を奪ったのは、ムジリの個人的な力によるものでした。もともと技術の高いムジリですが、試合後のインタビューによると「ベンチから、ずっと試合の流れを見ていた...限られた時間の中でいい仕事ができるように準備していた」とのこと。彼が出場して何をすべきかをしっかり考えていたからこそ、DFの動き方を良く観察していたからこそ、あのようなシュートが打てたのだろうと思います。昨日は「東北人魂」で被災者を招待する日と言うことで選手やスタッフ、サポーターや報道陣も含めて多くの人がチャリティTシャツを着ていましたが、その図柄のようにベンチのメンバーも含めたチーム全員が一丸になっていたのだろう、と思います。そしてそれができていたからこそ、苦しい中でも勝利することができたと言えるのでは無いでしょうか?

日刊スポーツスコア速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<11.8.28> 「東北人魂 広島プロジェクト」のSANFRECCE Diary特製チャリティTシャツですが、お陰様で購入を希望される方の数が予定の枚数に達しました。サイズが合わずにキャンセルされる可能性もありますが、はっきりするまでは受付を中止します。多くの方にご協力を頂き、感謝いたします。どうもありがとうございました。
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