1/8〜1/14のSANFRECCE Diary


<12.1.14> サンフレッチェは昨日、李忠成選手がイングランド・チャンピオンシップのサウサンプトンFCへ完全移籍する、と発表しました。オフィシャルホームページによると李は「自分が大きく成長できたのもサンフレッチェのおかげだと思っています」とコメント。「サンフレッチェから世界の舞台に出て活躍する場を広げるためにも、“世界へ挑戦する”という目標に向かって、これからも頑張ります」と言う言葉を残して、広島から離れることになりました。中国新聞によると来週中に渡英して正式に契約を結ぶとのことで、早ければ23日に行われるレスター・シティ戦でデビューすることになりそうです。
 ところでサンフレッチェは李と昨年から2年契約を結んでいましたが、中国新聞によると「海外クラブには無条件で移籍できる契約になっていた」とのこと。つまり、サウサンプトンは移籍金(違約金)を払うことなく獲得できたことになります。サンフレッチェとしてはチーム得点王を失うことに加えて経営上もダメージの大きい移籍となりますが、しかし昨年末にそのような契約を結ばざるを得なかった時から、このような事態は想定していたのだろうと思われます。今季は人件費圧縮のため厳しい契約更改を強いられましたが、戦力流出が李1人で済んだのはむしろ僥倖。当面は森崎兄弟や寿人らベテランがチームを支えることになりますが、能力の高い若手選手も多いのでまずは彼らをを鍛えて、チーム一丸となって厳しいシーズンを乗り切って欲しい、と思います。
<12.1.13> スポニチなどの報道によると、今季のJ1リーグの開幕戦のカードが明らかになりました。それによるとサンフレッチェはホームで開幕戦を戦いますが、相手は何と浦和。監督や槙野の移籍に絡む因縁の対決と言うことで、いきなり「絶対に負けられない試合」を戦うことになりました。また第2節は清水とのアウェイゲームになるとのこと。浦和も清水も相性の良い相手ではありませんが、森保新監督にはぜひ良いスタートを切って欲しいと思います。
<12.1.13> サンフレッチェは昨日、今季のチームのスローガンとクラブ創立20周年の記念ロゴを発表しました。スローガンは過去3年のものを踏襲して「WE FIGHT TOGETHER 2012 団結」。前監督が残したものを受け継ぎつつ、新指揮官の下でクラブ一丸となって戦って行く決意を示したものと思われます。また「クラブ創立20周年」は1992年4月24日の法人化から20年目の節目となることを記念したもの。今季はこのロゴ入りのグッズを販売して行くほか、イベントなどで活用して行くとのことです。
<12.1.12> 浦和は昨日、1.FCケルンから槙野を1年間の期限付きで獲得した、と発表しました。槙野は一昨年末に1.FCケルンと2年半の契約を結び、1月末にブンデスリーガにデビューしたもののその後は出場機会に恵まれず、2010/11シーズンの出場はわずか5試合。「勝負の1年」と位置づけた2011/12シーズンもこれまでわずか3試合の出場で戦力外通告を受けていました。そして年末にレンタル先を探していたものの、ドイツ国内からのオファーは2部の下位チームだけ。それに対して浦和は恩師と崇めるペトロヴィッチ監督からのラブコール付きということだったため、帰国を決断した模様です。2014年W杯のためにレベルアップしたい、ということで海外移籍を選び、「試合に出られないからって、2部に移籍とか他の国には興味がないんです。やすやすと日本にも帰るのはいや」(Number 786)と語っていた槙野ですが、それから半年も経たないうちにJリーグに戻って来たというのは「勝負に負けた」ということ。「失敗しても経験になる。若いうちにしかチャレンジはできない」とも言っていたので本人は良い経験をした、ぐらいにしか思っていないのかも知れませんが、これまでの言動から考えればかなり恥ずかしい帰還である、と言わざるをえません。サポーターとしては、クラブがジュニアユースから手塩にかけて育ててきた選手が「チャレンジ」と称して移籍金も残さずに出て行き、たった1年でライバルクラブ(しかも前年は残留ぎりぎりだった下位チーム)に移籍すると言うことで納得できるはずは無いのですが、本人はそんなことは百も承知で決断した、と言うことなのでしょう。今後広島に来たら石をぶつけられるかも、ぐらいの覚悟はしているはず。帰るべき場所を失って、これからどんなサッカー人生を送るのか見ものです。
<12.1.12> イングランド・チャンピオンシップリーグのサウサンプトンFCは昨日、李忠成選手にイギリスの労働ビザ(work permit)が下りた、と発表しました。労働ビザ発給の条件は「過去2年で国際Aマッチ75%以上に出場していること」で李は満たしていませんが、昨年のアジアカップ以降代表で主力として活躍してきた実績が認められ、特例でビザが下りたとのこと。これでついに、李のサウサンプトン移籍が本決まりになりそうです。
<12.1.11> 東京ヴェルディは一昨日、高橋真一郎氏のコーチ就任を発表しました。高橋氏はマツダSCからサンフレッチェの草創期にプレーして1993年限りで引退。その後、サンフレッチェのコーチ、ユースダイレクター、G大阪のユース監督、横浜FMユース監督、トップチームコーチ、柏のコーチと監督を歴任しました。そして2010年にサンフレッチェに復帰してユースダイレクターを務めていました。
<12.1.10> サンフレッチェは昨日、岡本知剛選手のサガン鳥栖への期限付き移籍期間の延長を発表しました。昨シーズンから鳥栖に期限付き移籍した岡本は、開幕からボランチのポジションを確保。一時メンバーを外れる時期があったものの、7/10の第20節に戻るとその後は出場停止以外の全試合に先発してJ1昇格に貢献しました。ユース時代から期待され、年代別代表にもずっと選ばれ続けながらなかなかプロでは結果が出せなかった岡本でしたが、昨年のレンタル移籍が良いきっかけになった、ということだと思います。広島のボランチは中島、森崎兄弟や青山ら中堅〜ベテランが頑張っているものの、彼らを脅かすような若手を育てるのも重要な課題です。従ってサンフレッチェとしては岡本の復帰に向けてのオファーは出していたのだろうと思いますが、岡本としては自分の成長のためには鳥栖に残るべきだ、と判断したのでしょう。鳥栖は初めてのJ1での戦いと言うことで困難な1年が予想されますが、その中で更に大きく成長して欲しいと思います。
<12.1.8> 年末に出た「Assist Winter号」を紹介します。巻頭記事はペトロヴィッチ前監督の別れの言葉で、タイトルは「さよならは言わない」。「私はいつか広島に戻ってくる」と言う言葉で終えていますが、今季浦和の監督として戻ってくることを思うとやや複雑な思いにとらわれます。これに続くのは佐藤寿人選手と森脇良太選手の対談で、2011年を振り返りながら今季に向けての決意を述べています。またもう一つの対談記事は李忠成選手と西川周作選手で、昨シーズンを振り返りながらベストマッチとベストゴールを選んでいます。また、選手とサポーターが選ぶベストマッチ&ベストゴールも掲載されています。
 森保新監督の就任記者会見の言葉と「おすすめオフィシャルグッズ」を挟んで、「PLAYER'S PRIVATE LIFE」は鮫島選手。前回に続く「ゴールドマンにきいてみよう!」では、中島選手がサポーターの悩みに答えています。森崎浩司選手によるマツダ・アクセラに試乗した記事に続いて、中野和也さんによる「アウェイ見聞録」は仙台編。今回はいつものような食べ物中心ではなく「復興していく街で、考えたこと」と言うタイトルになっています。
 「あの頃、僕は」で取り上げられているのは青山敏弘選手で、テニスや水泳でも才能を発揮しながらサッカーを選んだ小学生の頃のことからハジャスFCに加入した中学時代、作陽高校での経験、そしてプロ入りしてからペトロヴィッチ監督就任まで、青山選手がプロとして成功するまでの「前史」が綴られています。また「横川をぶらり〜サンフレ選手訪問記〜」では西岡選手、大崎選手が「焼肉処 集」を紹介。「ユース情報」では各年代の森山監督、沢田監督、塩崎監督が昨年を振り返っています。
 サンフレッチェアシストマガジン「Assist」は定価350円。e-VPOINT等で発売中です。
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