10/28-11/3のSANFRECCE Diary


<12.11.3> 愛媛FCは昨日、大木勉選手の現役引退を発表しました。大木は1995年に青山学院大を中退して広島入り。デビュー戦で途中出場して先制ゴールを挙げるなど、テクニックに優れたストライカーとして活躍しました。しかし怪我が多かったことも災いして出場機会が激減し、2000年には大分にレンタル移籍。しかしそこでも構想外となり、一時は職安に通ったと言うエピソードもありました。しかし翌年今西さんの温情で半年契約で広島に復帰すると、契約終了間際のFC東京戦で「涙のVゴール」を決めて契約延長を獲得。その後はレギュラーとしてヴァレリー攻撃サッカーの一翼を担いました。当時広島のエースだった久保が大木を「最も尊敬する選手」として挙げていたことは有名な話ですが、とにかく技術とサッカーインテリジェンスの高さは一級品で、怪我さえなければ大選手になっていたのではないか、と思われます。広島ではペトロヴィッチ監督に評価されずに2006年限りでチームを去ることになりましたが、その後生まれ故郷の愛媛に6年間在籍し、FWだけでなく中盤でもプレーしながら若手の多いチームを支えてきました。愛媛FCは明日のホーム最終戦で引退セレモニーを行うとのことですが、服部選手と同じ日なので広島のサポーターとしてはどちらに行くか迷うところかも。例えば広島、岡山、愛媛の3クラブで、日を変えて服部、大木両選手の引退試合を行うわけにはいかないものでしょうか?
<12.11.2> 毎年恒例となっている「オフィシャルイヤーDVD」の2012シーズン版は現在先行予約受付中ですが、緊急追加情報!と題した動画がYouTubeのSANFRECCE CHANNELに出ました。今回は名波浩氏と佐藤寿人、高萩洋次郎両選手のスペシャルトークで、名波さんと両選手がいろいろなプレーを取り上げて解説しているとのこと。オフィシャルならではの映像で、先行予約のみでしか手に入らないスペシャルDVDに収録されています。価格は3,990円で、先行予約受付期間は来年の1/13までとなっています。ご予約はe-VPOINTからどうぞ。
<12.11.1> 11/17の浦和戦に向けての応援バスツアーの募集が先週から行われています。日程は11/16(金)の午後10時に広島西飛行場、10時半に広島駅新幹線口に集合し、翌日の11時に埼玉スタジアム2002に到着。浦和戦を観戦した後バスに乗って、日曜日の6時に福山SA、7時過ぎに広島駅に到着すると言うスケジュールとなっています。料金は自由席のチケット付きで大人22,800円、小中学生20,800円。サンフレッチェクラブ会員、ちゅーピーくらぶ会員は1,000円引きになりますので、会員番号をお知らせ下さい。募集人数は先着40名様で11/6(火)が〆切ですので、ご希望の方はお早めにどうぞ。お問い合わせは「ひろでん中国新聞旅行セールスセンター」(082-512-1010)です。
<12.10.31> 週末にJユースカップの予選リーグが行われ、サンフレッチェユースは徳島ユースを11-0で下してHグループ首位に立ちました。得点は前半12分に野口、後半2分に伊藤、7分に末廣、14分に大谷真、15分に末廣、22分と28分に大谷真、41分、43分、44分に末廣、そして後半ロスタイムに藤村でした。
<12.10.30> ファジアーノ岡山は昨日、服部公太選手の今シーズン限りでの引退を発表しました。昨年限りで広島を退団して今季から岡山でプレーしていた服部ですが、言うまでもなく広島を代表する「鉄人」。2002年11月から2007年10月まで続いた連続フルタイム出場は、J1とJ2にまたがるため非公認ではあるものの前人未到の171試合。また連続出場記録も2008年11月まで218試合まで到達しています。この連続出場の記録以外にも2001年には両足を骨折した状態でプレーしたり、2005年には右肘を脱臼しながらもプレテクターを付けてフル出場したり、と数々の「伝説」を持っていますが、ただそのようなことができたのは、プレーの質が高かったこととフェアプレーを貫いたから。左サイドを何度も上下動できる運動量の豊富さと突破力、そして左足からの正確なクロスで、長い間にわたって広島の左サイドを支えてきました。昨年末には広島からのコーチへのオファーがあったものの現役にこだわり岡山に移籍し、開幕からレギュラーを確保して活躍していました。しかしながら5月に怪我のため離脱すると、7月に復帰したもののベンチを暖めることが多くなり、久々に先発した天皇杯3回戦の名古屋戦では一発退場も食らっています。引退を決意した事情は分からないのですが、おそらく体力的・精神的に満足できるようなプレーができなくなった、ということなのかも。34歳での引退は「鉄人」にしては早過ぎるような感じですが、逆にここまでプロとして限界まで戦ってきた、と言うことなのではないでしょうか。
 岡山では11/4に予定されているホーム最終戦で引退セレモニーを行うそうですが、この週末はサンフレッチェも試合が無いので行ってみてはいかがでしょうか?
<12.10.29> 昨日中国地域リーグのレノファ山口とトレーニングマッチを行い、3-0で勝ちました。得点は前半5分に石原、後半13分に西岡、38分に大崎でした。
<12.10.29> 昨日サンフレッチェの選手、スタッフ合計40名がイベント(「プローバフットサル大会」と「沼田商工会フェスタ」)及び街頭署名活動に参加して、「サッカースタジアム早期建設実現に向けての街頭署名活動」を行い3,981件の署名を集めたそうです。この結果、昨日の午後6時の総署名数は134,109で、目標の20万件まで70%ほどのところまで来ています。インターネットでの署名もこちらで進めていますので、署名がまだの方、あるいはお近くで勧める人がいる方はぜひご協力下さい。
<12.10.28> 昨日万博で行われたJ1リーグ第30節でサンフレッチェはG大阪と引き分けましたが仙台も引き分けだったため、辛うじて首位を守りました。
 先発は前節と同じだったものの山岸が久々にベンチ入りして、以下の布陣で戦いました。
       西川

   森脇  千葉  水本

     青山  森崎和
     (→石原73分)
ミキッチ          清水(→山岸83分)
(→石川67分)
   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:増田、横竹、塩谷、大崎
 対するG大阪は、GK:藤ヶ谷、DF:加地(→丹羽60分)、岩下、今野、藤春、MF:遠藤、武井、二川(→明神81分)、阿部(→大森71分)、家長、FW:レアンドロ、と言うメンバーでした。立ち上がりからエンジン全開のガンバは、1分に左サイドから侵入した家長がファーストシュート。6分には中盤で奪われハーフカウンターから遠藤のシュートをDFがぎりぎりでクリアし、8分には遠藤のCKに詰めた今野のシュートがわずかに外れて事無きを得ます。広島はミキッチのドリブルからチャンスメイク。9分にはカウンターからミキッチが抜け出しましたがパスを選択してシュートは打てず、10分には森崎浩の折り返しを走り込んできた森脇が打ちましたが右に外れます。19分には森崎浩のクサビを寿人が落として森脇が打ちましたがこれも枠外。20分にはミキッチの突破からチャンスを作り、21分には森崎浩のFKに清水が頭で合わせましたが惜しくもサイドネットに行きます。24分にはガンバのカウンターから加地のシュートが襲いましたがDFに当たって枠外に外れ、続いてCKから攻め込まれましたが高い集中ではね返します。また37分には二川が抜け出してフリーで打ちましたが上に外れて助かります。更に前半ロスタイムには左からのクロスを阿部に狙われましたが枠外に外れるなど前半は両チームとも決定機を生かせずスコアレスで折り返しました。
 後半最初にチャンスを作ったのは広島で、2分にはミキッチの股抜きのクロスに寿人が飛び込みます。また5分には寿人がミドルを打ちましたが枠外。8分にはミキッチのクロスに清水が飛び込みましたがわずかに合いません。逆に9分には家長がミドルを打たれましたが西川ががっちり抑えます。そして10分、ペナルティエリア内でボールを受けた遠藤がするすると抜け出してフリーで打つとこのボールがネットを揺らし、先制点を許してしまいました。
 これで落ち着いたガンバに対して、広島は13分に森崎浩のパスで抜け出した清水のマイナスのパスを高萩が叩きましたが目の前のDFがブロックされます。また16分には青山がミドルを打ちましたが大きく上に外れ、26分には高萩のFKのこぼれを森崎浩が狙いましたがこれも枠を捉えることができません。ガンバが加地が怪我で交代したこともあって守備の意識が強くなったのに対して、広島は森崎浩をボランチに下げ石原を投入して攻勢を強めます。そして後半30分、森崎浩のスルーパスで抜け出した石原のシュートはクリアされたものの、こぼれに詰めていた森崎和がしっかりと決めて広島が同点に追いつきました。
 この後は両チームともパスを繋ぎながら相手ゴールに迫ります。後半34分には清水がペナルティエリア内からシュートしましたがDFがクリア。35分には千葉が右サイドから狙いましたがわずかに外れます。森保監督は久々に戻ってきた山岸を投入して最後の攻勢をかけ、42分には森崎浩のロビングパスで抜け出した山岸がシュートを狙いましたが枠外。そしてロスタイムには、高萩のパスを山岸が頭で狙いましたがきっちりと当たらずGKがキャッチします。結局このプレーがラストプレーとなって、両者が勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 こちらは優勝争い、ガンバは残留争いのまっただ中と言うことで、どちらも勝ち点3が欲しい試合。従っていつも以上に緊迫感の高い試合だったと思いますが、にも関わらず両者ともガチガチに守る相手の良さを消す戦い方ではありませんでした。ガンバは下位にいるとは言えやはり高い技術を持つ選手が多く、特に遠藤や家長、今野らのプレーは凄みを感じさせました。また藤春を代表とする若手の実力も高く、早い時間帯で失点していればイケイケになって危ういことになってしまっていたかも知れません。サンフレッチェの前半の守備の集中力が高かったこと、特に最も怖いレアンドロを封じ込めることに成功したことが、失点を1点に抑えることができた最大の要因だったと思います。
 一方攻撃面では何度か良い形は作れていたものの、前から来るプレスと前線の3人に対するマークを外すことがあまりできていませんでした。またミキッチは相変わらずのスピードで右サイドを陥れていたものの、中盤との連動性に乏しくクロスを入れても中に合わない、と言うシーンが多かったように思います。シーズンも終盤になってくるとどのチームも相手のストロングポイントは分かっているわけで、そこを抑えてくるのは明白。となるとそれを打ち破るためには、相手のミスを突くか、あるいは相手の対策に対して更に上を行くアイディアを出すしかありません。そう言う意味で、ボランチに下げた森崎浩のワンタッチスルーパスで石原が抜け出してシュートを放ち、そこに森崎和が詰めていて取った得点の形は大きなヒントになるでしょう。また久々登場の山岸が短いプレー時間だったにも関わらず2度の決定機を迎えたことも、今後に向けての収穫と言えます。ここ3試合勝利なしと苦しい戦いが続いているサンフレッチェですが、このような流れでも勝ち点を少しずつ拾っていることは必ず後にプラスに働きます。残り4試合、これまで通りにしっかりと準備して、優勝まで駆け抜けて欲しいと思います。

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