11/25〜12/1のSANFRECCE Diary


<12.12.1> 「ホットニュース」によると優勝を決めた後と言うことで「通常の準備期間とは違う1週間になった」(森保監督)とのことですが、「昨日あたりからは落ち着いていい練習ができた」そうです。神戸は残留のために必死で勝ちに来ることは間違いないだけに、まずは気持ちで負けないように戦うことが重要なのではないでしょうか。
 今日の試合会場はホームズスタジアム神戸で、午後3時半キックオフ。チケットは前売りで完売しているそうで、当日券販売はありません。テレビはNHK-BS1とスカパー!ch200とch599、及びスカパー!e2のCS100で生放送が予定されています。今日はブログでの速報はありませんので、スタジアムに行けない&TVを見れない方は携帯サイトの速報をどうぞ。
<12.11.30> 広島にとっては記念すべきシーズンとなった今季のJ1リーグも明日が最終節。サンフレッチェはアウェイでヴィッセル神戸と対戦します。
 神戸は第8節時点で13位まで後退したと言うことで和田監督を解任。西野監督を招聘して第13節から指揮を執ったものの、9試合続けて勝利なしで残留争いに巻き込まれる、と言う状況となって再び監督解任の大鉈を振るい、残留のみを目指して最後の3試合を戦うことになっています。後半戦以降の戦績は次の通り。
18A △2-2 大宮  【神】田中、田代、【宮】清水、渡部
19H △1-1 G大阪 【神】大久保、【G】二川
20A ●1-5 名古屋 【神】小川、【名】闘莉王4、小川
21H ○1-0 浦和  【神】大久保
22A ○4-2 札幌  【神】田代、野沢2、都倉、【札】ハモン、上原
23H △0-0 鳥栖
24A ●0-1 鹿島  【鹿】大迫
25H ●1-2 磐田  【神】小川、【磐】山崎、山田
26A ●1-2 仙台  【神】田代、【仙】赤嶺、鎌田
27H ●2-3 C大阪 【神】小川、相馬、【C】シンプリシオ2、枝村
28A △0-0 新潟
29A △1-1 清水  【神】相馬、【清】村松
30H △3-3 川崎F 【神】都倉2、田代、【川】レナト、小林、楠神
31H ●1-2 横浜FM 【神】都倉、【横】富澤、マルキーニョス
32A ○1-0 FC東京 【神】奥井
33A ●0-1 柏   【柏】ジョルジ・ワグネル
 前々節はショック療法が効いたのか、豪雨の中での肉弾戦を制して3ヶ月ぶりの勝利を挙げました。しかし前節は前半37分に田中が退場して数的不利になると全くチャンスを作れなくなり、ジョルジ・ワグネルの左足を防ぐことができずに敗れています。勝てば残留、と言う試合を落として残るは1試合。他チームの動向によっては引き分け以下でJ2降格となってしまうだけに、明日は必勝の決意で臨むものと思われます。
 対するサンフレッチェですが、前節出場停止だった千葉とミキッチが戻ってきます。木曜日にクラブワールドカップを控えているため一部の選手を温存する可能性もありますが、ほぼレギュラーで戦うと考えて良いと思います。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
       西川

   森脇  千葉  水本

     青山  森崎和

ミキッチ          清水

   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:増田、塩谷、ファン、中島、石川、山岸、石原
 浦和戦での敗戦から一転して積極的なサッカーでC大阪に完勝したサンフレッチェ。明日はプレッシャーからも解き放たれて、楽しいサッカーを見せてくれるのではないでしょうか。オークランド・シティ戦に良いイメージで臨むためにも、しっかりしたサッカーで勝ってシーズンを終えて欲しいと思います。
<12.11.29> 土曜の夜から日曜日にかけての優勝特番、火曜日発売のサッカー専門誌、そして今日発売の優勝記念増刊号と、初優勝の興奮が冷めやらない、と言う感じのサンフレッチェですが、チームは土曜日の最終節、そして来週開幕のクラブワールドカップに向けて火曜日からトレーニングを開始しています。特に最終節の対戦相手は、「J1残留のためには絶対に負けられない」と言う気持ちで試合に臨むであろうヴィッセル神戸。報道によると今週の練習ではサンフレッチェを想定して、サブ組にはシステムを合わせただけでなく紫色のビブスまで着せて対策を練っていたそうです。この最終節はサンフレッチェにとっては「消化試合」ではありますが、しかしJ1王者としては無様な戦いはできないのは当然のこと。佐藤寿人選手の得点王獲得のためにも、あるいは残留を争う他のチームのためにも、全力を尽くして戦うことが求められるのではないでしょうか。
 一方、来週木曜日に開幕するクラブワールドカップの初戦の相手はオセアニア代表のオークランド・シティ。2004年に創設されて以来、国内リーグとOFCチャンピオンズリーグを4回ずつ制しているニュージーランドを代表するクラブで、かつてFC岐阜に在籍していた岩田卓也選手がプレーしています。彼のブログによるとチームは今朝来日するそうで、神戸にも偵察に来るつもりかも。サンフレッチェとしてはクラブワールドカップで勝つためにも、最終節を良いイメージで終わりたいところです。今週は次女が産まれた水本選手が練習を休んだ以外は全員がフルメニューをこなしているそうで、チーム状況は万全というところ。チームは今年2回目のクライマックスに向けて、徐々にピッチを上げて行くことになりそうです。
<12.11.28> 中国新聞によると、広島市の松井市長は昨日の記者会見でサッカー専用スタジアム建設に関して、サンフレッチェの優勝が「前向きに検討するきっかけになる」と語ったそうです。建設要望署名が20万件を越えたことから「一定の規模でスポーツを開催できる施設を、要望に沿ってそろえるのはいいことだ」と語ったとのこと。近く提出される署名を受けて、今後の対応を考えるそうです。建設に向けた財源や体制作り、候補地などについては今後の課題としながらも、市長が前向きの姿勢を示したことは大きな前進。今後より一層の運動の盛り上がりが、実現の成否を決めることになりそうです。
<12.11.27> サンフレッチェ優勝に関して、いろいろなコラムがアップされています。以下はその中から厳選したお勧めリンク。

Sportiva Web「サンフレッチェ広島、初V!選手たちが語る『優勝できたワケ』」
Sports Navi「広島を初優勝に導いた森保監督の手腕」
Number Web「広島、悲願のJ初優勝ドキュメント。ビッグアーチを揺らした躍動の90分」
FIFA公式サイト「育成理念の集大成を見せた広島」
 なお、ここにリンクは張れませんが一番のお勧めは携帯サイトの試合レビュー。中野和也氏がまとめるまでにいつもの倍の時間がかかったと言う、渾身の力作です。
<12.11.26> 昨日Jユースカップの準々決勝が行われ、サンフレッチェユースは磐田U-18に5-2で勝って2年連続でベスト4入りしました。得点は前半4分と16分に大谷真、29分に平田、32分と40分に大谷真。後半は4分と43分に失点したものの、前半の大量リードを守って勝利しました。準決勝の対戦相手は札幌U-18で、万博競技場で12/22(土)の午後2時キックオフです。
<12.11.25> ビッグアーチに今季最多の32,724人を集めて行われたJ1リーグ第33節C大阪戦は、終始主導権を握って4-1で快勝。同時刻に行われた試合で仙台が敗れたため、サンフレッチェが初めてJリーグ年間王者に輝きました。
 累積警告で出場停止となった千葉とミキッチに代わって塩谷と石川が先発し、また辻尾が久々にベンチ入りして以下のメンバーで戦いました。
       西川

   森脇  塩谷  水本

     青山  森崎和
     (→石原61分)
石川            清水(→山岸80分)
(→ファン71分)
   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:増田、辻尾、中島、大崎
 対するC大阪は、GK:キム・ジンヒョン、DF:扇原、茂庭、藤本、酒本、MF:山口、シンプリシオ、枝村、横山、FW:柿谷、杉本、と言うメンバーでした。立ち上がりはやや押し込まれるシーンもあったものの、5分に水本がファーストシュートを放つとその後はペースをつかみます。12分には森崎浩のCKに寿人が頭で合わせましたが惜しくも枠外。セレッソは速攻から得点を狙ってきますが塩谷を中心にしっかりと対応します。そして前半16分、森崎和のクサビのパスを寿人が落とし高萩が森崎浩を狙ってスルーパス。これはいったんDFに引っかかったもののこぼれを高萩が左足で狙うと見事にゴールネットに収まって、広島が先制点を奪いました。更にその3分後には寿人のマイナスのパスを受けた清水が逆サイドを狙ってクロス。ここに走り込んだ石川がダイビングヘッドで落とすと青山がボレーシュートを決めて、早い時間帯でリードが2点に広がりました。
 その後も広島が攻撃の手をゆるめず、20分には清水が単独突破から惜しいシュート。24分には素晴らしいコンビネーションからDFラインを破り、その後もチャンスを作り続けます。C大阪は怪我をした酒本に代えてユースの南野を入れましたが流れは変わらず、逆に39分には高萩のスルーパスで抜け出した清水を山口が押し倒して一発レッド。これで得たPKを寿人がしっかり決めて、リードを3点に広げます。結局前半のセレッソのチャンスらしいチャンスは、37分にCKのボールを横山に頭で狙われたシーンぐらい。サンフが素晴らしいサッカーを見せてハーフタイムを迎えました。
 後半に入るとクルピ監督は、機能していなかった柿谷に代えて山下を投入します。しかし広島は攻撃の手を緩めず、3分には森崎浩がミドルを放ったものの惜しくもバー。しかし4分に高萩のスルーパスで抜け出した石川が嬉しいJ初ゴールを決めて、決定的な4点目を奪いました。
 後半15分、扇原に右サイドを破られ枝村にヘディングシュートを決められてしまいましたが、しかしその他の時間帯はほぼ広島ペースが続きます。27分には高萩がミドルを狙い、29分には森脇が遠目から打ちましたがキムがナイスセーブ。41分にはファンがペナルティエリア内から惜しいシュートを放つなど、最後まで攻めの姿勢を崩しません。そしてロスタイム4分も何事もなく過ぎて勝利を告げるホイッスル。その直後に仙台が新潟に敗れたと言う情報が入って、ピッチ上もスタンドも揃って優勝を喜びました。
 前節は浦和に完敗。しかもここまで全試合でリベロを務めてきた千葉と、強力な武器の一つだったミキッチが出場停止と言うことで、厳しい試合になる可能性もありました。ところがこの日のサンフレッチェは、まさに良い時のサンフレッチェ。選手が流動的に動くとともにパスが流れるように繋がって、何度も相手のDFをパニックに陥れていました。また守備でも切り替えの速さで相手にペースを渡さず、DFラインの近くに持ち込まれても落ち着いて対応してはね返しました。中でもリーグ戦2度目の先発となった塩谷のプレーは、千葉と比べても遜色がないと言って良いもの。堅実な守備と鋭いパスで、チームの勝利に大きく貢献しました。また4試合ぶりの先発となった石川も、これまでの溜めていた思いの全てをぶつけるようなプレーを見せました。その中でJリーグ初ゴールも素晴らしかったのですが、それ以上に良かったのは3点目となったアシスト。逆サイドの清水が蹴ったクロスに長い距離を走って飛び込んで、しかも難しい体勢のヘディングだったにも関わらずしっかりと青山の足元に落としました。この優勝はレギュラーの活躍だけでなく若手の成長が大きかったと言うことは衆目の一致するところですが、この試合はまさにその象徴とも言える結果だったと言えるでしょう。
 第18節に初めて首位に立ってから、2度2位に落ちたものの14節にわたって首位をキープしたサンフレッチェ。優勝まで到達できた一番の要因は、連敗がなかったことに尽きるのではないかと思います。33試合を振り返ってみれば一番苦しかったのは第28節以降。優勝のプレッシャーから固くなり、横浜FM、柏、G大阪と今季初めて3試合続けて勝てず仙台に勝ち点で並ばれてしまいました。しかしそこで積極性を取り戻して、札幌にほぼ何もさせずに完勝。続く浦和には再び消極的な試合で敗れましたが、このC大阪戦ではアグレッシブなサッカーで勝利しました。苦しい状況になっても、積極的に前を向いて戦うこと。立ち戻るべき「サンフレッチェのサッカー」があったことだけでなく、森保監督が常にポジティブな声掛けをすることによりチーム全体に精神的な強さが浸透していたことが、優勝に至った原因だろうと思います。
 この結果によって、サンフレッチェはクラブワールドカップへの出場権を獲得し、12/6に横浜国際総合競技場で行われるオークランド・シティーとの開幕戦に臨むことになりました。サンフレッチェとしては初めてのクラブワールドカップですが、しかしACLを体験しているだけにそれほど大きな戸惑いはないでしょう。サンフレッチェらしいアグレッシブなサッカーで、「世界」にチャレンジして欲しいと思います。

試合経過 前半 後半
中国新聞の記事1 記事2 記事3 記事4
ゲキサカの記事1(森崎兄弟) 記事2(高萩) 記事3(寿人) 記事4(塩谷) 記事5(石川&清水)
日刊スポーツの記事
日刊スポーツスコア速報
J's GOALゲームサマリー
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