11/4〜11/10のSANFRECCE Diary


<12.11.10> プレスリリースによると、11/24(土)開催のホーム最終戦となるC大阪戦の前売り券が、ビジターシートを除いて完売したとのことです。C大阪サポーターがどれだけ来場するのか不明ですが、少なくともサンフレッチェのサポーターが入場できるシートは試合の2週間前に売り切れると言う、私が知る限り初めて(もしかするとJリーグ開幕時にはあったかも)の事態となりました。
 「J.LEAGUE YEARBOOK 2012」によると、サンフレッチェのリーグ戦のホームゲームの最多入場者数を記録したのは1994年9月3日のニコスシリーズ第7節のV川崎戦で、入場者数は42,505人。ただ当時はスポンサーに配布したチケットがかなりあって、チケットを持っていても来なかった人がいたとも言われているので、今回は最多入場者数の記録を更新する可能性は高いのではないか、と思われます。広島ビッグアーチの収容人数は公称5万人ですが、1992年に行われたAFCアジアカップの決勝戦(日本×サウジアラビア)の観客数は6万人だったと言われています。サンフレッチェがどれだけチケットを用意しているのかは分かりませんが、年間パスを持っている人やチケット引換券を持っている人など可能性のある入場者が全て入れば、最多入場者の記録を更新することになりそうです。
 因みにサンフレッチェの今季のホームゲーム16試合の総入場者数は268,525人。ここ数年で最も多かった2009年シーズンの総入場者数(267,299人)を既に越え、Jリーグ開幕初年度(1993年)の299,586人に迫る勢いとなっています。また平均入場者数が最多だったのは1994年シーズンの17,191人ですが、C大阪戦で23,722人以上の入場者があればこの数字も越えることになります。
<12.11.9> 昨日G大阪と練習試合を行い、1-3で敗れました。得点は前半37分に河西、後半4分に横谷、31分に阿部、33分に平繁。メンバーは両チームとも不明なのですが、たぶん広島は増田、横竹、塩谷、西岡、辻尾、鮫島、中島、井波、大崎、平繁らが(代表招集にまだ行ってなければファンも)出場したものと思われます。
<12.11.8> 昨日広島ビッグアーチに13,204人を集めて行われたJ1リーグ第31節は、札幌を3-0で下して2位仙台との勝ち点差を2に広げました。
 先発は前節と同じ。また第21節以来3ヶ月ぶりに中島がベンチに入って、以下の布陣で戦いました。
       西川

   森脇  千葉  水本

     青山  森崎和
     (→石原68分)
ミキッチ          清水(→山岸88分)
(→石川83分)
   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:増田、塩谷、中島、大崎
 対する札幌は、GK:高原、DF:櫛引、河合、宮沢、MF:古田、山本、ハが、岩沼、荒野(→前田58分)、岡本(→大島78分)、FW:内村(→近藤69分)、と言うメンバーでした。FWが高い位置からプレスをかけてきた札幌に対して、広島はDFラインでの落ち着いたパス回しで攻撃を構築します。札幌は6分に芳賀が右サイドからクロスを入れて内村がわずかに合わない、と言うシーンを作りましたが、しかしその他の時間帯はほぼ広島ペース。7分には森脇がミドルシュートを狙うと10分にはCKから水本がヘッド。13分には高萩がミドルを放ち、13分には森崎浩が右足で狙います。そして15分、森崎和からのパスを受けた森崎浩がスルーパスを送ると寿人が素晴らしいターン。櫛引が思わず押し倒したことにより、PKが与えられます。そこで足を痛めてしばらく立てなかった寿人に代わってボールをセットしたのは森崎浩。コースは読まれたものの強烈なキックはGKの手を弾いてネットに突き刺さり、広島が先制点を奪いました。
 これで勢いがついた広島は、その後も攻撃の手をゆるめず高萩が、ミキッチが、青山がシュートを狙います。そして30分、青山の足の長いスルーパスがペナルティエリア内に通ると寿人が河合をブロックしながらダイレクトでシュート。これが見事に決まってリードを2点に広げました。
 この後もサンフがボールを支配してサイドから、あるいは中央突破から攻撃を仕掛けます。札幌はボールを持っても崩すことができず、チャンスらしいチャンスは44分に岡本がミドルシュートしたぐらい。この流れは後半も同様で、3分のミキッチが抜け出してフリーでシュートしたシーン、4分の高萩のFKに合わせた寿人のシュートがバーを叩いたシーン、そして8分の森脇の突破からのシュートなど決定機を何度も作ります。札幌の石崎監督はたまらず前田を投入してワントップに据えますが焼け石に水。14分には清水、18分には森崎浩が惜しいシュートを放ちます。なかなか追加点が奪えない広島は石原の投入によってより攻撃的な姿勢を強め、26分には千葉がミドルを打ったものの枠外。29分には森脇が決定的なヘディングシュートを外し、32分にも石原がDFに身体を寄せられながらも突破してビッグチャンスを演出します。そして後半40分、森脇のミドルシュートをクリアされて得たCKで、森崎浩のボールを水本がニアで合わせて待望の追加点を奪います。札幌も何とか反撃しようと試みたものの43分の大島のシュートは西川がキャッチし、そのまま広島が勝利の凱歌をあげました。
 3試合連続勝利が無く、2位と同勝ち点で最下位・札幌をホームに迎えたこの試合。サンフレッチェにとって必要なことは、勝ち点3を取ることだけでした。それに対して札幌はJ2降格が決まっているとは言え、仙台、名古屋、浦和など上位チームを次々と破ってきています。ノープレッシャーで伸び伸びと戦いを挑んでくれば、厳しい戦いとなる可能性は高かったと思います。ところが結果はシュート数19対4で得点は3-0と広島の圧勝。内容的にも圧倒した4試合ぶりの勝利で、優勝に向けての再加速、と言うことになりました。
 この勝利の要因としては、やはり立ち上がりから積極的に戦ったのが大きかったと思います。ここ数試合のサンフレッチェは優勝争いのプレッシャーからか前半は慎重に戦うことが多く、得点を奪いに行くと言うよりもむしろ先に失点をするのを避ける、と言う感じでした。また相手がキープレーヤーにマンマークを付けるなど「広島対策」を立ててきたこともあって、なかなか点が取れずに3試合で2得点。シーズン途中まで見られた攻撃的なダイナミズムは、影を潜めていました。しかしこの日のサンフレッチェは違いました。札幌が前線からかけてきた圧力を巧みなパスワークでかわすと、サイドから、あるいは中央の突破からチャンスを作り相手を押し込みました。札幌としては決して引いて守るつもりではなかったと思うのですが、やむなくゴール前に固まって守らざるをえない、と言う感じでした。
 そしてその札幌の守りを崩したのは森崎浩、青山からの鋭いスルーパスと、これを呼び込み、また危険なエリアで前を向いてボールを受けた寿人の切れ味鋭い動きでした。コンビネーションに問題を抱えている、と言うのがこれまでの札幌守備陣の評価だったそうですが、それでも人数をかけて守ってこられると打ち破るのは難しいもの。そこをエースの活躍で早い時間帯に2点のリードを得ることができたことが、広島らしいサッカーを展開できた理由だったのだと思います。
 一方守備ではDFラインの集中が高かったのはもちろんですが、それ以上に光っていたのは中盤の球際での強さでした。相手がパスワークで、あるいはドリブルで侵入しようとしてもボールホルダーを2人、3人で取り囲んでバイタルエリアに入られる前に奪い取り、その上後ろからのロングボールもほとんど中盤ではね返していました。この結果、札幌のシュートは4本だけで決定機はほぼゼロ。スコア以上の、そして順位どおりの内容差だったと言えるのでは無いでしょうか。
 この第31節の結果サンフレッチェの勝ち点は58となり、2位仙台との差は2、3位浦和との差は9となりました。4位名古屋も浦和と同勝ち点まで上がってきたのでACL出場権獲得は決まらなかったものの、残り試合と得失点差を考えればほぼ確定。また優勝争いも仙台とのマッチレースとなりました。ただ、いつも監督も選手も言っているようにこれで何かを得たわけではなく、待っていれば優勝できるわけでもないわけです。次の浦和戦もその後のC大阪戦も神戸戦も集中して戦うこと。そしてこの試合で見せたようなサンフレッチェらしい積極性を失わないこと。それが、トップでゴールテープを切るための最も重要な条件なのではないでしょうか。

日刊スポーツの記事
日刊スポーツスコア速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<12.11.7> 「ホットニュース」と携帯サイトによると、これまで札幌との5試合で6得点と抜群の相性の良さを誇る森崎浩司選手が、どんどん調子を上げてきているとのこと。柏戦のような2列目からの飛び出し、あるいはG大阪戦で見せた決定的なパスで得点を演出して、札幌からしっかりと勝ち点3をゲットして欲しいものです。一方の札幌ですが、怪我で長期離脱していた高柳一誠選手が今季初めてベンチ入りしそうだとのこと。また前田俊介選手もベンチ入りの可能性が高そうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。試合前イベントとしては、「サッカースタジアム建設署名ブース」「バイオレットタウンNUMATAプロジェクト」「THANKS FOR ALL2012 サンフレッチェ広島パネル展」がそれぞれ4時から行われます。先着プレゼントはサプリメント「スベルティ 飲んでチョーキレイ」を2,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、山岸選手のプレミアムカードです。
 試合会場限定グルメは、北海道の郷土料理である「石狩鍋」を500円で限定200食提供します。選手コラボメニューは森崎浩司選手の「かにツナ丼」600円と高萩洋次郎選手の「ビビンバ丼」650円です。
 テレビ放送はスカパー!のch180(SD画質)とch580(HD画質)、及びスカパー!e2のch800で生放送が予定されています。今日はブログでの速報は行いませんので、スタジアムに行けない&TVを見れない方は、携帯サイトの速報をどうぞ。
<12.11.6> 明日はJリーグ第31節。サンフレッチェはホームでコンサドーレ札幌と戦います。
 第27節時点での戦績は3勝1分け23敗。第22節から6連敗で史上最速のJ2降格が決まった札幌でしたが、その直後の浦和戦に勝つと第29節にも鹿島と引き分けるなど、プレッシャーが取れたのか伸び伸びと戦うことができています。後半戦に入ってからの戦績は次の通り。
18A ●1-4 磐田  【札】日高、【磐】チョ2、前田、ロドリゴ・ソウト
19H ○2-1 名古屋 【札】山本、【名】闘莉王
20A ●0-4 C大阪 【C】村田、柿谷、ケンペス2
21H ○2-1 仙台  【札】日高、OG、【仙】渡辺
22H ●2-4 神戸  【札】ハモン、上原、【神】田代、野沢2、都倉
23A ●2-7 G大阪 【札】日高、上原、【G】佐藤晃、レアンドロ3、今野、OG、家長
24H ●0-2 清水  【清】高木、大前
25A ●1-3 柏   【札】榊、【柏】大谷、工藤、田中
26H ●0-5 大宮  【宮】ノヴァコヴィッチ3、カルリーニョス、長谷川
27A ●0-1 川崎F 【川】レナト
28A ○2-1 浦和  【札】古田、【浦】梅崎
29H △0-0 鹿島
30A ●0-5 FC東京 【東】チャン・ヒョンス、田邉、石川2、ヴチチェヴィッチ
 前節は前線からボールを奪いに行ってチャンスは作ったもののチャンスに決めきれず、主導権を失って前半に1失点。その後4バックに修正して盛り返したものの後半早々に追加点を奪われると、そのまま流れを失って大敗を喫しています。ただここまでの戦いを見ていると、守備が集中していれば対等以上に戦うこともできており、実際に名古屋、仙台、浦和と競合を相手に勝利を挙げています。明日は首位相手のアウェイゲームと言うことで守りを固めてカウンターを狙ってくるのは間違いないところで、そこでどうやって点を取るか、そしていかに早い時間帯で相手の心を折るか、が勝利のためのポイントになるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、出場停止などはなく怪我人の情報もありません。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
       西川

   森脇  千葉  水本

     青山  森崎和

ミキッチ          清水

   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:増田、塩谷、ファン、山岸、石川、石原、大崎
 このところ3試合で勝ち点2と勝ち点が伸びず、2位仙台に追いつかれてしまったサンフレッチェですが、それでも首位にいると言うことはポジティブに考えて良いと思います。このところ内容は悪くないだけに、後は勝利と言う結果を出すだけ。優勝争いのプレッシャーに負けずに勝ち点3をゲットして、優勝に向けて前進して欲しいと思います。
<12.11.6> 日本サッカー協会は昨日W杯予選オマーン戦に臨む日本代表メンバーを発表し、広島からは西川が選出されました。今回選ばれたのは次の23人。
【GK】川島(Sリエージュ)、西川(広島)、権田(FC東京)
【DF】駒野(磐田)、今野(FC東京)、栗原(横浜FM)、伊野波(神戸)、
    長友(インテル)、内田(シャルケ04)、吉田(サウサンプトン)、
    酒井宏(ハノーファー96)
【MF】遠藤(G大阪)、中村(川崎F)、長谷部(ヴォルフスブルグ)、
    細貝(レバークーゼン)、本田(CSKAモスクワ)、高橋(FC東京)
【FW】前田(磐田)、岡崎(シュツットガルト)、ハーフナー(フィテッセ)、
    乾(フランクフルト)、清武(ニュルンベルク)、宇佐美(ホッフェンハイム)
 ヨーロッパ遠征のメンバーから香川と宮市が外れ、岡崎と宇佐美が復帰。また前回怪我で辞退した前田も改めて選ばれています。今回の代表は明日のJリーグ第31節終了後に集合し、11/14のアウェイでのオマーン戦に臨みます。
<12.11.6> 韓国サッカー協会は昨日、オーストラリアとの親善試合に臨む韓国代表メンバーにファン・ソッコを選出しました。これまでファンは代表に選ばれながらも怪我で辞退、と言うことを繰り返していますので、今回は万全な体調で臨んで欲しいものです。
<12.11.5> サンフレッチェユースは先週末にJユースカップの予選リーグの2試合目を戦い、熊本ユースに5-4で勝ちました。得点は前半23分に横山(広島)、前半45+2分に森川(熊本)、後半2分に末廣(広島)、9分に嶋田(熊本)、17分に上村(熊本)、26分に大谷尚(広島)、39分に枝川(熊本)、後半ロスタイム1分に大谷尚(広島)、3分に大谷真(広島)。内容は不明ですが、スコアを見る限りでは後半途中までは優位に進めていたものの一時は逆転を許し、後半ロスタイムまでリードされていたもののロスタイムに入ってから2点取って逆転する、と言う激しい試合だったようです。相手が「格下」と言うことで油断があったのかも知れませんが、最後に勝利と言う結果で終わるところはサンフレッチェユースらしい試合だった、と言えるかも知れません。この試合の結果サンフレッチェユースはHグループの首位をキープしトーナメント進出に向けて前進しましたが、次の福岡戦に敗れ熊本が徳島に勝てば得失点差で勝ち抜きが決まることになります。
<12.11.4> 昨日の中日新聞に「浦和 森脇獲得へ」と言う記事が載っていました。これによると浦和が完全移籍の正式オファーを出して本格的な交渉に入っているとのこと。森脇も「浦和への移籍を前向きに検討している」とのことです。
 このような「移籍ネタ」は今週のサッカーダイジェストにも載っていて、森脇以外にも寿人、高萩、西川らサンフの主力の多くが今季限りで契約が切れるため他のチームから狙われている、と言う話が出ています。サンフレッチェとしては20代の選手については複数年契約を結ぶのが基本方針ですが、昨年はそれがあまりうまく行かなかったのは事実。従って「0円移籍」が噂されるのも仕方がないのですが、しかし昨年に関しては監督交代や減資などがあってあまり強い立場で契約交渉ができなかったからこうなった、と言う面が強いわけです。ところが今季はここまで優勝に向けて突き進んでいて、来季のACL出場権獲得も有力。観客動員も好調で、その上サッカー専用スタジアム建設に向けての機運も盛り上がっています。「育成クラブ」と言うスタンスが変わるわけではないので無闇に年俸をアップする、と言うことはないでしょうが、それでも契約交渉は昨年よりも順調に進むのは間違いない、と思われます。従って少なくともサッカーダイジェストが書くように、サンフレッチェから主力が大量に流出する、ということは無いのではないかと思います。
 いずれにせよ実際に森脇が浦和と交渉しているとしても、シーズンが終わるまでは動きはないはず。むしろここでこのような記事が出てくるのは、浦和サイドの焦りの反映のようにも思います。我々ファン・サポーターとしては、まずはこのような「飛ばし」に動揺しないことが必要なことなのではないかと思います。そして選手とクラブを信じて、優勝を目指してサポートし続けるべきなのだと思います。
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