今週のSANFRECCE Diary


<12.6.2> ユースが戦っている高円宮杯プレミアリーグは6/30の第6節まで中断していますが、その間にクラブユースサッカー選手権(U-18)の中国地区予選が行われます。これまではまず予選ラウンドで何チームか戦って首位になったチームが広島ユースと代表決定戦を戦う、と言うフォーマットだったのですが、今年は勝ち上がってきた岡山、鳥取のユースと1試合ずつ戦って代表を決めます。その日程と場所は次の通り。
6/2 (土)15:00 ×ファジアーノ岡山U-18(鳥取東郷運動公園)
6/10(日)15:00 ×ガイナーレ鳥取U-18(吉田サッカー公園)
 因みに鳥取と岡山は既に試合を終えていて、3-0で鳥取が勝っています。鳥取はプリンスリーグ中国2部、岡山は岡山県リーグに属しているので実力的には広島の方が上ですが、だからと言って勝てるとは限らないのがサッカー。クラセンはこのところ本大会でもあまり良い成績を残していないだけに、緊張感を持って戦って勝ち上がって欲しい、と思います。
<12.6.1> 最近知ったのですが、サッカーをデータで楽しむ Football LABでは「Chance Building Point (CBP)」と言うのを集計して公開しています。このCBPとは「選手やチームが試合を通じてどれだけチャンスを構築できたか」を数値化した指標で、試合中のプレーをパス、ドリブル、クロスなどの「プレー項目」とゴールまでの距離に応じた「エリア」で定義し、(1)そのプレーがどの程度シュートに結びつくか、(2)そのプレーがどの程度難しいか、と言う2つの視点に則った算出式を用いてスコア化したもの。そしてポイント化したプレーを成功させた場合に「攻撃CBP」をプラスに、失敗した場合にマイナスに評価します。逆に相手からボールをうばった場合には「守備CBP」を加点します。この数値を試合ごとに積算して行くことにより、チームの傾向や選手の評価を知ることが出来ます。
 と言うことで、まずはこちらがチーム別のCBPランキング。サンフはパスが5位、クロスが1位、シュートが3位と上位にいますが、ドリブルは8位、ボールゲインは14位となっています。またこちらのコラムによると、パスの距離を合計したランキングはFC東京に次いで2位。「成功したパスの平均距離」が10位であることと合わせて考えると、ショートパスとロングパスを組み合わせながら、ボールを良く動かしていることが分かります。またOtherの部分を見ると「チャンス構築率」と「シュート成功率」のグラフが出ていますが、サンフは両方で高い数値を記録しています。つまり今季はパスとクロスの精度の高さによって攻撃が機能していて、それがここまでの好成績に繋がっていると言えそうです。
 一方選手ごとのスコアも、パス、ドリブル、クロス、シュート、ボールゲインの5項目でランキングが付けられています。その中で特筆すべきなのはミキッチ選手で、クロスは2位の2倍以上のポイントを稼いでダントツの首位。またドリブルでもキム・ボギョン(C大阪)に次いで2位となっています。どこかのサイトではミキッチ選手が「中断までのMVP」に選ばれていましたが、その活躍ぶりが数値にも現れている、と言えそうです。一方シュートの項目では佐藤寿人選手が4位、パスでは青山選手が5位。また高萩、千葉、森脇、森崎和も20位以内に入っています。青山はボールゲインでもMFの4位に入っていて、ボールを奪えてチャンスに繋ぐ、と言う役割を高いレベルでこなしていることが分かります。同様の傾向の高橋(FC東京)が最近代表に呼ばれるようになったことを考えると、彼も代表に近い位置にいる、と言えるかも知れません。
<12.6.1> オフィシャルのFacebookによると、3日間のオフが明けて昨日から練習を再開しました。午前中はやや雲があったものの切れ間から陽が射すと夏のような暑さだったとのこと。選手たちはフィジカル中心のきつい練習ながら、時折笑みがこぼれる良い雰囲気でできていたそうです。
<12.5.31> 中国新聞によると、NPO法人廿日市スポーツクラブのメンバーが昨日と今日にかけて岩手県内の震災被災地を訪問するとのことです。メンバーは元サンフの久保竜彦さんら7名で、昨日は陸前高田市、大船渡市、大槌町、花巻町、今日は北上市を訪問し、サッカー教室を開いて住民らと交流するとのこと。またメンバーが鉄板や食材を持参して、お好み焼きを2日間で約200枚を焼いて仮設住宅の住民たちに味わってもらうそうです。久保さんは「現地の子供たちが夢を抱き、サッカーをやりたいと思うきっかけになれば。交流を楽しみたい」と語っているとのことです。
<12.5.29> 中断後の再開初戦となるJリーグ第14節C大阪戦の応援ツアーの参加者を募集しています。ツアーはバスツアーと新幹線利用の2種類。バスツアーはチケット込みで大人11,800円、小中学生10,100円で、6/16(土)の11時半に広島西飛行場、12時に広島駅新幹線口に集合し、キンチョウスタジアムで試合を観戦。終了後に帰広して、深夜4時10分に広島駅、4時半に広島西飛行場に戻ってきます。途中小谷SAと福山SAで乗り降りすることもできますので、希望の方はお申し出下さい。
 一方新幹線利用のツアーもチケット代込みで、大人19,800円、中学生18,000円、小学生11,100円。午後1時45分に広島駅新幹線口あるいは午後2時10分に福山駅に集合し、新大阪駅から地下鉄で長居へ移動します。そして帰りは午後10時26分の新幹線に乗り、11時半に福山駅、11時54分に広島駅に戻って来る予定となっています。いずれのツアーもサンフレッチェクラブ会員とちゅーピークラブ会員は1,000円割引となりますので、お申し込み時に会員番号をお知らせ下さい。募集人数はバスツアーが80人、新幹線ツアーが40人。〆切は6/7(木)となっています。お申し込み、お問い合わせは「ひろでん中国新聞旅行」セールスセンター(082-512-1010)か福山営業所(084-923-2228)、またはホームページからどうぞ。
 また、サポーターグループのURSUSもバスツアーを企画しています。こちらの費用はチケット代別で一般5,500円、22歳以下4,000円で、〆切は6/10。お申し込み方法などの詳細はURSUSホームページをご覧下さい。更にINFSもツアーを募集していますので、INFS Weblogをご覧の上お問い合わせ下さい。
<12.5.28> 6月にAFC U-22アジアカップ2013予選を、11月にAFC U-19選手権2012を控えるU-19代表は、現在南アフリカに遠征し「SAFA CAPE TOWN U20 International Tournament」を戦っています。このU-19代表のメンバーは次の通り。
【GK】櫛引(清水)、中村(柏U-18)
【DF】松原(大分)、高橋(京都U-18)、山中(柏)、鈴木(鹿島)、
    川口(新潟ユース)、岩波(神戸U-18)
【MF】田鍋(名古屋)、荒野、榊(札幌)、熊谷(横浜FM)、
    橋本(FC東京)、矢島(浦和)、野津田(広島)、
    秋野(柏U-18)、松本(JFAアカデミー福島)、久保(京都)
【FW】南(東京V)
 そして土曜日にグループリーグB組の初戦が行われ、U-19ケニア代表に3-0で勝ちました。この試合のメンバーは、GK:櫛引、DF:山中(→鈴木79分)、川口、岩波、秋野、MF:熊谷、田鍋(→廣田71分)、野津田、松本(→矢島65分)、FW:榊、久保。得点は前半9分と後半8分に田鍋、後半21分に廣田でした。
<12.5.28> 日本サッカー協会は先日U-16代表は2セット選出しました。一方はカタールとアゼルバイジャンに遠征しカスピアンカップに出場するチームで、サンフレッチェユースから白岡、岡村、阿部が選ばれています。またもう一方はラオスに遠征してAFF U-16ユース選手権に出場するチームで、サンフレッチェユースからは柄脇、宮原、椿本が選ばれました。
<12.5.28> 先週韓国サッカー協会は、6/7に行われるU-23韓国代表とU-23シリア代表戦のメンバーにファン・ソッコ選手を選出した、と発表しました。
<12.5.28> 昨日吉田サッカー公園でギラヴァンツ北九州と練習試合を行い、2-4で敗れました。広島のメンバーは非公開で、北九州はタケダ、川鍋、宮本(→高野57分)、キローラン木鈴、練習生、竹内、森村、長畑、端戸(→練習生70分)、加部、常盤。得点は前半20分に常盤、34分に井波、45分に大崎。後半22分に森村、26分に常盤、34分に川鍋でした。
<12.5.27> 10年ぶりの対戦となった昨日の第13節コンサドーレ札幌戦は、佐藤寿人選手の9年連続となる2桁ゴールなどで3点を取って勝利し2位をキープしました。
 広島の先発は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       西川

   森脇  千葉  水本

     青山 森崎和

ミキッチ          山岸(→ファン60分)
(→石川90分)
    石原    高萩(→森崎浩78分)

       佐藤

SUB:原、中島、清水、大崎
 対する札幌は、GK:高木、DF:日高、ノース、奈良、高木、MF:河合、前(→岡本83分)、古田、内村、近藤、FW:大島(→砂川77分)、と言うメンバーでした。前半は札幌側から広島ゴールに向けて強い風が吹き、またピッチも荒れていると言うことで微妙なコントロールが難しく、慎重な戦い方を強いられます。逆に札幌はボールを持っても崩しのアイディアに乏しく、4分に近藤が打った以外にはシュートのない時間帯が続きます。しかし20分、青山と寿人が河合にプレスをかけてボールを奪うと素早く前に持ち出し、青山のパスを高萩が一瞬溜めて左サイドのスペースへ。ここに走り込んだ寿人が冷静にゲットして、広島が先制点を奪いました。
 この2分後にロングパス1本で抜け出した高木を西川が倒し、あわやPKかと言うシーンがありましたが主審に救われます。そして26分、青山のロングパスをペナルティエリア内でキープした高萩がマイナスのパス。ここに走り込んだ山岸が強烈なシュートを叩き込んで、点差を2点に広げました。札幌はその後何度かCKから広島ゴール前に迫りましたが何も起きず、逆に前半ロスタイムには広島が相手ゴール前でパスを何本も繋いで翻弄するなどチャンスを作りつつハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりも広島が流動的にパスを繋ぎ、ミキッチが決定的なシーンを作ります。しかし4分、札幌右からの何でもないクロスが内村に繋がると、DFが寄せる間もなく打たれてそのままゴールを奪われ点差が1点に縮まります。そしてその後も内村のクロスに近藤が飛び込んだり、古田のクロスに内村が合わせたり、と危ないシーンが続きます。広島は足を痛めた山岸に代えてファンを投入しましたが、ファンはボールを持った後の判断が悪くなかなか崩しきることができません。23分には森脇が惜しいミドルを放ったもののGKがキャッチ。30分にはミキッチのサイドチェンジを寿人が落として石原が狙いましたが惜しくも合いません。しかし37分、石原が倒されて得たFKでボールをセットした森崎浩が直接狙うと、ボールは壁の隙間を抜けてゴールネットを揺らします。体調不良によって苦しみながらもプレーを続けてきた彼の今季初ゴールはチームに大きな歓喜をもたらしました。
 その後は足が止まってしまったホームチームに対して、広島が自在にパスを回して相手ゴールに迫ります。また後半45分には日高が強烈なミドルで狙ってきましたが、西川が素晴らしい反応で弾き出します。結局その後は両チームとも得点はなく、そのまま試合終了のホイッスルを聞きました。
 この日のポイントの一つは、試合開始から吹いていた強い風とピッチの状態でした。厚別は札幌にとっては今季初勝利を挙げたゲンの良いスタジアム。逆に広島にとっては2003年9月以来約10年ぶりの登場で、序盤は様子見で行かざるをえませんでした。しかし状態を見極めて徐々のペースを握ると、理想的な攻撃で2点を取るなど前半は広島らしいサッカーを見せることができました。また終盤ダメ押し点を奪って最後は危なげなく逃げ切って、上位チームらしい勝ち方ができた、と思います。後半早々、何でも無いところから失点し、その後相手にペースを握られてしまったのは反省材料ではありますが、しかし相手もJ1ですから実力にそう大きな差はないわけですし、しかもこの試合は相手のホームです。いろいろな意味で難しい試合だったにも関わらずしっかり勝点3を取って2位をキープしたと言うことは、何より重要な結果だったと言えるでしょう。
 それに加えてこの試合では、佐藤寿人選手が9年連続2桁ゴールとなる得点を挙げたことと並んで、森崎浩が今季初ゴールを決めたと言うことが大きかったと思います。森保監督は試合後の記者会見で彼のゴールについて質問があったとき、しばらく絶句して涙ぐんでいたそうですが、たぶん我々サポーターの知らないところで非常に厳しい「戦い」があったのだろうと想像できます。まだまだ完調とは言えないながら、試合出場しながら何とか状態を上げてきつつある、と言う森崎浩司選手。このゴールは彼のこれまでの頑張りに対する正当な報酬であり、また今後に向けての大きな一里塚になると思います。これから夏場に向けてチームが上位を維持するためには、若手の成長とともにベテランの力も必要になるはず。彼が本格的な復活に向けて一歩ずつ進んでいることを示したと言うことは、チームにとって大きなプレゼントであると言えるのではないでしょうか?

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