7/21〜7/27のSANFRECCE Diary


<13.7.27> 第37回日本クラブユースサッカー選手権(U-18) adidas CUP 2013が木曜日に開幕し、サンフレッチェユースは1勝1分けで首位に立っています。F組のここまでの結果は次の通り。
広島ユース 0-0 山形ユース
甲府U-18  3-0 富山U-18  【甲】小林、太田、遠山
広島ユース 3-2 富山U-18  【広】越智、諸岡2、【富】椙本、川口
甲府U-18  1-2 山形ユース 【甲】若杉、【山】佐藤匠、石山

     勝点 勝 分 負 得失点差
広島ユース  4   1   1   0   +1
山形ユース  4   1   1   0   +1
甲府U-18   3   1   0   1   +2
富山U-18   0   0   0   2   -4

<13.7.26> 昨日、東アジアカップの第2戦となるオーストラリア戦が行われ、日本代表は3-2で勝って首位に立ちました。メンバーは中国戦から全員を入れ替えて、GK:権田、DF:千葉(→栗原83分)、森脇、鈴木、徳永、MF:高橋、扇原(→山口62分)、FW:豊田、山田、齋藤(→工藤73分)、大迫。開始早々は押し込まれたものの徐々にペースをつかむと、前半26分に千葉のクサビのパスを受けた齋藤が左から右にドリブルでコースを探しながらシュート。これがファーサイドのネットに収まって、日本が先制点を奪いました。そしてその後も豊田の惜しいシュートなどで攻め続け、後半11分に鈴木のパスを豊田が落とし、大迫がDFの間を割ってGKを抜いて追加点を奪いました。しかし後半31分にロングボールの処理を誤って失点すると、その2分後に千葉が振り切られて同点に追いつかれてしまいます。日本代表はすぐに大迫のゴールで勝ち越しましたが、その後もオーストラリアに押し込まれつつも何とか逃げ切って今大会初勝利を挙げました。
 「多くの選手を見たい」と語っていたザッケローニ監督の決断は、選手の総入れ替え。そしてその賭けは成功した、と言って良いでしょう。先発全員の過去の代表での出場試合数が10試合、と言うフレッシュなメンバーは、中国戦のメンバーに遜色がないどころかそれ以上のパフォーマンスを見せました。ザッケローニ監督も言っているように、中国戦のメンバーよりも練習時間が長かったこと、またJリーグの試合からの間隔も開いていたことが大きかったのは確かですが、DFラインを上げてコンパクトに戦えていたことや、低い位置からスムーズなビルドアップができていたことなど、サッカーの質は高かったと思います。終盤にばたついたこと等反省材料はあるものの、Jリーグで活躍している選手を集めればこれだけできる、と言うことを示した結果だったと思います。
 ところでこの試合でサンフレッチェの選手として唯一出場した千葉ですが、縦への鋭いパスや冷静な守備など持ち味は発揮していた、と思います。失点シーンは鈴木が前に出たことによって開いたギャップを使われた、と言うことで守備のオーガナイズのミスと言えますが、それを千葉の責任と言って良いのかどうかは微妙。終盤に栗原に代えられましたが、流れを変えるためにスケープゴートにされた、と言う感じがして仕方ありません。この結果をどう評価するかは監督次第、ではあるのですが、少なくとも彼のポテンシャルは十分に見せることができた、と言って良いのではないでしょうか。
 一方、韓国代表に選ばれているファン・ソッコですが、初戦のオーストラリア戦では出番が無かったものの2試合目の中国戦で先発フル出場しています。韓国代表も今大会は「テストモード」で1試合目と2試合目の先発メンバーを9人入れ替えているため次の試合でどうなるのかは分からないのですが、日曜日の「日韓戦」ではぜひサンフレッチェの選手同士のマッチアップが見たい、と思います。
<13.7.26> 昨日ファジアーノ岡山ネクストとの練習試合を行い、7-0で勝ちました。得点は1本目の18分に石原、36分に野津田、2本目の7分に清水、27分に浅野、28分にイ、31分に石川、3本目の11分に浅野でした。
<13.7.25> プレスリリースによると、9/8に福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場で行われる天皇杯2回戦のキックオフ時間が、午後3時に決定しました。対戦相手は広島県代表と福岡県代表の勝者です。
 ところで広島県代表を決める全広島サッカー選手権大会は準決勝まで終わっており、福山大学と佐川急便中国サッカー部が決勝に進出しています。決勝は8/24の午後3時からで、会場は広島広域公園第1球技場です。
<13.7.24> 高円宮杯プレミアリーグウエストは7/6〜7に第8節、7/20〜21に第9節を行い前半戦を終了。サンフレッチェユースは首位で折り返しました。
 まず第8節に東福岡高とのアウェイゲームを戦い2-3で敗れました。ユースのメンバーは、GK:中村、DF:島田(→長沼70分)、大谷、伊藤、荒木、MF:川辺、野口、中野、FW:越智、諸岡(→山副88分)、横山。前半12分に野口のゴールでサンフレッチェユースが先制。27分に木戸に決められて追いつかれたものの、39分にCKから大谷が頭で決めて1点リードで前半を折り返しました。しかし後半20分に木戸に2点目を決められて再び追いつかれると、後半終了間際にCKのこぼれを押し込まれて敗れました。
 続く第9節には京都サンガU-18とアウェイで対戦し、4-1で勝ちました。メンバーは、GK:中村、DF:大谷、伊藤、荒木(→山副90+3分)、MF:川辺、野口、中野(→椿本70分)、濱中(→島田89分)、FW:越智、諸岡(→長沼76分)、横山(→上村90+1分)。前半1分に先制を許しましたが、前半15分に諸岡が同点弾。後半17分に再び諸岡が決めて勝ち越すと、31分と41分に川辺が決めて突き放しました。第8節、第9節の全結果と順位表は次の通り。
【第8節】
富山第一高  2-2 福岡U-18
名古屋U18   1-3 神戸U-18
大津高    1-0 京都U-18
東福岡高   3-2 広島ユース
G大阪ユース 1-2 C大阪U-18

【第9節】
神戸U-18   5-0 大津高
福岡U-18   1-1 東福岡高
富山第一高  2-1 G大阪ユース
C大阪U-18  3-2 名古屋U18
京都U-18   1-4 広島ユース

        勝点 勝 分 負 得失点差
1 広島ユース  22    7   1   1   +12
2 C大阪U-18  18    6   0   3    +4
3 神戸U-18   16    5   1   3    +6
4 名古屋U18   13    4   1   4    +2
5 東福岡高   13    4   1   4    -1
6 G大阪ユース 11    3   2   4    +5
7 京都U-18   10    3   1   5    -4
8 富山第一高  10    3   1   5    -7
9 福岡U-18    8    1   5   3    -4
10 大津高     6    1   3   5   -13

<13.7.23> ちょっと前の話ですが、U-18日本代表候補は7/8〜15に中国遠征を行っています。選出されたメンバーは、
【GK】高木和(清水ユース)、田中(青森山田高)
【DF】桜井(流経大)、鴨池(FC東京U-18)、内田(G大阪ユース)、
    内山(札幌U-18)、ハーフナー(名古屋)、畠中(東京Vユース)、
    広瀬(浦和ユース)、高橋(立正大淞南高)
【MF】望月(名古屋)、谷村(山形)、田村(湘南)、関根(浦和ユース)、
    北川(名古屋U18)、川上(FC東京U-18)、安東(JFAアカデミー福島)、
    松田(東福岡高)、川辺(広島ユース)、小川(G大阪ユース)
【FW】小屋松(京都橘高)、金子(JFAアカデミー福島)、
    越智(広島ユース)、宮市(中京大中京高)

※北谷(興國高)、大山(大宮ユース)は途中離脱
 中国で戦ったのは岡田監督が率いる杭州緑城のアカデミーで、初戦の杭州緑城U-18との試合は4-0でU-18日本代表候補の勝ち。メンバーは、GK:田中、DF:桜井、ハーフナー、鴨池、高橋、MF:谷村、川上、北川、松田、小川、FW:宮市(→越智30分→金子60分)。得点は後半9分、27分、42分に北川、20分に谷村でした。
 続く杭州緑城U-20との試合も4-2で勝ちました。メンバーは、GK:高木和、DF:広瀬、内山、畠中、内田、MF:望月、川辺、関根、金子、FW:宮市(→小屋松HT)、越智。得点は前半23分に関根、26分に内田、44分に関根。後半18分に金子でした。
 なおU-18代表候補は帰国後も国内のチームと練習試合を行っています。まず大宮との練習試合は1-2の敗戦で、メンバーは、GK:田中、DF:広瀬(→田村61分)、ハーフナー、畠中、鴨池、MF:望月、川辺、関根、金子、FW:宮市(→安東61分)、北川。得点は後半27分に金子でした。翌日の東洋大学との練習試合は、0-2での敗戦。メンバーは、GK:高木和、DF:安東、ハーフナー(→畠中HT)、桜井、内田(→鴨池HT)、MF:望月(→川辺HT)、松田、谷村、川上、FW:田村(→金子67分)、越智(→宮市HT)、でした。
<13.7.22> 昨日、東アジアカップの初戦を中国代表と戦い、3-3で引き分けに終わりました。日本代表のメンバーは、GK:西川、DF:駒野、栗原、森重、槙野、MF:山口、青山(→高橋61分)、高萩、FW:柿谷(→大迫88分)、工藤、原口(→齋藤72分)。6人が初代表、しかも練習できたのは2日だけだった、ということで、立ち上がりは中国のパワーに押し込まれます。そして前半4分にクリアが中途半端になったところを拾われユ・ターパオがペナルティエリア内に侵入。これを栗原が倒してしまいPKを与えます。そしてワン・ヨンポーが短い助走から蹴ったボールは反応した西川の指の先をかすめてゴール。日本はあっさりとリードを許してしまいました。しかしその後は徐々に日本が流れをつかむと、19分には工藤のクロスを原口が決定的なボレーシュート。そして34分、高萩のCKはDFが当てたもののこぼれを工藤が折り返すと、中央で栗原が合わせて同点に追いつきました。逆に中国も42分、ガオ・リンのパスを受けたユ・ターパオが突破して決定的なシュートを放ちましたが西川が素晴らしい反応で弾き、同点でハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりから日本のペースで、高萩を起点に次々と相手ゴールに迫ります。そして後半14分には青山からのパスを受けた槙野が突破し左足でクロス。これに柿谷が触って勝ち越し点を奪うと、その2分後には高萩のパスで抜け出した柿谷が中央突破を見せながら右サイドへパス。これを受けた工藤が右足で流し込んで、リードを2点に広げました。
 その後も日本代表がボールを支配して、中国陣内に攻め込みます。しかし後半36分、ワン・ヨンポーのミドルはクロスバーが弾いたものの、こぼれ球に競り合った駒野がファウルを取られて2つ目のPK。ワン・ヨンポーは西川の逆を突いて、1点差に迫られます。更に後半42分にはロン・ハオのクロスを逆サイドでスン・ケーに合わされて同点に追いつかれ、そのまま勝ち点1ずつを分けあうことになりました。
 広島から選ばれていた4人のうち、西川、高萩、青山が先発出場しました。西川は3失点したものの2本はPKでもう1本はDFがマークを見失っていたためノーチャンス。逆に決定的なピンチを止めるなど良いプレーを随所に見せました。コンフェデレーションズカップでは川島が3試合ともプレーして西川に出番は無かったわけですが、川島との実力差はないことを改めて示した、と言って良いでしょう。
 一方高萩はトップ下で90分間プレーして、攻撃にも守備にも貢献しました。テレビの解説によるとザッケローニ監督は前半から何度も高萩に指示を出していたそうですが、その指示の通りにしっかり受けて前を向いて前線の選手を動かす、と言う形を作ることができていたのではないでしょうか。これまで日本代表でトップ下を務めてきた本田や中村とは違うスタイルながら、十分に戦力になることを示すことができた、と思います。また青山は激しい守備と運動量、そして機を見た展開など彼らしさは十分に発揮しました。後半途中で高橋との交代となりましたが、これは青山の出来がどうのというよりも、高橋を試してみたかった、と言う監督の意図だったのだと思います。むしろ試合の流れとしては青山が下がったあたりから中国に支配されて同点に追いつかれてしまったわけで、それだけ青山の存在が大きかった、とも言えるでしょう。
 全体としてこの試合は勝てなかったのは残念でしたが、新しく代表に呼ばれた選手がそれぞれの特徴を出したと言う意味で、収穫は大きかったのではないかと思います。特に広島から選出された選手たちにとっては、大きな手応えが得られた、と言えるのでは?続くオーストラリアと韓国の試合でもぜひ出場して、その手応えを確信に変えて欲しいと思います。
<13.7.21> 先週発売された紫熊倶楽部8月号(Vo. 186)を紹介します。今号は塩谷選手と橋本選手のマッチアップの写真から。ゴール前で展開された激しいプレーを取り上げて、柏サッカー場の臨場感とサッカー専用スタジアムの必要性を訴えています。
 インタビュー記事は3本で、西川選手、ミキッチ選手、増田選手が取り上げられています。まず最初の西川は、今季のこれまでのプレーについて。「チームを救うビッグセーブが目立っている。自信で、特に満足したプレーは?」と言う質問に対して「甲府戦で寿人さんに出したスルーパス」と答えています。コンフェデレーションズカップの舞台をずっとベンチから見るしかなかった西川ですが、ワールドカップまでの1年間に「優勝しないといけない、そんな覚悟でやらないと」と決意を語っています。
 続くミキッチは「Jリーグのレベルは高い...ヨーロッパならどこでもいいと言う感覚が理解できない」雑誌で語っていたその真意を詳しく話しています。そして増田は怪我をした大宮戦を振り返りながら、今後に向けての決意を述べています。
 「READERS AREA」を挟んで、室蘭栄高新聞部が佐藤寿人選手を取材した、と言う記事。下部組織のレポートは、ユース、ジュニアユース、ジュニアの全国大会への挑戦をまとめています。
 「マッチレポート」はナビスコカップ準々決勝の2試合とFC東京戦、川崎F戦。続く記事は、中野編集長による「北海道室蘭キャンプ帯同記」。また「THE SCENE OF SANFRECCE」では、出場できない悔しさをこころに秘めながらチームとともに戦う岡本選手と、FC東京戦で「サヨナラゴール」を決めたパク・ヒョンジン選手を取り上げています。そして最後のページでは、広島の伝説・久保竜彦選手のコラム「ドラゴン魂」の携帯サイトでの配信を紹介しています。
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