9/1〜9/7のSANFRECCE Diary


<13.9.7> 今年のサンフレッチェの天皇杯は明日が初戦。サンフレッチェは福山で福岡大と対戦します。
 九州大学サッカーリーグで現在3位の福岡大は、先月行われた総理大臣杯ではベスト4に進出するなど大学の強豪として知られています。また天皇杯の福岡県予選では3試合を無失点で勝ち上がって本大会進出を決め、1回戦では佐川急便中国SCを4-1で圧倒して勝ち上がってきています。過去の天皇杯では2009年には水戸を、2011年には大宮を下すなど「ジャイアントキリング」の実績を持つ福岡大は、相手がJ1チャンピオンだからと言って臆することはないはず。むしろ2年ぶりのJ1勢撃破を狙って、全力で戦いを挑んで来るに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、日本代表の西川、青山と、韓国代表のファンが不在です。8月は暑い中での連戦が続いていたため主力を休ませる可能性もありますが、むしろここ数年下のカテゴリーのチームに負け続けてきた歴史を考えれば「手抜き」は無いはず。おそらく現状でのベストメンバーで戦うと考えた方が良さそうです。と言うことで、私の予想メンバーは次の通り。
       増田

   塩谷  千葉  水本

     岡本 森崎和

清水            パク

    石原    高萩

       佐藤

SUB:原、中島、井波、キム、森崎浩、野津田、浅野
 昨年のFC今治戦は開始早々にクリアミスから失点すると、その後も低調な戦いに終始。後半から森崎和と清水を投入してようやくペースをつかみ、一度は同点に追いついたものの後半終了間際に一瞬の隙を突かれて敗れています。明日はJ1チームらしいサッカーを最初から見せて、天皇杯制覇に向けて踏み出して欲しいと思います。
<13.9.6> ウズベキスタンに遠征中のU-18日本代表は昨日U-18ウズベキスタン代表と対戦し、2-3で逆転勝利しました。メンバーは、GK:阿波加、DF:広瀬、内山(→畠中HT)、ハーフナー、内田、MF:関根(→高木75分)、川辺、松本、小川(→小屋松60分)、金子(→宮市86分)、FW:越智(→北川56分)。前半4分にセットプレーから失点し、続いて組み立てのミスを突かれて27分に2点目を失いましたが、後半は前線からのプレスが機能してペースをつかむと、後半16分に内田、36分に金子が決めて追いつき、後半ロスタイムに小屋松が決めて勝ちました。
<13.9.5> 8月下旬に広島市内で行われたサッカー専用スタジアムの検討協議会の第3回会合では「まちづくりにおけるスタジアムの位置づけ」について議論しました。中国新聞によると三浦会長は「広島を世界に誇れる街にするためにはサッカーが必要。スタジアムはその象徴となる」と議論をまとめたそうですが、その中で小谷野社長がサンフレッチェの立場からスタジアムの必要性について説明した資料が公開されていますので内容を紹介します。
 小谷野社長は最初に全国的な動向について紹介し、Jリーグのクラブのほぼ半数がサッカー専用スタジアムをホームとしていて、その他のクラブも多くが新設や改修の計画を持っている、としています。続いてサンフレッチェの歴史と現状について説明。「サッカー王国広島」を復活させると言う観点から地域の幅広いサポートを受けて設立された経緯や、地域とともに歩むと言う視点、そして「育成型クラブ」として多くのトップレベルの選手と指導者を輩出してきた実績を示しています。また様々な地域への貢献活動やトップチームとユースの実績、そしてフェアプレーの徹底など「広島の誇り」と言って良いほどずばぬけた実績を上げてきたことを説明しました。
 その一方で、サンフレッチェ広島の「事業」としての内容も紹介。特に入場者数の伸び悩みから、設立以来赤字基調の経営が続いてることを詳細に説明しています。サンフレッチェは大雑把に言ってJ1クラブでは中ぐらいの経営規模のクラブですが、にも関わらず観客数が相対的に少ないこと、それによって人件費もぎりぎりでやっていること、にも関わらず優勝したと言う実績がいかに凄いことなのかが分かります。そして現在ホームスタジアムとして使用している「エディオンスタジアム広島」に関して、公称座席数は42,683となっているにも関わらず実質的には34,500席までしか入れることができないこと、臨場感に欠ける陸上競技場であること、屋根が無いため天候に集客が左右されること、交通アクセスの困難さ、駐車場の不足、警備費やシャトルバス代等の間接的経費がスタジアム使用料等の直接的経費と同じぐらいかかること、そして大型ビジョン故障によりクラブが300万円負担しなければならなくなったことなど、このスタジアムを使用することがクラブ経営上の負担になっていることがリアルに示されています。
 旧広島市民球場跡地は広島市民にとっての貴重な財産ですが、そこをサンフレッチェがホームスタジアムとして使用することができればいかに大きな地域貢献になるか、そして平和都市広島を全世界にアピールすることになるのか。単なる「私企業」ではない価値がサンフレッチェにあることが広く理解されることが、原爆ドーム前の一等地にサッカー専用スタジアムを作ることに向けての重要なポイントになるのではないでしょうか。この資料はオフィシャルサイトの「第3回夢スタジアムシンポジウム発表資料」と言うリンクからダウンロードできますので、ぜひ多くの人に見て欲しいと思います。
<13.9.4> 高円宮杯プレミアリーグウエストは先々週末から後半戦が始まりましたが、前半を首位で折り返したサンフレッチェユースは2連敗スタートとなりました。
 まず8/24に吉田サッカー公園で行われたヴィッセル神戸U-18との試合のメンバーは、GK:中村、DF:伊藤、荒木、MF:山副(→大谷74分)、野口、上村(→中野66分)、濱中、長沼(→島田87分)、FW:越智、諸岡、横山。開始早々の前半3分に混戦からこぼれ球を押し込まれて失点すると、25分にもいったんはシュートを弾いたものの決められて2点のリードを許しました。その後28分に越智がインターセプトから決めて反撃したものの、相手の勢いを止めることができずに1-2で敗れました。
 続いて9/1にアウェイで行われた名古屋グランパスU18との試合のメンバーは、GK:中村、DF:大谷、伊藤(→荒木HT)、MF:野口、宮原、上村、中野、長沼(→島田74分)、FW:越智、諸岡、横山。試合は終盤まで緊迫した戦いとなりましたが、後半28分に速攻から先制点を許すと後半ロスタイムにもカウンターから失点して0-2で敗れました。第10節、第11節の全結果と順位表は次の通り。
【第10節】
広島ユース 1-2 神戸U-18
福岡U-18  1-2 京都U-18
大津高   1-1 名古屋U18
富山第一高 2-1 C大阪U-18
東福岡高  4-0 G大阪ユース

【第11節】
神戸U-18  3-1 福岡U-18
名古屋U18  2-0 広島ユース
富山第一高 1-4 東福岡高
C大阪U-18 2-2 大津高
京都U-18  4-0 G大阪ユース


        勝点 勝 分 負 得失点差
1 広島ユース  22    7   1   3    +9
2 神戸U-18   22    7   1   3    +9
3 東福岡高   19    6   1   4    +6
4 C大阪U-18  19    6   1   4    +3
5 名古屋U18   17    5   2   4    +4
6 京都U-18   16    5   1   5    +1
7 富山第一高  13    4   1   6    -9
8 G大阪ユース 11    3   2   6    -3
9 福岡U-18    8    1   5   5    -7
10 大津高     8    1   5   5   -13
 サンフレッチェユースは勝点と得失点差で神戸U-18に並ばれましたが、総得点で1点上回って首位をキープしています。9/7に行われる次節はU-18代表の遠征のため川辺だけでなく越智も不在となりますが、残ったメンバーに頑張って欲しいと思います。
<13.9.3> 日本サッカー協会は昨日9/9から東京で行われるトレーニングキャンプに参加するU-17日本代表候補を発表し、広島から白岡と宮原が選ばれました。今回選ばれたのは次の21人。
【GK】林(G大阪ユース)、白岡(広島ユース)、阿部(新潟ユース)
【DF】宮原(広島ユース)、三竿(東京Vユース)、石田(磐田ユース)、
    佐々木(FC東京U-18)、茂木(浦和ユース)、坂井(大分U-18)
【MF】水谷(清水ユース)、仲村(千葉ユース)、会津(柏ユース)、
    齋藤(浦和ユース)、鈴木(前橋育英高)、三好(川崎FU-18)
【FW】瓜生(筑陽学園高)、杉本(帝京大可児高)、永島(京都U-18)、
    渡辺(前橋育英高)、小川(浦和ユース)、杉森(名古屋U18)
 先月のチェコ遠征に参加したU-17代表から進藤(札幌U-18)、浦田(千葉U-18)、長倉(横浜FMユース)、中野(東京Vユース)、北川(清水ユース)が外れ、林、会津、瓜生、杉本、小川が選出されています。チェコ遠征では3連敗と結果が出せなかったU-17代表。ぎりぎりまでメンバーを模索して、「勝てるチーム」を作ってU-17W杯に臨むことになります。
<13.9.2> 昨日カマタマーレ讃岐との練習試合を行い、3-1で勝ちました。得点は前半34分と後半8分に浅野、後半17分にイ・デホン。失点は後半3分でした。
<13.9.1> 昨日ホームで行われたJ1リーグ第24節FC東京戦は、寿人のゴールで一度は追いついたものの勝ち越され、森保体制下では初めての連敗となって3位に後退しました。
 石原が先発に復帰したもののミキッチは欠場して、以下の布陣で戦いました。
       西川

   塩谷  千葉  水本

     青山 森崎和

ファン           清水(→パク54分)

    石原    高萩

       佐藤

SUB:増田、中島、岡本、井波、森崎浩、川辺
 対するFC東京は、GK:権田、DF:徳永、森重、チャン、太田、MF:高橋、米本、長谷川、東(→三田83分)、ルーカス(→石川77分)、FW:渡邉(→平山88分)、と言うメンバーでした。試合開始早々に寿人の突破からファンのクロスがDFに当たってボスとを叩くなど、序盤から広島がペースをつかみます。5分には高い位置でボールを受けてペナルティエリアまで入りましたがシュートは打てず。12分には青山のパスをDFラインの裏で受けた石原が、DFを背負いながらもシュートして権田のスーパーセーブに阻まれます。ところが、先制点はFC東京。西川からのボールを受けた千葉がパスの出しどころを探しているうちに渡邉にボールを奪われ、そのままシュートを決められてしまいました。
 その後は守りを固めるFC東京に対して、広島がボールを支配して攻めの糸口を探します。そして23分には塩谷のシュートを権田が弾く、と言うシーンを作りますが、しかしカウンターから何度もピンチとなって22分には東と太田に決定的なシュートを許しましたが西川がスーパーセーブ。43分には渡邉に狙われましたが西川が弾き出します。前半は広島も良くパスを繋いだもののなかなかシュートまで行けない、と言う時間帯が続いて、1点のリードを許したままでハーフタイムとなりました。
 後半も立ち上がりから広島ペースで、ファンが何度も高い位置でボールを受けて相手陣内に侵入します。13分には石原が決定機をつかみましたが権田の好守に阻まれ、15分には速攻から青山が惜しいシュートを放ちます。そして後半16分、パクのCKをファンがヒールで流すと、ゴール前で待ち構えていた寿人が反転して押し込み同点に追いつくことができました。
 その後も広島がボールを支配し、19分には塩谷が持ち上がってシュートしましたが権田の正面。逆に20分には東にフリーで打たれましたが西川が好反応で防ぎます。25分には石原のシュートを権田が横っ飛びでキャッチ。27分には東のFKが渡邉の身体に当たってゴール枠に飛びましたが西川が足で防ぐなど、両日本代表GKの競演が続きます。そして後半35分、広島がカウンターから攻め上がりましたが高萩がもたつく間に奪われて東京の逆襲を受け、東のパスを米本に決められ追加点を許してしまいました。
 何とか追いつきたい広島は、41分の石原のシュートや47分の青山のミドルなどで攻め続けます。しかし権田を中心とした東京の守備陣は堅く、また途中交代で入った選手の前からのチェイシングも効いて得点は奪えず終了のホイッスルとなりました。
 試合後に森保監督が語っているように、この試合のサンフレッチェのサッカーの内容自体は悪くなかった、と思います。少なくとも大分戦の後半や甲府戦のように、相手の思い通りに試合を進められてしまう、と言うことはありませんでした。ボールをしっかりと動かして相手の守備を引きはがし、決定的なシーンを作る、と言うところまではできていました。この日は権田が大当たりで1点しか奪えなかったものの、少なくともこれまで数試合で見られていたような停滞感は払拭できた、と言って良いように思います。
 ただだからこそ、ミスからの「安い失点」が繰り返されたのは悔しくて仕方ありません。千葉がボールを奪われて点を失ったシーンですが、千葉だけでなく周りの選手が動いてパスを受ける、あるいは渡邉が迫っていることをコーチングする、と言うような基本ができていれば防げたはずのもの。森保監督になってからはほとんど見られなかった安易なミスがこの大事な時に出てしまったことは、本当に残念です。また2点目もカウンターの場面で人数をかけた時に簡単にボールを失ってしまったことが原因で、防がなければならないミスだったと言えます。試合後に高萩が語っているように「やっちゃいけないミス...を修正すればいい」のは確かですが、やはりそれが大事なところで出てしまったことが問題だった、と言えるでしょう。
 この連敗の結果浦和に抜かれて3位に転落したサンフレッチェですが、横浜FMも敗れたため首位との勝点差は3のままとなりました。8月は残念ながら良い結果を残すことはできませんでしたが、本当の戦いはこれから。もう一度自分たちのサッカーを見直して、残り10試合に全力を尽くして再び栄冠を勝ち取って欲しい、と思います。

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