11/9〜11/15のSANFRECCE Diary


<14.11.15> 日本代表は昨日ホンジュラスとの親善試合を行い、6-0で勝ちました。日本代表のメンバーは、GK:川島(→西川81分)、DF:内田、森重、吉田、酒井高、MF:遠藤(→柴崎70分)、香川、長谷部(→田口78分)、FW:本田、岡崎(→豊田63分)、武藤(→乾HT)。序盤からボールを支配した日本は前半8分に武藤が左から仕掛けてCKを取ると、遠藤のボールを岡崎がコースを変えてGKが弾き、これを吉田が押し込んで先制点を奪いました。そしてその後はホンジュラスに押し返されるシーンがあったものの、全体的には日本がゲームをコントロール。前半41分には長谷部のタックルからこぼれたボールを拾った本田が独走し、GKとの1対1を制して追加点。44分には本田の横パスを遠藤が強烈なミドルで決めて、3点リードで前半を折り返しました。
 後半開始から武藤に代えて乾を投入すると、2分には早速乾が本田のパスをダイレクトで決めてリードを広げます。続いて後半24分には本田のスルーパスを受けた香川がペナルティエリアで粘りながら潰されますが、こぼれ球に反応した豊田が蹴り込んで5点目。そして後半29分には本田と香川のコンビネーションから最後は乾が決めてダメを押しました。
 これまでの「テストモード」から一転して、この日のアギーレ監督は武藤以外のメンバーをブラジルW杯組で固めて試合に臨みました。そしてその結果、遠藤、長谷部、内田ら代表復帰組が存在感を示してチームを大勝に導きました。アギーレ監督の真意は分からないものの、少なくとも当面の目標とするアジアカップでの勝利のためには、一度原点に戻る必要があったと言うことなのではないでしょうか。新しい選手を次々と招集していろいろな可能性があることを示したアギーレ監督がこのままのメンバーで戦い続ける、とは思えないのですが、しかし結果が出なければ雑音も出てきます。メンバーを元に戻したことで批判の声もあるようですが、むしろこの結果によって「勝つことはいつでもできる」と言うことを示したとも言えるわけで、今後やりやすくなるのは確かだ、と思います。今はこのメンバーで戦うとしても、徐々に世代交代をして4年後には完全に新しいチームになっているような、そんなチーム作りをして行くような気がします。
<14.11.14> FIFAは12日、今年の年間最優秀ゴール賞(プスカシュ賞)の候補を発表し、佐藤寿人選手のゴールがノミネートされました。これは3/8に行われた第2節川崎F戦の後半12分のゴール。青山の縦パスを後ろ向きに受けた寿人が反転しつつループ状のシュートをファーサイドのネットに収めた、と言うまるで背中に目がついていたかのようなゴールでした。このプスカシュ賞に日本人選手がノミネートされたのは2010年の女子W杯における横山久美選手以来で、Jリーグでは初めてだとのこと。FIFA公式サイトで投票受付中ですので、ぜひご投票下さい。
<14.11.14> 今週は代表ウイークのためJ1リーグはお休み。と言うことでサンフレッチェは週末に練習試合を2試合予定しています。まずは土曜日にG大阪戦。午後2時から万博記念競技場で行う予定で、見学可能だとのことです。また日曜日には午後1時から、サガン鳥栖との練習試合を吉田サッカー公園で行います。両チームともこの週末の練習試合は1試合だけなので、どちらもほぼレギュラーメンバーが出場することになるのではないでしょうか。
<14.11.13> 1ヶ月遅れとなってしまいましたが、紫熊倶楽部の11月号(Vol. 201)を紹介します。一番最初に登場しているのは浅野選手。2人を抜いてペナルティエリアに入りながらシュートを打たなかった神戸戦を取り上げて、エールを送っています。また見開きで左側に出ているのは塩谷選手。今年の苦しい時期を乗り越えて、日本代表として戦おうとしている彼を応援しています。
 これに続く最初の特集記事は森崎和幸選手。これまで何度か移籍のタイミングはあったものの、その度に広島を選択してきた彼のサッカー人生を「代表よりもサンフレッチェ」と題して振り返っています。また崩壊しかけていた今季のサンフレッチェと、若い選手たちに向けてのメッセージを綴っています。これに続いて登場しているのは林選手。下田コーチとの現役時代の関係や札幌と仙台での経験、そして広島への復帰。下田の背中を追いかけながら常に成長し続ける守護神の言葉は必見です。
 モノクロページの編集長のコラムのタイトルは「僕たちに、できること」。大規模災害が続く昨今において、サッカー関係者に何ができるのかと言うことを「がんばろう広島」のメッセージとともに書いています。また「SIGMA REPORT」ではU-21代表として戦った野津田選手について、元エルゴラッソ編集長の川端暁彦さんが書いています。
 「READERS AREA」を挟んで後ろのカラーページで登場しているのは大谷選手。サンフレッチェのスクールに入った5歳の頃からユースでの成長、そして怪我との戦いで始まったプロとしての戦いまでを書いています。「MATCH REPORT」は天皇杯とリーグのG大阪戦、新潟戦、横浜FM戦、柏戦。中島浩司さんの「蹴始一貫」では海外体験のルーツを語っています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。V-POINTとホームゲーム会場、広島県内の大手書店のほか、e-VPOINTなどでご購入下さい。 また12月号は明後日発売ですので、そちらの方もお忘れなく。
<14.11.12> プレスリリースによると、ナビスコカップ決勝で途中退場した山岸選手は昨日広島市内の病院で検査を受けた結果、右膝内側側副靭帯損傷で全治4週間と診断されました。
<14.11.10> フランスに遠征していたU-15日本代表はパル・ド・マルヌU-16国際親善トーナメントのグループリーグを戦い、1分け2敗で全日程を終えました。
 グループリーグ第2戦はU-15ベルギー代表との対戦で、メンバーは、GK:沖、DF:橋岡(→杉浦52分)、井澤、佐藤洋、川村(→田中陸26分)、MF:藤本、佐藤昴(→宮島HT)、佐藤颯、FW:坂井、田中雄、明比(→仙波HT)。日本サッカー協会によるとオランダ戦から6人を入れ替えて臨んだU-15代表は、前半16分にクロスのクリアを拾った田中優が坂井とのワンツーで抜け出して先制点を奪いました。その後日本がボールを支配したものの26分に左サイドから豪快なシュートを決められて同点。続いて36分には左からのクロスがDFの足に当たってオウンゴールを奪われます。しかし前半終了間際にCKから坂井が決めて、同点でハーフタイムを迎えました。後半は6分にDFがハンドを取られてPKを与え、勝ち越し点を許しました。そしてその後は堅い守備を崩すことができず、課題を残した試合となりました。
 3試合目のU-15フランス代表戦のメンバーは、GK:沖(→若原HT)、DF:仙波、井澤、伊藤洋、田中陸、MF:吉田(→藤本HT)、宮島、佐藤颯、FW:明比(→田中雄HT)、佐藤昴(→坂井25分)、杉浦。日本サッカー協会によると、立ち上がりから押し込まれて前半16分に先制点を許しました。しかしその後は押し返して23分に右から駆け上がった仙波が同点ゴール。前半終了間際にはCKから井澤がヘディングシュートを決めて逆転しました。そして後半も日本がペースをつかんで決定機を作ったもののカウンターからPKを与えて同点に追いつかれます。そして後半アディショナルタイムにはCKから杉浦が決めて勝ち越したものの、その直後にクリアボールを執念で押し込まれて3-3で試合を終えました。結局3試合で勝ち点1しか取れなかったU-15代表ですが、全ての試合において互角以上に戦って各国から称賛を受けていたとのこと。サンフレッチェJrユースから選ばれていた仙波、川村、明比の3人はこの経験を生かして、大きく成長して欲しいと思います。
<14.11.9> 昨日埼玉スタジアム2002で行われたナビスコカップ決勝は、広島が寿人の2ゴールで先手を取ったもののその後3失点で逆転され、またもや決勝で涙をのむ結果となりました。
 先発メンバーは前節大宮戦と同じ。また森崎和がベンチに入って、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  柴崎(→皆川83分)

柏             山岸(→清水72分)

   石原      高萩

       佐藤(→森崎浩78分)

SUB:増田、ファン、森崎和、野津田
 対するG大阪は、GK:東口、DF:米倉、丹羽、岩下、オ・ジェソク、MF:明神(→大森HT)、今野、阿部(→倉田90+3分)、遠藤、FW:宇佐美(→リンス84分)、パトリック、と言うメンバーでした。9月の連戦の時と同様にDFラインの前に3ボランチを並べ、慎重な立ち上がりだったG大阪に対して、広島は積極的に攻めて行きます。1分には高萩がミドルシュートを放ちましたが枠外。3分には石原のシュートはサイドネットに外れ、4分には高萩のクロスに寿人が頭で合わせましたが惜しくもポストに弾かれます。また16分にはダイレクトパスの連続から柏が左足でクロスを入れましたがクリアされます。そして前半18分、高萩のクロスを石原がトラップしたところでボールが岩下の手に当たります。ここで西村主審は迷わずPKを指示。慎重にボールをセットした寿人のキックは東口が反応したものの、手を弾いたボールはそのままゴールに飛び込み広島が先制点を奪いました。
 その後G大阪も逆襲を試みたものの、27分にワンツーで阿部が飛び出したシーンでは林がしっかりと反応します。逆に35分、山岸のクロスは岩下がクリアしたもののそのボールを石原がそのままシュート。これは東口が反応したもののポストに跳ね返ったボールを寿人がワントラップからねじ込み、広島がリードを2点に広げました。
 しかしG大阪もそのまま膝を屈するはずもなく、38分には左サイドでフリーになった遠藤が質の高いクロスを入れるとパトリックがDFを制しながら頭をひねって流し込んで追撃の烽火を上げます。そしてその勢いは後半も続いて、5分には大森の浮き球のパスを受けたパトリックがボレーシュートを打ちましたが林がスーパーセーブ。6分にも遠藤のパスを受けた阿部がシュートを放ちましたがこれも林が弾きます。しかし後半9分に宇佐美の左からのクロスに再びパトリックが頭で合わせて、同点に追いつかれてしまいました。
 広島はその直後に高萩がドリブル突破から狙いに行きましたが潰され、なかなか押し返すことができません。後半21分には山岸がカットインしてシュートしましたが枠外。25分には山岸のクロスに石原が飛び込みましたが東口へのファウルを取られます。そして後半26分、こぼれ球に反応した阿部のシュートは林が弾きましたが、ここに詰めていた大森に頭で押し込まれて遂にリードを許してしまいました。
 この後森保監督は、怪我の山岸に代えて清水を投入したのに続いて森崎浩をピッチに送り出します。そして38分には森崎浩のクロスを石原が落とし、柴崎がシュートしましたが枠を外してしまいます。終盤は皆川を投入し、更に塩谷を前線に上げっぱなしにしてロングボールを放り込んだものの最後まで得点は奪えず、終了のホイッスルとともに選手全員ががっくりと肩を落としました。
 元日の天皇杯決勝に続いて今年2度目の決勝での敗戦。サンフレッチェ広島としてスタートした1992年以来で言うと、実に7回連続(天皇杯5回、ナビスコ杯2回)の準優勝(更に前身の東洋工業/マツダSCを入れれば10回連続準優勝)と言うことで、またか、と言う思いを強く感じざるをえません。これまでの準優勝では、例えば「日程が厳しかった」とか「経験が足りなかった」など負けた理由らしきものはあったと思うのですが、今回は日程的にも試合会場への移動と言う面でも相手との差はなく、2年連続リーグ優勝と言う何ものにも代え難い経験を積んできたわけで、これまでと比較すれば遥かに可能性は高かったはずでした。そして実際に前半の早い時間帯に2点をリードして試合を優位に進めることができていたわけで、勝てるチャンスは十分にあったと思います。ところが、終わってみれば3点を奪われての逆転負け。後半に入って失った流れは取り戻すことができず、最後はこれまでの広島の戦術の中には無かった「放り込み」をせざるを得ないほど追い詰められてしまいました。青山選手は試合後に「やっぱり何かが足りないと思います」と語っていますが、それが何なのか。「今年に限っては、こういう試合が多く、勝ちきれなかった」(青山)のが、単に選手の「実力不足」(水本)なのか、それとも「選手の頑張りを勝利につなげさせることが出来なかった自分の力のなさ」(森保監督)なのか、そのへんを良く考える必要があるのかも知れません。
 とは言え、決勝まで我々を連れてきてくれたスタッフと選手たちには、サポーターとして感謝の気持ちしかありません。今年はACLと平行する過密日程で選手をやり繰りしながら戦った序盤戦、守備が崩壊した夏の陣、そして怪我人続出や代表招集で厳しいメンバーで戦わざるを得なかった秋の戦いと、これまでになく厳しい試合の連続でした。その結果リーグ戦は中位に沈み、天皇杯も敗退してしまいましたが、しかしそれでもナビスコカップで決勝まで来たと言う事実は高く評価すべきだと思います。どのような大会でも、決勝戦に出場するチームは「ファイナリスト」として讃えられるもの。その舞台に立つこと自体が名誉なことなのであって、むしろJリーグの23年の歴史の中で7回も決勝に進出したことを誇りに思うべきだと思います。(因みにこの2大カップ戦の決勝進出回数が広島より多いのは、たぶん鹿島と清水だけ。)決勝に進出するチームの実力が同じで勝つ確率が等しかったと仮定するならば、7回連続で敗れる確率は128分の1。サンフレッチェ広島に関わる者にとっては悔しさの歴史でしかないのですが、しかしそれもまた歴史です。今回出場した選手たちだけでなく、ベンチやスタンドで見ていた選手たちも含めてその悔しい思いを忘れなければ、きっと次こそはロイヤルボックスで優勝カップを掲げることができるのではないでしょうか。

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