2/23〜3/1のSANFRECCE Diary


<14.3.1> 中国新聞によると昨日の練習では高萩、森崎和に加えてミキッチが腰痛のため主力組を外れていて、野津田や丸谷、ファンが主力組に入っていたとのことです。一方柴崎について森保監督は「今日の練習を見る限り、十分にやれるのではないか」と語っているので、今日の出場は問題なさそう。サンフレッチェが「優勝候補筆頭」としてシーズンを迎えるのはJリーグの歴史が始まって以来初めてのことですが、森保監督と選手たちにはそのような前評判を受けての気負いはないはず。今まで通り目の前の試合に集中して、一つ一つ勝点を積み上げていって欲しいと思います。
 今日の試合会場はヤンマースタジアム長居で午後2時キックオフ。当日券はカテゴリー3、カテゴリー5とサポーター自由席が9時半から販売されます。また今日は「熊野化粧筆」や「広島かき土手鍋味噌セット」「広島レモンサイダー」など広島県の特産品をプレゼントするそうですので、無料ポイントサービスに登録してから行くと良さそうです。
 テレビ中継はNHK総合とスカパー!ch180(SD画質)、ch580(HD画質)及びCS800で生放送が予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
<14.2.28> J1リーグは明日が開幕戦。サンフレッチェはアウェイでセレッソ大阪と戦います。
 昨年最終節で4位に滑り込んだC大阪は、横浜FMの天皇杯優勝でACL出場権を獲得。またフォルランのみならずオーストラリア代表のミコルス、セルビア代表のカチャルを獲得するなど戦力強化に努めています。アカデミー育ちの若手選手の輩出。観客の大幅増。スポンサーの手厚い支援。そして大小2つ揃ったスタジアム。チームを取り巻く雰囲気はポジティブなものばかりで、あとはタイトルを取るだけ、と言う感じのセレッソですが、ただクルピ監督からポポヴィッチ監督に交代してチーム戦術を再構築しつつある段階にあり、新戦力の融合もまだまだこれから。火曜日に行われたACLの浦項戦ではフォルランは先発せず、途中出場したものの見せ場の無いままに終わっています。セレッソと言えば攻撃的なサッカーが持ち味ですが、ポポヴィッチ監督のことなので明日は敢えて結果重視のサッカーを仕掛けてくる、と言う可能性もありそうです。
 対するサンフレッチェですが、明日は今季早くも3試合目となります。今朝の中国新聞によると柴崎は全体練習に復帰したものの高萩はまだ難しく、森崎和と柏の復帰の目処も立っていません。その上北京戦で(ほぼ)フル出場した寿人とミキッチも、そろそろ疲れがたまってくる頃だと思われます。そのへんも考えて、私は先発を次のように予想します。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  柴崎

ファン           山岸

    石原   野津田

       佐藤

SUB:増田、丸谷、パク、ミキッチ、茶島、川辺、浅野
 今季一番の注目を集めているセレッソとJリーグ王者の広島との対決と言うことで、明日は今節一番の注目カードになるのは間違いないところ。そこでチャンピオンらしいサッカーを披露して、3連覇に向けて良いスタートを切って欲しいと思います。
<14.2.28> 日本サッカー協会は昨日ニュージーランドとの親善試合に向けての日本代表を発表し、サンフレッチェから青山が選ばれました。今回選ばれたのは次の23人。
【GK】川島(スタンダール・リエージュ)、西川(浦和)、権田(FC東京)
【DF】駒野、伊野波(磐田)、今野(G大阪)、長友(インテル)、
    森重(FC東京)、吉田(サウサンプトン)、酒井宏(ハノーファー96)、
    酒井高(シュツットガルト)
【MF】遠藤(G大阪)、青山(広島)、細貝(ヘルタ)、本田(ACミラン)、
    香川(マンチェスターU)、清武(ニュルンベルク)、齋藤(横浜FM)、
    山口(C大阪)
【FW】岡崎(マインツ05)、柿谷(C大阪)、工藤(柏)、
    大迫(1860ミュンヘン)
 11月の欧州遠征のメンバーから内田(シャルケ04)、長谷部(ニュルンベルク)、高橋(FC東京)が外れ、駒野、青山、工藤が復帰しています。今回のニュージーランド戦は5月中旬に予定されているW杯メンバー発表までの最後の代表戦。青山には精いっぱい頑張ってきて欲しいと思います。
<14.2.27> 1/18からの「先行販売」ではあっという間に完売してしまった新ユニフォームの一般販売が、今日の午後9時から始まります。今回は1stレプリカユニフォームのみの販売で、販売枚数は大人用1,250着と子供用200着。価格は前回と同じで、オフィシャルネットショップ「e-VPOINT」のみの取り扱いとなります。これまで先行販売の3,050着+ACLモデル1,500着と合わせて5,550着売れているのでそれほど予約が殺到することもないと思われますが、今回を逃せば次はいつになるか分からないので欲しい方はお早めにご予約下さい。
<14.2.26> 昨日ホームで行われたAFC Champions Leagueグループリーグ初戦で、サンフレッチェは北京国安と1-1で引き分けて勝点1からのスタートとなりました。
 森崎兄弟と柏に加えて清水と柴崎も欠場。また高萩もベンチから外れて、ボランチには丸谷を起用して以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  丸谷(→浅野77分)

ミキッチ          山岸(→ファン56分)

    石原   野津田

       佐藤(→宮原89分)

SUB:増田、パク、茶島、川辺
 対する北京は、GK:楊智、DF:周挺、郎征、徐雲龍、張辛ウ、MF:張呈棟、マティッチ(退場90分)、河大成(→朴成75分)、張稀哲、邵佳一(→張暁彬80分)、FW:ゲロン(→ウタカ89分)、と言うメンバーでした。ゲロンを一人前線に残して堅い守備ブロックを作る北京に対して、序盤の広島は長いボールで裏を取ろうとしますがなかなか合わず。逆に15分にはクサビのパスを受けたゲロンが反転して千葉を振りきりシュートを放ちましたが枠外に外れて助かります。また20分にもゲロンが単独突破してペナルティエリア内に入られましたがぎりぎりでクリア。逆に広島は23分に左から切れ込んだ山岸がシュートしましたが枠外に外れ、33分には後ろ向きでパスを受けた野津田が反転してシュートしたものの枠を捉えることができず。35分にはゲロンからボールを奪った丸谷がミキッチとのパス交換からシュートを狙いましたがこれも枠外に外れます。更に42分には青山のパスを野津田が胸で落とし、寿人がダイレクトで狙いましたがGKが横っ飛びでセーブします。前半はお互いにチャンスは単発的で、慎重さの目立つ戦いでスコアレスで折り返すことになりました。
 後半に入るとまず広島が立て続けにチャンスを作ります。1分には相手ボールを奪った寿人が狙いましたがGK正面。2分にはミキッチのクロスに寿人が合わせましたがGKに抑えられます。これに対して北京もラインを上げて逆襲を開始し、5分にはクロスのこぼれを周挺が狙ってきたものの林の正面。10分にもゲロンの突破から張稀哲に危ないシュートを許します。そして17分、北京の右サイドからのCKをDFが頭に当てましたが、ボールは高く上がってゴール前へ。ゲロンのシュートは石原に当たってコースが変わったにも関わらず林が反応しましたが、弾いたところに飛び込んだ河大成に押し込まれて先制点を奪われてしまいました。
 負けるわけには行かない広島は、その後は攻めの圧力を強めます。20分には相手ゴール前で細かく繋いで寿人が胸トラップからシュートしましたがGKが好セーブ。続いて32分には野津田のぶれ球のFKが北京ゴールを襲いましたが、これもGKが好反応で弾きます。そしてその直後のCKからの浅野のシュートはDFに防がれたものの、こぼれを拾った野津田のクロスを千葉が素晴らしいボレーで叩き込み、広島が同点に追いつきました。
 この後も持ち味を出して攻める両チーム。しかしお互いに守備の集中は高く、決定的なシーンは作らせません。終了間際には北京に退場者が出たものの大勢には影響無く、お互いに勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 大事なACLグループリーグの初戦と言うことで、両チームともまずはリスクを最小限に抑えるような戦いを選択していたように思います。特に北京はアウェイと言うこともあって、引き分けでもOKと言う戦い方。高い個人能力をベースにした強固な守備ブロックを崩さず、攻撃はゲロンの個人技に頼ると言う戦術でした。そして実際高さと強さのある守備組織はなかなか隙を見せてくれませんでしたし、またゲロンは複数で取り囲んでも強引に突破してしまう力強さがありました。広島にボールを回されても慌てず失点を防ぎ、ここぞと言うところで点を取って逃げ切る。少なくとも1点リードするまでは北京にとって理想的な展開だったのではないでしょうか。
 それに対してサンフレッチェは立ち上がりこそロングボールが多かったものの、徐々にペースをつかむと焦らずパスを回して相手守備の穴を探しました。そして後半からは主に右サイドからチャンスを作って、何度か決定的なシーンを作りました。更に先制点を許した後は攻めのピッチを上げて、セットプレー崩れから同点に追いつくことができました。終盤は相手の運動量も落ちて退場者が出ただけに一気に勝ち越しまで行けなかったのは残念でしたが、最低限の結果は確保できたと言えるでしょう。
 素晴らしい勝利で今季への希望を見たゼロックススーパーカップから中2日。今季初のホームゲームで見たのはやや厳しい現実、と言うことになるのでしょうか。昨年よりもチーム力がアップしている、と言う手応えを持って臨んだにも関わらず、ゲームを勝利まで持っていくことはできませんでした。当然その原因としては、主力に欠場者が相次いだ、と言うこともあるでしょう。今季は過密日程によるターンオーバーも想定して大量補強で臨んだにも関わらず、いきなり主力が6人も離脱すると言うのは厳しかったと思います。ただそんな中でもしっかりとサンフレッチェらしいゲームを展開して、勝点1をもぎ取ったのはチームの底上げができていることの証明でもある、と言えます。3日後には早くもJリーグ開幕がやって来ますが、そこまでしっかりと身体のケアをして(できれば故障組の何人かが戻ってくる中で)好スタートを切りたいものです。

ブログ速報 前半 後半
ゲキサカ 記事1 記事2
日刊スポーツ 記事1 記事2
Jリーグ公式サイトゲームサマリー
<14.2.26> プレスリリースによると、横浜FM戦で接触プレーで痛んだ清水選手は一昨日広島市内の病院で検査を受けて、左肋骨骨折で全治4週間と診断されました。清水は昨年もシーズン当初はレギュラーだったものの、ACL第2節の北京戦で靭帯を痛めて全治8週間。6月下旬のナビスコカップ準々決勝から復帰したものの、その後パフォーマンスが上がらずリーグ戦は19試合866分間の出場に終わりました。今季はこれまで練習試合でもゴールを決めるなど好調を持続していたため非常に残念なリタイアとなりますが、1ヶ月後と言えば連戦続きで選手たちも疲労がたまってくる頃。それまでにコンディションを上げて、苦しい時にチームを助けて欲しいと思います。
<14.2.25> 森保監督は昨日の記者会見で森崎和幸選手と柴崎晃誠選手について「その質問には、本当は答えたくないのですが...二人とも明日の試合には出場できません」と答えています。携帯サイトによると森崎和は昨日のトレーニングで「もともと痛かった場所ではなく、その周りが痛くなった」とのこと。また柴崎はゼロックスの接触プレーで足首をひねってしまったそうで、交代枠を使い切った後だったので最後までプレーしたもののこれ以上無理はできない状態だそうです。昨日のトレーニングでは「青山との組み合わせで言えば守備的なタイプがいい」と言うことで代役として丸谷と宮原を試したとのこと。今日はこの2人のうちどちらかが先発起用される可能性が高そうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントとしては、「2013シーズンJ1リーグ優勝記念」のプレミアムカードを3,000名様に差し上げます。またACL限定グルメとしては「ACL弁当」を800円で、また日替わりスープとしては「スープ餃子」を300円で提供します。当日券販売は午後4時からで、キックオフ30分後以降は当日券が全席種半額となる「駆けつけ割!」を実施します。仕事や学校などの都合で遅れる方も、ぜひご来場下さい。
 テレビ放送は「日テレG+」(スカパー!ch608)で生放送が予定されています。このチャンネルは「JリーグMAX」等のセットには含まれていないので別契約が必要ですので、まだの方はお早めにどうぞ。また今日は久々にブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
<14.2.25> Jリーグと日本サッカー協会は昨日J3リーグに参加する「JリーグU-22選抜」の登録選手を発表し、広島からは野津田、浅野、高橋、大谷、川辺、宮原が入りました。この選抜チームのメンバーは試合ごとに選ばれることになっていて、この登録選手リストから選ばれた16人が試合の2日前に集合して練習をし、試合に臨みます。所属クラブの試合に出場する可能性がある選手については当然そちらが優先になるため、メンバー入りできなかった選手の「修業の場」として使われることになります。Jリーグとしては初めての試みとなる選抜チームのリーグ公式戦への参戦が、どのような効果を及ぼすのか。結果を見守りたいと思います。
<14.2.24> 明日はアジアの頂点を目指す戦いの開幕戦。サンフレッチェはホーム広島ビッグアーチに北京国安を迎えます。
 2011年を除いてここ7年間で6回目のACL出場となる北京国安は、昨年は2勝3分け1敗でグループステージを突破したものの、FCソウルと対戦したラウンド16では1分け1敗に終わり準々決勝進出を逃しています。昨年の中国スーパーリーグでは前年に引き続いて3位に入りましたが、自動的に本大会出場権は得られずプレーオフに回りました。しかしそのプレーオフではタイのチョンブリーを圧倒。4-0で下して4年連続で本戦の出場権を獲得しています。昨年リーグを席巻した外国人FWの2枚看板のうちカヌーテは移籍したもののゲロンは健在で、その上大連から元ナイジェリア代表のウタカを、ブルサスポルからアルゼンチンMFのパブロ・バターシャ獲得。また元中国代表の徐雲龍や邵佳一ら経験値の豊富なベテランも健在なので、堅守速攻を基本としたサッカースタイルは変わっていないものと思われます。明日は北京にとってはアウェイゲームですが、プレーオフから10日経っているため十分な調整をして臨むはず。広島にとってはいきなり手強い相手との対戦、と言うことになりそうです。
 対するサンフレッチェですが、ゼロックススーパーカップでは若手の躍動で素晴らしい勝利を収めました。ただその試合から中2日だと言うことと、4日後にはJリーグ開幕戦を控えていることも考えると、ある程度メンバーを入れ替えてくる可能性もありそうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  柴崎

ミキッチ          山岸

    石原    高萩

       佐藤

SUB:増田、ファン、森崎和、パク、野津田、浅野
 これまで2度のACLはいずれも開幕戦を落とし、その後の戦いを難しくしてしまいました。明日も難しい試合になることは間違いないのですが、ただサンフレッチェ本来のサッカーができれば勝てるはず。明日はJ1王者のプライドに賭けて、内容の伴う勝利を挙げて欲しいと思います。
<14.2.23> サンフレッチェは昨日国立競技場で富士ゼロックススーパーカップを戦い、野津田と浅野のゴールで横浜FMを下して2年連続優勝を果たしました。
 足首を痛めている森崎和はベンチにも入らず、また高萩も温存して柴崎、野津田が先発して、次の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  柴崎

ミキッチ          清水(→山岸29分)
(→ファン65分)
    石原   野津田

       佐藤(→浅野59分)

SUB:増田、茶島、パク、高萩
 対する横浜FMは、GK:榎本、DF:小林、栗原、中澤、ドゥトラ(→下平60分)、MF:中町(→兵藤69分)、富澤、藤本、中村、齋藤、FW:端戸(→矢島60分)、と言うメンバーでした。広島は立ち上がりから猛ラッシュをかけて、キックオフから10秒で野津田が裏を取ってクロスに石原がフリーで合わせましたが枠外。1分にはミキッチのクロスに寿人が合わせ、その直後のCKから石原が流し込もうとしましたがぎりぎりでクリアされます。更に2分にはロングパスに反応した寿人が左足でシュートしましたがGKの好セーブに防がれます。そして6分、塩谷の縦パスを受けた石原が右サイドを突破して低いクロス。中央の寿人が潰れると詰めていた野津田が押し込んで、見事な形で先制点を奪いました。
 その後もペースは広島。9分には青山のFKから石原がシュートし、その後も青山が、野津田がミドルで狙います。19分には齋藤に右サイドを破られクロスに藤本がフリーで合わせましたが、シュートをふかしてくれて助かります。26分にはゴール前の競り合いで脇腹を痛めた清水が担架で運ばれますが、代わりに出場した山岸が穴を埋めます。前半の後半になるとさすがにプレスのパワーが落ちた広島でしたが、そこはそこはいつものようにしっかりとゴール前にブロックを作って横浜に決定的なシーンを作らせません。何度もあった横浜のセットプレーもしっかりとはね返して、1点のリードを保ったまま前半を折り返しました。
 後半も立ち上がりは広島ペースで、2分には山岸がドリブル突破して決定機を作り、5分には石原がペナルティエリアの右からクロスを入れ、これに寿人が反応しましたがGKのビッグセーブに防がれます。また7分にはミキッチのマイナスのパスを青山が受けて、ペナルティエリア中央から放ったシュートがGKの手を弾いてゴールネットに突き刺さりましたが、GK前にいた寿人がオフサイドを取られてゴールを取り消されます。後半14分には寿人をベンチに下げて浅野を投入する森保監督。横浜もコンディションの悪いドゥトラを諦め、下平を投入します。そして後半21分、DFの間でボールを受けた野津田が前を向いてドリブルからスルーパス。ここに中澤の視野の外から飛び込んできた浅野がワンタッチでシュートを決めて、ゆりかごパフォーマンスで祝いました。
 これで完全にノリノリになった広島は、速攻から何度もチャンスを作ります。25分には石原のシュートのこぼれを野津田が打ちましたが枠を捉えることができず、27分にはファンのクロスに浅野が頭で合わせましたが枠外。30分には野津田の強烈なミドルがポストに弾かれ、こぼれを石原が決めたもののオフサイドを取られます。横浜も何度かサイドから攻め込んできましたがDFが身体を張って横浜の得点を許さず、そのまま2-0で終了のホイッスルとなりました。
 試合後に横浜FMの選手たちは「広島とはコンディションの違いがすごく出てしまった」(藤本)「全体的なコンディションで向こうのほうが動きのキレがよかった」(兵藤)「相手のほうが仕上がっていたし、コンディションにも差がありました」(栗原)とコンディションの差を完敗の理由に挙げています。横浜は雪の影響で栃木との練習試合が中止になり、また練習場も芝の状態が悪いなど思うような調整ができていなかったとのこと。新戦力がフィットしていなかったことも含めて、言い訳のネタはあったのだと思います。ただ、開幕時に100%の状態に仕上がっているわけではない、と言うことも含めて条件はどのチームも同じ。少なくとも広島も横浜も昨シーズン最後の試合から昨日までの間隔は全く同じだったわけですから、コンディションが悪かったのだとすればそれはチームマネージメントが悪かった、と言うことになるでしょう。むしろ天皇杯での広島は直前に2試合連続PK戦を戦っており、しかもアウェイの連戦で自宅に帰れない状況だったわけですから、この日のサンフがその時よりも状態が良かったのは当然だと言えます。この日のサンフはしっかりとコンディションを調整していつも通りのサッカーをした。その結果これまでなかなか勝てなかった相手を上回って勝つことができたわけで、まさに「チャンピオン」の称号に相応しい戦いだったと言えるでしょう。
 この試合の中でも特に大きな収穫は、若手と新戦力が輝きを見せたことだと言えます。プロとしては初めて先発から公式戦のピッチに立った野津田は、全く臆することなく最初から飛ばして次々とビッグチャンスに絡みました。そしてその勢いは体力的に厳しくなる終盤になっても落ちることなく、90分間機能し続けました。また浅野も同級生の活躍に刺激を受けたか素晴らしいパフォーマンスを見せました。特に得点シーンは素晴らしいスピードでパスコースに入り込んで、中澤の裏をかいてゴールを決めて見せました。もともと能力の高い2人ではありましたが、ほとんど何もできなかった天皇杯決勝から2ヶ月弱でこれほど成長したと言うのは大きな驚き。これによって、チームは明らかにレベルアップしたと言えます。また移籍組の林と柴崎も、広島に来たばかりとは思えないようなプレーで勝利に貢献しました。昨年までは多少コンディションに問題があってもレギュラー選手を使い続けなければならなかったサンフレッチェでしたが、この日は森崎和、高萩と言う「大駒」2枚を温存しながら素晴らしい内容で勝利したと言うことは、これから始まる過密日程に向けて大きな収穫だった、と言えるでしょう。ラインを高くして前からのプレスをかける、と言う戦い方が嵌まったこと(横浜FMの小林が「広島はウチに対して、2年以上勝っていないので、さすがにやり方をウチ仕様にしてきました」と言うほど戦術を変えたとは思わないのですが、そう思わせるだけの勢いはあったと言うことでしょう)も含めて、J1リーグ3連覇とACL制覇に向けて幸先良いスタートが切れた、と言えるでしょう。
 ところでこの日のサンフレッチェは喪章着用で試合に臨み、1点目を取った時には選手全員で喪章を天に掲げるパフォーマンスをしました。2/10に急逝されたチームスタッフの澤山文枝さんを悼んでのことだったのですが、実は私も澤山さんとは面識がありました。何年か前にホームゲームのラウンジで受付をされている時に話をして、それ以来時々連絡を取り合っていたのですが、突然のご病気で亡くなられたと聞いて本当に驚きました。お会いした時に聞いたところによると、澤山さんは選手たちやその家族のお世話をしたり、彼らの悩みの相談に乗ったりして「サンフレッチェの母」とも言える存在だったそうです。宮崎キャンプ中に突然亡くなったと言うことで選手たちは告別式に出ることができなかったのですが、佐藤寿人選手は「本当は宮崎から帰りたかったくらい」と語るほど。Jリーグサッカーキングの記事によると試合終了後のフォトセッションでは、澤山さんの遺影が家族とともに収まっていたとのこと。サンフレッチェの今回の快勝を一番喜んでいるのは、天の上から見守っている澤山さんだったに違いありません。

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