3/16〜3/22のSANFRECCE Diary


<14.3.22> 明日はJ1リーグ第4節。サンフレッチェはアウェイでG大阪と戦います。
 一昨年まさかのJ2降格となったG大阪でしたが、昨年はさすがの強さを見せてJ2を制して1年で戻ってきました。そしてオフシーズンには弱点だったGKに東口を補強。その甲斐あってこれまでリーグ戦3試合を戦って1失点と2年前とは違うスタイルのチームになったかのような戦いを見せていますが、ただその一方でFWに人材を欠いてリーグ戦では2得点しか奪えていません。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H ●0-1 浦和  【浦】槙野
2A ○2-0 新潟  【G】岩下、大森
3A △0-0 仙台
N1H ○2-0 神戸  【G】リンス、佐藤
 前節は仙台のコンパクトな守備に手を焼いて、チャンスをほとんど作れずシュート1本に終わりました。しかし水曜日に行われたナビスコカップ予選リーグ第1節では、先発の半分以上を入れ替えて戦いツートップがそれぞれ得点して快勝しています。明日は怪我で離脱していた遠藤らも戻ってくる可能性が高く、以前のような攻撃的なG大阪が戻ってくると考えた方が良さそうです。
 対するサンフレッチェですが、FCソウル戦では森崎和を温存し、ミキッチと石原も短い時間の起用で済みました。ただ足首を痛めた千葉が明日も欠場の可能性が高そうなので、丸谷が今季初めてリーグ戦に出場することになりそうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        林

    塩谷 丸谷 水本

     青山 森崎和

ミキッチ          山岸

    石原    高萩

       佐藤

SUB:増田、茶島、パク、柴崎、柏、野津田、浅野
 G大阪との対戦は2年ぶりとなりますが、会場の万博競技場との相性は最悪。リーグ戦で勝ったのは2000年のVゴール勝ちが最後で、90分間での勝利となると1998年まで遡るしかありません。これまでG大阪と言えば「格上」と言う印象がありましたが、今は「J1王者」対「昇格組」と言う構図になります。明日はチャンピオンらしいサッカーで、勝ち点3を持って帰って欲しいと思います。
<14.3.21> 日本サッカー協会は昨日U-21日本代表候補を発表し、広島から野津田と浅野、及び東京Vにレンタル中の吉野が選ばれました。今回選出されたのは次の27人。
【GK】櫛引(清水)、杉本(京都)、永井(松本)
【DF】遠藤、亀川(湘南)、松原(新潟)、田鍋(名古屋)、
    高橋(京都)、山中(千葉)、伊東、植田(鹿島)、
    西野(G大阪)、岩波(神戸)、安在(東京V)
【MF】大島(川崎F)、原川(愛媛)、矢島(浦和)、野澤(FC東京)、
    中島(富山)、豊川(鹿島)、吉野、前田(東京V)
【FW】荒野(札幌)、後藤(大分)、野津田、浅野(広島)、
    鈴木(新潟)
 1月のAFC U-22選手権に出場したメンバーからポープ(東京V)、奈良(札幌)、川口(新潟)、幸野(FC東京)、秋野(柏)、為田(大分)、喜田(横浜FM)、石毛(清水)、金森(福岡)が外れ、永井、田鍋、高橋、伊東、岩波、安在、原川、野澤、豊川、前田、後藤、野津田が新たに、あるいは再び選ばれています。今回の代表候補はトレーニングがメインで、練習試合は3/29のU-19代表候補とのトレーニングマッチのみが予定されています。
<14.3.21> 日本サッカー協会は昨日U-19日本代表候補を発表し、広島からは川辺と宮原が選ばれました。また広島ユース出身の越智も選ばれています。今回選出されたのは次の26人。
【GK】阿波加(相模原)、吉丸(神戸)、高木和(清水)
【DF】三浦(清水)、内田(G大阪)、内山(札幌)、広瀬(水戸)、
    宮原(広島)、山口(神戸U-18)、進藤(札幌U-18)、
    茂木(浦和ユース)
【MF】望月、小屋松(名古屋)、松本(大分)、関根(浦和)、
    大山(大宮)、小川(G大阪)、川辺(広島)、高木(東京V)、
    奥川(京都U-18)
【FW】南野(C大阪)、金子(清水)、田村(京都)、宮市(湘南)、
    越智(産業能率大)、北川(筑波大)
 1月のベトナム遠征のメンバーから田口(横浜FMユース)、安東(JFAアカデミー福島)、畠中(東京Vユース)、諸岡(広島ユース)が外れ、阿波加、吉丸、宮原、山口、進藤、茂木、小屋松、川辺、奥川、越智が選ばれています。この年代は来年行われる予定のU-20ワールドカップが目標なので、今年はこの選手たちから徐々にメンバーを絞り込んでいくのではないでしょうか。
<14.3.20> 昨日ホームで行われたAFC Champions Leagueグループリーグ第3節で、サンフレッチェはFCソウルを振り切って初勝利。順位も2位に上がりました。
 千葉が欠場したため丸谷をリベロとして起用。また柴崎、柏、パクを先発起用して、以下のメンバーで戦いました。
        林

    塩谷 丸谷 水本

     青山  柴崎

柏             パク(→ミキッチ54分)

    野津田  高萩(→浅野81分)

       佐藤(→石原71分)

SUB:増田、山岸、森崎和、茶島
 対するソウルは、GK:キム・ヨンデ、DF:チェ・ヒョジン(→チャ・ドゥリ71分)、オスマール、キム・ジュヨン、キム・ジンギュ、キム・チウ、MF:コ・ヨハン(→ラファエル57分)、チェ・ヒョンテ、コ・ミョンジン、ユン・イルロク(→ユン・ジュテ79分)、FW:エスクデロ、と言うメンバーでした。序盤から攻勢に出たのは広島で、7分には波状攻撃からパクのクロスを寿人が打ちましたがGK正面。8分には塩谷のパスを受けて前を向いた野津田が遠目から狙いましたがGKに抑えられます。その後ソウルも徐々にペースをつかみ、9分にはエスクデロが打ちましたが枠外。11分には左サイドを破られ、こぼれを拾ったオスマールに強烈なミドルを打たれましたがポストが弾きます。逆に16分には青山のミドルがバー直撃。ソウルの危ないFKが1本あったものの、それ以外は広島がチャンスを作り続けます。更に40分にはパクがボックス内から打ちましたがブロックされ、直後のCKから水本のシュートや高萩のクロス等でソウルゴールを脅かしましたが、ぎりぎりで身体を張ってきてなかなかゴールを割れません。テンポの速かった前半はどちらも決めきれず、スコアレスで折り返すことになりました。
 後半もお互いに持ち味を出し合ったスリリングな展開。3分には塩谷が、7分にはチェ・ヒョンテがミドルを打ちましたがいずれも枠外に外れます。そして7分、塩谷のフィードを高萩が落とすと寿人がリターンパス。これを高萩がコントロールしてファーサイドに蹴り込んで、広島が先制点を奪います。しかしソウルもラファエルを投入して反撃に出ると、14分にはエスクデロのクロスのクリアが小さくなり、そのこぼれをラファエルに決められて同点に追いつかれてしまいました。
 何としても勝ちたい広島は、ミキッチに続いて石原を投入して追加点を狙います。またソウルもチャ・ドゥリを投入して反撃を狙います。22分には塩谷が強烈なミドルを放ちましたがGKが落ち着いてキャッチ。26分には水本のミドルが枠外に外れ、28分には波状攻撃を仕掛けますが決めきれません。更に30分には野津田のポストから石原がシュートしましたが、GKが僅かに触って枠外に逃れます。そして後半33分、右サイドの高い位置での守備から塩谷が攻め上がると、高萩とのワンツーで抜け出して飛び出してきたGKを良く見て浮かしたシュート。これが見事に決まって、遂に広島が勝ち越します。森保監督はその直後に浅野を投入して攻め続ける姿勢を見せるとソウルも効果的な攻撃ができず、広島が押し込みつつ逃げ切って森保監督の元では初めてのACL勝利を挙げました。
 昨年のACL準優勝チームから主力が何人か抜けていたとは言え、ソウルはやはり強豪でした。特に集中力の高さと球際の強さはさすが韓国代表と言う感じ。前半から何度かあった広島の決定機も最後のところで身体を投げ出して、ゴール枠にボールを飛ばさせませんでした。また先制点を失った後での反発力も素晴らしく、これまでのサンフレッチェだったらそのまま引き分けに終わったか、あるいは逆転されていたかも知れない流れでした。
 ところが昨日のサンフレッチェは違いました。なかなか点が奪えなくても焦れずに戦い、また同点に追いつかれてからも落ち着いて自分たちのサッカーを続けてしっかりと勝利に結びつけました。ソウルのチェ・ヨンス監督は試合後に「組織としては広島が上だった」と語っていますが、両チームともパスを繋ぐ同じようなサッカーを指向する中で、広島が完成度の高さで上回ったことが勝因の一つだったと言えます。またそれに加えて、選手層が厚くなったことも大きかったと思います。この日は千葉に代わって丸谷がリベロを務めましたが、守備の面でもビルドアップの面でも及第点の出来。失点シーンでクリアが小さくなってしまったことは反省材料ながら、十分な働きを見せました。また移籍組の柴崎と柏も素晴らしく、特に柏は右WBでプレーした後半途中までは常に高い位置でプレーしてキム・チウの攻撃参加を許さず、左に移ってからは高萩のパスで何度も抜け出して相手DFラインに脅威を与えました。昨年に引き続いて怪我人続出で苦しんでいるサンフレッチェですが、それでもレギュラーに代わって出場した選手が全く遜色のないプレーを見せたことは、今後に向けて大きな収穫だったと言えるでしょう。
 ACLのグループリーグは半分の3試合が終わってサンフレッチェは1勝1分け1敗。勝点4はFCソウルと並んでいるものの対戦成績で上回って、北京国安に続いて2位になっています。勝点3の中に4チームが並ぶグループFはどこが抜け出してもおかしくない混戦となっていますが、突破のボーダーラインはおそらく勝点10ぐらい。そのためには他の3チームは「ホームで勝ってアウェイで引き分け」のパターンで良いのですが、広島だけはアウェイ勝利が必要です。次のFCソウルとのアウェイゲームはこの試合以上に厳しい試合になるのは間違いないところですが、いつも通りの広島らしいサッカーで勝利して、勝ち抜きに向けて前進して欲しいと思います。

ブログ速報 前半 後半
ゲキサカ 戦評 塩谷
日刊スポーツ 詳細 記事1 記事2 記事3 記事4
Jリーグ公式サイトゲームサマリー
<14.3.19> 中国新聞によると浦和戦で足首を痛めた千葉が今日の試合を欠場するそうで、森保監督は「丸谷か森崎和が代わりを務める」と語っています。過密日程で苦しい試合が続きますが、相手も条件は同じ。球際での戦いで負けないこと、ここぞと言うところでしっかりと走ることが勝敗を分けることになるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、森保監督のプレミアムカードです。またACL限定グルメとして「ACL弁当」を800円で、鶏の煮込みスープの「タッコムタン」を300円で提供します。また韓国料理の「豚煮丼」700円、「韓国おでん」500円、「マッコリ」300円も販売します。当日券販売は午後4時から。また、試合開始30分以降のご来場で当日券半額となる「駆けつけ割」も実施しますので、仕事や学校の後にぜひご来場下さい。
 テレビ中継ですが、今日も日テレG+(スカパー!ch608)で生放送が予定されています。今日もブログでの速報を行う予定ですので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
<14.3.19> Jリーグは昨日、FIFA EWS社よりスポーツ賭博市場動向の監視レポートを受け取った、と発表しました。これは第2節の広島×川崎Fの試合であるブックメーカーの予想パターンに「掛け金が想定の10倍になる異常が見られた」との警報を受けたとのこと。Jリーグはこの報告を受けて、弁護士を含む緊急調査チームを立ち上げて、両クラブの実行委員や強化責任者、選手、監督、コーチングスタッフ、レフェリーを対象に、個別の事情聴取を実施するとともに、別の監視会社からの情報入手や試合の映像分析など様々な調査を行ったそうです。そしてその結果はシロ。この試合について不正行為やその働きかけがなされた形跡は一切認められなかった、との結論となりました。EWS社の最終レポートでも「異常値はブックメーカー上の噂によるもの」との結論で、八百長の不正はなかったと言う結論に達したとのこと。村井チェアマンは浦和の横断幕問題と合わせて「サッカー界が社会に及ぼす影響の大きさをあらためて認識するとともに、私どもJリーグは『ソーシャル・フェアプレー』の徹底に対し、従来以上に積極的に取り組んでいかねばならないと強く思う」とコメントしています。
<14.3.18> 明日はACLの第3節。サンフレッチェはホームでFCソウルと戦います。
 1983年にラッキー金星黄牛として創設され、その後LGチータース、安養LGチータースを経て2004年にFCソウルに改称したこのチームは、首都をホームタウンとして韓国屈指の人気チームとして君臨しています。その間国内タイトルはKリーグ5回とカップ戦を3回獲得していますが、ACLはなかなか上位進出できずにいました。しかし昨年は仙台と同組となったグループリーグを3勝2分け1敗で勝ち抜くと、ノックアウトラウンドでは北京国安、アル・アハリ、エステグラルを破って決勝に進出。最後はアウェイゴール差で準優勝に終わったものの、広州恒大と対等に戦ってもう一歩のところまで行っています。一方KリーグはACLと並行して戦ったことによる疲労が影響を及ぼしたか4位でフィニッシュ。ポストシーズンには主力選手が大量にチームを去ったこともあってチームは転換点を迎えています。今季のここまでの公式戦の成績は次の通り。
2/25(火)ACL  ○2-0 セントラルコースト
3/8 (土)Kリーグ ●0-1 全南
3/11(火)ACL  △1-1 北京国安
3/15(土)Kリーグ △0-0 城南
 サンフレッチェのオフィシャルサイトによると今季は攻撃的な3バックを採用したそうですが、明日はアウェイゲームと言うことも考えて守備重視の戦術で来る可能性もありそう。チェ・ヨンス監督の元で闘争心を全面に出して、勝点の積み上げを狙ってくるものと思われます。
 対するサンフレッチェですが、連戦の疲れもあってマリナーズ戦、浦和戦と思うような結果を残せず連敗しています。明日は選手のコンディションを見ながら、メンバーを組むことになるのではないでしょうか。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        林

    塩谷 千葉 水本

     柴崎 森崎和

柏             パク

    高萩   野津田

       佐藤

SUB:増田、丸谷、青山、ミキッチ、山岸、石原、浅野
 ここまでのサンフレッチェは1分け1敗でグループ最下位に沈んでいますが、首位・FCソウルとの勝点差は3。次節の結果次第では、首位に立つ可能性もあります。相手がどこであろうと自分たちのサッカーを貫いて、勝ち点3を取って欲しいと思います。
<14.3.17> 日本サッカー協会は先週、「高円宮杯U-18サッカーリーグ2014プレミアリーグ」の日程を発表しました。それによると、サンフレッチェユースの試合日程は次の通り。
1H  4/6 (日)13:00 京都U-18(吉田サッカー公園)
2A  4/13(日)15:00 C大阪U-18(セレッソ大阪舞洲G)
3H  4/27(日)11:00 京都橘高(吉田サッカー公園)
4A  5/6 (火)未定  G大阪ユース(未定)
5A  5/11(日)11:00 富山第一高(富山第一高)
6H  6/29(日)13:00 神戸U-18(吉田サッカー公園)
7A  7/6 (日)15:00 東山高(東山高)
8H  7/13(日)11:00 東福岡高(吉田サッカー公園)
9A  7/20(日)10:30 名古屋U18(トヨタスポーツセンター)
10A  8/23(土)17:00 京都U-18(京都サンガ東城陽G)
11H  8/31(日)11:00 C大阪U-18(吉田サッカー公園)
12A  9/7 (日)11:00 京都橘高(西京極総合運動公園補助競技場)
13H  8/13(土)未定  G大阪ユース(未定)
14H  9/20(土)11:00 富山第一高(吉田サッカー公園)
15A  9/27(土)15:30 神戸U-18(いぶきの森球技場)
16H 11/22(土)13:00 東山高(吉田サッカー公園)
17A 11/30(日)13:00 東福岡高(東福岡高)
18H 12/7 (日)13:00 名古屋U18(吉田サッカー公園)
 昨年は前半は7勝1分け1敗で首位で折り返したサンフレッチェユースでしたが、後半は3勝1分け5敗で3位に終わり3連覇を逃しました。また昨年はクラセンもJユース杯も決勝で敗れあと一歩のところで優勝を逃しているだけに、今季はタイトル奪還を目指して頑張って欲しいと思います。
<14.3.16> 昨日ホームで行われた第3節浦和戦は、西川が守るゴールを破ることができずに0-2で敗れました。
 オーストラリア遠征を回避した4人が先発して、前節と同じメンバーで戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ          山岸(→パク87分)

    石原   野津田(→高萩69分)

       佐藤(→浅野69分)

SUB:増田、丸谷、柴崎、柏
 対する浦和は、GK:西川、DF:森脇(→坪井90分)、那須、槙野、MF:平川、阿部、鈴木、宇賀神、柏木(→梅崎82分)、原口、FW:興梠(→李79分)、と言うメンバーでした。やや低めに構えてブロックを作る浦和に対して、広島は積極的に前から奪いに行って攻め込みます。5分には水本のパスを受けた寿人が左足で狙いましたが僅かに右。23分には水本の糸を引くようなパスが野津田に通り、DFラインの裏に抜け出しましたが判断良く飛び出した西川にクリアされます。続いて32分には山岸のドリブルから野津田がシュートしますが、またもや西川が立ちはだかります。前半の後半は浦和がボールを持つ時間が長くなりますが、広島はブロックを作って中に入れさせません。41分には槙野のドリブルからのスルーパスで抜け出した興梠が決定的なシュートを打ちましたが、林が好反応で弾きます。そしてその直後のCKは一度ははね返したもののこぼれを拾われ、平川のゴールライン際からのクロスを興梠にねじ込まれて先制点を許してしまいました。
 その後も攻め込まれて苦しい時間帯がありましたが、後半は立ち上がりから広島が積極的に前に出てボールを奪い相手陣内に攻め込みます。しかし浦和の守備網は堅くなかなかシュートまで行けません。逆に浦和は何度かカウンターを仕掛け、18分には槙野に危ないミドルを打たれましたが林が横っ飛びで弾きます。浅野と高萩を投入して流れを変えようとする森保監督。浅野は何度もドリブルを仕掛けますがDFに囲まれてボールを失い、33分には高萩がFKを狙いましたが曲がりきれず枠を外します。39分にはワンタッチパスの連続で守備を崩してミキッチが強烈なシュートを放ちましたが西川正面。逆に45分には右サイドから原口に持ち込まれてシュートを許します。これに林が反応したものの及ばず決定的な2点目を奪われます。その後サンフは最後の力を振り絞って反撃し、青山の強烈なシュートなどで脅かしたもののゴールを割れず対浦和公式戦連敗は5に伸びてしまいました。
 前節・ホーム開幕戦を1万人近く上回る観客、また相手は公式戦4連敗中の浦和と言うことで、この日のサンフレッチェの「戦う気持ち」はいつも以上に強かったように思います。中でも塩谷や森崎和、青山らの高い位置での守備が良く機能して、何度も相手ボールを奪ってハーフカウンターに繋げていました。ところがそれがなかなかシュートに結びつかなかったのは、浦和の守備が効いていたということだったように思います。特に西川の飛び出しのタイミングと落ち着いたプレーはさすがと言うべきもので、サンフのビッグチャンスになる一歩手前で未然に防がれていました。広島が過密日程の影響でいつもほどの運動量が出せなかった、と言うことも一因だとは思うのですが、それ以上にこの試合は浦和にうまく守られた、と言う気がしてなりません。
 昨年は34試合で56失点と「降格してもおかしくはない」(ペトロヴィッチ監督)ほどの失点をした浦和でしたが、今季はしっかりと守備の組織を構築して手堅いサッカーをするようになって来ました。森保監督のサッカーは、ペトロヴィッチサッカーに守備の規律を加えたもの。そう言う意味では両者のサッカーはこれまで以上に「似た者同士」になったと言えます。つまりこの試合は究極の「ミラーゲーム」だったわけで、前半やや膠着したのはそのためだったと思います。その中で興梠がクオリティの高さを見せて難しいシュートを決めて先制した。それに対して広島はそのようなシーンを作ることができなかった。結局のところそのようなちょっとの差が勝敗を分けることになった、と言えるのではないでしょうか。この「敗戦」と言う結果は悔しいのですが、チームとしてやるべきことはできていたわけですから悲観する必要は全くないでしょう。これまで通り1試合1試合集中して戦って、最後に他のチームよりも1つでも多く勝点を取れば良いのです。今後もFCソウル戦、G大阪戦と中3日で試合が続きますが、しっかりと切り替えて次に向かって欲しいと思います。

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