3/30〜4/5のSANFRECCE Diary


<14.4.5> J1リーグ第6節は全試合が日曜日開催。サンフレッチェは明日、豊田スタジアムで名古屋グランパスと対戦します。
 厳しい財政事情から補強費が削られた名古屋は昨年末に田中隼、藤本、増川らベテランを放出。また6年間続いたストイコビッチ体制が終焉を迎えて西野監督を迎えました。ただベテランを放出した、とは言え闘莉王やケネディ、玉田、楢崎ら主力は健在で、その上若手の有望株が揃っているため新旧の力が融合すれば上位を窺う力はあるはず。実際リーグ戦では第2節から3連勝して現在6位に付けています。これまでの開幕戦の戦績は次の通り。
1H ●2-3 清水  【名】ケネディ、闘莉王、【清】高木、平岡、ノヴァコヴィッチ
2A ○2-1 大宮  【名】玉田、小川、【宮】高橋
3A ○1-0 柏   【名】ケネディ
N1H ●0-1 甲府  【甲】クリスティアーノ
4H ○2-1 神戸  【名】磯村、松田、【神】ペドロ・ジュニオール
5A ●0-1 川崎F 【川】大久保
N2A △3-3 新潟  【名】闘莉王、矢田、小川、【新】金珍洙、田中、小泉
 前節は川崎のパスワークに翻弄されて点差以上の内容差で完敗。その上牟田の負傷でDFの駒が足りなくなると言う非常事態となりました。ただミッドウイークに行われたナビスコカップの新潟戦では思い切って若手を起用し、彼らの活躍でクロスゲームに持ち込んでいます。この試合では終盤に一人少なくなったこともあって後半44分に追いつかれてしまいましたが、出場機会をつかんだ若手選手たちは大きな自信を得たはず。明日は勝てば2位に浮上する可能性もあるだけに、若手と休養十分の主力の力を融合させて勝ち点3を取ろうとしているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、ソウル遠征に参加しなかった寿人と森崎和を含めたベストメンバーで戦うことができそうです。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

    石原    高萩

       佐藤

SUB:増田、丸谷、柴崎、パク、ファン、野津田、浅野
 勝点10で現在3位のサンフレッチェの首位鹿島との勝点差は2。従ってこの試合に勝てば首位に立つ可能性がありますが、その一方で11位との勝点差も3なので敗れれば8位ぐらいまで後退すると言うこともあり得ます。来週から再び過密日程が始まるだけに、この試合はアウェイとは言え勝点を積み重ねておきたいところ。明日もサンフレッチェらしいサッカーで、サポーターに勝利を見せて欲しいと思います。
<14.4.4> 日本サッカー協会は昨日4/7〜9に千葉県内で合宿を行う日本代表候補メンバーを発表し、広島からは青山、高萩、水本、塩谷の4人が選ばれました。今回選ばれたのは以下の23人。
【GK】東口(G大阪)、林(鳥栖)、権田(FC東京)
【DF】水本、塩谷(広島)、槙野(浦和)、山下(C大阪)、
    安田(鳥栖)、鈴木(柏)、今井(大宮)、昌子(鹿島)
【MF】青山(広島)、高橋(FC東京)、長谷川(C大阪)、
    柴崎(鹿島)
【FW】豊田(鳥栖)、川又(新潟)、高萩(広島)、
    小林(川崎F)、齋藤(横浜FM)、工藤(柏)、
    原口(浦和)、南野(C大阪)
 先日行われたニュージーランド戦のメンバーからと重なっているのは権田、青山、工藤、豊田の4人だけで、海外組11人と西川(浦和)、駒野、伊野波(磐田)、今野、遠藤(G大阪)、森重(FC東京)、山口、柿谷(C大阪)は招集せず代わりに19人を選出。山下、塩谷、今井、昌子、川又、小林、南野は初めての代表候補選出になります。ザッケローニ監督は「計算のできる選手や必要な情報をすでに持ち合わせている選手は招集を見送った」とコメントしているので、1ヶ月半後に迫ったワールドカップ登録メンバー発表に向けて、バックアップやオプションを見出すのが目的だと思われます。守備陣では内田や吉田が怪我で離脱中なだけに、特に塩谷と水本にはしっかりと特徴を出してきて欲しい、と思います。
<14.4.4> 日本サッカー協会は昨日ミャンマーに遠征するU-19日本代表を発表し、広島から川辺と宮原が、またユース出身の越智と諸岡も選ばれました。今回選ばれたのは次の22人。
【GK】高木和(清水)、吉丸(神戸)
【DF】三浦(清水)、内田(G大阪)、内山(札幌)、広瀬(水戸)、
    宮原(広島)、中谷(柏)、山口(神戸U-18)、茂木(浦和ユース)
【MF】大山(大宮)、田村、磐瀬(京都)、小川(G大阪)、
    川辺(広島)、中野、三竿(東京Vユース)
【FW】金子(清水)、諸岡(福岡大)、越智(産業能率大)、北川(筑波大)、
    宮市(湘南)
 先月の代表候補合宿のメンバーから阿波加(相模原)、進藤(札幌U-18)、望月、小屋松(名古屋)、松本(大分)、関根(浦和)、高木(東京V)、奥川(京都U-18)、南野(C大阪)、田村(京都)が外れ、中谷、田村、磐瀬、中野、三竿、諸岡が新たに、または再び選ばれています。今回は4/6に集合してミャンマーに遠征して、現地でU-19ミャンマー代表などと練習試合を2試合行って来る予定です。
<14.4.4> 日本サッカー協会は昨日高校選抜の欧州遠征メンバーを発表し、広島からは高橋が選ばれました。今回選ばれたのは次の18人。
【GK】志村(市船橋高)、蔦(専修大)
【DF】高橋(広島)、寺田(日体大)、柴戸(明治大)、竹澤(駒沢大)、
    坂(順天堂大)、北谷(横浜FM)
【MF】成田(東京国際大)、山田武(青学大)、寺村(中央大)、松田(鹿屋体大)、
    中野(京都橘高)、渡辺夏(慶応大)
【FW】石川(桐蔭横浜大)、木戸(明治大)、山田貴(大体大)、渡辺仁(富山大)
 この選手たちは全員がNEXT GENERATION MATCHのメンバーで、その中から永井(京都橘高→熊本)、森島、小林(四日市中央工高)が外れています。このメンバーは国内合宿を経て4/17から始まるデュッセルドルフ国際ユースに参加します。
<14.4.3> ACLのグループFは第4節を終えて次のような成績となりました。
       勝点 勝 分 負 得 失 得失点差
1マリナース   6   2   0   2   4   5      -1
2広島       5   1   2   1   6   6       0
3北京       5   1   2   1   4   4       0
4ソウル      5   1   2   1   6   5      +1
 首位に立つセントラルコースト・マリナースと他の3チームとの勝点差はわずかに1。勝点差が無い場合は当該チーム同士の対戦成績、それが同じ場合には得失点差、得点差で決まるため、広島が2位になっていると言う状況です。そして今後の日程は次の通り。
【第5節】
4/16(水)マリナース×FCソウル
       北京国安×サンフレッチェ広島

【第6節】
4/23(水)サンフレッチェ広島×マリナース
       FCソウル×北京国安
 広島は2連勝すれば文句なく勝ち抜き。1勝1敗に終わったとしても勝ち抜ける可能性が残ります。その一方で、次節で広島が北京に勝ち、マリナースがソウルに勝てばその時点でこの2チームの勝ち抜きが決まることになります。北京との昨年からの通算成績は2分け1敗と相性は良くないのですが、どの試合もクロスゲームでちょっとした差が明暗を分けています。ここは選手、スタッフからサポーターも含めた広島の力を結集して、少なくとも引き分け以上の結果を持ち帰って欲しいものです。
 ところでこの北京国安戦のアウェイ応援ツアーの告知がオフィシャルホームページに出ています。広島からのツアーの申し込みは昨日が〆切ですが、西鉄旅行のホームページによると募集中の表示のままなのでまだ間に合うかも知れません。またオフィシャルツアー以外の北京へのツアーは各社3〜4万円程度から募集しているので自分で日程を組むことが可能ですが、試合会場となる北京工人体育場へは各自でチケットを購入して入ることはできません。観戦のためにはオフィシャルツアーの「現地発着コース」に申し込む必要がありますので、応援予定の方は西鉄旅行のホームページからお申し込み下さい。(〆切は4/6(日)です。)
<14.4.2> 昨日ソウルワールドカップスタジアムで行われたAFC Champions Leagueグループリーグ第4節で、サンフレッチェは疑惑のPKで終了間際に追いつかれ、勝点2を失いました。
 ホームのソウル戦と同様に丸谷、柴崎、柏、パクが先発。ワントップには石原が入って、以下のメンバーで戦いました。
        林

    塩谷 丸谷 水本
       (→ファン65分)
     青山  柴崎

柏             パク(→ミキッチ59分)

    野津田  高萩
    (→千葉89分)
       石原

SUB:増田、宮原、川辺、浅野
 対するソウルは、GK:キム・ヨンデ、DF:チャ・ドゥリ、オスマール、キム・ジュヨン、イ・ウンヒ、シム・サンミン(→ユン・ジュテ90分)、MF:コ・ヨハン、チェ・ヒョンテ、カン・スンジョ(→イ・サンヒョブ77分)、ユン・イルロク、FW:エスクデロ(→ラファエルHT)、キム・ヒョンソン、と言うメンバーでした。立ち上がりはやや堅さが見られたサンフレッチェでしたが、徐々にペースをつかむと豊富な運動量で押し込みます。8分には高萩がミドルでファーストシュートを放つと、10分にはオーバーラップした塩谷がシュートしたもののクロスバーの上。15分には右サイドを突破した柏がクロスを入れると、頭で逸らした石原のシュートは惜しくも枠外に外れます。また18分には石原が倒されて得たFKのチャンスでパクが直接狙いましたが枠を捉えることができません。そして前半21分、左サイドで得たFKを高萩が蹴ると、逆サイドで塩谷が落としたボールを野津田が石原へ。そのリターンパスを野津田が豪快に蹴り込んで、サンフレッチェが先制点を奪いました。
 ソウルはその後徐々に押し返し、縦に速い攻撃から広島ゴールに殺到します。そして前半45分にはFKのこぼれをオスマールに打たれましたが、林が素晴らしい反応で弾き出します。その流れは後半になっても変わらず、ソウルはラファエルとキム・ヒョンソンを起点に力任せに攻めてきます。そして後半8分、右サイドを攻められ塩谷の横パスをカットしたユンがワンツーで抜け出してシュート。これが林の守るゴールを破って同点に追いつかれてしまいました。
 失点の後にも何度か危ういシュートを打たれたものの、広島も後半10分の野津田のシュートなど決定的なシーンを作りつつしっかり守ります。ミキッチとファンを投入して、反撃のテンポを上げる森保監督。そしてそれが実ったのが後半24分のことでした。相手のプレッシャーをDFラインからのパス回しでかわしてファンが攻め上がると、ミキッチに預けてそのままペナルティエリアへ。リターンパスを受けたファンはそのまま右足でゴールネットに突き刺して、広島が再びリードを奪いました。
 この後はリードを守ろうとする広島に対して、ソウルが力攻めに攻めます。26分にはラファエルが強烈なシュートを放ちましたが林が横っ飛びでセーブ。29分には野津田が強烈なミドルを打ちましたがボールはポストをかすめて枠外に外れます。その後は広島は疲れからかミスが増え、逆にソウルの攻めを浴びます。39分のイ・ウンヒのシュートは林を外されたもののDFがクリアするなど、広島は全員が身体を張って守ります。しかし40分、FKから林にソウルの選手が激突したもののファウルはなく、その直後のCKでは水本が相手のユニフォームを引っ張ったと見なされイエロー2枚で退場。しかもPKとなってしいまいます。ソウルはオスマールがスポットにたち、そしてフェイントをかけてボールを蹴りましたが、林は蹴るコースを完全に読み切って弾き出しました。1人少なくなったこともあって、森保監督はその後千葉を投入して守りきろうとします。アディショナルタイムは4分が示され、広島はソウルの攻めを耐えます。48分にはロングボールの落としをラファエルが打ちましたが塩谷がブロックします。そして49分、後方からのロングフィードを林がキャッチすると競り合いの中で千葉が相手を倒したとして再びPKを与えられます。ラファエルのキックは今回も林が読んだものの左隅を狙われゴールネットへ。終了のホイッスルとともに広島の選手たちが主審に詰め寄ったものの判定が覆るはずもなく、広島がほぼ手中にしていた勝点2を失うこととなってしまいました。
 この試合、少なくとも前半40分までは広島の一方的なゲームでした。広島は素早い寄せで相手のミスを誘い、速いパス回しからチャンスを何度も作りました。パスを繋ぐサッカーを指向している、と言うソウルでしたが完成度の差は大きく、チャンスをしっかりモノにしていれば早いうちに勝負を決めることができたのではないかと思います。ただそれによって割り切ってフィジカル勝負に出て来たのがソウル。韓国らしい縦の早さ、そしてフィジカルの強さを生かした攻めが続き、広島はなかなか押し返すことができませんでした。リーグ戦から何人かメンバーが入れ替わっていたことやピッチの状態の悪さがあっても広島らしいサッカーができたことは素晴らしいと思いますが、相手の力攻めをまともに受けてしまい、しかもパスミスからボールを渡してしまうシーンが目立ったことは反省材料でしょう。今後のアジアで勝ち抜くことを考えれば、このような相手とどう戦うかは非常に重要です。この試合はそのための良いレッスンになったと言って良いと思います。
 ただ、だからと言ってこの試合の最終盤に下された2つのジャッジを見過ごすわけにはいきません。まずは後半40分からのシーン。リプレイを良く見ると倒れたソウルの選手は2人いましたが、この2人は広島の選手とぶつかったわけではなく自分たちが衝突していて、ほとんど「自爆」と言う感じでした。試合後に水本は「もしかして本当に引っ張っていたかも知れない」と述べていますが、仮に引っ張っていたとしても倒れた原因でないことは明白。何かを見間違ってファウルと取った、としか思えません。一方アディショナルタイムのシーンですが、こちらは千葉の手が掛かっていたように見えないことはないものの、そもそもボールは2mも離れたところに飛んでいる訳でファウルで倒す理由はありません。ソウルの選手の倒れかたも妙に派手で、ファウルの笛を聞いて呆気にとられる千葉とは対照的でした。ボールが無いところでも相手を倒せばファウルになるのはルール通りではありますが、「倒した」と見るか「倒れた」と見るかは微妙なところ。PKよりもむしろシミュレーションを取る方が妥当なジャッジではないでしょうか。すなわちこの2つはどう贔屓目に見てもミスジャッジで、森保監督が言うように「どうしようもない力」が働いた、と思われても仕方がないと思います。サンフレッチェは今日になって「試合全体を通じて勝敗に影響を及ぼす意図的な判定があったのではないか」との抗議文をAFCに送ったそうですが、これに対してAFCと上部組織のFIFAは十分な調査を行った上で真摯な回答をして欲しい。少なくとも誰が見ても八百長があったとは思えない広島対川崎F戦に「警報」を送った組織(の上部団体)としては、当然の責務だと思います。

フォトレポート
ゲキサカ 戦評 
日刊スポーツ 詳細 記事1 記事2
Jリーグ公式サイトゲームサマリー
ふっとぼうず「結果がどうあれ、Kリーグは自ら調査する姿勢を出すべき」
チェーザレ・ポレンギ「エイプリルフールのようなアジアのジャッジ」
<14.4.1> 昨日の前日会見でFCソウルはチェ・ヨンス監督とともに今年プロデビューした20歳のシム・サンミン選手が同席したとのこと。過密日程で体力的に厳しい中で台頭してきた左SBで、チェ監督は「彼の若さでチームの雰囲気を変えて欲しい」と思っているそうです。ここ数試合のソウルは3バックにしたり4バックにしたり、あるいは選手を入れ替えたりしながら戦っているらしく、やってみないと出方が分からないところがありますが、広島対策と言うことで相手がやり方を変えてくるのはいつものこと。今日も平常心で戦って、広島に勝点を持ち帰って欲しいと思います。
 今日の試合会場はソウルワールドカップスタジアムで、午後7時半キックオフ。サンフレッチェのプレスリリース昨年のJ's GOALの情報によると、地下鉄6号線でワールドカップ競技場駅に行き、1番出口から地上に出てスタジアムのS12番ゲートに行けば当日券が買えるそうです。また開場は17時半ですが、スタジアムには大型スーパーやワールドカップモールも併設されているらしいので早めに行っても楽しめるかも知れません。
 テレビ放送は日テレG+で生中継が予定されています。今日は現地観戦の予定につきブログの速報はできないので、スタジアムに行けない&TVを見れない方は、携帯サイトの速報をどうぞ。
<14.3.31> 明日はACLのグループリーグ第4節。サンフレッチェはアウェイでFCソウルと対戦します。
 3/19に広島とのアウェイゲームを戦ったFCソウルは、その週末に釜山とのアウェイゲームを戦って0-1で敗戦。先週の水曜日には済州とのホームゲームに2-0で勝ってリーグ戦今季初勝利を挙げたものの、週末の蔚山戦はまたもや1-2で落としています。3/8のKリーグ開幕以来毎週2試合ずつの連戦続きで、しかもリーグ戦は12チーム中9位と調子が上がらず苦しんでいますが、Kリーグ屈指の人気チームのプライドは忘れていないはず。明日は前節の敗戦の借りを返そうと、立ち上がりから強烈な戦いを仕掛けてくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、中国新聞などによると怪我や体調の問題で佐藤、森崎和、山岸の3人は遠征に参加していないとのこと。また徳島戦でフル出場したミキッチも先発は無さそうです。その一方で徳島戦で復帰したファンが母国での試合での出場を心待ちにしているそうなので、メンバーはおそらく次のようになるのではないでしょうか。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  柴崎

ファン            柏

    野津田   高萩

       石原

SUB:増田、丸谷、茶島、ミキッチ、パク、川辺、浅野
 混戦となっているACLのグループFを抜け出すためには勝利が欲しい明日の試合ですが、展開によっては勝点1でもいい、と言う割り切りも必要だと思います。特に勝点で並んだ場合には当該チーム同士の対戦成績で順位が決まるので、勝てなくても引き分けか、あるいは負ける場合でも1点差に抑えなければなりません。(その上0-1の敗戦ではだめ。)明日は国際試合特有の緊迫した戦いになると思いますが、選手たちにはぜひその雰囲気を楽しみながら、良い結果を出して欲しいと思います。
<14.3.30> 昨日ホームで行われた第5節徳島戦は、後半に1点を失ったもののセットプレーからの3点で快勝し、3位に浮上しました。
 前節欠場した千葉が復帰。また柏がリーグ戦で初めて先発して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和
     (→柴崎69分)
ミキッチ           柏(→ファン77分)

    石原    高萩(→野津田61分)

       佐藤

SUB:増田、丸谷、パク、浅野
 対する徳島は、GK:松井、DF:福元、橋内、千代反田、那須川、MF:濱田、小島、クレイトン・ドミンゲス(→小暮81分)、大崎(→ドウグラス88分)、FW:津田(→衛藤66分)、高崎、と言うメンバーでした。橋内、千代反田、福元をDFラインに並べて「ミラーゲーム」を仕掛けてきた徳島に対して、サンフは慎重な入り。縦パスを出し入れし、また両サイドを走らせつつ様子を窺います。それに対して徳島はカウンター狙いで、12分には縦パスをカットした濱田がそのまま上がってミドルシュート。15分にはカウンターから津田にペナルティエリア内で前を向かれましたが、林が必死でクリアして助かります。広島も20分過ぎからはエンジンがかかって、21分には高萩と柏がシュート。29分には柏のクロスを寿人が押し込みましたが反則を取られ、37分にはこぼれ球を拾った寿人がシュートしましたがGKのファインセーブに防がれます。続いて39分には青山がミドルを打ったもののこれも僅かに上に外れます。そして前半41分、高萩が浮かせたパスでハンドを誘い、ペナルティアークのすぐ外からのFKのチャンスを得ます。ここでボールをセットした高萩が助走の素振りを見せている間に塩谷がシュート。これが見事にGKの裏をかいて広島が待望の先制点。そしてその後も44分の寿人の惜しいシュートや高萩のシュートなどで徳島ゴールを脅かしつつ、前半を折り返すことになりました。
 後半も開始早々に広島が追加点を奪います。3分に柏の仕掛けからCKを取ると、ショートコーナーから変化をつけて高萩がクロスを入れます。これをファーサイドで待ち構えていた石原が高いジャンプからヘディングシュートを放って今季初ゴール。更に後半20分には右寄りの位置でFKを得ると、塩谷がボールを動かして野津田がシュート。これが右のポストに当たってゴール内に跳ねて、リードを3点に広げました。
 これで余裕の出た広島でしたが、それが逆に緩みに繋がったかその後は徳島に攻め込まれます。26分には大崎のシュートが柏に当たり、コースが変わったところを高崎に押し込まれて徳島に「J1初ゴール」をプレゼント。32分には那須川のクロスに高崎が合わせましたが、これは林が素晴らしい反応で防ぎます。その後も徳島にこぼれ球を拾われ波状攻撃を受けます。それでもその後は守備の集中を切らさず失点を防ぎ、44分には野津田と寿人が続けざまにシュートをするなど押し返してそのまま終了のホイッスル。塩谷と石原がヒーローインタビューを受けた後は、今季初めての「広島劇場」が披露されました。
 相手はJ2からの昇格チーム。しかもここまで無得点で4連敗中と言うことで、心に隙を作る可能性はありました。また相手は戦術に長けた小林監督が率いるチームと言うことで、我慢が必要になる試合になるであろうことは予想できました。そして実際にボールは支配するもののなかなか守備ブロックを突き崩せない時間が長く、流れからの得点も生まれませんでした。後半の後半にボールを支配されて得点を許したことも含めて、危ない要素はあった試合だったと言えます。ただ、そんな試合を勝利に導いたのは素晴らしいセットプレー3発でした。しかも3点とも違うパターンの得点で、練習を繰り返してきた結果が現れたのだろうと思います。相手に守られてなかなか得点できない時でも、セットプレーからこじ開けて勝利を奪うと言うのは強いチームの条件。そう言う意味で、この試合はチャンピオンチームらしい勝ち方ができたと言えるでしょう。試合後に森保監督は「勝てた嬉しさはあるけれど、この試合は無失点で押さえ込まないといけない。失点に対して悔しさはあるし、反省もしないといけない」と語っていますが、そこは選手たち自身が一番良く分かっているはず。雨だったため観客が12,000人に達しなかったことだけが残念な試合だった、と言えるのではないでしょうか。

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