4/13〜4/19のSANFRECCE Diary


<14.4.19> サンフレッチェはJ1リーグ戦第8節を、アウェイで新潟と戦います。
 昨年終盤に調子を上げてクラブ史上初のリーグ戦5連勝で締めくくった新潟は、その勢いを今季も持続して現在勝ち点12で6位。またナビスコカップも含めると公式戦8試合負けなしで来ています。今季のこれまでの戦績は次の通り。
1A ○2-1 仙台  【新】レオ・シルバ、ホージェル・ガウーショ、【仙】富田
2H ●0-2 G大阪 【G】岩下、大森
3A △1-1 甲府  【新】川又、【甲】盛田
N1A ○3-1 徳島  【新】鈴木2、田中亜、【徳】ドゥグラス
4H ○1-0 鳥栖  【新】レオ・シルバ
5A △0-0 C大阪
N2H △3-3 名古屋 【新】金珍洙、田中亜、小泉、【名】闘莉王、矢田、小川
6H △0-0 横浜FM
7A ○2-1 鹿島  【新】川又、OG、【鹿】土居
N3H ○1-0 甲府  【新】鈴木
 前節は首位に立っていた鹿島に対して堂々と渡り合い、川又のダイレクトボレーで先制点を奪うと、同点に追いつかれた後も激しいプレスとショートカウンターで戦って、後半29分にオウンゴールを誘って勝利しました。またミッドウイークのナビスコカップでは主力を数人入れ替えて戦って、後半ロスタイムの鈴木のゴールで勝利を挙げています。明日はリーグ戦2試合連続の首位との戦いと言うことで、勢いを保ったまま上位進出を目指しているはず。明日はベストメンバーで待ちかまえているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、北京戦に出場しなかった寿人、森崎和、水本の3人が戻ってきます。一方北京遠征組は木曜日に移動して昨日と今日トレーニングを行って新潟に移動する、と言う強行スケジュール。従ってメンバーは選手のコンディションを見ながら決めることになりそうです。と言うことでメンバーがどうなるかは良く分からないのですが、私は以下のように予想しておきます。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ          清水

    石原    高萩

       佐藤

SUB:増田、ファン、柴崎、柏、森崎浩、野津田、浅野
 今節は2位・鹿島と3位・神戸の直接対決があるため現在首位の広島が4位以下になることは無いのですが、過密日程を乗り越えるためには少しずつでも勝ち点を積み重ねて行きたいところ。明日は難しい状況になっても粘り強く戦って、勝ち点を持ち帰って欲しいと思います。
<14.4.18> 先週末に発売された紫熊倶楽部5月号(Vol. 195)を紹介します。表紙と最初の特集記事は、今最も「旬のプレーヤー」の塩谷司選手。「人生、いつでも逆転できる」と言う森山前ユース監督の言葉で塩谷選手のサッカー人生をまとめつつ、彼の成長の軌跡と人となりを描いています。また続くインタビュー記事では、「本職」の守りについての考え方に加えて、今季これまでに取った6ゴールを振り返っています。
 これに続くのは小谷野社長への緊急インタビュー。「ACL FCソウル戦で起こったこと」と言うタイトルで、不可解な判定が相次いだアウェイのFCソウル戦での出来事を語っています。この中で衝撃的だったのは、試合後に起きた不可解な事実。試合後に抗議文を出そうと準備をしていたところ、部屋の電気が2度も消されたり、また試合後のビデオを見せて欲しいとの要求に「調子が悪くて再生できない」と拒否されたのだそうです。FCソウルのチェ・ヨンス監督が試合後の会見で「ビデオで確認したが明らかなPKだ」と語ったこととは符合しない怪しい事実があったわけで、この件についてはもっと追求されるべき。小谷野社長が言うようにACLの価値を高めるためには、この件をうやむやにするわけにはいきません。
 下部組織についての記事は、今回はジュニアユースの沢田監督のインタビュー。中学生年代を指導してきた経験、特にトップ昇格した野津田、川辺、宮原、大谷の成長について述べています。
 「READER'S AREA」を挟んで後半のインタビュー記事は、ユース出身者としては初めて大学経由でトップチーム入りした茶島選手が取り上げられています。また、今回から中島浩司氏による「蹴始一貫」と言う新連載が始まっています。マッチレポートはJリーグの第2節〜第6節とACLの第2節〜第4節の計8試合をまとめています。そして最終ページでは、原裕太郎選手の入籍についてショートインタビューしています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。V-POINTと広島県内主要書店の他、東京・池袋のジュンク堂と書泉ブックマート、及び銀座の広島ブランドショップ「TAU」でも販売中です。また通信販売はe-VPOINTでどうぞ。
<14.4.17> 昨日北京工人体育場で行われたACLグループリーグ第5節は、後半に2点のリードを許したものの石原の2ゴールで追いつき、最終節にグループリーグ突破を賭ける事になりました。
 水本が出場停止。また森崎和と寿人が欠場して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 ファン

     青山  柴崎

柏             山岸(→清水63分)

    高萩    野津田(→浅野90+3分)
    (→森崎浩82分)
       石原

SUB:増田、パク、ミキッチ、丸谷
 対する北京は、GK:揚智、DF:于洋、周挺、徐雲龍、趙和靖、MF:マティッチ、河大成(→宋博軒85分)、FW:ゲロン、張稀哲、ウタカ(→朴成76分)、邵佳一、と言うメンバーでした。前半は広島ボールでのキックオフでしたが、ボール支配は北京。10分には張稀哲のシュートのこぼれをゲロンに押し込まれましたがオフサイドのジャッジに救われます。前からのプレスを強めて広島のパス回しを封じようとする北京。林は前にパスを繋ぐことができずにロングボールを蹴りますが、ことごとく相手に拾われて波状攻撃を受けます。23分にはCKのこぼれを邵佳一に打たれましたがゲロン?DF?に当たってクリア。32分には張稀哲のミドルを林が弾き、37分にはゲロンがアクロバティックなシュートを打ちましたが林が好反応で防ぎます。更に41分にはゲロンが、42分には徐雲龍が、42分にはマティッチが、44分には河大成が続けざまにシュートしてきましたが、集中した守備で得点を許さずスコアレスで前半を折り返しました。
 後半に入るとサンフレッチェはようやくパスが繋がるようになり、相手陣内に攻め込むシーンを作ることができるようになります。4分には高萩の低いCKに走り込んだ青山がダイレクトで打ちましたがボールは曲がり過ぎて枠外へ。8分にはFKを青山が狙いましたが枠を捉えることができません。逆に9分にクロスのこぼれをウタカがシュート。林が反応したボールを邵佳一が再びシュートし、これを塩谷がゴールライン上でクリアしたもののボールはゴールラインを越えたと判定されて、先制点を許してしまいました。
 この後広島は青山の左からのクロスに高萩が合わせる、と言う決定機を作ります。しかし後半15分、ゲロンが邵佳一からのリターンパスを受けてフリーになるとそのままシュート。さすがの林も反応できずに、北京のリードは2点に広がりました。
 ここで森保監督は流れを変えるため、2ヶ月ぶりの出場となる清水を投入します。そしてその清水はファーストタッチで大仕事をします。後半21分、高萩のパスでフリーになった清水はそのまま左サイドを突破してゴールライン際からクロスを入れます。このボールはDFに当たったもののGKのリバウンドを石原が押し込み反撃の烽火を上げます。そして24分には再び清水が突破してクロス。これを飛び込んだ石原が押し込んで、広島は4分間で同点に追いつきました。(なお、ACLのサイトによると2点目はオウンゴールになっている。)
 これで勢いがついた広島は、その後も勝ち越しを狙って攻め込み35分には石原が決定的なシュートを打ちます。しかし負けられない北京も激しいプレーで対抗し、ロスタイムには朴成がヘディングで、また邵佳一が右足で狙いましたがいずれも上に外れます。両チームとも勝ち越しを狙って攻め合ったもののゴールは生まれず、グループリーグの決着は最終節に持ち越されることになりました。
 平日のゲームにも関わらず3万人を超えるファン・サポーターをバックにした北京は、広島に来た時のチームとは別物でした。マンサーノ監督の戦術が浸透したからか連動したプレスは強力で、サンフレッチェにパスサッカーを許しませんでした。トップ下の張稀哲の前にゲロン、邵佳一、ウタカを並べた攻撃陣は、何度もサンフレッチェゴールを脅かしました。後半になってやや落ち着いてパスを回せるようになったものの、そこで見せた「個の力」の爆発。先制点を奪われ、その6分後に追加点を取られた時にはもうダメか、と思ったものです。しかしサンフレッチェの選手たちは誰も諦めていませんでした。むしろ点を取るしかなくなったことから攻めの意識が強くなったか、見事な攻撃で同点に追いつきました。試合後に森保監督は「選手たちはみんな、絶対に諦めない意志を持って魂を見せてくれました」と語っていますが、まさにその通り。リードされても決して諦めず、同点・逆転を狙って戦い続けると言う、昨年よりも更にレベルアップしたサンフレッチェの姿を示していたと思います。自力でのグループリーグ突破の可能性を最終節に残しただけでなく、主力3人を欠きながら素晴らしいサッカーを展開したこと、怪我などで離脱していた清水と森崎浩が復帰したことなど、様々な収穫があった北京戦。厳しいアジアの戦いの経験は、きっと今後につながるはずです。

ブログ速報 前半 後半
ゲキサカ 戦評
日刊スポーツ 詳細
Jリーグ公式サイトゲームサマリー
AFC Official Site
<14.4.16> 携帯サイトなどの情報によると、怪我や体調を考慮して佐藤寿人、森崎和幸の両選手は広島に残りましたが、久々に清水航平、森崎浩司の2人が遠征に参加しているそうです。連戦を勝ち抜くためにはメンバーを入れ替えながら戦わなければならないわけで、清水と森崎浩の復帰はチームにとって何よりも心強いところ。今日の試合で出場するかどうかは展開次第だと思いますが、久々の試合の雰囲気を楽しんできて欲しいと思います。
 今日の試合会場は北京工人体育場で、午後7時半(日本時間午後8時半)キックオフ。テレビ放送は日テレG+で午後8時15分から生中継が予定されています。今日はブログで速報しますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
<14.4.15> 明日はACLのグループリーグ第5節。サンフレッチェはアウェイで北京国安と戦います。
 ACLでは現在3位の北京国安ですが、中国超級リーグでは開幕から3連勝。第4節に初黒星を喫したものの、オーストラリア遠征後の2試合にも連勝して6試合で勝点15で、首位・広州恒大と勝点で並んで2位に付けています。前回の対戦以降の公式戦の戦績は次の通り。
2/25 ACL1A  △1-1 広島
3/8  中超1H ○1-0 長春亜泰
3/11 ACL2H  △1-1 ソウル
3/15 中超2A ○1-0 大連阿爾濱
3/19 ACL3H  ○2-1 マリナース
3/24 中超3H ○2-0 上海申花
3/28 中超4A ●0-1 上海上港
4/1  ACL4A  ●0-1 マリナース
4/7  中超5H ○2-0 広州富力
4/11 中超6A ○2-1 貴州人和
 北京の最終節はアウェイのソウル戦。従って明日の試合に勝てなければ、グループリーグ突破の可能性はかなり低くなります。直近のリーグ戦は金曜日に済ませているため、明日は中4日で万全の準備をして広島を迎え撃つに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節不可解なレッドカードで退場した水本が出場停止となります。広島としても今節で勝ち抜きを決めるためには勝利(+マリナースの勝利)が条件ですが、今後の過密日程を考えると主力に無理はさせたくないところ。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
        林

    塩谷 千葉 ファン

     青山  柴崎

柏             山岸

    石原    高萩

       佐藤

SUB:増田、宮原、丸谷、川辺、パク、野津田、浅野
 こちらにまとめたように残る2試合に勝てば当然勝ち抜き決定で、1勝1分けでも3チームが勝点9で並ぶ場合以外は勝ち抜きが決まります。逆に明日敗れてマリナースも勝つと、最終節の結果によらずに敗退が決まってしまいます。従って明日は「死ぬか生きるか」の大事な試合ですが、選手たちにはその厳しさを楽しんで欲しいもの。明日はいつも通りのサンフレッチェらしいサッカーで、北京から勝点を持ち帰って欲しいと思います。
<14.4.14> 昨日行われた高円宮杯プレミアリーグウェスト第2節で、サンフレッチェユースは1-2でC大阪U-18に1-2で敗れました。広島のメンバーは、GK:長坂、DF:伊藤、石津、MF:田中、岡村、渡辺、横河、長沼、佐藤、FW:椿本、加藤。得点は前半12分に高田のパスを岸本に決められましたが、14分に横山のCKを石津が頭で決めて同点に追いつきました。後半36分にCKから橋本に決められてそのまま敗れました。第2節の全結果と順位表は次の通り。
神戸U-18   4-1 富山第一高
京都U-18   0-3 名古屋U18 
京都橘高   1-3 東福岡高
G大阪ユース 5-0 東山高
C大阪U-18  2-1 広島ユース

         勝点 勝 分 負 得失差
1 神戸U-18     6    2   0   0    +6
2 名古屋U18     6    2   0   0    +5
3 C大阪U-18    6    2   0   0    +2
4 G大阪ユース   3    1   0   1    +2
5 広島ユース    3    1   0   1    +1
6 東福岡高     3    1   0   1    +1
7 東山高      3    1   0   1    -4
8 京都橘高     0    0   0   2    -3
9 富山第一高    0    0   0   2    -5
10 京都U-18     0    0   0   2    -5

<14.4.13> 昨日ホームで行われた第7節FC東京戦は千葉のゴールで1-0で勝ち、今季初めて首位に立ちました。
 先発メンバーは前節と同じ。また3試合ぶりに山岸がベンチ入りして、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏(→ファン84分)

    石原    高萩(→浅野84分)

       佐藤(→野津田69分)

SUB:増田、丸谷、柴崎、山岸
 対するFC東京は前節から4人入れ替えて、GK:権田、DF:徳永、森重、加賀、太田、MF:米本(→東88分)、高橋、三田(→羽生60分)、FW:平山、武藤(→エドゥー86分)、河野、と言うメンバーでした。FC東京は守備時には高橋がDFラインまで下がって5人が並び、サンフの前線の3人をマークするとともに両サイドに蓋をする、と言う布陣で戦います。これに対して前半8分には高萩がDFの間を縫って持ち込んでシュートを打ったものの権田の正面。逆に前半9分には平山のミドルシュートがバーを直撃。そのこぼれを拾った河野が決定的なシュートを放ちましたが林が落ち着いてキャッチします。前半21分にはDFラインの裏に飛び出した水本が高萩のFKにダイレクトで合わせましたが、シュートは大きく上に外れます。前半39分には米本のスルーパスで抜け出した河野がシュートしましたが林が反応。そのこぼれを平山がヘディングで狙いましたがライン上で水本がクリア。43分には右サイドのパス交換から寿人が打ちましたがヒットせずGKにキャッチされます。前半は両者とも決定的なチャンスは作ったものの決めきれず、スコアレスで折り返しました。
 後半も広島がボールを支配するものの崩しきれない、と言う展開が続きます、後半8分にはミキッチのクロスを寿人がスルーして高萩が打ったものの枠外。15分には高萩のFKに寿人が飛び込みましたがオフサイドを取られ、20分には青山の展開からミキッチがクロスを入れたもののDFがクリア。30分にはCKに水本が頭で合わせましたがシュートはクロスバーに嫌われます。そして後半35分、柏の飛び出しで得たCKで高萩のボールを中央で千葉が逸らしてファーサイドに流し込み、遂に広島が先制点を奪いました。
 その後森保監督は浅野とファンを投入して逃げ切りを図ります。対する東京もエドゥーと東を入れて攻勢を強めます。終盤には東京に押し込まれてクロスを何本も入れられましたが、しかし守備陣の集中は高くシュートを許さず、そのまま1点差で逃げ切りました。
 FC東京のマッシモ・フィッカデンティ監督は、「戦術大国」イタリアの指揮官らしく広島対策を練って来ました。2連勝してきたチームを崩して4人を入れ替え、FWにはエドゥーは起用せずに平山と武藤を選択。広島の最終ラインにプレッシャーをかけることを優先しました。また中盤では三田と米本に加えて河野が広島のボランチを監視し、高橋は最終ラインの中央に入って5バックを形成しました。その一方で攻撃時には平山の高さと武藤、河野の機動力を生かし、速い攻めで決定的なチャンスを作りました。この結果広島は流れの中からのチャンスをあまり作れなかったのに対して、FC東京の前半のうちに決定的なチャンスは2回。これらのうちどちらかを決められていれば、フィッカデンティ監督の思惑通りに勝点を献上していたかも知れません。
 ただ、そのような状況にあっても広島の選手たちが慌てることはありませんでした。シュートは少なかったもののパス交換で相手ゴール前まで持ち込むシーンは何度も作っていましたし、点が取れないからと言って無理をすることもなし。そして精度の高いセットプレーで1点を取ると、後は落ち着いて時計を進めてそのまま逃げ切りました。これまで「広島対策」を立てて来た多くのチームと戦ってきた経験、その中でリーグ2連覇を達成した自信が、勝利の原因になったと思います。監督や選手たちが言うようにこの時期に首位に立ったことにそれほど大きな意味はありませんが、それでも勝点を積み上げておくことは重要です。今後も広島対策を立ててくるチームは多いでしょうし、過密日程の影響で思うようなサッカーができないこともあるでしょう。また思うように勝点が増えないこともあると思います。この試合の勝点3はそのような苦しい時のための貯金として、大きな意味を持つことになるのではないでしょうか。

ゲキサカ 戦評 森保監督 千葉
日刊スポーツ スコア速報 記事1 記事2 記事3
Yahooスポーツテキスト速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグ公式サイト試合総括

SANFRECCE Diaryトップページに戻る