5/18〜5/24のSANFRECCE Diary


<14.5.24> Jリーグは昨日、未定だったサンフレッチェの第31節の日程とスタジアムを発表しました。開催日は他のカードと同じ11/2(日)で、スタジアムはエディオンスタジアム広島。キックオフ時刻やテレビ放送は8/5(火)に発表予定です。これにより、中断明け以降のサンフレッチェの日程は次のようになりました。

開催日
kick off
対戦相手
競技場
TV中継
天2
7/12(土)
福岡県代表or高知県代表
福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場
12
7/15(火)
14:00
横浜Fマリノス
エディオンスタジアム広島
15
7/19(土)
19:00
大宮アルディージャ
NACK5スタジアム大宮
16
7/23(水)
19:00
柏レイソル
エディオンスタジアム広島
NHK BS-1
17
7/27(日)
19:00
ヴァンフォーレ甲府
エディオンスタジアム広島
18
8/2(土)
18:30
鹿島アントラーズ
カシマスタジアム
19
8/9(土)
19:00
サガン鳥栖
エディオンスタジアム広島
20
8/16(土)
18:00
浦和レッズ
埼玉スタジアム2002
天3
8/20(水)
天皇杯3回戦
21
8/23(土)
19:00
セレッソ大阪
エディオンスタジアム広島
22
8/30(土)
18:30
徳島ヴォルティス
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
NQF1
9/3(水)
ナビスコカップ準々決勝1st leg
NQF2
9/7(日)
ナビスコカップ準々決勝2nd leg
天4
9/10(水)
天皇杯4回戦
23
9/13(土)
ガンバ大阪
エディオンスタジアム広島
24
9/20(土)
アルビレックス新潟
エディオンスタジアム広島
25
9/23(火・祝)
横浜Fマリノス
日産スタジアム
26
9/27(土)
ヴィッセル神戸
エディオンスタジアム広島
27
10/5(日)
柏レイソル
日立柏サッカー場
NSF1
10/9(木)
ナビスコカップ準決勝1st leg
天QF
10/11(日)
天皇杯準々決勝
NSF2
10/12(日)
ナビスコカップ準決勝2nd leg
28
10/18(土)
名古屋グランパス
エディオンスタジアム広島
29
10/22(水)
FC東京
味の素スタジアム
30
10/26(日)
清水エスパルス
IAIスタジアム日本平
31
11/2(日)
大宮アルディージャ
エディオンスタジアム広島
NF
ナビスコカップ決勝
32
11/22(土)
ヴァンフォーレ甲府
山梨中銀スタジアム
天SF
11/26(水)
天皇杯準決勝
33
11/29(土)
川崎フロンターレ
等々力陸上競技場
34
12/6(土)
ベガルタ仙台
エディオンスタジアム広島
天F
12/13(土)
天皇杯決勝


<14.5.23> ACLからのJリーグクラブの敗退が決まって1週間とちょっと。当初は「Jリーグ勢がラウンド16で全滅して残念」「Jリーグが弱いのか」と言ったシンプルな論調が多かったのですが、徐々に深い考察が増えてきているような印象があります。その中で特になるほど、と思ったのは以下の文章です。

JリーグクラブがACLで勝てない理由

 Jリーグのレベルが低いからACLで勝てないのではなく、むしろ全体的にレベルが高く気が抜けないリーグであること、その上クラブライセンス制度によって投機的な戦力強化が難しくなっていることが様々な面に影響を及ぼしている、と論考しています。また日程面での厳しさと柔軟性の少なさも問題で、他国のクラブ(特に中国と韓国)との違いが大きい、と解説しています。
 次の4つの記事もほぼ同じ。Jリーグと他国のリーグの違いやACLのプライオリティーの違いと、それに伴うACLへの取り組みかたの違いがJリーグクラブが勝てない理由である、と言う内容になっています。その他にも広島が苦しめられたジャッジの問題や、川崎が敗退した原因となった戦いかたの問題など、「弱いから負けた、のではない」と言うことははっきりしているように思います。

蹴閑ガゼッタ「『同情するなら金をくれ』JリーグがACLで勝つために(前編
川端暁彦 Jリーグ勢がACLで勝てない9つの理由
江藤高志「Jリーグが弱いと言う人は本当に試合を観たのか?」
la vie en violette なぜ"ACLは罰ゲームと揶揄されるのか(2014ACL小括・
中野和也「日本サッカー界は、ACLを本気で獲る気があるのか?」
藤本雅幸「数字が語るACL。Jリーグ勢最大の敵は広州恒大にあらず」

 総じて言えば、Jリーグクラブは儲けにもならない(どころか勝ち抜けば勝ち抜くほど負担が増える)大会に、できる限りの力を振り絞って臨んでいるのです。そしてその結果今年はグループリーグを3クラブが突破したわけですから、リーグの実力相応の結果を出しているのは間違いありません。しかし、にも関わらずベスト8に1チームも進めなかったのを「責任感がない」などと切り捨てる(例えばセルジオ越後)のは、苦しい中でも全力を挙げて戦ってきたクラブと選手たちに失礼な言い方でしかない、と言わざるをえません。
 では、どうすべきなのか。この記事等に見られるように日本サッカー協会は「何が原因なのかしっかり議論」して早急な対策を取るそうですが、まさか上記のような実情を知らないわけがないでしょう。(セルジオさんは知らないようですが。)むしろこれまでのように出場するクラブ任せにするのではなく、日本サッカー協会とJリーグが協力して、抜本的な対策を取らなければどうにもならないと思います。
 その対策はいろいろ考えられますが、中でも最も重要なのは、ACLで勝ち上がることによって損をしない仕組みを作ることです。なぜならクラブ経営の観点からすれば、儲からない大会に力を注ぐことは、株主に対する背信行為にもなり兼ねないからです。本来であれば(UEFAチャンピオンズリーグのように)ACLに出るだけでクラブが潤うようにする責任はAFCにあるのですが、今のままでも喜んで参加する国やクラブが多くを占めている以上望みは薄い。となれば、Jリーグを挙げて対策を立てるしかないでしょう。そのためには、例えばJリーグ全体に配分している分配金を削ってACL用のプールを作り、ACLで上位に進出すれば莫大な分配が得られるような仕組みにすれば良いのです。またJリーグの日程に関しても、今のようにACL出場クラブが一方的に不利を被るようなシステム(例えばACL出場によって土日休日のホームゲームが減ってしまう)はやめるべきです。例えばACL出場チームがアウェイの試合でも、場合によっては土日開催から平日開催にシフトすることにすべきなのです。「蹴閑ガゼッタ」がタイトルにしている「同情するなら金をくれ」ではありませんが、クラブライセンス制度の元でJリーグクラブを経営していくためにはまずは金、と言うのが現実です。「いろいろなサポートをしているので、何が原因なのかしっかり議論しなければ」(大仁会長)等と眠いことを言っている間に抜本的な対策を立てなければ、いずれはJリーグ勢はグループリーグ突破さえ難しい、と言う時代が来るのではないでしょうか。
<14.5.22> 先日発売された「紫熊倶楽部」の6月号(Vol. 196)を紹介します。
 表紙は石原直樹選手で、トップ記事も「ACLグループリーグ突破記念ドキュメント アジアの向こう」と題して、ACLのグループリーグの戦いを石原選手の視点とともに振り返っています。「あの試合はもう不満しかない」と語るアウェイのソウル戦。大気汚染の影響で真っ白だった北京の空。長時間移動を挟みながら違う文化の中で戦っていたACLの経験は、選手一人ひとりを大きく成長させることになるのは間違いありません。
 これに続くのは石原選手のドキュメンタリーで、タイトルは「柔らかな鋼鉄」。決して大きな身体ではないのに、林とともに全ての公式戦に出場しているタフさの源と、広島に来てからの成長の軌跡、そして29歳にして代表候補に選ばれたことについての思い等を描いています。
 もう一つのドキュメンタリーは、4月いっぱいで定年退職した眞鍋茂元広報部長を取り上げています。サンフレッチェの観客動員が1試合平均6千人台まで落ち込んでいた1999年にデオデオから出向し、それから15年間サポーターとともに歩んできた歴史は、クラブとサポーターが共に手を取りながら成長してきた歴史だった、とも言えます。自らスタンドで旗を振り、太鼓を叩きながらサンフレッチェ・スピリットを体現してきた眞鍋さんの思いは、あとに続く人たちがきっと受け継いでいくのではないでしょうか。
 READERS AREAを挟んで後ろのカラーページの最初は、高萩理奈さんによる「心とからだに笑顔のレシピ」の第2回。初めての出産経験と産後の食事をテーマに、「ローフード」を摂ることの意味を書いています。また中島浩司さんによる「蹴始一貫」も第2回で、「耳を傾ける」がテーマです。そして「SIGMA CALENDER」と「SIGMA SHORT NEWS」「MATCH REPORT」と続いて、最後のページではJFAプレミアカップを制して世界大会の切符を獲得したJrユースを紹介しています。
  サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。V-POINTと広島県内主要書店の他、東京・池袋のジュンク堂と書泉ブックマート、及び銀座の広島ブランドショップ「TAU」でも販売中です。また通信販売はe-VPOINTでどうぞ。
<14.5.22> 韓国遠征中のサンフレッチェは昨日Kリーグクラシック(1部)の慶南FCとの練習試合を行い、1-1で引き分けました。得点は後半41分に皆川。失点は後半23分でした。
<14.5.21> 韓国遠征中のサンフレッチェは昨日韓国ナショナルリーグ(JFLに相当するアマチュアリーグ)の昌原支庁FCとトレーニングマッチを行い、4-2で勝ちました。得点は後半22分にビョン、34分に浅野、37分に皆川、39分にOG。失点は後半9分と27分でした。
<14.5.21> プレスリリースによると、昨年に引き続いて今年も室蘭でキャンプを行うことになりました。日程は6/19〜29で、会場は入江運動公園陸上競技場と多目的運動広場となっています。昨年は1週間弱の日程でしたが、今年は10日間にわたって調整することになります。
<14.5.20> 日本サッカー協会は昨日「第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会」の大会実施概要を発表し、サンフレッチェの4回戦までの組み合わせと日程が分かりました。それによると初戦は7/12(土)で会場は福山市の竹ヶ端運動公園陸上競技場。対戦相手は7/5に行われる福岡県代表と高知県代表による1回戦の勝者となります。また3回戦は8/20(水)で、対戦相手は水戸と福岡の勝者。ラウンド16(4回戦)は9/10(水)で、対戦相手はG大阪、徳島などの中から勝ち上がってきたチームと言うことになります。今年は国立競技場の改修工事の影響もあって決勝は12/13(土)でJリーグ終了の1週間後。準決勝は11/26、準々決勝は10/11に予定されるなど、全ての試合がリーグ戦やナビスコカップの合間に行われます。従って天皇杯とナビスコカップを勝ち上がると、またもや週2試合の過密日程が連続することになるわけで、この1ヶ月の経験が生きることになるのではないでしょうか。
<14.5.19> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ第14節仙台戦は、後半の猛攻も及ばず0-1で敗れ暫定6位で中断を迎えることになりました。
 
        林

    塩谷 千葉 水本
    (→青山HT)
     柴崎 森崎和

ミキッチ          清水(→柏79分)

    森崎浩   高萩(→石原62分)

       佐藤

SUB:増田、ファン、川辺、浅野
 対する仙台は、GK:関、DF:菅井、渡辺、角田、石川、MF:太田(→武藤85分)、富田、武井、梁(→佐々木90+3分)、FW:赤嶺(→鈴木89分)、ウイルソン、と言うメンバーでした。立ち上がりからボールを支配したのは広島で、仙台の浅いラインの裏を狙って、あるいやサイドのスペースを狙って攻め込みますが決定機には至りません。逆に前半16分、仙台のロングボールが左サイドに流れると、いったんは森崎和がクリアしたもののスローインを受けたウイルソンが突破してクロス。これが赤嶺にどんぴしゃで、しかも綺麗なボレーシュートを決められて先制点を許してしまいました。
 これでますます守備を固めてカウンター狙いに徹する仙台。広島は前半21分に森崎浩のクロスに清水が頭で合わせましたが枠外。31分には森崎浩が右足で狙いましたがGKに抑えられます。前半の広島はボールは支配して相手ゴールには迫ったものの、身体の重さからかミスが多く1点のリードを許してハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりから森保監督は、疲れが目立つ塩谷に代えて青山を投入し、森崎和を右ストッパーに下げて反撃を開始します。そして2分には左サイドの突破から高萩がループシュートを放ちましたが枠外。7分には寿人の守備からチャンスを作り、高萩がシュートしましたがこれも枠外に外れます。仙台は何度か危険なカウンターを仕掛けて来て、後半6分には太田がミドルシュートを放ったものの林。12分にはウイルソンが持ち上がって出したパスを赤嶺がループ気味に打ちましたが、上に外れて助かります。また18分にもカウンターから持ち上がった太田のクロスに赤嶺が頭で合わせましたがこれも枠を外れます。広島は後半19分には左サイドからの突破からゴール正面で寿人が打ちましたがボールはわずかに右。24分には清水のクロスを逆サイドで受けたミキッチが思い切って打ちましたがこれも枠を捉えることができません。広島の攻勢は更に続き、27分にはミキッチのクロスを石原が頭で逸らせたものの枠外。30分にはミキッチがカットインして左足で打ちましたがGKに抑えられ、31分にはミキッチのクロスに清水が頭で合わせましたがボールはGK正面に行ってしまいます。そして後半39分には柏のクロスに寿人が左足で合わせましたが、ボールはポストに嫌われてどうしても枠の中に行ってくれません。広島は最後まで攻め続けたものの1点は遠く、そのまま敗戦のホイッスルを聞くことになりました。
 長距離移動を伴う週2試合の「11連戦」の最後の試合。水曜日にオーストラリアで試合をして、1日かけて帰国して自宅に戻らずに仙台に移動して中3日で試合。しかも相手は1週間十分に休んでいると言うことで不利は否めない試合でしたが、その割には良い試合ができていたと思います。特に後半は全員が自陣に戻って引きこもる相手に対して攻めに攻めました。仙台側からすれば「良く守った」試合だったと言えるかも知れませんが、それでも広島の決定的なシーンは後半だけで5,6回。シュートにもう少しだけ精度があれば、広島が勝利していてもおかしくない試合でした。前半は疲れが原因と思われるミスが多かったこと、またちょっとしたことから失点してしまったことが直接的な敗因となったわけですが、それでも下を向かずに攻め続けてスタジアムを沸かせたことは高く評価されてしかるべきだと思います。少なくともどんな状況でもしっかり戦うことと、サンフレッチェらしいサッカーを貫くこと、そしてチャンピオンチームのプライドを見せることはできていたのではないでしょうか。
 サンフレッチェは過酷なこの1ヶ月にJリーグの試合を7試合戦って、戦績は2勝3分け2敗の勝点9。その前までの6試合は4勝1分け1敗の勝点13だったわけですから、明らかに失速したことになります。連戦と移動の疲れ。試合に向けての戦術練習がほとんどできない状況。その上この間には、鹿島、神戸、鳥栖など特に手強い相手が多かったわけで、むしろもっと大きく落ち込むことが無かったのは幸いでした。この結果順位は6位に後退して首位・浦和との勝点差も7に広がりましたが、ただそれでも1試合少ないため7月の第12節に勝てば3位に浮上できる位置にいるわけで、戦いはこれからだと言って良いでしょう。むしろACLで培った経験と選手たちの成長は、きっと夏場の厳しい日程を戦う糧になるはず。これから2ヶ月の間にしっかりと休み戦術も練り直して、反攻に備えて欲しいと思います。

ゲキサカ 戦評
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Yahooスポーツテキスト速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグ公式サイト試合総括

<14.5.18> 「ホットニュース」によると森保監督は「仙台戦で連戦の最後なので、力を振り絞ってやっていこうと言う気持ちになれると思う」と語っています。ACL敗退のショックはあるもののその悔しさを晴らすためには来年もう一度出なければなりません。そのため必要なのは、Jリーグで3位以上に入って出場権を獲得すること。現在サンフレッチェは2試合消化が少ない中で6位にいますが、勝てば暫定3位で中断を迎えることができるだけに今日はぜひ勝ちたいところ。仙台との試合はいつも我慢比べになるので、いつものように粘り強く戦って勝点を持ち帰って欲しいと思います。
 今日の試合会場はユアテックスタジアム仙台で午後1時キックオフ。10時から当日券販売が予定されていますが、A指定席ビジターは残りがあるもののビジター自由席は数十枚の販売のみとなっていますので、ご購入はお早めにどうぞ。
 テレビ放送はNHK広島、NHK仙台、スカパー!ch300(SD画質)とch606(HD画質)及びBS244で生中継が予定されています。今日は現地で応援の予定なのでブログでの速報は行いません。スタジアムに行けない&テレビを見れない方は携帯サイトの速報をどうぞ。
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