6/8〜6/14のSANFRECCE Diary


<14.6.14> いよいよ始まったFIFAワールドカップ2014ブラジル大会。昨日(現地時間は一昨日)はその開幕戦のブラジル×クロアチアはホスト国のブラジルが3-1で逆転勝利を収めました。試合は序盤のクロアチアのタイトな守備と速攻が効果的で、ブラジルの緊張がほぐれないうちに左からのクロスからオウンゴールでクロアチアが先制点を奪いました。しかしブラジルは前半29分にネイマールの見事なミドルシュートで同点に追いつくと、後半26分にはネイマールがPKを決めて勝ち越し。その後クロアチアが攻め込んだもののゴールを奪うことはできず、逆に後半アディショナルタイムにオスカルがDF3人に挟まれながらもトゥキックのシュートを決めてダメを押しました。結果を見る限りでは「ブラジル強し」と言う感じで、特にゴールシーンはいずれもワールドカップらしい質の高いものでした。ただその一方でクロアチアのチームとしての質の高さも素晴らしく、不運なジャッジがなければどう転んだか分からない試合だった、と言えるでしょう。
 ところでこの試合は西村主審をはじめとする日本人審判団が担当しました。後半26分のPKのシーンはスローで見る限りでは引っ張られていなかったため「ミスジャッジ」との声が高くなるのも分かるのですが、しかしDFとの位置関係や倒れかたから判断して誤りだった、とは言えないと思います。(少なくともACLで広島が受けたPKの判定に比べれば遥かに正当。)むしろクロアチアが序盤から激しいプレーを仕掛けてきたにも関わらず試合を荒れさせなかったこと、最後までしっかりとコントロールしたことは高く評価されて良いのではないでしょうか。
<14.6.13> オフィシャルサイトによると、6/19から始まる室蘭キャンプでは練習試合が4試合予定されています。その日程は次の通り。
6/22(日)11:00 北海道教育大学岩見沢校
6/25(水)11:00 札幌
6/29(日)11:00 札幌
          13:00 日本工学院F・マリノス
 因みに「北海道教育大学岩見沢校」は大学サッカー部としては北海道屈指の強豪で、昨年は天皇杯本大会の出場権を獲得して2回戦まで進んでいます。一方「日本工学院F・マリノス」は横浜FMが指導する専門学校のサッカーチームで、神奈川県社会人リーグ2部で戦っています。札幌は6/28にJ2のリーグ戦があるため控えメンバーが中心になる可能性が高そうですが、登録の関係で7月下旬まで公式戦出場ができない小野伸二選手が出るかも知れません。
 また明日と明後日は吉田サッカー公園で、デッツォーラ島根、松江シティFCと練習試合を行います。
<14.6.13> 6/14(土)に行われるJ3第16節金沢戦の招集選手が発表され、サンフレッチェからは野津田と浅野が選ばれました。今回招集されたメンバーは次の通り。
【GK】高木和(清水)、吉丸(神戸)
【DF】佐藤(名古屋)、伊東、植田(鹿島)、西野(G大阪)
【MF】田鍋(名古屋)、矢島(浦和)、前田(神戸)、豊川(鹿島)、
    石毛(清水)、秋野(柏)
【FW】鈴木(新潟)、野津田、浅野(広島)、松村(神戸)
 今回もGK以外は全員がJ1所属のU-21代表候補で、前節から喜田を鈴木に、田尻を高木和に替えた以外は同じ「ガチ」のメンバーとなっています。今週水曜日にU-21代表候補合宿で行われた全日本大学選抜との練習試合では、ハーフタイムで全員を入れ替えて1-2で逆転負けを喫しましたが、試合全体ではボールを支配して押し気味に進めていたとのこと。この金沢戦もその流れを汲みつつコンセプトをキープしながら、チームを熟成させるための試合と位置づけているに違いありません。対戦相手の金沢にとっては迷惑この上ないことかも知れませんが、選ばれた選手たちには全力で勝利を目指して欲しい、と思います。
<14.6.12> 中国新聞によるとサンフレッチェの選手たちは約3週間のオフを終えて、一昨日から練習を再開しました。吉田サッカー公園にはW杯代表の青山、ファンと年代別代表の野津田、浅野、川辺を除く24人が集合し、初日は約2時間の軽めのメニューで、また昨日は午前と午後の2部練習で汗を流したとのこと。その中では、特に銀髪から丸刈りにイメージチェンジした清水の動きが目立っていたそうです。オフの間に母校の東海大五高で練習参加して「高校生を見て来た中で気合いの象徴」として丸刈りにした、と言う清水。ランニングでも先頭に立つなど「いろんな意味でチームを引っ張りたい」と元気の良さをアピールしていた、とのことです。
<14.6.11> サンフレッチェ広島とサンフレッチェの選手会は、先週日曜日からバルカン半島の洪水被害に対する義援金の募金活動を開始しました。5月中旬に集中豪雨の影響によりセルビアのほかクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナにまで広がった洪水被害は落ち着きを見せつつあるようですが、その一方で内戦時代に埋められた地雷が流されて泥や土砂に紛れてる可能性もあるなど、復興まではまだまだ時間がかかる様子です。募金活動はV-POINTのほか7月開催のホームゲーム会場で7月末まで行われ、集まった義援金はクロアチア赤十字に送られるとのこと。口座振込(広島銀行観音支店 普通1077244)でも受け付けていますので、ぜひご協力下さい。
<14.6.10> 日曜日に日本クラブユースサッカー選手権大会(U-18)の中国地区決勝リーグの第2試合が行われ、サンフレッチェユースはファジアーノ岡山U-18に0-1で敗れました。予選リーグ順位決定戦以降の結果は次の通り。
【予選順位決定戦】
[1位決定戦]
広島ユースベアーズ 5-2 岡山U-18B

[3位決定戦]
鳥取U-18B 5-2 アクート岡山

[5位決定戦]
ヴァエル湯梨浜 3-1 レノファ山口

【決勝リーグ】
鳥取U-18 4-0 岡山U-18
岡山U-18 1-0 広島ユース
 クラセン本大会の出場権は2位以内に与えられるため6/22の鳥取U-18戦に勝てば良いのですが、逆に引き分け以下に終わると敗退が決まります。
<14.6.9> 昨日のJ3リーグ第15節でFC琉球と戦ったJリーグU-22選抜は、6-0で勝って連敗を5でストップしました。U-22選抜はGK以外はU-21代表候補選手を並べて、GK:田尻、DF:伊東、西野、植田、佐藤、MF:喜田、前田、野津田(→矢島HT)、石毛(→秋野67分)、豊川(→松村70分)、FW:浅野(→田鍋60分)、と言うメンバーでした。U-22選抜の先制点は前半30分で、右サイドのパス回しからフリーで前を向いた野津田がペナルティエリア内で右足を一閃すると、強烈な弾道がネットに突き刺さりました。また後半4分に右からのクロスに豊川が頭で合わせて追加点。後半13分には高い位置のプレスから浅野がボールを奪うと、パスを受けた石毛が決めて3点目を奪います。続いて後半31分にはペナルティエリア内で倒された喜田が自らPKを蹴ってリードを広げ、更にアディショナルタイムには松村と矢島がゴールを奪ってダメを押しました。試合終了後にFC琉球の薩川監督は「個の力の差が出た」と語っていましたが、確かに6点ともファインゴールで選手の技術の高さが勝利の要因だったのは間違いありません。
 J3の公式サイトによると野津田は「広島でのフォーメーション、メンバーが違う中で、戦い方が異なったが、自分のプレーを出すこと、チームの戦い方に適応することを意識しながら戦った」とコメント。前半のみのプレーながら、チームを引っ張る働きができていたのではないでしょうか。
<14.6.8> 日本代表は昨日タンパでザンビアとの国際親善試合を行い、4-3で逆転勝ちしました。日本代表のメンバーは、GK:西川、DF:内田(→酒井宏66分)、今野(→森重60分)、吉田、長友、MF:遠藤(→青山90+1分)、山口、FW:本田、香川(→齋藤78分)、岡崎(→大迫60分)、柿谷(→大久保HT)。日本代表は序盤はアフリカの身体能力に戸惑っている様子。パスを引っかけられて前まで運べず、シュートを打てない展開が続きます。逆にザンビアはパス回しとシンプルな攻撃が功を奏して、前半9分には右からのクロスをカトンゴが頭で決めて先制点。前半29分には低いCKをニアでスルーし、シンカラがダイレクトに蹴り込んでリードを2点に広げられました。その後日本は前半39分、香川のクロスがDFの手に当たって得たPKを本田が決めて1点差に迫ったものの、W杯に出場しないザンビア相手に苦しい戦いでハーフタイムを迎えました。
 後半に入るとザンビアの運動量が落ちるとともに日本のボール支配率が高まり、押し込むシーンが増えていきます。しかし逆に自陣に引いてブロックを作るザンビアを攻めあぐみ、決定機をつかめないままに時間が過ぎていきます。しかし後半28分、左から仕掛けた香川が右足でクロス。これは大久保には合わなかったもののGKにはブラインドになったか触ることができずそのままゴールに飛び込み同点。更に2分後にはオーバーラップした森重がペナルティエリア内で切り返すとGKとDFラインの間にクロス。ここに飛び込んできた本田が押し込んで、日本が逆転に成功しました。
 このまま日本が逃げ切るか、に思われましたが、後半44分に左から仕掛けてきたムソンダがミドルを放つとこれが山口の足に当たってコースが変わり、西川の頭を越えてネットを揺らして再び同点に追いつかれてしまいます。しかし最後のカードとして投入された青山がセンターサークル付近からロングパスを出すとこれがダイアゴナルに走り込んでいた大久保にピタリ。大久保は落ち着いたトラップからシュートを決めて、日本代表にとってはW杯前最後の国際親善試合を勝利で終えることができました。
 2次予選でガーナに次いでグループ2位に終わって敗退したザンビアは、9月に予定されているアフリカ・ネーションズカップの予選に向けて強化中だそうで、なかなかしっかりしたチームだったと思います。特に球際での強さや瞬発力はいかにもアフリカ人、と言う感じで、初戦をコートジボアールと戦う日本代表にとっては良いトレーニングになったと思います。簡単な形から3失点したのは頂けませんが、無失点で終われないのは日本代表の「仕様」のようなもの。相手の運動量と集中力が落ちたとは言え終盤に3点をもぎ取って勝てたことは、良いイメージを持って本大会に臨むことができる、と言う意味で有意義だったのではないでしょうか。
 ところで青山選手ですが、この試合は後半アディショナルタイムからの出場で、ボールに触った回数も数えるほどだったわけですが、それでも見事な仕事をしてくれました。報道によると監督が交代選手の準備を始めている時に、呼ばれる前から「自分だと思った」とベンチに向かったそうですが、おそらくは試合中からピッチを見ながら、大久保にパスを出すイメージを磨いていたのではないでしょうか。サンフレッチェでは寿人と共に作り上げてきたコンビネーションを大久保相手に出す、と言うのは言うほど簡単ではないと思いますが、それをチャレンジして成功させたと言うことには脱帽するしかありません。素晴らしいトラップからゴールを決めた大久保と共に試合を決める働きをしたと言うことで、青山の「価値」は大きく高まったはず。本大会は満員の観衆のもと独特な雰囲気の中で行われることになりますが、ぜひこの日のようなチャレンジをして、試合を決めるような働きをして欲しいと思います。

ゲキサカ 青山に大久保も驚嘆
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