8/3〜8/10のSANFRECCE Diary


<14.8.9> 昨日は尹晶煥監督の解任と言う激震に見舞われたサガン鳥栖。後任監督には2004年から2年間サンフレッチェでプレーした吉田恵コーチが昇格して、今日の試合を迎えることになります。チーム内の動揺は無視できないとは思いますが、むしろこのことによって「自分たちがやらなければならない」とモティベーションが上がる可能性も高そう。わずか1日の準備で戦術を変えることも無さそうなので、これまで通りのサッカーで首位固めを狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、J's GOALと中国新聞によると寿人がコンディション不良で出場できない上に塩谷も左足首痛で先発を外れるとのこと。腰痛で離脱中の林と青山を含めると、レギュラー4人が外れる緊急事態となります。代わりに先発するのは森崎浩と宮原になりそうですが、誰が出場するにせよ球際で戦えるかどうか、セカンドボールに反応できるかどうか、が勝敗を分けることになりそうです。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で午後7時キックオフ。台風11号の影響で「明治安田生命サッカー教室」「サンフレッチェファミリー紹介」「安芸高田市甲冑武者場内ラウンド・法螺貝吹奏」等の試合前イベントが中止になっています。また飲食店もおまつり広場での出店は中止となり、メインスタンド3Fコンコース、B6スタンド下屋台村、バックスタンドコンコースのみとなります。
 試合会場限定グルメは佐賀市のご当地グルメである「シシリアンライス」を600円で限定600食提供。8月の選手コラボメニューは高萩選手の「韓国風たまごごはん」500円と、ファン選手の「ナッチポックムピビンバ」700円です。試合開催自体は昨日の夕方時点で開催予定となっていますが、今後の台風の進路等の状況次第では中止になる可能性もありますのでご注意下さい。
 テレビ放送はスカパー!ch607とCS250で生中継が予定されています。今日もブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はモバイルサイトの速報をご覧下さい。
<14.8.8> 明日は「上位対決3連戦」の第2ラウンドとしてホームに現在首位のサガン鳥栖を迎えます。
 第10節に広島と対戦して敗れた時は5位だった鳥栖ですが、その後中断まで3勝1分けで2位に浮上。また中断明けも着々と勝ち点を積み重ねて、今季3度目の首位に立っています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
10H ●1-2 広島  【鳥】水沼、【広】山岸、石原
11A ○1-0 清水  【鳥】藤田
12H ○1-0 柏   【鳥】早坂
13A ○2-1 横浜FM 【鳥】金民友、池田、【横】中村
14H △1-1 大宮  【鳥】豊田、【宮】長谷川
15A ○1-0 神戸  【鳥】金民友
16H ●0-1 川崎F 【川】登里
17A ○1-0 C大阪 【鳥】豊田
18H ○1-0 名古屋 【鳥】豊田
 堅い守備からの速攻、あるいはロングボール攻撃が持ち味の鳥栖ですが、前節も組織的な守備で名古屋の攻撃を封じ込め、徐々に相手を押し込むと後半は完全に流れをつかんで後半38分に先制点を奪ってそのまま逃げ切る、と言うこのチームらしい勝ち方で4試合ぶりに首位に立っています。第9節以降は全てが1点差以内で勝ち点を積み重ねてきた鳥栖は、揺るぎない戦術と選手のハードワークが機能して必然の首位、と言う感じ。明日はいつも通りの戦い方で、粘り強く勝ち点を積み上げるつもりで来るに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節は今季最多の5失点の大敗で順位も7位に落ちています。ただ、失点を積み重ねた後半よりもスコアは0-1だった前半の方が内容が良かったことをどう考えるかが問題で、これまでのレギュラーを信頼するか、あるいは若手に「プラスアルファ」を期待するかがポイントになりそうです。前節腰痛で遠征にも参加しなかった林を起用するかどうかも分からないのでメンバー予想は難しいのですが、私は次のメンバーに期待したいと思います。
       増田

    塩谷 千葉 水本

     柴崎 森崎和

ミキッチ           柏

   高萩      石原

       皆川

SUB:原、丸谷、茶島、清水、山岸、森崎浩、佐藤
 このところ「個の力」に簡単に屈して失点しているシーンが目立つサンフレッチェですが、問題はむしろ守備と攻撃を含めた連動性だと思います。良い攻撃は良い守備から、また良い守備は良い攻撃から。前線もDFラインも助け合って戦い抜かなければ、サンフレッチェらしいサッカーはできません。誰が出場するにしても球際で戦って、勝ち点3をゲットして欲しいと思います。
<14.8.7> プレスリリースによると、東京Vから完全移籍したもののそのままレンタルされていた吉野恭平選手が「復帰」して、今日の練習から合流することになりました。吉野は東京Vユース出身の19歳で、U-16時代から年代別代表に選ばれている逸材。当然東京Vでも将来を背負う選手として期待されていましたが、経営危機を救うために保有権を広島に移し、そのまま東京Vでプレーしていました。そして今季は開幕から第8節まで先発出場していたものの、その後徐々にベンチスタートが増えて25試合中14試合の出場に留まっていました。移籍即レンタルとなったのは「広島ではDF陣の層が厚く出場が限られるため」(中国新聞による)とのことですが、東京Vでの出場機会が減っていることと同時に広島側の事情(DF陣の世代交代など)もあったのではないか、と思われます。塩谷でさえレギュラー獲得までに半年かかったことを考えればすぐに出場、と言うわけには行かないと思いますが、一刻も早く広島の戦術をマスターして、戦力になって欲しいと思います。
<14.8.6> 日本サッカー協会は昨日U-21日本代表候補を発表し、広島から野津田と東京Vにレンタル中の吉野が選ばれました。今回選ばれたのは次の25人。
【GK】杉本(京都)、牲川(磐田)
【DF】遠藤、亀川(湘南)、松原(新潟)、山中(千葉)、
    伊東、植田(鹿島)、奈良(札幌)、室屋(明治大)、
    岩波(神戸)
【MF】大島(川崎F)、原川(愛媛)、矢島(浦和)、井出(千葉)、
    金森(福岡)、野澤(FC東京)、中島(富山)、喜田(横浜FM)、
    豊川(鹿島)、秋野(柏)、吉野(東京V)
【FW】荒野(札幌)、鈴木(新潟)、野津田(広島)
 3月のトレーニングキャンプの時の代表候補から櫛引(清水)、永井(松本)、田鍋(名古屋)、高橋(京都)、西野(G大阪)、安在、前田(東京V)、後藤(大分)、浅野(広島)が外れ、牲川、奈良、室屋、井出、金森、喜田、秋野が選ばれています。手倉森監督によると今回は3回目の国内合宿と言うことでJリーグで出場機会の多い選手を主に招集した、とのこと。9月のアジア大会に向けて、選手の絞り込みを行ってくものと思われます。
 日本サッカー協会は同時にSBSカップに参加するU-19日本代表を発表し、広島から川辺と宮原が元ユースの越智と共に選ばれました。今回選ばれたのは次の18人。
【GK】中村(柏)、吉丸(神戸)
【DF】三浦(清水)、内田(G大阪)、内山(札幌)、宮原(広島)、
    中谷(柏)、石田(磐田U-18)
【MF】大山(大宮)、川辺(広島)、青木(名古屋)、
    渡辺、鈴木(前橋育英高)、坂井(大分U-18)
【FW】金子(清水)、越智(産業能率大)、宮市(湘南)、表原(愛媛)
 前回のキャンプから田口(横浜FMユース)、畠中、高木(東京V)、広瀬(水戸)、茂木(浦和ユース)、松本昌(大分)、関根(浦和)、安東(福島)、青木(名古屋)、奥川(京都U-18)、諸岡(福岡大)が外れ、内山、青木、渡辺、鈴木、坂井、表原が選ばれました。SBSカップは8/14開幕で、U-19コロンビア代表、静岡ユース、U-19韓国代表と戦います。
<14.8.5> 昨日ナビスコカップ決勝トーナメントの組み合わせ抽選が行われ、サンフレッチェの準々決勝の相手は浦和レッズに決まりました。試合会場、キックオフ時間などは発表されていませんが、組み合わせ表から9/3(水)の1st legは広島のホームゲーム、9/7(日)の2nd legはアウェイゲームとなります。浦和には2年前の開幕戦に勝って以来5連敗中と苦手にしていますが、そろそろその流れを断ちたいところ。来週末のリーグ戦と合わせて「浦和の壁」を乗り越えて、初のナビスコカップ優勝に向けて前進して欲しいと思います。
<14.8.4> 昨日川崎フロンターレと30分3本の練習試合を行い、1-1で引き分けました。得点経過は1本目の4分に川崎F、2本目の26分に宮原でした。
<14.8.4> 右内転筋に違和感を訴えて鹿島戦を回避したファン・ソッコ選手は先週末に広島市内の病院で検査を受けて、右内転筋損傷で全治4週間と診断されました。
<14.8.3> 昨日アウェイで行われた第18節鹿島戦は守備が乱れ、今季最多の5失点で1-5で敗れて7位に後退しました。
 腰痛のため林が遠征にも参加せず(これにより連続試合出場は235でストップ)、増田が昨年11月の天皇杯鹿島戦以来の先発。またファンも体調不良でベンチにも入らず、以下の布陣で戦いました。
       増田

    塩谷 千葉 水本

    柴崎晃  森崎和

柏             山岸(→ミキッチHT)

   高萩      石原
    (→森崎浩77分)
       佐藤(→皆川HT)

SUB:原、茶島、清水、丸谷
 対する鹿島は、GK:曽ヶ端、DF:西、植田、昌子、山本、MF:柴崎岳、小笠原(→青木84分)、カイオ(→杉本84分)、中村(→ルイス・アルベルト63分)、土居、FW:ダヴィ、と言うメンバーでした。立ち上がりからアグレッシブに来た鹿島に対して広島は守勢に立たされます。そして9分、柴崎岳のループパスを受けた中村が溜めて右に展開すると、フリーになっていたカイオが水本の股を抜くシュートを決めて先制点を許してしまいました。
 勢いに乗る鹿島は10分にはCKからダヴィがヘッド。17分には柴崎晃誠のバックパスを土居に奪われ危ないシュートを打たれましたが増田が何とか身体に当てます。25分ごろからはようやく広島がボールを持てるようになりますが、鹿島のボランチまで引いて6バックのような形の守備を崩すことができず。27分には柏のクロスに水本が頭で合わせましたが曽ヶ端が弾きます。38分には柏がドリブルからシュートしたものの曽ヶ端。その直後にはダヴィに決定的なシュートを打たれましたが増田が好セーブを見せます。前半は危ない場面が多かったものの何とか1点差でハーフタイムを迎えることができました。
 後半に入ると森保監督はミキッチを右サイドに入れて柏を左に回し、トップを寿人から皆川に入れ替えます。そして両サイドの突破と皆川のポストプレーがリズムをもたらして、広島が攻め込むシーンが増えていきます。そして後半10分、塩谷の攻撃参加から皆川が粘って左サイドに出すと、走り込んだ柏が決めて同点に追いつきました。
 これで息を吹き返した広島は、一気の逆転を狙って攻め続けます。そして13分には高い位置でボールを奪った森崎和がそのまま左から攻め上がってシュートしたもののサイドネット。15分には皆川の粘りから柏のパスを柴崎晃誠が打ちましたが当たり損なって枠外に外れます。これに対して鹿島もルイス・アルベルトを投入。19分にはカウンターからカイオに持ち込まれたシーンは何とかクリアしたものの、21分にはルイス・アルベルトがゴール前正面で塩谷をかわすとそのまま蹴り込まれて勝ち越しを許してしまいます。続いて25分には小笠原のCKに飛び込んだ西にダイレクトボレーを決められて2点差。更に36分にはロングパスから柴崎岳に抜け出されてダヴィがゴール。38分には水本がダヴィとの奪い合いにいったんは勝ったもののその後ボールを失い、横パスを柴崎岳に決められてダメを押されました。
 昨年は連覇の歓喜に沸いたカシマスタジアムでしたが、4月のホームゲームに続いて完敗を喫してきっちり「倍返し」されてしまいました。ゲームの流れとしては次々と失点した後半の方が酷かったのですが、ブラジル人らしい個人技に翻弄された2点目、めったに入らないようなダイレクトボレーが入ってしまった3点目、そしてカウンターから失った4点目、5点目と言うことで、多少やむを得ない部分はあったとは思います。むしろ後半から両サイドの活躍と皆川のプレーで息を吹き返して一度は同点に追いついたことは、悪くはなかったのではないでしょうか。ただ森保監督も試合後に語っていたように、内容的には前半の方が圧倒的に悪くよく1点差で済んだな、と思えるほど。高く張ったDFラインに人数をかけてゴール前に近づくことを許さず、中盤にプレッシャーをかけて前を向かせないと言う鹿島の守備を崩せなかったこと、マークの付き方が曖昧でボールの奪いどころが定まらず、早々に失点しただけでなく何度もビッグチャンスを作られたことなど、このところの調子の悪さが如実に出た形となりました。暑さで運動量が上がらないこと、主力に怪我や体調不良などが出てメンバーが揃わないことなど難しい状況にあるのは確かですが、今こそ踏ん張りどころ。これまで実績を挙げてきたベテランの経験だけでなく、こう言う時こそチームを救う若手が出て来なければサンフレッチェの将来はない、と言えるのでは?この日出場した増田と皆川やベンチから屈辱を味わった茶島、丸谷だけでなく、遠征メンバーに入れなかった野津田や川辺らの奮起に期待したいと思います。

ゲキサカ 戦評
日刊スポーツ スコア速報 戦評
Yahooスポーツテキスト速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグ公式サイト試合総括

SANFRECCE Diaryトップページに戻る