10/18〜10/24のSANFRECCE Diary


<15.10.24> 「ホットニュース」によると森保監督は「今週はいい準備ができた...今の年間順位1位、2nd stage 1位を守るのではなく、全員でつかみ取りに行くんだと言うトレーニングができた」と語っています。甲府のホームスタジアムの小瀬はJ1では1勝0分け4敗、J2でも1勝1分け2敗、しかも森保監督になってから1点も取れずに2連敗していると言う「鬼門」ですが、「これまで我々にとっての好ましくない状態はいくつも覆してきた。優勝しようと思うなら、Jリーグのトップを争っていこうと思うなら、データを覆しながら、どこでも勝っていかないといけない。我々らしく戦えれば、自信を持って戦えれば、勝利はつかみ取れると思う」と言う森保監督の言葉を信じて、サポーターも一丸となって戦い抜かなければなりません。
 今日の試合会場は山梨中銀スタジアムで、午後2時キックオフ。今日は「ベルマーク収集による被災地復興支援」として、ベルマークを5点以上持参して頂いた方に以前甲府に在籍していた柏、佐々木両選手のサイン入りサンフレッチェグッズなどが当たる抽選会に参加できるそうです。テレビはNHK-BS1とスカパー!ch581及びCS801で生放送が予定されています。今日はブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はモバイルサイトの速報などをどうぞ。
<15.10.24> 日本サッカー協会は昨日天皇杯4回戦の日程と試合会場を発表し、サンフレッチェは11/11(水)に鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで戦うことになりました。
<15.10.23> J1リーグ戦は残り3節。明日は2nd stage第15節を甲府と戦います。
 1st stageは監督交代により守備を立て直して最下位から這い上がり12位でフィニッシュした甲府は、2nd stageも粘り強く戦ってここまで積み上げた勝点は36。16位松本とは勝点9差を付けているため、J1残留をほぼ確実にしています。2nd stageの戦績は次の通り。
1A ●1-2 G大阪 【甲】阿部拓、【G】パトリック、宇佐美
2H △0-0 仙台
3A ○2-0 湘南  【甲】バレー2
4H ●0-1 松本  【松】岩沼
5A △1-1 浦和  【甲】伊東、【浦】阿部勇
6H ●0-1 FC東京 【東】高橋
7A ●0-2 横浜FM 【横】三門、ラフィーニャ
8H ○1-0 神戸  【甲】バレー
9A △2-2 柏   【甲】阿部拓、OG、【柏】クリスティアーノ、工藤
10H ●1-3 川崎F 【甲】バレー、【川】大久保、田坂、杉本
11H ●0-1 鹿島  【鹿】金崎
12A ○1-0 鳥栖  【甲】バレー
13H △0-0 新潟
14A ○1-0 山形  【甲】稲垣
 前節は終盤に残留に燃える山形の勢いに押されたものの、粘り強い守備で虎の子の1点を守り切って貴重な勝点3を積み上げています。降格圏の松本とは勝点差が9ある上に得失点差も9あるのでここから全部負けても残留はしそうですが、やはりホームのサポーターの前で自力で残留を決めたいところ。明日はこれまで以上に守りを固めて、引き分けでもOKと言う戦いを挑んでくる可能性が高そうです。
 対するサンフレッチェですが、出場停止は無く怪我人の情報もないので、前節と同じメンバーで戦う可能性が高そうです。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ          清水

   ドウグラス   柴崎

       佐藤

SUB:増田、佐々木、山岸、丸谷、茶島、野津田、浅野
 年間順位では4位G大阪に勝点差8をつけているサンフレッチェは、あと1勝で3位以上が確定してチャンピオンシップ出場が決まります。ただ年間順位では浦和、2nd stageは鹿島と勝点で並ぶデッドヒートとなっていることを考えれば、「あと1勝すればいい」と思っている選手は誰もいない、と思います。明日も難しい試合になるのは間違いないところですが、これまで通りチーム一丸となって、勝利を目指して戦って欲しいものです。
<15.10.23> 日本サッカー協会は昨日天皇杯の4回戦以降の組み合わせを決める抽選会を行い、サンフレッチェの対戦相手が決まりました。それによると4回戦の相手は徳島。また12/26に予定されている準々決勝の相手はFC東京と水戸の勝者で、準決勝は川崎F、G大阪、鳥栖、山形の中から勝ち上がってきたチームとなります。4回戦の日程は未定ですが、11/14はJ2リーグ戦が予定されているため平日開催になる可能性が高そうです。
<15.10.22> 遅くなりましたが、発売中の紫熊倶楽部11月号(Vol. 213)を紹介します。最初の記事は千葉選手のスペシャルインタビュー。「No.1リベロ」と言うタイトルで、彼のプレーの質の高さと優勝に向けての思いを綴っています。続くインタビュー記事はドウグラス。昨年までJ1で無得点だったブラジル人が活躍できている秘密を探るとともに、日本で成功したい、広島で結果を残したい、と言う気持ちを描いています。3つ目は「チャンピオンシップへの道」として、森保監督の「我慢の哲学」を説明しています。
 「2015年Jリーグデータスタジアム」では、今回は1ページを使って「森崎和幸、パス成功率93.2%の秘密」と言うコラムを掲載しています。「READER'S AREA」を挟んで「アウェイ見聞録」は山形から京都への旅。「紫熊戦士たちのもの物語」では浅野選手と水本選手を取り上げています。MATCH REPORTは山形戦、鳥栖戦、清水戦、FC東京戦。中島浩司さんの蹴始一貫では、柳ジョージ&レイニーウッドのリーダーの上綱克彦さんと対談しています。そして最終ページでは野津田選手が「吉田町が好き」と語っています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場やV-POINTのほか、広島県内の大手書店で購入できます。また通販はe-VPOINTでどうぞ。
<15.10.21> 先週末にJユースカップの2回戦が行われ、サンフレッチェユースは福岡U-18に3-0で勝ちました。得点は前半34分に山根、39分に藤原、後半39分に加藤陸でした。3回戦は10/24(土)の午後1時半から時之栖で、相手は山口U-18を7-0で下して勝ち上がった名古屋U18です。
<15.10.20> 日本サッカー協会は昨日U-22日本代表候補を発表し、広島から浅野と野津田が、また磐田にレンタル中の川辺も選ばれました。今回選ばれたのは次の28人。
【GK】櫛引(清水)、杉本(京都)、牲川(磐田)、中村(福岡)
【DF】中野(川崎F)、山中、中谷(柏)、亀川(福岡)、
    奈良(FC東京)、室屋(明治大)、岩波(神戸)、三竿(東京V)
【MF】大島(川崎F)、遠藤(湘南)、原川(京都)、為田(大分)、
    矢島(岡山)、野津田(広島)、喜田(横浜FM)、秋野(柏)、
    関根(浦和)、川辺(磐田)
【FW】荒野(札幌)、金森(福岡)、中島(FC東京)、浅野(広島)、
    前田(松本)、鎌田(鳥栖)
 8月のキャンプのメンバーから伊東、植田(鹿島)、川口(新潟)、安在(東京V)、吉野、宮原(広島)、内田、鈴木(水戸)、小泉(新潟)、小屋松(名古屋)が外れ、杉本、中野、山中、中谷、室屋、三竿、大島、遠藤、為田、秋野、関根、荒野が選ばれています。手倉森監督によるとリオ五輪予選3ヶ月前と言うことで、今回のキャンプが最終選考の場になるとのこと。この28人にナビスコカップ決勝に進出している鹿島とG大阪の選手、そして「海外組」の南野、久保らの中からメンバーを選ぶことになりそうです。
<15.10.20> サンフレッチェは昨日、熊本戦で累積出場時間が450分に達した高橋壮也選手とプロA契約を締結した、と発表しました。昨年はベンチ入りもなかった高橋ですが、今季はナビスコカップの第4節松本戦で先発すると、その後第7節まで4試合にフル出場。そして熊本戦でもフル出場して、ちょうど450分に達しました。
<15.10.19> 昨日レノファ山口との練習試合を行い、0-0で引き分けました。
<15.10.18> 昨日今季2番目に多い19,751人を集めて行われた2nd stage第14節川崎F戦は、後半アディショナルタイムの山岸のゴールで競り勝って、年間順位とステージ順位で首位に立ちました。
 先発は前節と同じ。また久々に茶島がベンチ入りして、以下のメンバーで戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ          清水(→山岸90+1分)
(→佐々木65分)
   ドウグラス   柴崎

       佐藤(→浅野59分)

SUB:増田、丸谷、茶島、野津田
 対する川崎Fは、GK:西部、DF:武岡、谷口、小宮山(→森谷90分)、MF:大島、中村、エウシーニョ、中野(→車屋77分)、FW:田坂(→杉本64分)、小林、大久保、と言うメンバーでした。序盤は3分に大久保がミドル。その直後には柴崎のクロスにドウグラスが頭で合わせ、9分には中村が強烈なミドルを放つなど、両チームとも積極的に攻め合います。14分には柴崎のFKに寿人が頭で合わせましたが、やや薄く当たったため残念ながら枠を捉えることができず。17分にはこぼれ球を拾った柴崎がドリブルで駆け上がってシュートしましたが、ボールはサイドネットに飛んでしまいます。その後川崎は徐々にボール支配を強めて、前半の後半は完全に流れをつかんで何度も広島陣内に攻め込みます。20分には大久保のパスを小林がフリーでヘディングしましたが林が素晴らしい反応。30分前後には川崎にボールを拾われ波状攻撃を受けましたが守備が耐え、32分には小林に危ういシュートを打たれましたが枠外に外れて助かります。更に34分には大島のパスで抜け出した大久保が決定的なシュートを放ちましたが林がスーパーセーブ。そしてこのこぼれに小林が詰めましたが青山が何とか足に当てて凌ぎます。その後もエウシーニョや大久保に決定的なシーンを作られたものの守備の集中は切れず、スコアレスで前半を終えました。
 後半も立ち上がりは川崎が攻勢に出ましたが、しかし先制点を奪ったのは広島。柴崎のFKを受けた寿人が打ったシュートがこぼれ、塩谷が繋いだボールを柴崎が強烈なシュート。これがDFの間を縫ってファーサイドのネットに突き刺さって、貴重な先制点を奪いました。
 この後7分には中央を破られ田坂にシュートを打たれましたがGK正面。8分にも中村に中央を突破されてシュートを打たれるなど、同点を狙う川崎に攻め込まれます。広島は守備を固めるのは前半同様ながら、その後は浅野を投入してカウンター狙いに徹します。20分には浅野が反転してシュートしましたが枠外。21分には森崎和のカットからドウグラスが切れ込んでシュートしましたがGKの正面を突きます。続いて31分にはカウンターから浅野のパスをドウグラスが打ちましたがこれも枠外。34分にはドウグラスのパスを受けた浅野が一瞬GKと1対1になりましたが打てず、こぼれを佐々木がシュートしましたが枠を捉えることができません。逆に後半37分、大久保が遠目からシュートを打つと、ファーサイドに動いた林から逃げるような軌道でゴールネットへ。通算ゴール数で寿人に1点差に迫る大久保の得点で、同点に追いつかれてしまいました。
 何とか勝ちたい広島でしたが、コントロールしていたはずのゲームで追いつかれたからかやや沈滞ムードに陥ります。そしてスタジアムもそのムードが伝染したか、少々元気が無くなります。しかし後半43分、バックスタンド側でFKを得た場面で青山がスタンドに向けて両手を上げて煽ります。これで一気に盛り上がるスタジアム。1万8千人のサポーターの声が大きくなり、選手たちの背中を押します。そして後半アディショナルタイム、カウンターから浅野が左サイドを突破してクロスを狙います。これは大島が足を伸ばしてクリアしたものの小さく、ゴール前に詰めていた山岸の前へ。山岸は慎重にコースを狙い、左足で蹴ったボールは見事にゴールネットを揺らします。そしてその後も落ち着いて時計を進めて、劇的な勝利でスタジアムは大きな歓喜に包まれました。
 Jリーグ屈指の攻撃力を誇る川崎F相手の試合はいつも厳しいものとなるのですが、この試合もこれまでと同様。前半途中から試合の主導権を握られて、決定的なシーンも作られました。ただ、このような展開はおそらく想定内。ゴール前のスペースを消して、集中力を切らさず守備に専念すれば守り切れる、と言う思いはあったでしょうし、実際にその意図は九分通り成功していました。失点は大久保の思いもよらないミドルシュートが決まったものでしたが、林は「イージーなミス」と言う一方で「自分でもボールが入る前からあそこが空くと分かっていましたし、シュートを打たれると分かっていました。変な話、準備が良過ぎたと言うか…正面で受けようとして先に動き過ぎた」と語っています。すなわち決して崩された、と言うわけではなく、運悪く入ってしまった、と言う類いのもの。そもそも攻撃力を売り物にする川崎Fを完封する、というのは難しいわけで、1失点に抑えたと言う点でまずは守備を評価すべきだと言えるでしょう。
 一方の攻撃ですが、前半は両サイドを封じられ、また中盤から寿人へのホットラインも機能せず苦しい戦いとなりました。しかし柴崎の芸術的なゴールで先制してからはほぼ思い通りの展開。カウンターから何度もドウグラスや浅野が走り、ビッグチャンスを作りました。3日前にフルメンバーで天皇杯を戦っている川崎Fは徐々に足が止まっていたので、ここで2点目、3点目と積み重ねていれば試合は決まっていたと思います。
 しかしここで追加点を取れなかったことが、あるいは大久保に同点ゴールを許したことが後の劇的なシーンに繋がるのですから、サッカーは(あるいは人生は)分からないものです。後半アディショナルタイムに山岸を投入したのは戦術的なものではなく清水が足を攣らせたからだそうですが、山岸に与えられたプレー時間はわずかに3分間。どうしても勝たなければならない川崎Fに対して、広島は勝点1でも決して悪くはないわけですから、まずは守備をしっかりやろうと思ってピッチに入っていたのではないかと思います。そして実際に右サイドでファーストタッチを捌いた後は、DFラインに下がって攻めてくる相手を待ち構えていました。しかし森崎和のパスから浅野が左サイドをドリブルで上がって行った時に、山岸は逆サイドを駆け上がってしっかりとポジションを取っていました。そして山岸は「トラップしたら詰められる」と判断して、難しいショートバウンドのボールをインサイドキックでコースを狙って決めました。クリアボールが山岸のところに飛んだのは偶然だったと思いますが、そこで決めることができたのは間違いなく山岸の準備が良かったから。怪我で始まった今シーズン、状態が上がった後もベンチ入りもできずに苦しんできた山岸が、いつ来るか分からないチャンスに備えてプロの選手としてやるべきことをやって来たからこそ決まった得点だったと思います。試合後にインタビューを受けながら男泣きを見せていた山岸でしたが、プロとして、男としてのプライドを見せた決勝ゴールだったと言えます。
 優勝するチームと言うものはシーズンに何度か転機となる試合があるものですが、この川崎F戦はまさにその一つとなるかも。少なくともこの日の勝利で年間順位とステージ順位で首位に立ったサンフレッチェは、あと勝点2で3位以上を確定することになりました。リーグ戦は残り3試合となりましたが、それに続くチャンピオンシップに向けて、そしてクラブワールドカップに向けてこれまで以上にチーム一丸となって戦い抜いて欲しいと思います。

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