12/27〜12/31のSANFRECCE Diary


<15.12.31> 中国新聞によると、サンフレッチェは京都から宮吉拓実選手を獲得することになりました。京都U-18在籍中の2008年にトップチームに登録された宮吉は、9月のG大阪戦でJリーグ史上2番目に若い16歳1ヶ月でリーグ戦デビュー。またU-17代表にも選出されてFIFA U-17W杯に出場し、トップチームでもクラブ最年少ゴール記録を更新するなど「京都の至宝」として期待されていました。しかし2013年には出場機会が減少すると翌年シーズン途中から富山にレンタル移籍。京都に復帰した今年は夏場以降にレギュラーを確保して33試合に出場したものの、4ゴールにとどまりやや期待には応えられなかった、と言う感じでした。宮吉は身長は170cmながら前線の動き出しに優れ守備意識も高いそうで、寿人と同じような役割を果たすことができる人材のように思います。来季はACLと平行して過密日程を戦うことになるので、早く広島の戦術に馴染んで戦力になって欲しいと思います。
<15.12.30> 昨日長居で行われた天皇杯準決勝G大阪戦は、宇佐美と長沢にゴールを奪われ0-3で敗れ、今季の全日程を終了しました。
 塩谷が累積警告で出場停止。またドウグラスはベンチにも入らず、以下のメンバーで戦いました。
        林

    宮原 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ          清水(→山岸78分)
(→柏63分)
   浅野      茶島

       佐藤(→皆川58分)

SUB:増田、佐々木、吉野、森崎和
 対するG大阪はほぼベストメンバーで、GK:東口、DF:米倉、丹羽、金正也、藤春、MF:今野、遠藤、阿部、宇佐美(→井手口82分)、倉田、FW:パトリック(→長沢65分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは3分の丸谷のシュートなどで広島がペースをつかんだかに見えましたが、6分にガンバの右からのクロスをパトリックが落とすと宇佐美が思い切ってシュート。これが千葉の股を抜いてゴール右隅に飛び込み、先制点を許してしまいました。
 その後はボールを支配して攻める広島に対して、ガンバは低い位置にブロックを作って攻撃を抑えます。17分には寿人のヒールパスを青山がシュートしましたが枠外。20分には浅野のシュートがDFに当たり、21分にはカウンターから浅野が左足で狙いましたがGKにキャッチされます。広島はミキッチが、清水がボールを持って高い位置からクロスを入れますがことごとく跳ね返されます。37分には上がってきた宮原がミドルを放ちましたがDFがブロック。41分には青山がミドルを打ちましたがこれもわずかに外れます。後半も同様に広島が攻めてガンバが守ると言う展開で、4分には浅野の戻しを寿人が狙いましたが枠外。7分には茶島が決定的なシュートを放ったものの上に外れ、11分にはミキッチのシュートのコースが変わりましたが東口が好セーブ。12分にもCKの流れから水本がシュートしましたが惜しくも枠を外します。皆川に続いて柏を投入して何とか点を取ろうとする広島。21分には中央を茶島が突破してGKと1対1になりましたがシュートを東口に当ててしまいます。逆に28分に右サイドでのパス交換のミスを突かれて倉田が突破。長沢からのパスを受けた宇佐美に精度の高いシュートを決められ点差が2点に広がりました。
 森保監督がここで山岸を投入すると、早速皆川の落としを山岸が狙いましたがブロックされます。また35分には宮原のクロスを皆川が頭で合わせましたがわずかに外。続いて38分にも浅野が宮原のクロスに頭で合わせましたがこれも同じように外れます。更に40分には水本のクサビから茶島のパスを浅野が打ちましたが枠外に外れます。逆に後半45分、カウンターから長沢に抜け出されて3点目を許して万事休す。終了のホイッスルとともに選手たちはがっくりと膝をつきました。
 過密日程と怪我人続出を「2チーム分の戦力」で戦い抜いたサンフレッチェ。その中で茶島、丸谷、皆川らが成長してJリーグ優勝と世界3位、そして天皇杯準決勝進出と言う結果を得たわけですが、さすがにその限界が来たと言う感じだったのではないでしょうか。この試合も全体的にボールを支配して守備も攻撃も良い形を見せていたものの、細かいところでのミスが多かったような印象を受けました。それは若手もベテランも同じ。本来であれば若手のミスはベテランがカバーし、若手の勢いがチームを活性化させるのですが、それがぎりぎりのところで微妙に噛み合っていなかったのかも。「勝負の神様は細部に宿る」とは岡田武史氏が良く言っていた言葉だそうですが、さすがにここに来て「細部」での不足分を埋められなくなった、と言うことなのでしょう。天皇杯を取れなかったのは残念なのですが、しかし選手とスタッフを責めることはできない。むしろ苦しい中でここまで突き詰めてきて初めて分かったことが、来季に向けての大きな糧になるに違いありません。

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日刊スポーツ スコア速報 戦評  宇佐美 森保監督 倉田 疲労困「敗」
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<15.12.28> 中国新聞によるとドウグラスは両足の痛みで欠場が濃厚だ、とのこと。今日はこれまで以上にベンチ入りメンバーも含めた総力を結集して戦わなければなりません。
 今日の試合会場はヤンマースタジアム長居で午後3時5分キックオフ。当日券は全ての席種がありますので、ぜひ現地で応援をお願いします。テレビはNHK総合で生放送が予定されています。今日はブログで速報を行いますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
<15.12.27> 過密日程の天皇杯は明日が準決勝。サンフレッチェは長居でG大阪と戦います。
 チャンピオンシップの後に5日間のオフを取り、12/11から練習を再開したG大阪でしたが、西野が故障、オ・ジェソクが兵役のため離脱。また藤春も体調不良を訴えて欠場するなどベストには程遠いメンバーで準々決勝を戦わざるを得ませんでした。そして試合序盤は鳥栖に押し込まれる時間帯もあったもののしっかり守って押し返すと、前半26分に倉田のパスを宇佐美が決めて先制。後半17分に追いつかれたものの、34分に宇佐美の2ゴール目で勝ち越し、その直後の長沢のゴールで突き放して勝利しています。明日も苦しいメンバー構成を強いられるとは思いますが、しかしエース・宇佐美が復調したのをプラス材料として、チャンピオンシップの悔しさを晴らそうと広島を迎え撃つに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、塩谷が累積警告で出場停止。また全体的に疲れも溜まっているので、メンバーを大きく変えてくる可能性もありそうです。と言うことで予想は難しいのですが、私は次のように考えます。
        林

    宮原 千葉 水本

     青山  丸谷

ミキッチ          清水

   浅野      茶島

       佐藤

SUB:増田、佐々木、山岸、柏、森崎和、ドウグラス、皆川
 昨年の天皇杯では4回戦でG大阪に負けて敗退しているので、明日は広島にとっても「リベンジマッチ」になります。ここ1ヶ月ほどで3回対戦している相手なので「またか」と言う感は拭えないのですが、良く知った相手同士であるからこその緊迫した戦いを制して、「4つ目の☆」に向けて前進して欲しいと思います。
<15.12.26> 昨日長崎で行われた天皇杯準々決勝FC東京戦は、不運な形で先制点を取られたものの浅野の2ゴールで逆転で勝って準決勝に進みました。
 広州恒大戦から中5日と言うことで寿人、ミキッチ、水本、浅野はベンチスタートで、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 佐々木

     青山 森崎和

柏             清水(→ミキッチ74分)

  ドウグラス    茶島(→佐藤78分)

       皆川(→浅野61分)

SUB:増田、水本、山岸、丸谷
 対する東京は、GK:榎本、DF:徳永、森重(退場114分)、丸山、太田、MF:高橋、米本(→バーンズ113分)、橋本(→中島90+3分)、FW:河野(→羽生74分)、前田、東(退場66分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはやや東京ペースでしたがすぐに広島が流れを取り戻すと、9分に清水のクロスに柏が飛び込みましたがわずかに及ばず。10分にはスルーパスで抜け出した茶島のクロスがゴール前を横切りましたが、これも飛び込んできた選手に合いません。その後も主にボールを支配したのは広島でしたが、東京の守備堅いブロックはなかなか崩れません。そして前半37分、徳永のクロスを橋本が逸らすと、これを東が押し込んでゴール。東の位置は明らかにオフサイドポジションだったものの見逃されて、1点ビハインドで前半を終了しました。
 後半最初にチャンスを作ったのは広島で、0分にドウグラスの左からのクロスに皆川が頭で合わせましたがGKがキャッチ。3分には清水のクロスに皆川が合わせましたがこれもGKが抑えます。9分には柏のクロスに青山がダイレクトで合わせましたがGKが横っ飛びでセーブ。14分にはプレスをかけられながらも繋いで相手ゴールに迫ったものの、柏のシュートはブロックされ、17分には青山が遠目から狙いましたがGKが倒れながらキャッチします。18分には清水のクロスにドウグラスが合わせましたがGK正面。19分には塩谷のパスを受けた浅野のシュートは惜しくもポストに弾かれます。東京は16分に左からのクロスに前田が合わせましたがバーの上を越えていったのが唯一のチャンスらしいチャンス。そして後半20分、東に2枚目のイエローが出て退場となると流れは完全に広島のものとなります。25分には森崎和が、26分には塩谷がミドルを打ちましたが決めることができず。27分には柏がペナの中で倒されましたがファウルはもらえず、27分には佐々木がペナの中から打ちましたがブロックされます。そして後半40分、柏のクロスに浅野が頭で合わせてようやく同点に追いつくことができました。勝ち越したい広島はその後も攻めに攻めて、45分には浅野がカットインからシュートしましたが枠を外します。しかし東京もしぶとく守り、試合は延長にもつれ込みました。
 後半も攻める広島、守る東京。延長前半6分には速攻からドウグラスのクロスは寿人に合わず、8分には高い位置で奪った浅野が突破してクロスに寿人が飛び込みましたがぎりぎりでクリアされます。そして延長前半12分、ミキッチのクロスがDFに当たってコースが変わったところに浅野がしっかりとミートして、ついに広島が勝ち越しました。
 点を取らなければ負ける東京は前に出てきますが、しかしチャンスは広島。延長後半3分には浅野のクロスにドウグラスがフリーで合わせましたが枠を外し、6分にも柏のクロスに浅野が左足で合わせましたがこれも枠外。7分のミキッチのクロス?シュートはGKが抑え、続けて浅野のシュートは枠を捉えることができません。その後東京の攻撃に危ないシーンもあったものの跳ね返して、終了のホイッスルとなりました。
 1ヶ月ぶりの公式戦のFC東京に対して、広島は12月に入って7試合目。しかもその全ての試合が強敵相手の負けられない試合だったと言うことで、両チームのコンディションの差は明らかだったと思います。そして実際に前半は東京の堅い守備を崩し切ることができず、広島のシュートはゼロ。逆に(明らかなオフサイドだったとは言え)守備の隙を突かれて先制点を許すなど、苦しい展開を強いられました。思い返して見ればサンフレッチェが最後に負けたのは10/3の2nd stage第13節FC東京戦。あの時もボールを支配しながら堅い守備を崩せず、しかも橋本のシュートが河野に当たってコースが変わってゴールする、と言う不運な失点で敗れているため、その再現かも、と思ってしまいました。しかしサンフレッチェの選手たちは後半に入って一段も二段もギアを上げて、後半だけでシュートは実に14本。相手が数的不利になって逃げ切りを図っていたと言うのもあるかも知れませんが、それにしても「絶対に勝つ」と言うオーラがチーム全体から見えるような戦いぶりだったと思います。前回敗れてから2ヶ月半の間にJ1王者を勝ち取り、世界3位になったプライドを結果として示した、素晴らしい勝利だったと言えるでしょう。
 昨日の試合の結果、今季の天皇杯のベスト4は年間1〜3位の広島、G大阪、浦和に加えて、ACLでベスト8に進出した柏が並ぶことになりました。どこが勝ってもおかしくないトーナメントをどう勝ち抜くか。4つ目の「星」を手にするためには、これまで以上にチーム一丸となって戦うしかありません。

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