12/6〜12/12のSANFRECCE Diary


<15.12.12> 明日はクラブワールドカップ準々決勝。サンフレッチェはアフリカ王者のTPマゼンベと戦います。
 コンゴ民主共和国のルブンバシを本拠とするこのクラブは1967年と1968年にCAFチャンピオンズリーグ連覇を果たし、2009年にも優勝するなどアフリカを代表する強豪として知られています。そして2010年のFIFAクラブワールドカップでは準決勝で南米王者のインテルナシオナルを下してアフリカ勢としては初の決勝進出を果たしましたが、インテルミラノに完敗を喫して準優勝に終わりました。今回の出場はそれ以来の5年ぶり3回目となりますが、その頃からプレーしている守護神キディアバ(超人的なセーブと「平和のダンス」で有名らしい)ら運動能力の高い選手たちが繰り出すサッカーが手強いのは間違いないところ。8日には来日していたとのことなので、明日は十分な準備をして戦いに臨もうとしているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、オークランド・シティ戦から中2日と過密日程の上に野津田と柴崎が出場不可能。また清水も難しいと思われるので、メンバーを大きく入れ替えて戦う可能性が高そう。中国新聞には「2トップへの布陣変更の可能性も示唆」と書かれていて予想は難しいのですが、私は次のような布陣になるのではないか、と予想します。

        林

   佐々木 塩谷 水本

     丸谷 森崎和

ミキッチ          山岸

  ドウグラス    茶島

       佐藤

SUB:増田、廣永、千葉、高橋、ビョン、宮原、青山、柏、浅野、皆川

 2012年の準々決勝アル・アハリ戦は、開始早々の西川の負傷退場もあって先制点を奪われましたが、その後は素早いパス回しから寿人が同点ゴール。その後一瞬の隙を突かれて勝ち越しを許し、その後攻め続けたもののどうしてもゴールを割れずに惜しくも敗れています。前回果たせなかった南米王者への挑戦権を勝ち取るために、必要なのは勝利だけ。明日はどんなに苦しくてもチーム一丸となって、戦い抜いて欲しいと思います。
<15.12.12> プレスリリースによると、一昨日のオークランド・シティ戦で負傷退場した野津田選手は昨日広島市内の病院で検査を受け、右膝内側側副靭帯損傷で全治8週間と診断されました。これによりクラブワールドカップの残り試合と天皇杯だけでなく、来年1月に行われるオリンピック予選への出場も絶望的になりました。
 一方柴崎晃誠選手も検査の結果、左膝後十字靭帯不全損傷で全治3週間と診断されました。これにより天皇杯の出場も絶望的になりました。
<15.12.11> 昨日横浜で行われた「FIFAクラブワールドカップジャパン2015」の開幕戦で、サンフレッチェがオークランド・シティに2-0で勝って準々決勝に進出しました。
 森保監督はコンディションを考えてチャンピオンシップから先発6人を入れ替えて臨みました。

        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  丸谷

柏             清水(→佐々木65分)

   野津田     浅野
   (→柴崎14分→ドウグラス53分)
       皆川

SUB:増田、廣永、高橋、ミキッチ、山岸、茶島、宮原、森崎和、寿人

 対するオークランド・シティは、GK:スプーンリー、DF:ジョルジェビッチ、岩田、ビレン(→タデ71分)、ベルランガ、MF:アルバロ、ハドソン・ウィホンギ、キム・デウク(→ホワイト78分)、リーアラファ、FW:デフリース、モレイラ(→ルイス84分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはサンフレッチェの選手間の連携が合わないシーンが目立ちヒヤリとしたシーンもありましたが、しかしサイドからの仕掛けでチャンスを作ると、前半8分、野津田がCKから中に切れ込んでシュート。これはGKが弾いたものの詰めていた皆川が押し込んで、幸先良く先制点を奪いました。
 そのすぐ後に野津田が膝を痛めて柴崎に交代すると、やや落ち着きを失いなかなか押し返せなくなります。14分には低い位置でボールを奪われシュートを打たれましたが林が反応。その後もオークランドにボールを回されましたが堅いブロックを作ってシュートも打たせません。逆に26分と30分には皆川が抜け出してシュートしましたが決めることができず。41分には柏のクロスを塩谷がフリーで打ちましたが惜しくもGK正面を突きます。前半はオークランドに70%以上ものボール支配を許しましたが決定的なシーンは作らせず、1点リードのままでハーフタイムを迎えました。
 後半の立ち上がりは柏の突破からチャンスを作る広島。しかし2分に柴崎が膝を痛めて退場し、急きょドウグラスが投入されます。更に14分には清水までもが足首を痛めて退場し、またもや交代カード切らなければならない羽目になります。これ以上交代することができなくなり、慎重にゲームを進めるサンフレッチェ。11分にはドウグラスがコンビネーションを使って抜け出し、ペナルティエリア内で倒されましたがファウルを取ってもらえず。17分には浅野がカットインからシュートしましたが惜しくも枠を捉えることができず、19分には水本の前でDFが手でクリアしたもののこれも主審はファウルを取りません。しかし後半24分、攻め上がってきた塩谷が右サイドを突破してシュートすると、これがDFの膝に当たりGKの股を抜けてゴール内に転がり込み、貴重な追加点となりました。
 この後もオークランドがボールを回してチャンスを窺いますが、しかし広島の守備組織は崩れません。逆に32分には柏のクロスにドウグラスが合わせましたがGKが横っ飛びでキャッチ。37分にはドウグラスが切れ込んでシュートしましたが枠を外れます。終盤にはタックルに行った岩田の頭に柏の膝が入って出血する、と言うシーンもありましたが試合に動きはなく、そのまま終了のホイッスルとなりました。
 この試合のボール支配率はオークランドが67%。特に前半はオークランドが70%を越えると言うように圧倒的にオークランドがボールを持っていましたが、しかしだからと言ってオークランドが試合のペースを握っていたと言うことはありませんでした。サンフは早い時間帯に先制点を奪ったことや連戦の疲れ、更に序盤から怪我人が続いたこともあって決して無理をせず淡々と試合を進めた、と言う感じ。オークランドの攻めの工夫が無く、縦パスが入るわけでもなければクロスが放り込まれると言うことも無かったため、危ういシーンはほとんどありませんでした。広島もドウグラス投入まではやや単調な攻めが多かったためなかなか追加点が奪えませんでしたが、もう少し攻めにパワーを注いでいればもっと早い段階で試合を決めることも可能だったと思います。この試合は娯楽性と言う点ではあまり見るべきところはなかったものの、負ければ終わりのトーナメントでしっかりと結果を出した試合だった、と総括できると思います。先発メンバーを半分以上入れ替えながらもいつも通りのサッカーで勝てると言うことに、今年のサンフレッチェらしさが出ていた、と言えるのではないでしょうか。
 この試合の結果準々決勝に進んだサンフレッチェの次の相手はアフリカ代表のTPマゼンベ。中2日と厳しい日程が続きますが、チームの総力を挙げて戦い抜いて欲しいと思います。

ブログ速報 前半 後半
FIFA公式サイトダイジェスト動画
Jリーグ公式サイト試合データ  ニュース
ゲキサカ 戦評  テキスト速報  森保監督  寿人  野津田  岩田  トリブリエチ監督
日刊スポーツ 試合経過
サッカーダイジェストWeb 採点&寸評  マッチレポート  森保監督  青山    岩田  取材記者の視点

<15.12.11> アジアサッカー連盟は昨日クアラルンプールで来季のAFCの組み合わせ抽選会を行い、グループリーグの対戦相手が決まりました。それによるとサンフレッチェが入ったのはグループF。同じくグループには、韓国FAカップ優勝のFCソウルとタイ・プレミアリーグ優勝のブリーラム・ユナイテッド、そしてプレーオフ3を勝ち上がってきたクラブ(アデレード・ユナイテッド対山東魯能、ホフン・バガン、タンピネス・ローバーズの勝者)が入っています。
<15.12.10> 昨日クラブワールドカップジャパンの試合前日記者会見が行われ、森保監督と青山選手が抱負を語りました。オフィシャルサイトによると森保監督は「我々もクラブワールドカップの出場経験はある。Jリーグを制し、自信を持って臨む」と語っています。ただやはりチャンピオンシップのハードな日程とその後のイベントやパーティーなどで「コンディションが回復しているとは言えない」とのこと。コンディションを見極めて、状態の良い選手を起用する可能性が高そうです。
 一方の青山選手ですが、やはりJリーグで3度優勝した経験は大きいとのこと。リーグを初めて制覇して臨んだ前回大会の経験を活かして戦い、「明日も点を取る」と宣言しました。因みに中国新聞によると佐藤寿人選手は「前回出場と同じ成績では意味がない。決勝でバルセロナとやりたい」と高い目標を掲げたとのこと。紙一重の戦いを制してきた今年のリーグ戦のように、クラブワールドカップでも勝ち進んで欲しいと思います。
 今日の試合会場は横浜国際総合競技場で、午後7時45分キックオフ。チケットは全席指定席で、当日券も販売される予定です。またテレビは日本テレビで7時から生放送の予定です。今日はブログでの速報を行う予定ですので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
<15.12.9> 明日は「FIFAクラブワールドカップジャパン2015」の開幕。開催国代表のサンフレッチェは、オセアニア代表のオークランド・シティと対戦します。
 2004年に結成されたオークランド・シティはその年に早速国内リーグを制すると、翌年のOFCチャンピオンズリーグでも優勝。その後もニュージーランドを代表する強豪クラブとしてOFCチャンピオンズリーグで7度優勝し、クラブワールドカップの出場も7度目となっています。前回の対戦以降のクラブワールドカップの戦績は次の通り。
【2012】●0-1 広島 【広】青山
【2013】●1-2 ラジャ・カサブランカ 【オ】クリシュナ、【ラ】ヤジュール、ハフィディ
【2014】○0-0 マグリブ・テトゥアニ
    PK4-3
    ○1-0 ESセティフ 【オ】アーヴィング
    ●1-2 サンロレンソ 【オ】ベルランガ、【サ】バリエントス、マトス
    ○1-1 クルス・アスル 【オ】ド・フリース、【ク】ロハス
    PK4-2
 昨年は圧倒的なアウェイの中で行われた開幕戦をPK戦の末に制して勝ち上がると、準々決勝ではアフリカ代表のESセティス(アルジェリア)を下して初めて準決勝に進出。サン・ロレンソには後半アディショナルタイムの失点で惜しくも敗れたものの、3位決定戦では粘り強い戦いでPK戦まで持ち込んで初めて3位でフィニッシュしています。今年のOFCチャンピオンズリーグもPK戦の末勝利して5大会連続でクラブワールドカップの出場権を獲得するなど、粘り強い戦いが身上のオークランド・シティ。今回も先週木曜日に来日して十分に準備して、3年前の「リベンジ」を果たすとともに昨年以上の成績を挙げようと考えているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、テレビ出演や優勝祝賀会などで忙殺された2日間を経て月曜日に横浜に移動して、昨日から練習を再開しています。通常サッカー選手は中3日あればリカバリーできる、と言われていますが、先週は水曜日と土曜日に連戦を戦っていることを考えると疲労の蓄積が気になるところ。選手のコンディションを見ながら、ある程度選手を入れ替えてくる可能性もありそうです。

        林

    塩谷 千葉 佐々木

     青山 森崎和

ミキッチ          清水

   ドウグラス   柴崎

       佐藤

SUB:増田、宮原、ビョン、水本、柏、山岸、高橋、丸谷、茶島、野津田、浅野、皆川

 3年前は青山のスーパーゴールでオークランド・シティを下したサンフレッチェでしたが、準々決勝ではアル・アハリと対等に戦いながらも1-2で敗れて南米王者への挑戦権を得ることができませんでした。クラブワールドカップに出場するチームは強豪ばかり、しかも開催国代表は過密日程を勝ち上がらなければなりませんが、しかし今年のJ1リーグを席巻したサンフレッチェのサッカーは、これらの強豪相手にも十分に通用するはず。2013年にラジャ・カサブランカが開催国代表として初めて決勝に進出しましたが、ぜひともその再現を狙って戦って欲しいと思います。
<15.12.9> Jリーグは昨日「Jリーグアウォーズ」の一部の受賞者を発表し、浅野が「ベストヤングプレーヤー賞」を受賞しました。また「フェアプレー賞高円宮杯」もサンフレッチェが史上最多となる4年連続5回目の受賞。更に森保監督が「最優秀監督賞」を受賞しました。
<15.12.8> 昨日の中国新聞によると、サンフレッチェはミキッチに契約延長を打診することが分かったそうです。ミキッチについてはこれまでも退団・残留の両面からの報道が出ていましたが、やはり31試合に出場しクラブ史上最年長得点をゲットしたことなどから来季も必要な戦力であると判断されたものと思われます。2009年の来日以来、クラブの外国人選手としては最長の7年間プレーしてきたミキッチですが、36歳の来季もサンフレッチェのために戦ってくれることになりそうです。
<15.12.8> サンフレッチェは昨日広島市中区のホテルで、株主やスポンサー企業を招いて優勝祝賀会を開催しました。ここで久保会長はサッカー専用スタジアム建設について「口も出すが金も出す。実現に向けてできるだけの努力をして旗を振って行きたい」と語りました。これに対して松井市長は「今まで以上に検討を深化、加速させたい」との表現にとどまり、スタジアムを建設すると明言はしなかったとのこと。約1年前に検討委員会からの提言を受け取りながら店晒しにして放置したことを反省もせずに「検討を深化、加速させる」とはあきれて物も言えないのですが、少なくとも過去に「サンフレッチェがJリーグで3度優勝したらスタジアムを作る」と発言してことに対する責任は取って欲しいもの。優勝パレードでは当然何かスピーチをするのだと思いますが、そこではスタジアム建設について何らかの具体的かつ責任ある発言をして欲しいと思います。
<15.12.8> 中国新聞によると、サンフレッチェのJ1優勝を祝う優勝パレードと報告会が12/23に行われることが決まりました。森保監督と全選手がオープンカーやオープンバスに乗って平和大通りをパレードし、旧広島市民球場跡地で報告会を開くとのこと。2012年に開いたときには62,000人が集まったとのことなので、今回も同じくらいの人出があるのではないでしょうか?
<15.12.8> 日曜日に行われた高円宮杯プレミアリーグウェスト最終節で、サンフレッチェユースは京都U-18を5-1で下して5位でフィニッシュしました。この日のメンバーは、GK:大迫(→糸原90+2分)、DF:東野(→加藤威70分)、イヨハ、MF:竹本、前田(→川越90分)、佐藤、力安、川村(→中川90+3分)、FW:長沼、加藤陸、山根(→満田88分)。前半27分に相手ボールをカットした長沼のパスを山根が決めて先制すると、前半42分には加藤陸が、43分には山根がともにヘディングで決めて、3点リードで前半を折り返しました。後半は12分に1点を返されましたが、その後加藤陸と山根が続けざまにゴールを奪って突き放しました。
 なお最終節の他の試合ですが、名古屋U18が大量11点を奪って勝利。引き分けに終わった履正社高と勝点で並び、得失点差で上回って残留を果たしました。第18節の全結果と最終的な順位表は次の通り。
【第18節】
京都橘高  0-11 名古屋U18
広島ユース 5-1 京都U-18
東福岡高  5-2 神戸U-18
大分U-18  0-0 履正社高
C大阪U-18 2-4 G大阪ユース

         勝点 勝 分 負 得失差
1 G大阪ユース  39   12   3   3   +22
2 東福岡高    32   10   2   6    +5
3 大分U-18    31    9   4   5   +10
4 C大阪U-18   28    9   1   8    -3
5 広島ユース   24    7   3   8    +1
6 神戸U-18    24    6   6   6    +1
7 京都U-18    22    6   4   8     0
8 名古屋U18    21    6   3   9    +1
9 履正社高    21    6   3   9    -2
10 京都橘高    13    4   1  13   -35
 なお来季のプレミアリーグ参入を争う「プレミアリーグ参入戦」は12/11、13に行われますが、今年は広島が会場になります。試合会場や組み合わせはこちらに掲載されていますので、観戦に行ってはいかがでしょうか?
<15.12.7> サンフレッチェは昨日、山岸智選手の契約満了を発表しました。2010年に川崎Fから広島入りした山岸は、ミキッチの怪我もあって開幕からレギュラーを確保して1年目は24試合に出場。その後も両サイドをこなせる攻撃的プレーヤーとして2度の優勝に貢献しました。しかし昨年は柏の加入もあってリーグ戦出場は15試合(ACL5試合、ナビスコカップ4試合)にとどまると、今季は怪我もあってなかなか試合に絡めずリーグ戦4試合の出場に終わりました。今季終盤のプレー、特に川崎F戦の劇的な決勝ゴールを見る限りまだまだやれそうに思うのですが、しかし今季の高橋の成長などを考えて世代交代の時期が来たと判断されたのかも。32歳の山岸に、次のプレーの場が見つかることを願わずにはいられません。
 なおミキッチですが、昨日の報知新聞に「退団濃厚。欧州移籍へ」との記事が出た一方で、「退団報道を自ら否定」と言う記事がYahooニュースに出ています。クラブとしては予算や世代交代の関係もあってミキッチとの契約を更新するかどうか決まらなかったのかも知れませんが、来季ACLを戦わなければならないにも関わらず山岸とミキッチの両方を放出するとは考えにくいところ。「僕の目標はJリーグでプレーし続けることで、広島は僕のファーストチョイスだ。僕はこのクラブとこの街が大好きだからね」と語る「大天使」は、来季も広島でプレーすることになるのではないでしょうか?
<15.12.7> サンフレッチェの出場が決まったクラブワールドカップジャパン2015の1回戦(準々決勝プレーオフ)のオークランド・シティ戦のクラブ取り扱い分チケットが昨日から発売されましたが、プレスリリースによると昨日のうちに完売となったそうです。ただ完売となったのはクラブ取り扱い分だけでコンビニ等の分はまだまだ残っているようですので、見に行きたい方はお早めにどうぞ。
 なお、カテゴリー4北側(サンフレッチェ側)観戦チケット付の応援バスツアーの募集も行われています。こちらは12/10(木)の6時に広島ヘリポート、6時半に広島駅新幹線口に集合し、小谷SA、福山SAを経て夕方横浜に到着。試合観戦後にバスに乗って翌朝広島に戻ってくると言うツアーで、料金は大人30,800円、小中学生29,800円(サンフレッチェクラブ会員とちゅーピーくらぶ会員は1,000円引き)となっています。募集人数は先着40名ですので、ご希望の方はひろでん中国新聞旅行のサイトからお申し込み下さい。またひろでん中国旅行では準々決勝のTPマゼンペ戦、準決勝リバープレート戦(または5位決定戦)の先行予約、天皇杯準々決勝のツアーの申し込み受付等も行っていますので、確実に行きたい方はこちらからお早めにお申し込み下さい。
<15.12.6> 昨日ホーム・エディオンスタジアム広島に36,609人(36,000人越えは21年ぶり)を集めて行われたチャンピオンシップ決勝2nd legは、先制点を許したものの浅野のゴールで追いつき1-1で引き分け。2戦合計1勝1分けでG大阪を下し2年ぶりのリーグ優勝を果たしました。
 先発も控えもメンバーはは1st legと同じで、以下の布陣で戦いました。

        林

    塩谷 千葉 佐々木

     青山 森崎和

ミキッチ          清水(→水本90分)
(→柏65分)
   ドウグラス   柴崎

       佐藤(→浅野57分)

SUB:増田、水本、丸谷、野津田

 対するガンバは出場停止のオ・ジェソクの代わりに米倉を起用して、GK:東口、DF:米倉、西野(→井手口79分)、丹羽、藤春、MF:今野、遠藤、阿部、大森(→倉田57分)、宇佐美、FW:長沢(→パトリック64分)、と言うメンバーでした。最初にチャンスを作ったのは広島で、4分に柴崎がシュートしたものの東口に防がれ、こぼれを清水が狙いましたがDFに当たって外れます。そしてその後は2点差で勝たなければならないG大阪が高い位置からプレスをかけてきて広島を押し返し、9分にはCKのボールを米倉が狙いましたがドウグラスがブロック。12分には宇佐美のパスを阿部がダイレクトで打ちましたが林が弾き、16分には大森のポストから宇佐美のシュートは枠外。20分には藤春が走り込んで打ちましたが青山が身体を張って防ぎます。そして前半27分、遠藤のCKを後ろに走った今野がマークを外して打つと、佐々木に当たったボールがゴールに吸い込まれて先制点を許してしまいました。  その後は広島も押し返し、38分にはドウグラスのドリブルからクロスに寿人が飛びましたが惜しくも届かず、41分には青山のフェインとスルーから塩谷が、青山がシュートしましたが決めることができず。全体的にG大阪ペースのままハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりはガンバの勢いが勝り、1分には宇佐美に危ういシュートを打たれましたが枠外。4分にはCKを今野に打たれましたが林が抑えます。2点差をつければ2試合通算でリードできると言うことで攻めの圧力を強めるG大阪。広島は浅野と柏を投入してカウンターに賭けます。12分にはロングボールに浅野が競り合い、ドウグラスがシュートしましたが枠外。18分には浅野がDFと競り合って抜け出しペナルティエリア内で倒されましたがホイッスルは無し。後半22分には倉田にドリブルからシュートを打たれましたが枠を捉えず助かります。25分に浅野が抜け出したシーンはDFに防がれましたが、しかし31分にドウグラスのパスを受けた柏が右足でクロスを送ると、浅野がDFに挟まれながらもヘッド。これが見事にゴールネットを揺らして同点に追いつくことができました。
 この後はガンバが最後の意地を見せてロングボールを放り込んで得点を狙います。しかし広島は佐々木が、塩谷が身体を張って跳ね返します。そして最後は米倉のバイシクルシュートを林がキャッチした瞬間に試合終了のホイッスルが吹かれ、ピッチもスタンドも歓喜に揺らぎました。
 アウェイでの劇的な勝利で有利な状況でホームゲームを迎えたサンフレッチェ。先に1点取ってしまえば圧倒的な優位に立つため先制点が欲しいところでしたが、しかし試合序盤は全体的にガンバの意欲が勝り受け身に立ってしまいました。そして何度か繰り返されたセットプレーから今野に先制ゴールを奪われ、試合展開を難しくしてしまいました。ただ、このような状況になっても我慢できるのが今年の広島。慌てることなく試合の流れが来るのを待ち、浅野、柏の投入によってカウンターのチャンスを作りついに同点に追いつきました。そしてその後はガンバの力攻めを受けたものの決して慌てず守り切り、最後は高い集中で跳ね返しつつ逃げ切りました。レギュラーシーズンではリーグ最多得点・最少失点で歴代最高勝点を取ったサンフレッチェでしたが、それは必ずしも圧倒的な力を見せたわけではなく粘り強く我慢強く戦った結果。この日の試合の内容と結果は、まさにそのシーズンを象徴するようなものだったと言えるのではないでしょうか?
 試合終了後に佐藤寿人選手は「年間1位になって、チャンピオンシップはプレッシャーでしかなかった」と語っていたそうですが、「一発勝負」で年間チャンピオンが決まるシステムは、やはり年間首位だったチームにとっては難しいものだったと思います。3位に滑り込んでチャンピオンシップの出場権を得て、運にも恵まれて準決勝を勝ち抜いたガンバにしてみれば「失うもののの無いチャンピオンシップ」だったわけで、負ければレギュラーシーズンの結果が無に帰してしまう広島とは立場が違います。日程上の有利不利はあるとは言え、年間首位のチームにとっては酷なシステムだったと思うのですが、しかしそれを跳ね返してきっちりと結果を出した広島の選手とスタッフは、本当に素晴らしいと思います。ここで負ければチャンピオンシップの存在意義自体が問われ兼ねないところでサンフレッチェが勝ったと言うことで、ある意味「Jリーグを救った」と言っても良いかも知れません。
 この優勝で来年のユニフォームに3つ目の☆を付ける権利を得たサンフレッチェですが、しかし今季はまだまだこれから。かつて寿人が「楽しみしかない」と語ったクラブワールドカップを戦うと、その後には天皇杯が控えています。もし全部勝ち上がれば4週間で7試合を戦うと言う過密日程が待っているわけですが、しかし「2チーム分ある」と言う戦力をフルに使えば十分に戦い抜くことができるはず。選手たちも大変だと思いますが、ぜひ4つ目の☆を狙って頑張って欲しいと思います。

広島公式サイト  G大阪公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ 戦評  テキスト速報  浅野1  浅野2  青山1  青山2  柏1  柏2  寿人  塩谷  森保監督  長谷川監督  今野  西野  宇佐美
日刊スポーツ スコア速報
サッカーダイジェストWeb 採点&寸評  マッチレポート  浅野1  浅野2  青山  ドウグラス  塩谷  寿人  セルジオ越後の天国と地獄  熊崎敬【蹴球日本を考える】

SANFRECCE Diaryトップページに戻る