2/15〜2/21のSANFRECCE Diary


<15.2.21> サンフレッチェは昨日JFLのホンダFCとの練習試合を行い、1-1で引き分けました。モバイルサイトによるとメンバーは、GK:廣永、DF:川崎、吉野(→宮原64分)、ビョン、MF:高橋、茶島、丸谷、佐藤涼(→長沼32分)、川辺(→津留64分)、浅野(→野津田64分)、FW:皆川。立ち上がりは広島がペースをつかみ、8分には川辺のパスを皆川がスルーし、飛び出した浅野がGKをかわして2試合連続のゴールを決めました。しかし後半32分に佐藤涼の怪我で数的不利になっている間に速攻を受けて失点。その後は皆川の決定機や長沼、ビョンのシュートが枠に嫌われる等チャンスに決め切れず、逆にパスミスから押し込まれる時間帯も長かったそうで、若手のアピールとしては物足りない結果に終わりました。中国新聞によると横内ヘッドコーチは「もうちょっとやってくれると思っていた」とがっかりしていたとのこと。若手がベテランからポジションを奪うためには、更なる成長が必要です。
<15.2.21> サンフレッチェは昨日臨時株主総会を開き、織田秀和氏を代表取締役社長に選びました。広島市出身の織田氏は筑波大から1984年に当時JSL2部だったマツダSC入り。守備的MFとして高橋真一郎や風間八宏、松田浩、小林伸二らとプレーして1987年の天皇杯準優勝に貢献しました。そして1990年に引退するとフロント入りし、2000年に今西和男氏の後を継いで強化部長に就任。その後はチームづくりの中心として辣腕を振るって、Jリーグ連覇の礎を築きました。これまで歴代のサンフレッチェの社長はマツダやデオデオ(エディオン)など大株主から来ていましたが、織田氏は初めての「生え抜き」の社長と言うことになります。会見で久保会長は小谷野氏と次の社長を誰にするかと言う話をした時に「2人の思いは一致していた」と語っています。これまでチーム強化や育成組織の部分で手腕を発揮していただけでなく、財務面や集客に関しても小谷野前社長の右腕として「非常に良くやっていた」とのこと。「Jリーグを代表するような安定した財務面と強いサンフレッチェを作ってくれるのではないか」と期待の言葉を述べています。一方織田社長は「長く一緒に仕事をしてきた先輩や仲間がいますので、気心は知れているつもりです。私自身が甘えないように、皆さんと話しながら力を合わせて経営にあたっていきたい」と語っています。そして「広島の地域の皆さまに心から応援していただける、愛していただける選手やチームを作っていきたい。これに尽きると思います。そして、地域の皆さまにサッカーを通じて、何らかの形で恩返しすることが、我々の使命だと考えています」と抱負を述べました。
<15.2.20> 発売中の紫熊倶楽部3月号を紹介します。最初の記事は「あの夏、静かな危機」と題して、チームが不調に陥った昨年夏のドキュメンタリーとなっています。衝撃的な逆転負けとなった横浜FM戦から、大宮戦、甲府戦、そして1-5で大敗した鹿島戦。「J2降格の危機に陥っていた」サンフレッチェを、指揮官はどのように立て直したのか。サンフレッチェの本当の強さとは何なのか。石原、高萩が去ったこともあって決して評価は高くない今年のサンフレッチェですが、森保監督が「今季は楽しみしかない」理由はどこにあるのか。昨年の危機を振り返りつつ、今季に向けての展望を描いています。
 続く記事は、今季で広島7年目を迎えるミキッチ選手のインタビュー。「広島の宝」とも言うべきスピードスターの姿を描き出しています。これに続くのは浅野選手のインタビューで、「どん底からの反転」と言うタイトルで今年に賭ける思いを語っています。
 「READER'S AREA」を挟んで、「2014年をデータで考察してみる」は選手編。全体的なシュートの少なさをテーマにして、広島の攻撃面での問題点を分析しています。続く「紫熊選手たちの物語」では、塩谷、柴崎、高橋、ドウグラスの4人が取り上げられています。中島浩司氏の「蹴始一貫」は「プロが聞きたいプロの言葉」と言うタイトルで、中華料理の木村昌義シェフと対談しています。また「SIGMA SHORT NEWS」では、全選手のサインが掲載されています。そして最終ページでは、鹿児島キャンプを訪れたあおば幼稚園の園児達との交流を紹介しています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。V-POINTと広島県内の大手書店のほか、e-VPOINTなどでご購入下さい。
<15.2.19> 宮崎キャンプ7日目の昨日は仙台との練習試合を行い、1試合目は0-4、2試合目は6-0と対照的な結果となりました。
 モバイルサイトによると、1試合目のメンバーは、GK:林、DF:塩谷、千葉、水本、MF:清水、森崎和、青山、柏、柴崎、FW:ドウグラス(→野津田74分)、佐藤。対する仙台は、GK:関、DF:菅井、鎌田、渡部、石川直、MF:茂木、冨田、梁、野沢、FW:奥埜、ハモン・ロペス、と言うメンバーでした。広島は連戦の疲れからか動きが悪かったそうで、2分にはいきなり茂木に決定的なシュートを打たれると、5分にはカウンターから野沢のクロスを清水がクリアし切れずオウンゴールになってしまいました。そしてその後も森保監督から「判断が遅い」と檄を飛ばされながらも、相手の前線を捉まえることができずピンチが続いたとのこと。良い形で相手ボールを奪ってもビルドアップがうまくいかず、後半14分には千葉のキックミスからロペスの独走を許して2失点め。27分にはCKのクリアボールをロペスにバイシクルで叩き込まれ、更に38分にはロングボール1本で裏を取られて奥埜の横パスを茂木に決められるなど、良いところなく敗れました。
 2試合目のメンバーは、GK:増田、DF:佐々木、吉野、宮原、MF:ミキッチ(→川崎70分)、茶島(→ビョン70分)、川辺、山岸(→高橋70分)、工藤(→丸谷HT)、森崎浩(→野津田HT)、FW:皆川(→浅野HT)。対する仙台は、GK:六反、DF:蜂須賀、上本、多々良、練習生、MF:藤村、武井、練習生、杉浦、FW:山本、西村、と言うメンバーでした。こちらの試合は立ち上がりから広島のリズムで、9分には森崎浩のFKを川辺がフリーでヘディング。その後疲れから判断の遅さが目立つシーンもあったものの、28分には宮原がゲットしたPKを森崎浩が蹴り、GKが止めたこぼれを押し込んで先制点を奪います。続いて32分には茶島、山岸と繋いで森崎浩が2点目をゲット。後半27分には高い位置で奪った川辺のクロスに飛び込んだ浅野がニア上にゲットし、その後29分にはCKから丸谷、35分には浅野のクロスを野津田、そして42分には佐々木のパスから浅野が決めて、ゴールショーの幕を閉じました。
 1試合目はほぼレギュラー同士の対戦となりましたが、1週間ぶりの試合だった仙台に対して広島は5日間で3試合目だったと言うことで、コンディションの違いは明白だった模様。中国新聞によると攻守の切り替えが遅くミス続出で、クリアミスや守りの連携不足、カウンターへの対応のまずさ等散々の出来だったようです。ただ森保監督は「それでも選手たちは前からプレッシャーをかけたり、自分たちからアクションを起こしていた」と評価。コンディションの差を考えれば「やられたことが良かった」と振り返りました。また若手中心で勝った2試合目については「チーム全体で支え合っていく」と言う点で良かったとして、「改めて開幕戦までポジション争いが激しくなりました」と語っています。今日は森保監督は青山とともにJリーグ監督会議に出席するとのことで、選手は久しぶりのオフ。ゆっくり身体を休めて、キャンプ後半に向けて英気を養って欲しいものです。
<15.2.18> 先週サンフレッチェの社長を退任した小谷野薫氏は、2/15に公式ホームページを開始するとともに所信表明を行いました。この中で小谷野氏は、市政公約パッケージとして「冷たい『官』からやさしい『民』へ〜現状を打破し、未来を拓く三本の矢〜」を掲げています。それによると「一ノ矢」は「財政改革と成長投資・災害復旧」と「企業育成・誘致と業界再編」。適切なインフラ投資を行いながら、税収増加と合理化で財政収支の改善を訴えています。また「二の矢」はスポーツを中心とした街づくり。広島市民球場跡地に多目的スタジアムを建設するとともに、「スポーツ特区」のもとでスポーツ産業を育成・誘致すると提案しています。そして「三の矢」は幸福の矢。子育て・高齢者家庭への積極的支援や、被曝70周年事業での平和発信等を進めていくとしています。
 ひろスポの記事によると地方中核都市の札幌・仙台・福岡と比較すると、広島は人口増加数や人口増加率では最低の数字で、岡山市からも後れを取っているとのこと。また家計調査の統計でも一つだけ減少するなど「一人負け」の状況となっています。都市づくりのビジョンの無いままに無為に過ごした4年間に、緊縮財政を取りながらも収支が悪化している広島市をどう立て直すのか。経営再建や事業提携、民営化等に関わってきた「経営のプロ」である小谷野氏が市長になることが、広島再生のカギになるのではないでしょうか。自民・公明に続いて民主党にも推薦を依頼した、と言う現職の松井氏に勝つためには、「目覚めよ!広島!」の声とともに広島市民が立ち上がることが重要です。
 なお、2/21(土)の午後1時から「こやのかおるサポーターズクラブ事務所」を開設するとともに決起集会を行うとのこと。中区立町の立町ビル1Fだそうですので、お時間のある方はぜひお集まり下さい。
<15.2.17> 昨日宮崎キャンプ2試合目となる徳島との練習試合を45分×4本行い、1試合目は1-1で引き分けましたが2試合目は2-0で勝ちました。
 モバイルサイトによると1試合目のメンバーは、GK:林、DF:佐々木翔、千葉(→吉野HT)、水本(→塩谷HT)、MF:ミキッチ(→清水75分)、森崎和(→宮原HT)、柴崎(→青山敏HT)、山岸(→柏75分)、森崎浩(→工藤75分)、FW:浅野、佐藤寿(→ドウグラスHT)。対する徳島は、GK:長谷川徹、DF:石井、内田、広瀬、橋内、MF:大崎、斉藤、佐々木陽、FW:津田、佐々木一、長谷川悠、と言うメンバーでした。サンフレッチェの先制点は前半35分で、佐々木のDFライン裏へのパスを受けた寿人が飛び出してスーパーなシュートを決めたそうです。逆に前半アディショナルタイムにCKを与え、これを橋内にボレーで決められて同点に追いつかれます。そして後半も3分に浅野がフリーでシュートしたもののGKに取られ、5分にはドウグラスの突破から森崎浩のボレー、8分にもドウグラスの突破から続けざまに決定機を作ったとのこと。更にメンバーを入れ替えた後半30分以降にも、工藤のスルーパスからの柏の飛び込みやドウグラスの強烈なミドルなどチャンスを作ったものの勝ち越し点は奪えずに終わりました。
 2試合目の広島のメンバーは、GK:廣永、DF:宮原(→津留HT)、丸谷、吉野(→ビョンHT)、MF:清水(→高橋HT)、茶島、川辺、柏(→長沼HT)、野津田、工藤(→川崎HT)、FW:皆川。対する徳島は、GK:渡辺、DF:藤原、冨田、ソン、MF:窪田、青山隼、廣瀬智、井澤、練習生、FW:キム、佐藤晃、と言うメンバーでした。この試合は全体的に広島がゲームを支配していたようで、6分には清水のドリブルから茶島のシュート、11分には柏のクロスを川辺がダイレクトで打ったもののGKに弾かれ、18分にはスルーパスで抜け出した皆川が決定的なシュート。27分にも柏のクロスから皆川がシュートするなどチャンスを作り続けます。そして28分、茶島のドリブルからのスルーパスを野津田がGKを良く見て決めて、先制点を奪いました。その後は佐藤晃に危ないシュートを打たれるシーンを作られつつも広島の攻勢は緩まず、44分には野津田の縦パスを川辺がシュートしたもののGK正面。後半24分には野津田のクロスを皆川がフリーで打ちましたがGKに弾かれます。そして後半45分、川辺がパスカットからスルーパスを出すと、飛び出した皆川がGKをかわして追加点を奪って試合を締めました。
 試合後に森保監督は「攻撃も守備もアグレッシブに行けている...そこはポジティブにとらえたい」と言いつつも、「チャンスを作っても決め切れない。そこはずっと抱えている課題」と振り返っています。また各ポジションでの争いが激化しているそうで、例えば昨年は「不動」だったDFラインには佐々木に加えて吉野も割って入る勢いだそうです。また浅野については「動きは良かった。チャンスも作っている」と評価していますが、ただビルドアップのクオリティと最後に決めるところは「まだまだ課題...少し肩の力を抜いてプレーして欲しい」と語っています。次の試合は、練習試合で唯一J1クラブが相手となる仙台戦。疲れが出てくる中でどれだけ戦えるか、がポイントとなりそうです。なお試合経過やインタビュー、詳しいレビューなどはTSSサンフレッチェ広島をぜひご覧下さい。
<15.2.16> 土曜日にU-23シンガポール代表との親善試合を戦ったU-22日本代表は8-1で大勝しました。メンバーは、GK:櫛引(→牲川HT)、DF:松原(→室屋HT)、岩波、植田、亀川(→原川49分)、MF:井出(→浅野HT)、遠藤、中島、大島(→吉野59分)、豊川、FW:鈴木(→荒野HT)。序盤からゲームを支配した日本は、10分に松原のクロスをDFラインの裏で受けた中島がゲット。22分には植田のインターセプトから最後は中島が決めます。34分には鈴木が右足で、42分には豊川のクロスを井出が頭で、そして前半アディショナルタイムには大島が強烈なミドルを決めて、5点リードで前半を折り返しました。後半は11分に亀川のクロスに荒野が合わせ、31分には中島からのパスを室屋が決めてリードを7点に広げます。33分にCKから一瞬の隙を突かれて失点したものの、38分に荒野がループシュートを決めて再びリードを7点にして試合を終えました。
 ところでサンフレッチェから選ばれていた2人ですが、浅野は後半頭から、吉野は後半14分からの出場となりました。浅野はゴールラッシュに乗り遅れまいと前線に何度も顔を出して3本、4本と決定的なシュートを放ったもののゴールを割れず、課題を残しました。一方の吉野はボランチとして出場して、無難なプレーを見せました。U-22代表の次の相手はU-22ミャンマー代表。3/11(水)にフクダ電子アリーナです。
<15.2.15> 昨日宮崎キャンプでは最初の練習試合をアビスパ福岡と戦い、主力が出場した1試合目は2-1で勝ったものの2試合目は0-2で敗れました。
 モバイルサイトによると1試合目のメンバーは、GK:林(→増田67分)、DF:塩谷、千葉(→佐々木63分)、水本、MF:清水、青山、森崎和(→宮原63分)、柏、柴崎、FW:ドウグラス、佐藤(→野津田63分)。対する福岡は、GK:神山、DF:濱田、阿部、イ・グァンソン、堤、中村北、MF:末吉、鈴木、FW:金森、城後、坂田、と言うメンバーでした。広島は前半12分、塩谷のロングボールで抜け出した清水が決定的なシュートを放つ、と言うシーンを作ります。そして14分には柴崎のスルーパスで抜けたドウグラスが倒されてPKゲットし、これを自ら決めて先制点を奪いました。続いて32分には柴崎のワンタッチパスを寿人がスルーすると、柏がフリーで中央を抜け出し切り返してシュートを決めて追加点を奪いました。しかし後半5分に鈴木のFKを濱田にヘディングで決められて1点差に詰め寄られると、その後13分のドウグラスのヘッドや22分の佐々木のシュート、36分と41分のの野津田のシュートなど次々と決定機を作りながらも突き放せずそのまま2-1で終わりました。
 続いて2試合目のメンバーは、GK:増田(→廣永HT)、DF:宮原(→川崎63分)、丸谷、佐々木(→ビョン63分)、MF:高橋、茶島、川辺、山岸(→ミキッチHT)、野津田(→工藤HT)、森崎浩(→津留72分)、FW:皆川。広島はボールを支配して相手ゴールに迫りながらも決め切れず、逆に後半23分にはカウンターから、また40分にはCKからいずれも平井に決められて、そのまま敗れました。
 モバイルサイトのレビューによると、「本来であれば...5-1くらいの完勝と言うことにならないといけない試合」だったとのこと。運動量でも球際の強さ等様々な点で圧倒していたそうですが、しかしチャンスに決めることができずセットプレーからカウンターから失点すると言う、サッカーにはありがちな展開の試合だったとのことです。柴崎のトップ下が早速2得点に絡むと言う結果を出し、また森崎和が高い位置でゲームメイクする布陣も機能したそうでいろいろと収穫のあった試合だったようですが、やはり「得点を取る」「勝ち切る」と言うのが課題だと言えます。明日の徳島との練習試合には、ぜひとも内容を伴った勝利を期待したいと思います。
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