3/15〜3/21のSANFRECCE Diary


<15.3.21> 明日はJ1リーグ戦第3節。サンフレッチェはホームに浦和レッズを迎えます。
 リーグ戦とACLの両立を目指して11人もの選手を補強して迎えた浦和でしたが、レギュラーを固定せずにチーム作りを進めてきた弊害が出たか、ここぞと言うところでゴールがうばえずACLは3連敗。2位との勝ち点差は4なのでまだ絶望、とまではいかないものの、苦しい立場に追い込まれています。その一方でJ1リーグ戦は「昇格組」相手にきっちり2連勝して、広島と並んで首位に立っています。開幕からここまでの公式戦の戦績は次の通り。
ACL1 ●1-2 水原三星  【浦】森脇、【水】オ・ボムソク、レオ
FXSC ●0-2 G大阪   【G】宇佐美、パトリック
ACL2 ●0-1 ブリスベン 【ブ】ボレロ
1A ○3-1 湘南    【浦】興梠、宇賀神、那須、【湘】遠藤
2H ○1-0 山形    【浦】阿部
ACL3 ●0-2 北京国安  【北】バタージャ、ユ・ダバオ
 火曜日に行われたアウェイの北京戦は那須が出場停止でズラタンと李が欠場、と言う中で苦しい戦いを強いられて立ち上がりから防戦一方となり、後半30分過ぎについに守備が決壊して2失点して敗れています。ただ明日の試合は中4日と余裕がある上に、ズラタンと李が練習に復帰していることからベストメンバーを組んで来るのは間違いないところ。ACLで勝てない鬱憤をリーグ戦で晴らそうと、いつものように広島対策をじっくりと練って来るに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、U-22代表に招集されている浅野と野津田が不在なので、多少のメンバーの入れ替えがありそうですが、基本はこれまでの2試合のメンバーで戦うことになりそうです。と言うことで、私の予想は次の通り。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   森崎浩   ドウグラス

       佐藤

SUB:増田、宮原、佐々木、清水、柴崎、工藤、皆川
 浦和は森保監督就任直後の開幕戦で勝利して以来、ナビスコカップを含めて8試合戦って全く勝てていません。特にリーグ戦は5連敗中で、西川が守るゴールからは1点も取れていない、と言う苦手中の苦手となってしまっています。ただ昨年はナビスコカップの準々決勝で2試合対戦し、2引き分けだったもののアウェイゴールの差で勝ち上がりを決めています。モバイルサイトによると森保監督はその2試合について「引き分けではあったが、五分五分の戦い以上のものを見せられたと思っている」と語っているので、明日は自信を持って戦うことができそう。2万人以上の動員が確実視されるサポーターに、勝利を見せて欲しいと思います。
<15.3.20> 日本サッカー協会はチュニジア、ウズベキスタンと戦う日本代表を発表し、サンフレッチェから青山と塩谷が選ばれました。またバックアップメンバーに千葉と塩谷が選ばれました。今回選出されたのは次の31人。
【GK】川島(Sリエージュ)、東口(G大阪)、西川(浦和)、
    権田(FC東京)
【DF】水本(広島)、長友(インテル)、槙野(浦和)、内田(シャルケ04)、
    森重、太田(FC東京)、吉田(サウサンプトン)、昌子(鹿島)、
    酒井宏(ハノーファー96)、酒井高(シュツットガルト)、
    藤春(G大阪)
【MF】今野(G大阪)、長谷部(フランクフルト)、青山(広島)、
    香川(ドルトムント)、清武(ハノーファー96)、
    山口(C大阪)、柴崎(鹿島)
【FW】岡崎(マインツ05)、本田(ACミラン)、興梠(浦和)、
    乾(フランクフルト)、永井(名古屋)、大迫(1FCケルン)、
    小林(川崎F)、宇佐美(G大阪)、武藤(FC東京)
 アジアカップの代表から塩谷と遠藤が外れ、権田、水本、槙野、酒井宏、青山、山口、興梠、永井、大迫、宇佐美が復帰しています。一方、バックアップメンバーは以下の通り。
【GK】林(鳥栖)
【DF】千葉、塩谷(広島)、鈴木(柏)、車屋(川崎F)
【MF】高萩(ウエスタン・シドニー)、米本(FC東京)、
    谷口(川崎F)、大森(G大阪)
【FW】豊田(鳥栖)、川又(名古屋)、柿谷(バーゼル)
 ハリルホジッチ監督の下での初めての代表と言うことで、メンバー間の争いは確実に激しくなるはず。広島から選ばれた4人には、頑張ってきて欲しいと思います。
<15.3.19> 今年の高円宮杯プレミアリーグは4/11(土)に開幕し、2回戦総当たり&チャンピオンシップで高校年代の王者を決定します。2011年以来5年連続の出場となるサンフレッチェユースの日程は次の通り。
1A 4/12(日)13:30 履正社高(万博記念競技場)
2H 4/19(日)11:00 京都橘高(吉田サッカー公園)
3A 4/25(土)11:00 大分U-18(大分スポーツ公園)
4H 5/2 (土)11:00 名古屋U18(吉田サッカー公園)
5H 5/6 (水)11:00 神戸U-18(吉田サッカー公園)
6A 5/10(日)15:00 C大阪U-18(舞洲グラウンド)
7H 6/27(土)11:00 G大阪ユース(吉田サッカー公園)
8A 7/5 (日)11:00 東福岡高(東福岡高)
9A 7/12(日)未定  京都U-18(東城陽グラウンド)
10H 7/18(土)11:00 履正社高(吉田サッカー公園)
11A 8/23(日)11:00 京都橘高(宝ヶ池公園運動施設球技場)
12H 8/30(日)11:00 大分U-18(吉田サッカー公園)
13A 9/6 (日)11:00 名古屋U18(トヨタスポーツセンター)
14A 9/12(日)15:00 神戸U-18(いぶきの森球技場)
15H 9/20(日)11:00 C大阪U-18(吉田サッカー公園)
16A 11/21(土)15:00 G大阪ユース(G大阪練習場)
17H 11/29(日)11:00 東福岡高(吉田サッカー公園)
18H 12/6 (日)13:00 京都U-18(吉田サッカー公園)
 昨年は史上最低の6位に終わったサンフレッチェユース。今季は沢田新監督の下で、覇権奪還を目指します。
<15.3.18> サンフレッチェユースは先週末に「ジャパンユース・プーマスーパーリーグ」で2試合戦い、桐光学園高には2-1で勝ちましたが、町田ユースには0-1で敗れました。桐光学園高戦のメンバーは、GK:長坂、DF:川越、加藤威、MF:竹本(→藤原65分)、津留、中川(→力安65分)、前田、佐藤、仙波(→村山65分)、FW:長沼、加藤陸(→山根HT)。得点は31分に加藤陸、55分に前田で失点は65分。町田ユース戦のメンバーは、GK:伊藤、DF:東野、イヨハ、堤、MF:藤原(→里岡HT)、立花、力安(→根角HT)、岡野(→川村50分)、FW:山根(→村山HT)、明比、三原(→入江56分)。失点は32分でした。
<15.3.17> 今年から週刊を止めて月2回刊になったサッカーダイジェスト。マッチレポートなどのニュース性の高い記事が無くなって読み物が増えたとは言え、サンフレッチェに関する記事を見つけるのも難しいのですが、現在発売中の3月26日号には高萩選手の記事が掲載されています。中野和也さんによる「ヒューマンストーリー」では、彼がウエスタン・シドニーへの移籍を選んだ理由を描いています。「サッカー選手としての成長と英語の習得が移籍決断の理由」と言うのはこれまで知られていたことですが、それだけでなく引退後の生活も見越して「自分の人生をどう生きるのか」を考えた末での決断だったとのこと。「まだ人生の第二章に足をかけた」ばかり、と言う彼の現在を描いた興味深い内容となっています。またその他の記事では、西部謙治氏と加部究氏が2人とも浦和とペトロヴィッチ監督について書いているのが面白いところ。特に西部氏は「サンフレッズ化」した浦和をファンハール監督時代のバルセロナに見立て、「浦和もすでに、後戻りできないところまで行ってしまったのではないだろうか」とまとめています。
<15.3.16> 一昨日試合を行った松本山雅のホームスタジアム「松本平広域公園総合球技場アルウィン」が供用開始されたのは2001年5月。そしてその柿落としに選ばれたのは、サンフレッチェ広島×アビスパ福岡のプレシーズンマッチでした。当時、日本代表は翌年に控えたW杯日韓大会のプレ大会として行われたコンフェデレーションズカップに向けての合宿中で、サンフレッチェからは上村健一が参加。またコリカ(現シドニーFCコーチ)とポポヴィッチ(現ウエスタンシドニー監督)がオーストラリア代表に選出されており、更に森崎兄弟と駒野(現磐田)がU-20代表のメンバーとしてフランスに遠征していました。(因みにこのU-20代表には佐藤寿人も選ばれていた。)従ってこの福岡戦は半分以上が控えメンバーだったのですが、それでも久保竜彦や藤本主税(現熊本スタッフ)、下田崇ら代表クラスの選手に加えて、新人だったトゥーリオ(現名古屋)や広島では現役最後の年となった森保一もいると言う、今から思えば錚々たるメンバーを並べていました。そして試合は高橋泰(現讃岐)、山形恭平(現サッカースクールコーチ)のゴールで2-1で勝ち、若手選手が経験を詰むことができた、と言う試合だったようです。サンフレッチェは一昨日、アルウィンの記念すべきJ1最初の公式戦を戦ったわけですが、アルウィン開場から15年目にして再び歴史の節目に名を刻む機会を与えられた、と言うことになります。因みに紫熊倶楽部の中野和也編集長が、J論時事蹴論で福岡とのプレシーズンマッチを振り返りつつ、このスタジアムの雰囲気の素晴らしさについて書いていますので、ぜひご覧下さい。
<15.3.15> 昨日アルウィンで行われたJ1リーグ第2節松本戦は、2-0で勝って浦和と並んで首位に立ちました。
 サンフレッチェのメンバーは控えも含めて前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和(→佐々木86分)

ミキッチ           柏

   森崎浩     浅野(→柴崎90分)

       佐藤(→ドウグラス70分)

SUB:増田、宮原、清水、野津田
 対する松本も先発は前節と同じで、GK:村山、DF:田中、後藤、飯田、酒井、MF:岩沼(→石原81分)、岩間、岩上、喜山、FW:オビナ、池元(→前田60分)、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりから広島が支配し、3分には森崎浩のクロスのこぼれを塩谷が狙いましたが惜しくも枠外に外れます。そして6分、浅野が左からドリブルで仕掛けてDFを引きつけて柏にパス。柏はその外をドリブル突破すると、低いシュートでGKの横を抜いて早い時間帯で先制点を奪いました。しかしその3分後、後方からのロングパスを林が飛び出してクリアしようとしたものの小さく、こぼれを繋がれて岩沼にペナルティエリア内で前を向かれます。ここにタックルに行った森崎和は足先でボールをクリアしたものの、岩沼を倒したと言うことでPKの判定。これをオビナに決められて、同点に追いつかれてしまいました。
 その後はパスを繋いで相手の守備の穴を探す広島と、全員が自陣に引いて守りを固め、ロングボールとロングスローに賭ける松本、と言う展開が続きます。17分には浅野の仕掛けから柏がシュートしましたが惜しくも枠外。23分にはミキッチが遠目から狙いましたが枠を捉えることができません。また32分には高い位置でボールを奪うと、浅野がドリブルで突進してシュートしましたがわずかに左に外れます。38分には青山のミドルをGKが横っ飛びで弾き、42分には森崎浩のFKに水本が頭を当てましたが強く打てずにGKにキャッチされます。そして前半アディショナルタイムに得たFKは一度は塩谷が蹴ったものの、松本のファウルで蹴り直しとなります。これを蹴った森崎浩のボールは素晴らしいコースに飛び、岩上が頭に当てたもののそのままゴールネットに飛び込みます。そしてその直後に前半終了のホイッスルが鳴って、広島1点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりから広島ペース。キックオフから前線の3人で繋いでゴール前に持ち込むと森崎浩が左足で狙いましたが枠外。4分にはカウンターから浅野がシュートしましたがDFに当たってGKがキャッチし、6分には柏の突破から青山のシュートはDFがブロック。7分には後ろから走り込んだ青山が右足で狙いましたが枠外に外れます。12分には青山からのパスを浅野がシュートしたもののGK。13分には森崎浩が遠目から狙いましたがこれもGKがセーブします。流れを変えようとスピードのある前田を投入する反町監督。広島もトップをドウグラスに代えて追加点を狙いに行きます。そして26分には浅野が決定的なシュートを放ちましたがボールは惜しくもサイドネットへ外れます。その後も攻めに攻める広島。しかしさすがに攻め疲れしたか、30分過ぎからは松本の反撃を受けるシーンが増えていきます。35分にはカウンターから前田のクロスを後藤がヘディングしましたが林がセーブし、38分にはセットプレーから何度か危険なシュートを打たれましたが、林が高い集中力で跳ね返します。最後は松本がどんどん放り込んで跳ね返す、と言うシーンが続きましたが得点は許さず、1点差で逃げ切って勝ち点3を積み上げました。
 試合後に森保監督は「ここ松本の地で勝利するのは至難の業」と語っていますが、確かに終盤にチーム全体で(おそらくスタジアム全体で)得点を奪いに来た迫力には目を見張りました。スタッツを見ると広島のボール支配率は70%に達し、シュート数も後半30分過ぎまでは20対6と広島が圧倒する展開だったわけですが、それはおそらく松本にとっては想定内のこと。1点差を保っていれば何かが起こる、いや何かが起こせるとチーム全体で確信していたのではないでしょうか。広島とすれば立ち上がり早々に先制点を奪い、すぐに追いつかれたものの前半のうちに突き放すと言う展開は悪くなく、後半の早い時間帯に追加点が奪えれば楽に試合を進めることができたのではないかと思いますが、そこを許さなかった松本の奮闘をまずは褒めるべきでしょう。
 とは言え、試合全体を見れば広島の勝利は妥当だった、と言えます。球際の強さやパスの精度や確度、動き出しと切り替えの速さなどほとんどの点で相手チームを上回っていて、松本の守備の集中が切れれば大量得点も可能だったのではないかと思います。またそのようなじりじりするような展開だったにも関わらず、焦れてバランスを崩したりすることなく、崩されたシーンはほとんど無かったのも前節通りでした。PKに繋がったシーンこそGKとDFのコンビネーションのミスだったと思いますが、それ以外はほとんどミスらしいミスはなく、あとはフィニッシュの精度を高めるだけ、と言う試合でした。
 ここで首位に立ったと言うことは対戦相手に恵まれた、と言う面もあるかも知れませんが、それ以前にチームがやるべきことをやっている、と言うことなのだろうと思います。次節は勝ち点、得失点、総得点で同じで首位に並ぶ浦和との対戦です。ここでしっかりと相手を上回って、スタートダッシュを加速させて欲しいと思います。

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