7/12〜7/18のSANFRECCE Diary


<15.7.18> 明日はJ1リーグ2nd stage第3節。サンフレッチェはアウェイで浦和レッズと戦います。
 1st stageを無敗で制した浦和は2nd stageも1勝1分け。開幕からの負けなし記録を19試合まで伸ばしています。前回の対戦以降のリーグ戦の戦績は次の通り。
3A △0-0 広島
4H ○1-0 松本  【浦】森脇
5A △1-1 川崎F 【浦】ズラタン、【川】森谷
6H ○2-1 横浜FM 【浦】武藤、梅崎、【横】伊藤
7H ○2-1 名古屋 【浦】関根、武藤、【名】田中輝
8A ○2-0 甲府  【浦】梅崎、ズラタン
9H ○1-0 G大阪 【浦】ズラタン
11A △4-4 仙台  【浦】阿部、興梠2、関根、【仙】キム、奥埜、渡部、梁
12H ○4-1 FC東京 【浦】李、関根、武藤、梅崎、【東】前田
13H ○2-1 鹿島  【浦】武藤、関根、【鹿】OG
14A ○6-1 鳥栖  【浦】武藤、柏木、興梠、ズラタン2、梅崎、【鳥】水沼
10A △3-3 柏   【浦】梅崎、槙野、武藤、【柏】工藤、レアンドロ2
15H ○1-0 清水  【浦】興梠
16A △1-1 神戸  【浦】梅崎、【神】渡邉
17H ○5-2 新潟  【浦】興梠2、武藤2、那須、【新】ラファエル・シルバ、指宿
1A ○2-1 松本  【浦】武藤、興梠、【松】酒井
2A △0-0 山形
 昨年までは勝負弱さを垣間見せていた浦和でしたが、今季は一変。川崎F戦と柏戦では終了間際に追いついて引き分けに持ち込み、仙台戦では4点目を奪われた直後に追いつくなど粘り強さを発揮するとともに、ホームでは全勝を続けるなど着実に勝点を積み重ねています。前節は「今季最悪の試合」(柏木)で16試合ぶりに無得点に終わりましたが、それでも負けないところが今季の強さ。これまでも引き分けの後の試合では必ず勝利しているだけに、明日はサポーターも一丸となって勝つつもりでいるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、塩谷はおそらく今節も欠場。前節佐々木が初先発して無失点に抑えたことを考えると、2試合連続で先発起用される可能性が高そうです。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
        林

   佐々木 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   ドウグラス   柴崎

       佐藤

SUB:増田、宮原、丸谷、清水、野津田、森崎浩、浅野
 リーグ戦は8試合負けなしで、柏戦以来5試合連続で複数得点を取って勝点を積み重ねてきたサンフレッチェ。前節は無失点に抑えることもできて、チーム力は確実に上がってきていると言って良いでしょう。ただ、だからと言って次も勝てる保証は何もないのがサッカー。明日はいつも通りのサンフレッチェのサッカーを貫いて、久々の浦和戦での勝利を挙げて欲しいと思います。
<15.7.17> 先週発売の紫熊倶楽部8月号(Vol. 210)を紹介します。
 表紙とトップ記事は、前人未到のJ1J2通算200得点を達成した佐藤寿人選手。「思考の天才・佐藤寿人 エースはなぜ、得点がとれるのか」と題して、彼が得点を重ねることのできる理由を考察しています。なぜ点を取れるのですか、と言う質問に対して「欲があるからだ、と思います」と答えた寿人。「僕はこれまで、天才と呼ばれたことは一度もありません...でも、だからこそ良かったんだって思います」と言葉を繋いで、「ロジカルに得点を奪いたい。偶然でなく必然と言う形で点が取れれば、その数を増やせられるはず」とその論理を語っています。
 続く記事は「紫熊戦士たちの物語」では、「スーパーボランチの葛藤」と題して、鳥栖戦後の青山、森崎和両選手を取り上げています。また「30歳のリベロ」と言うタイトルで、千葉選手の凄さを綴っています。
 今月号から始まった「僕の好きな○○を、話しましょう」ではビョン・ジュンボン選手の好きなものを紹介。若手選手のインタビュー記事では、廣永選手が登場しています。「J1リーグ・データスタジアム」はファーストステージ総括の攻撃編となっています。
 「READERS AREA」を挟んで後ろのカラーページでは柴崎晃誠選手が登場。今季はキャンプからシャドーとしてのプレーに取り組んできた彼の戸惑いと転機となったFC東京戦、そして今では「二桁得点」を目標として口にするまでになった軌跡を語っています。続く「SANFRECCE TOPICS」は広島にある世界的企業である戸田工業による「キーホルダー型ICチケット」の開発過程を紹介。「MATCH REPORT」は山形戦と鳥栖戦です。そして最終ページでは、夏休みのホームゲームで開催される「サンフレッチェサマーフェスタ」を取り上げています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場やV-POINT、広島県内の大手書店などで販売中です。また通販はe-VPOINTでご購入下さい。
<15.7.16> 昨日ホームで行われたJ1リーグ2nd stage第2節松本戦は、大量6点を奪って2連勝で2nd stage首位に立ちました。
 ドウグラスが復帰するとともに佐々木がリーグ戦で初めて先発。また右サイドには清水を起用して、次の布陣で戦いました。
        林

   佐々木 千葉 水本

     青山 森崎和(→丸谷79分)

清水             柏

   ドウグラス   柴崎
   (→森崎浩70分)
       佐藤(→浅野54分)

SUB:増田、宮原、ミキッチ、野津田
 対する松本は、GK:村山、DF:安藤、飯田、酒井(→石原74分)、田中、MF:喜山、岩間、岩上、前田(→阿部64分)、工藤(→鐡戸79分)、FW:オビナ、と言うメンバーでした。松本のキックオフで始まったこの試合は、開始2分にいきなり動きます。ドウグラスとのワンツーで抜け出した清水が低いクロス。これを寿人の前で触った飯田が味方ゴールに押し込んでしまい、広島が先制点を奪います。続いて5分にはCKのクリアを森崎和が頭で折り返すと、これをまたもやDFがオウンゴール。広島はシュート0本で2点をリードする展開となりました。
 何とか取り返したい松本は、その後ボールを支配して攻め込みます。そして13分にはオビナの落としから酒井に危ないシュートを打たれます。しかし前半17分、カウンターから左サイドを駆け上がった柏がドリブルで切れ込んで強烈なシュート。これが松本ゴールに見事に突き刺さって、点差を3点に広げました。
 この後もしばらくは松本ペースが続きましたが、しかし疲れからか足が止まると広島がチャンスを作るシーンが増えます。30分には柴崎のパスからドウグラスがシュートしたものの枠外。40分には寿人がペナルティエリア内で前を向きましたが、柴崎へのパスを選択してシュートチャンスを逃します。前半終了間際には何度か攻め込まれたもののしっかりと守って、3-0でハーフタイムを迎えました。
 後半も最初に攻めたのは松本で、1分には岩上がシュートを打たれます。逆に3分にはドウグラスの落としを寿人が至近距離から狙いましたが枠外に外れ、8分には寿人を狙って佐々木がクロスを入れましたが惜しくも合いません。12分には林のパスミスからオビナに狙われましたが林がキャッチ。14分には浅野がワントラップから強烈なシュートを放ちましたが枠外に外れます。そして後半23分、中央を攻め上がった柴崎は止められたもののこぼれをドウグラスが蹴り込んで4点目。30分にはカウンターから柏のクロスに柴崎が合わせてリードを5点に広げます。更に後半41分には浅野のパスを柴崎が決めて、今季最多の、そしてクラブ歴代最多タイの6得点で試合を締めました。
 思いもよらぬ序盤の2得点で始まったこの試合ですが、途中までの流れは決して良くは無かったと思います。ミスを取り返そうとチーム全体で前がかりに来た松本の勢いに押され、なかなかボールを回せず押し込まれる時間帯が続きました。しかしこのところ失点が続いていたこともあって、この試合は無失点で終わらせる、と言うチーム全体の意志ははっきりしていたようで、割り切って守れていました。それによってボールを回される時間帯は長かったものの危ないシーンはそれほど作らせず、逆に虎視眈々とカウンターを狙ってしっかりとチャンスをモノにしました。また相手が疲れて足が止まると持ち前のパス回しが復活して、ボールを保持しながら相手の隙を探すサッカーができていました。序盤の2得点は「プレゼント」のようなものでしたが、その後の4得点はいずれも2列目が相手陣内深く入り込んだことによって生まれたゴールで、広島らしさが出たと言って良いのではないでしょうか。高萩、石原の移籍で攻撃力の低下が不安視された今季のサンフレッチェでしたが、それに代わる新しい形が確立した、と言うことを見せることのできた試合でした。
 この日の勝利で2nd stageは唯一の2連勝で首位に立ち、年間順位でも浦和との勝点差が5になりました。次節はその浦和との「決戦」となりますが、その前の試合で選手を入れ替えつつも完成度の高さを見せることができたのは好材料だと言って良いでしょう。日曜日までの中3日を有効に使って、万全の準備で埼玉スタジアムに乗り込んで欲しいと思います。

ブログ速報 前半 後半
広島公式サイト 松本公式サイト
ゲキサカ 戦評
日刊スポーツ スコア速報 戦評
Sportsnaviテキスト速報
Jリーグ公式サイト試合データ

<15.7.15> 中国新聞などによると、このところ失点が続いていることから、右ストッパーに佐々木の起用が濃厚だとのこと。また家庭の事情で前節欠場したドウグラスが戻ってきます。更に連戦を考慮して右サイドは清水の先発の可能性が高そう。誰が出場するにしろ心を一つにして、勝利を目指して戦い抜いて欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で午後7時キックオフ。試合前イベントとしては、午後5時18分頃から「フォリアチャレンジ」が、選手入場後に青山選手の「6月度月間ベストゴールセレモニー」と佐藤寿人選手の「J1J2通算200得点達成セレモニー」が行われます。場外のおまつり広場では「サンフレッチェデザイン nanacoカード」を販売。「サンフレッチェ応援 ミニ動物園」や「スカパー!PRブース」が行われます。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは茶島選手のプレミアムカードを先着3,000名様に。今月の選手コラボメニューは、ミキッチ選手の「夏野菜の冷製ペンネ」とドウグラス選手の「えび天うどん」をそれぞれ700円で提供します。今日はキックオフ30分以降に全席種の当日券が半額になる「駆けつけ割!」を実施しますので、仕事などの都合でキックオフに間に合わない方もぜひご来場下さい。
 テレビはスカパー!のch583とCS805で生放送が予定されています。今日はブログで速報をする予定ですので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
<15.7.15> 日曜日に行われた高円宮杯プレミアリーグウェスト第9節で京都U-18と戦ったサンフレッチェユースは、5-2で第2節以来久々に勝利しました。メンバーは、GK:長坂、DF:津留、加藤威、竹本、中川、藤原、河本(→佐藤82分)、川村、川井、FW:加藤陸(→山根90+1分)、満田(→川越87分)。前半6分に先制点を許しましたが、38分に河本のゴールで追いつくと42分には加藤陸が決めて逆転。後半3分には加藤陸がPKを決めてリードを広げました。その後後半13分に1点返されたものの、その1分後にCKから津留のゴールで突き放すと、後半40分に満田が決めてダメを押しました。第9節の全結果と順位表は次の通り。
【第9節】
神戸U-18   1-1 東福岡高
名古屋U18   1-0 京都橘高
履正社高   0-0 大分U-18
京都U-18   2-5 広島ユース
G大阪ユース 4-0 C大阪ユース

         勝点 勝 分 負 得失差
1 C大阪U-18  21     7   0   2   +14
2 G大阪ユース 20     6   2   1   +11
3 大分U-18   17     5   2   2    +9
4 東福岡高   17     5   2   2    -1
6 神戸U-18   13     3   4   2    +4
5 京都U-18   11     3   2   4    +1
7 広島ユース  11     3   2   4    -1
8 名古屋U18    7     2   1   6   -13
9 履正社高    5     1   2   6    -8
10 京都橘高    4     1   1   7   -16

<15.7.14> 明日はJ1リーグ2nd stage第2節。サンフレッチェはホームに松本山雅を迎えます。
 初めてのJ1と言うことで苦しみながらも少しずつ勝点を積み重ねてきた松本ですが、第13節以来6連敗。通算成績も降格圏ぎりぎりの15位となっています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
N4H ●2-4 広島  【松】後藤、石原、【広】佐々木、野津田2、浅野
7H ○1-0 仙台  【松】岩上
8A ●0-1 G大阪 【G】宇佐美
9H ●1-2 新潟  【松】前田、【新】レオ・シルバ、山本
10H ○2-0 甲府  【松】喜山、オビナ
11A △1-1 鳥栖  【松】大久保、【鳥】鎌田
12H ○2-0 神戸  【松】前田、阿部
N5A ●1-2 湘南  【松】池元、【湘】武田、山田
13H ●0-3 横浜FM 【横】アデミウソン、中町、藤本
14A ●1-3 鹿島  【松】酒井、【鹿】赤崎2、カイオ
N7H ●0-3 新潟  【新】山崎、平松、指宿
15H ●1-2 FC東京 【松】大久保、【東】橋本、武藤
16A ●0-2 川崎F 【川】レナト、エウシーニョ
17H ●2-3 湘南  【松】オビナ、阿部、【湘】OG、古林、藤田
1H ●1-2 浦和  【松】酒井、【浦】武藤、興梠
 前節は移籍したばかりの工藤と安藤を先発起用する一方でオビナをベンチスタートさせ、興梠に飯田を、武藤に酒井をマンマークで付けるなど浦和対策を練り上げて臨みました。しかし前半12分に森脇のクロスを武藤に押し込まれると、後半にも興梠に中央を割られて失点。その後は攻勢に出て1点差に迫ったものの、追加点を奪えず敗れています。最終的には地力の差を見せられた形で連敗を伸ばした松本ですが、しかし1st stage優勝チーム相手に健闘したことで手応えをつかんでいる様子。明日は浦和戦の経験を生かして広島対策の精度を高めて、連敗をストップしようと考えているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、ドウグラスが戻ってくるかどうか、等の情報はありません。連戦を考えると何人かメンバーを入れ替える可能性もありますが、私は前節と同じ先発を予想しておきます。
        林

    宮原 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   野津田     柴崎

       佐藤

SUB:増田、佐々木、丸谷、茶島、清水、森崎浩、浅野
 明日は青山の月間ベストゴールの表彰があるだけでなく、寿人の「12年連続2桁得点」が決まるかも知れない試合と言うことで、ぜひとも勝利で祝いたいところ。暑い中での連戦となりますが、しっかり走ってお互いに助け合って、勝ち点3を取って欲しいと思います。
<15.7.13> 昨日「第30回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会中国予選」の決勝で、サンフレッチェ広島ジュニアユースはPK戦を制して優勝しました。
【決勝】
サンフレッチェJrユース 2-2 福山ローザス・セレソン 【広】桂、棚田
           PK4-3
 なおクラセンU-15の本大会は8/3開幕で、帯広市で行われます。
<15.7.12> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ2nd stage開幕戦の仙台戦は、後半終了間際に1点差まで迫られたものの逃げ切って、2nd stageは3位スタート。また年間順位も2位に上がりました。
 ドウグラスの欠場により野津田が2ヶ月ぶりに先発して、以下の布陣で戦いました。
        林

    宮原 千葉 水本

     青山 森崎和
     (→丸谷71分)
ミキッチ           柏
(→佐々木86分)
   野津田     柴崎

       佐藤(→浅野56分)

SUB:増田、佐々木、丸谷、茶島、清水、森崎浩、浅野
 対する仙台は、GK:六反、DF:菅井、鎌田、渡部、蜂須賀、MF:梁、富田、金眠泰(→ハモン・ロペスHT)、野沢(→山本88分)、FW:金園、奥埜(→藤村81分)、と言うメンバーでした。序盤は仙台のプレスに苦しみ、3分には横パスを奪われ野沢に危ないシュートを打たれましたが林がセーブ。6分にはFKのこぼれを狙われ、8分にも高い位置で奪われてカウンターを受けます。しかし前半11分、ミキッチが右サイドで粘って突破するとペナルティエリアを横切るクロス。これをファーサイドに飛び込んだ寿人が押し込んで、広島はファーストシュートで先制点を奪いました。
 この後は再び仙台がボールを支配して、広島陣内に攻め込みます。22分には右からのクロスが左に流れ、蜂須賀のクロスを菅井が叩きますが林が倒れ込みながらキャッチ。29分には奥埜の突破からふわりとしたパスに金園が頭を当てましたが、ヒットせずに枠を外れます。広島は時折カウンターからチャンスを作り、33分には野津田がミドルを打ちましたが枠外。37分には宮原が遠目から狙いましたがGKが抑えます。そして39分、低い位置で奪ったボールを柴崎が繋ぎ、宮原がドリブルからシュート。これが見事に仙台ゴールに突き刺さって、リードを2点に広げました。
 これに対して仙台も、43分に鎌田のクロスを金園が宮原と競り合いながらトラップしてシュートしてゴールを決めます。しかし前半アディショナルタイムには広島ボールを奪った富田に青山がプレスをかけて奪い返すと、パスを受けた寿人が思い切ってミドルシュート。これがGKの頭を越えてネットに飛び込んで、2点のリードを保って前半を折り返しました。
 後半からハモン・ロペスを投入した仙台は、前半以上にペースを上げて攻め込みます。1分には菅井がペナルティエリア内から狙いましたが枠外に外れ、4分には蜂須賀のクロスに金園が頭で合わせます。また8分にはハモン・ロペスのシュートを林が倒れながらキャッチし、14分にはクロスのこぼれを奥埜が打ちましたが枠を外れます。逆に後半15分、青山のロングパスを受けた柏がドリブルでDFを外すと左足でシュート。これが見事に仙台ゴールを打ち抜いて、点差を3点に広げました。
 攻めるしかない仙台は、奥埜が、梁が、ハモン・ロペスが、金園が次々とシュートを打ってきますが、広島は林が好セーブ連発で得点を許しません。そしてそのまま広島が逃げ切るか、と思われた後半41分、千葉がペナルティエリア内で反転しようとした金園のボールを奪ったものの無情にもファウルを取られます。そのPKをハモン・ロペスが決めて点差は2点に縮まると、後半アディショナルタイム4分には仙台の右からのクロスに林が飛び出したもののクリアできず、山本に決められて1点差に迫られます。しかし仙台の反撃もそこまで。鳥栖戦のように目安のアディショナルタイムがそれ以上延びることもなく、広島リードのままで試合終了のホイッスルが吹かれました。
 この試合のポイントの一つ目は、広島が数少ないチャンスをしっかりとものにした、と言うことに尽きるでしょう。スタッツを見るとシュート数は仙台の15本に対して広島は7本。15本で3点と言う仙台の「ゴール確率」は普通(かもっと上)だと思いますが、広島がシュート7本で4点を取ったと言うのはでき過ぎとも言えます。直近の3試合で4得点と荒稼ぎ状態の寿人がこの日もシュート2本で2点を取ったと言うことが、試合の流れを決定づけたのは間違いありません。特に押され気味の前半でファーストシュートを決めて先制点を奪ったことのみならず、前半終了間際に1点を取られた直後に追加点を奪ったことは、味方を勇気づけるのみならず相手の気持ちを挫く意味が大きかったと思います。まさにエースがエースらしい仕事をしたことが、この勝利の最も大きな理由だったと言って良いでしょう。
 この試合のポイントの2つ目は、粘り強い守備ができていたと言うことになるのではないかと思います。もちろん結果的に3点取られたのは反省すべき点なのですが、しかしながら試合全体を通じて押し込まれる時間が長かったにも関わらず決定的なシーンはそれほど無かったのは確か。失点のうち1つは微妙なジャッジで与えたPKだったことを考えれば、それほど大きな破綻があったとは言えないと思います。少なくとも昨年の中断後の数試合で、アディショナルタイムの逆転負けや3点差を追いつかれて引き分けになったことがきっかけとなってチーム崩壊の危機に陥ったことと比べればずっとまし。チーム全体で守る、と言う点がはっきりしていれば、必ず修正できるのではないかと思います。2nd stageになった、とは言え上位の顔ぶれに大きな変化はないJ1リーグでは、とにかくこれまで通りの戦い方を貫くことが重要でしょう。この勝利を糧にして、夏場の厳しい戦いを乗り越えて欲しいと思います。

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