1/17〜1/25のSANFRECCE Diary


<16.1.23> 昨日行われた「AFC U-23選手権」準々決勝でU-23日本代表は延長に3点を奪ってイランを下し、リオ五輪出場に王手をかけました。
 先発はサウジアラビア戦から8人を入れ替えて、GK:櫛引、DF:室屋、岩波、植田、亀川、MF:矢島(→豊川88分)、遠藤(→大島113分)、原川、中島、FW:久保(→浅野82分)、オナイウ、と言うメンバーでした。40年ぶりの五輪出場に燃えるイランは立ち上がりから積極的で、2分にはファーストシュートを放つとCKからもゴールを狙ってきます。日本も徐々にペースを奪い返すと、2分には久保のシュートがDFに当たって枠外。26分にはオナイウがヘッドで流したボールを久保がドリブルからシュートを放ち、33分には室屋のFKから植田がヘッドで狙います。対するイランも高い技術を生かして日本のゴールを脅かし、37分にはアルサラン・モタハリにフリーで狙われますが枠を外れて助かります。後半もお互いにボールを繋いで相手ゴールに迫りますが、21分のオナイウ、27分の中島、遠藤のシュートはいずれもゴールネットを揺らすことはできません。逆に後半12分には左サイドからのクロスに合わせたミラド・モハマディのヘディングシュートが日本ゴールを襲いましたが、クロスバーが弾きます。終盤には浅野を投入して勝ち越しを狙うものの得点は奪えず、スコアレスで90分を終えました。
 延長に入るとペースは日本で、4分には亀川の突破からのクロスにオナイウが飛び込みましたがわずかに合いません。そして延長前半5分、室屋が切り返して左足のクロスを送ると、中央から飛び出した豊川が頭でゴールに押し込んで日本が先制点を奪いました。
 イランはその直後に左サイドの突破からシュートまで持ち込むなど、同点を狙って日本陣内に攻め込みます。そして延長前半14分にはスルーパスからアルサラン・モタハリがペナルティエリア内に抜け出しましたが、櫛引が好判断で飛び出してシュートを打たせません。またアディショナルタイムにもDFラインの裏に抜け出されましたが、櫛引が素晴らしい反応で弾きます。逆に延長後半3分、浅野のバックパスを受けた中島がペナルティエリアの左角から右足を振り抜くと、これがGKの頭の上を越えてゴールネットに突き刺さります。続けて5分には再び中島が左からドリブルで仕掛けて右足のシュートを決めてリードを3点に広げます。その後延長後半10分にはクロスバー直撃のシュートを打たれるなど危ういシーンはあったものの無失点に抑え、この年代の代表が何度も跳ね返されてきた「準々決勝の壁」を打ち破りました。
 3連勝でグループリーグを勝ち抜いた日本でしたが、やはり「ここで負ければ終わり」と言うことでこれまでで一番厳しい試合となりました。イランはさすがに技術が高くまた運動量も多く、鋭いパスワークで何度も日本のゴールに迫りました。櫛引のビッグセーブ連発とクロスバーの「活躍」が無ければ、逆の結果になっていたとしても不思議ではない試合だったと思います。そこを勝ち切ることができたのは、やはり苦しいときは助け合い、ここぞと言うところで畳みかけると言うチームとしての一体感が強かったからではないでしょうか。これまでチーム作りがうまく行かないこともありましたし、野津田や中村など主力に怪我人が出たりもしましたが、やはり最後はこの年代の総合力で勝てた、と言って良いと思います。次は五輪の出場権を賭けた試合と言うことでこの試合以上に厳しい戦いになるのは間違いないところですが、この勢いで何とか勝って欲しいものです。
 ところで後半37分に投入された浅野ですが、何度もチャンスに絡んでチームにリズムを作ることはできたと思います。ただ、延長後半5分に中島のクロスに頭で合わせたシュートはわずかに枠外。6分には中島のパスをペナルティエリア内で受けてシュートしましたがGKに当ててしまい、9分には右サイドを抜け出しましたがシュートではなくパスを選択して溜め息を誘いました。更に15分には左から切れ込んでシュートしましたが枠を捉えることができず、イランに止めを刺す得点を奪うことはできませんでした。ただFWにとってどうしても点を取れないとき、というのはあるもので、ここでネガティブになる必要はないでしょう。次こそは大事なところで点を取って、チームを五輪に導いて欲しいと思います。
<16.1.22> サンフレッチェの選手たちは昨日、広島市内で今シーズンの練習を開始しました。中国新聞によるとU-23代表の浅野と新人の長沼を除く28人が集合して、ジョギングやボール回しなど約1時間身体を動かしたとのこと。シーズン開幕のゼロックススーパーカップまで1ヶ月ない中での準備となりますが、青山主将は「新たに作り上げるのは毎年一緒。タイトルを取るのは簡単ではないけれど、土台がしっかりしていれば問題ない」、千葉選手は「不安はない」と語っていたそうです。
<16.1.21> サンフレッチェは昨日、ピーター・ウタカ選手の加入記者会見を行いました。足立強化部長は北京国安在籍時の第一印象を「衝撃的だった」と語るとともに、昨年の「獅子奮迅の活躍が光りました」と評価しました。またウタカは冒頭で移籍を決めた理由として「オファーがあった時には、『サンフレッチェこそ自分が探していたチームだ』ということで、すぐに決断しました」と説明。「日本で美しいサッカーをする印象のチーム」として川崎Fと広島を見ていたそうで、「まず、環境に慣れるために最善の努力をしたい。美しいサッカーをする、いい選手がたくさんいるチームで戦うことは簡単ではありません。これから頑張っていきたいと思います」と抱負を語りました。
<16.1.21> 昨日はミキッチ、森崎浩司両選手との契約更改交渉を行い、いずれも現状維持でそれぞれ推定4,000万円と2,000万円で1年契約を結びました。これでサンフレッチェは全30選手との契約を完了し、足立強化部長は「リーグとACLを戦う戦力は整った。このメンバーでタイトルに向かって新たなスタートを切る」と語っています。
 毎年のように主力が流出して翌シーズンを迎えるサンフレッチェは、今季もチーム得点王のドウグラスを失ってしまいました。ただ、その「代役」として獲得したウタカは実績ではドウグラスよりも遥かに上。昨年も降格した清水に所属しながら9得点を挙げるなどJリーグでも実績を挙げており、戦術にフィットすればエースとしての活躍も期待できます。また山岸に代わって獲得したキムも実績は十分。若手が成長すれば「2チーム分以上」の戦力でリーグ戦とACLを勝ち抜いていくことができそうです。
<16.1.20> 昨日U-23代表はAFC U-23選手権のグループリーグ第3戦をサウジアラビアと戦い、2-1で勝ちました。既に1位でのグループリーグ突破を決めている日本は大きくメンバーを入れ替えて、GK:杉本、DF:松原(→亀川68分)、植田、奈良、山中、MF:三竿(→浅野66分)、大島、中島、南野、井手口、FW:オナイウ(→久保85分)、と言う布陣で戦いました。立ち上がりはサウジアラビアにボールを支配されたものの、5分には山中のCKに植田が合わせましたがクロスバーの上に外れ、7分には左から切れ込んだ中島がシュートしましたが枠外。16分には井手口のシュート、17分には奈良のヘッド、23分には南野のシュートなど何度もチャンスを作ります。そして前半31分、大島の強烈なミドルがゴール左上に突き刺さり、先制点を奪いました。
 後半も日本がしっかりとした戦いを続け、8分には南野が右から切れ込んでラストパス。ここに走り込んだ井手口が流し込んで追加点を奪います。その後12分には不可解なPKから1点を奪われましたが、その後も浅野の突破などでチャンスを作りつつ逃げ切りました。
 3連勝でグループリーグを終えたU-23日本代表は、明後日の準々決勝でイランと戦います。
<16.1.20> 中国新聞によると昨日は5人と契約更改を行いました。まず柏は400万円増の推定年俸3,400万円で3年契約の3年目を更改。また塩谷は400万円増の推定4,200万円で5年契約の2年目に合意しました。一方清水は400万円増の推定1,800万円で3年契約の2年目でサイン。吉野と廣永はそれぞれ現状維持の700万円と500万円で契約を更改したとのことです。
<16.1.19> 遅くなりましたが、「紫熊倶楽部」の2月号(Vol. 216)を紹介します。
 最初の記事は、中野編集長によるコラムが2本。「歴史的な名勝負の価値」でチャンピオンシップの2試合を、「広島のクラブとして」では優勝パレードを振り返っています。続いてJリーグアウォーズから、森保監督、青山選手、浅野選手のインタビューとフェアプレー高円宮杯受賞について、また青山選手の年間ベストゴールについて書いています。更に「誇らしきJリーグアウォーズで考えてしまったこと」と言うタイトルで、優秀選手賞とベストイレブン選考の不可解について書いています。
 これに続く記事は「2015年シーズン回顧 団結の紫、栄光に浴す」と言うタイトルで、昨年1年間の戦いを振り返っています。また「紫熊戦士たちの物語」では、森崎和幸選手と林選手を取り上げています。
 センターページのカラー写真はFIFAクラブワールドカップ優勝に喜ぶFCバルセロナで、「近い未来、彼らと世界一を」と言うコラムが続いています。マッチレポートは、オークランド・シティ戦、マゼンベ戦、リーベル・プレート戦、広州恒大戦と、天皇杯のFC東京戦とG大阪戦。そして、SIGMA CALENDER、SIGMA SHORT NEWSを挟んで、最終ページでは「新スタジアムの芝をみんなで植えたい」と言うタイトルで、サッカー専用スタジアム建設に向けての機運について書いています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場やV-POINTのほか、広島県内の大手書店で購入できます。また通販はe-VPOINTでどうぞ。
<16.1.19> 昨日恒例の「サンフレッチェ広島を励ます会」が広島市内のホテルで開かれ、サポーターら570人が集まりました。中国新聞によると席上で湯崎広島県知事は「連覇を実現して頂きたい」とスピーチ。一方広島商工会議所の深山会頭は「日本一のチームに相応しいスタジアムを造る必要がある」と強調していたそうです。
<16.1.18> 毎年恒例の宮崎キャンプ応援ツアーの募集が始まっています。ツアーは広島発着の「バスツアー」と羽田空港発着の「飛行機ツアー」の2種類。バスツアーは2/12(金)の夜(8時45分福山駅、9時15分新尾道駅、10時45分広島駅、11時45分新岩国駅)に出発して翌朝宮崎シーガイアに到着。翌日の午前中までキャンプを見学し、2/14(日)の夜に出発地に戻ってきます。一方の飛行機ツアーは2/13(土)の7時50分ごろに羽田空港を出発し、宮崎空港には9時40分ごろ到着。こちらも翌日の午前中まで練習を見学して、2/14(日)の午後6時頃に羽田空港に戻ってくる予定となっています。料金はバスツアーが、広島・岩国発着で2名一室利用の場合50,800円。3名一室利用の場合、4,5名一室利用の場合はそれぞれ3,000円引き、6,000円引きとなります。また福山・尾道発着では1,000円プラスになっています。一方飛行機ツアーは2名一室利用の場合70,800円。こちらも3名一室利用の場合、4,5名一室利用の場合はそれぞれ3,000円引き、6,000円引きです。
 募集人数はバスツアーが70名様、飛行機ツアーが20名様で、申し込み多数の場合は抽選となります。希望される方はハガキかe-mailで、「〒720-0805 福山市御門町3-2-13 ひろでん中国新聞旅行株式会社 サンフレッチェ広島・宮崎キャンプツアー係」かbingo@topic-tour.co.jpまで、「(1)参加者全員の氏名 (2)郵便番号 (3)住所 (4)電話番号 (5)部屋割り」を書いてお申し込み下さい。申し込み〆切は1/20(水)必着で、当選の可否は1/22までにお知らせするとのことです。
<16.1.18> 中国新聞によると昨日吉田サッカー公園で柴崎選手との契約更改交渉を行い、400万円増の推定3,200万円で新たに2年契約を結びました。クラブワールドカップで左膝を痛めた柴崎でしたが、状態は良くなっているようで「もう大丈夫」と語っているとのこと。昨日から野津田、森崎浩らと自主トレを開始して、ランニングやダッシュを繰り返していたそうです。
<16.1.17> 昨日U-23日本代表はAFC U-23選手権の第2戦をタイと戦い、4-0で快勝してグループリーグ突破を決めました。この日のメンバーは北朝鮮戦から6人入れ替えて、GK:櫛引、DF:室屋、岩波、奈良、亀川、MF:矢島(→南野78分)、遠藤、原川、豊川、FW:鈴木(→オナイウHT)、浅野(→久保71分)。立ち上がりはタイの勢いに押されてボールを繋げず、2分にはFKを与え、3分にはCKからシュートを許すなどピンチを迎えます。しかしその後は落ち着きを取り戻して、6分には豊川のクロスに矢島が合わせましたがGKが好セーブ。8分にはスルーパスで抜け出した浅野がペナルティエリア内から強烈なシュートを放ちましたが、ポストに弾かれてしまいます。更に9分には室屋のクロスから豊川が頭で狙いましたがこれもバーに嫌われます。そして前半27分、遠藤のDFライン裏へのパスを鈴木が頭でコントロールしつつ右足で強烈なシュート。これがニアサイドを打ち抜いて、日本が先制点を奪いました。
 後半に入ると手倉森監督はオナイウを投入して2トップのスピードで追加点を狙いに行きます。そして4分、オナイウのクロスは合わなかったものの拾った原川がタッチライン際まで切れ込んでクロス。これを矢島がヘディングで押し込んで追加点を奪いました。その後タイにPKを与えるシーンはあったもののキックミスに救われると、後半30分には岩波のスルーパスで抜け出した久保のシュートがGKに当たり、そのままゴールラインを割って3点目。39分には久保が得たPKを自ら決めて、ダメを押しました。
 フィジカルを生かしてロングボールを放り込んできた北朝鮮とは違って、足下のスキルとアジリティが持ち味のタイは序盤から積極的に攻め込んで来ました。それに対して日本はメンバーの半分を入れ替えたと言うこともあってやや戸惑っていた感じでしたが、しかし徐々に雰囲気に慣れると後は実力差通りの展開になった、と言えると思います。これまでアジアの大会ではナイーブさから自ら崩れることも多かった年代別代表でしたが、このU-23代表はチーム全体で自信を持って戦えているように見えます。本当に厳しい戦いになるノックアウトラウンドに向けて、結果も内容も良い形で進んでいる、と言って良いのでは無いでしょうか。
 ところで2試合目にして先発出場した浅野ですが、スピードとキープ力と言う持ち味は見せることができたと思います。特に前半8分にシュートがポストを直撃したシーンは、浅野らしい突破とシュートの形でした。ただ、時間が経つに従って相手にとって危険なところでボールを持つことが少なくなり、時々持ってもシュートのタイミングをつかめなかったりして得点できなかったのが反省点だと言えそう。過密日程を戦った12月からほとんど休みなしでU-23代表に合流した、と言うことで疲れが溜まっているのかも知れませんが、次こそチャンスを生かしてゴールを決めて欲しい、と思います。
<16.1.17> 中国新聞によると、昨日は森崎和幸選手との契約更改交渉を行い、400万円増の推定4,700万円で1年契約で合意しました。また高橋壮也選手とも契約更改し、50万円増の650万円で3年契約を結びました。
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