10/2〜10/8のSANFRECCE Diary


<16.10.8> 先日組み合わせ抽選会が行われた天皇杯のラウンド16のマッチスケジュールが決まりました。鳥栖と対戦するサンフレッチェはアウェイ(ベストアメニティスタジアム)が会場で、11/12(土)午後3時キックオフ。テレビ放送はスカパー!で行われる予定です。
<16.10.7> 昨日埼玉スタジアム2002で行われたW杯最終予選のイラク戦は、試合終了間際の山口の勝ち越しゴールで日本が勝ち、通算成績を2勝1敗としました。日本代表のメンバーは、GK:西川、DF:酒井宏、吉田、森重、酒井高、MF:本田(→小林81分)、柏木(→山口67分)、清武、長谷部、FW:原口、岡崎(→浅野75分)。最初のチャンスはイラクで、前半3分にCKをアブドゥルアミールがヘディングシュート。これはポストが弾いて危うく先制点を免れました。その後もイラクが運動量とパスの正確性で上回って日本を押し込みましたが、しかし日本もカウンターからチャンスを作ります。そして前半26分、原口の守備からボールを奪って清武がドリブルで攻め上がり、パスを受けた本田が右サイドのスペースへパス。これを右から回り込んだ清武が低いクロスを送ると原口がヒールで流し込んで日本が先制点を奪いました。
 これで落ち着いた日本はようやくボールを支配できるようになって、28分には本田がシュートしましたがGK正面。43分にはFKに本田が合わせましたがこれもGKがキャッチし、その後も清武のスルーパスや原口のドリブルで相手陣内に攻め込みます。しかし後半15分、イラクのFKからアブドゥルアミールにヘディングシュートを決められて、同点に追いつかれてしまいました。
 勝たなければならない日本は点を取るべくチャンスを作り、後半19分には吉田がフリーでヘディングしましたがバーの上。25分の本田のシュートはブロックされ、29分の本田のシュートも枠外。また後半35分の本田のシュートもポストに嫌われます。浅野、小林と攻撃の選手を投入して何とかこじ開けようとする日本。イラクは巧妙に時間を使いつつ、ボールをしっかり繋ぎながら勝ち越し点を狙います。しかしどちらも決定機を作れず後半アディショナルタイムを迎えると、主審が提示したアディショナルタイムは6分。そしてそれも終わろうとした時間帯に得たFK清武のボールははね返されたものの、こぼれ球を山口がボレーで叩くとこれが見事にゴールネットに突き刺さって、日本代表が劇的な勝利を挙げました。
 結果が何より重要なW杯予選。特に初戦で敗れた日本代表にとっては勝利が必須の試合と言うことで、どんな形でも勝ったことは何よりだったと思います。特に、勝利を目指してチームが一丸となっていたこと、それが結果として結実したことは、今後のW杯予選を戦う上で何より重要だったとは思います。しかし相手は最終予選でまだ勝利がないイラクで、しかも五輪代表世代が多くを占めるメンバーだったにも関わらず、苦戦の末にようやく勝ったと言うこと自体、とても褒められたものではありません。ハリルホジッチ監督が言う「デュエル」で負けない、と言う気持ちは見られたものの、日本らしいコレクティブなサッカーができなかったこと、これまで日本代表を支えてきた主力メンバーたちの劣化が明らかになってきたことなど、今後に向けての不安が膨れ上がるような試合内容だったように思います。この勝利で監督のクビは繋がりましたが、次のアウェイ・オーストラリア戦が真価を問われる試合になりそうです。
<16.10.7> 岩手で行われた第71回国民体育大会のサッカー少年男子決勝で、広島県が渡部(広島ユース)の決勝ゴールで大阪府を下し、選抜チームとしては初の、単独チームを合わせると61年の修道高以来55年ぶりの優勝を果たしました。この試合のメンバーは、GK:稲田(高陽高)、DF:大越(広島ユース)、鈴(広島ユース)、中谷(広島ユース)、MF:森保(広島ユース)(→佐々木(瀬戸内高)HT)、堤(皆実高)、松本(広島ユース)、東(広島ユース)、FW:大堀(広島ユース)(→森内(皆実高)70+3分)、山口(観音高)、渡部(広島ユース)。ゲキサカの記事によると前半は広島が運動量で上回って大阪守備陣に圧力をかけ、26分に堤のクロスを大堀が頭で押し込んで先制点を奪いました。後半も広島がチャンスを作りながらも突き放せず、逆に28分に同点に追いつかれてしまいました。しかし広島はこれで落胆することなく攻撃のギアをあげ、1分後に渡部がわずかに空いたシュートコースを右足で射ぬいて勝ち越し、その後の大阪の攻撃を凌いで逃げ切りました。

ゲキサカ 渡部
<16.10.6> 昨日行われた国体のサッカー少年男子準決勝で、広島県代表は2-0で東京都を下して40年ぶりの決勝進出を決めました。ゲキサカによると序盤の主導権争いから広島が先に攻撃のリズムを掴み、前半12分から次々とチャンスを作りました。それに対して東京は長めのボールで攻め込んできたものの、サンフレッチェユースの大越、鈴、中谷が構成する3バックはしっかりと対応して前半のシュートをゼロに抑えました。東京がツートップを入れ替えて臨んだ後半は、最初に決定的なチャンスを作られ徐々に流れが東京に傾いたそうです。しかし広島は慌てずにしっかりとボールを動かして押し返し、ついに後半21分、東(広島ユース)のクロスを山口(広島観音高)がヘッドで決めて先制点を奪いました。続いて26分には佐々木(瀬戸内高)のクロスのこぼれを大堀(広島ユース)が決めてリードを広げると、その後はゴール前を固めて逃げ切りました。今大会は10得点中9得点を後半以降に挙げるなど、粘り強い戦いで勝ち進む広島県代表。決勝は初優勝を狙う大阪府との対戦です。

ゲキサカ 山口 3バック 松本 竹浪(東京)
<16.10.5> 日本サッカー協会は昨日「第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会」の4回戦以降の組み合わせ抽選会を行い、サンフレッチェの対戦相手が決まりました。それによると11/12に行われる4回戦の対戦相手はサガン鳥栖。この試合に勝つと準々決勝は鹿島×神戸の勝者との対戦になり、準決勝は(横浜FM×新潟)×(G大阪×清水)からの勝ち上がりチームと対戦することになります。試合会場は未定ですが、トーナメント表を見ると広島は一番下なのでいずれもアウェイゲームになる可能性が高そう。今年は決勝が吹田スタジアムなので例年よりはましなのですが、サンフレッチェの宿命である長距離移動との戦いにも勝たなければ天皇杯制覇はありません。
<16.10.5> 昨日行われた国体少年男子の準々決勝で新潟県代表と対戦した広島県代表は、2回戦に続いて0-2からの逆転勝ちで準決勝に進みました。ゲキサカの記事(戦評 佐々木(瀬戸内高) 鈴(広島ユース) 山口(広島観音高))によると強風が吹き荒れる中の試合だったそうで、その風を味方につけた新潟に後半15分と20分に点を奪われ2点のリードを許しました。しかし広島は焦れることなくしっかりとボールを動かして攻め込むと、後半23分に交代出場の佐々木が追撃のゴール。そして試合終了間際の後半35分に佐々木がクリアボールをねじ込んで延長に突入しました。そしてPK突入直前の延長後半アディショナルタイムに山口が勝ち越しゴールを決めて、準決勝進出を勝ち取りました。
<16.10.4> 来季の広島入りが内定した松本泰志選手が昨日昌平高で記者会見に臨み、「少しでも早く試合に出られるように頑張りたい。将来は広島の顔、日本代表の顔となる選手になりたい」と意気込みを語りました。ゲキサカの記事によると村山強化担当は高校総体の2、3回戦を見て「これはいけると確信した」とのこと。大会が広島開催だったことから翌日には足立強化部長も直接プレーを見ていたらしく、大会翌日からはサンフレッチェの練習にも参加していたそうです。松本はその後もサテライトの湘南戦にもプレーするなど練習参加しながら「成長する伸びしろがある」ことを示したとのこと。3週間近い練習参加によって「うちの選手としての育成は始まっている」(村山強化担当)とのことなので、今後の高校選手権のプレーなどにも注目したいと思います。
<16.10.4> 一昨日行われた国体少年男子の1回戦は、サンフレッチェユースの渡部快斗選手のゴールで愛知県に1-0で競り勝ちました。また昨日は宮崎県と2回戦を戦って、2点のリードをひっくり返して3-2で勝ちベスト8に進出しました。
<16.10.4> 土曜日に高円宮杯プレミアリーグウェストの第15節を戦ったサンフレッチェ広島ユースは、後半終了間際の勝ち越しゴールでG大阪ユースを下し首位をがっちりとキープしました。メンバーは、GK:伊藤、DF:東野、里岡、川井、MF:力安、満田、宮本(→藤原53分)、川村、FW:山根(→三原90+2分)、村山、明比(→根角83分)。ガンバ大阪のオフィシャルサイトによると、前半は広島が攻め込むシーンが多かったとのこと。5分には決定的なチャンスを決めることができませんでしたが、前半24分にこぼれ球を山根が押し込んで先制点を奪いました。しかし給水タイム後の30分にCKから失点して前半を同点で折り返すと、後半はガンバに攻め込まれるシーンが多かったそうですが、後半50分に満田のパスを川井が決めてで勝利しました。第15節の全結果と順位表は次の通り。
【第15節】
神戸弘陵高  1-3 C大阪U-18
G大阪ユース 1-2 広島ユース
大分U-18   0-4 神戸U-18
東福岡高   3-7 京都U-18
大津高    4-2 名古屋U18

         試合 勝点 勝 分 負 得失差
1 広島ユース   15    38   12   2   1   +19
2 C大阪U-18   15    32   10   2   3   +19
5 神戸U-18    15    28    8   4   3    +9
3 東福岡高    15    27    8   3   4    +2
4 G大阪ユース   15    25    8   1   6    +4
7 京都U-18    15    15    4   3   8    -4
8 大津高     15    15    5   0  10    -8
6 神戸弘陵高   15    13    3   4   8   -14
9 名古屋U18    15    10    2   4   9    -8
10 大分U-18    15     9    2   3  10   -19

<16.10.2> 昨日ホームで行われた2nd stage第14節FC東京戦は、終了間際の失点で連敗を喫しチャンピオンシップ進出の可能性が無くなりました。
 宮吉が久々にベンチ入りしたものの先発は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  丸谷

ミキッチ           柏(→清水85分)

   茶島      柴崎
   (→宮吉62分)
       ウタカ(→佐藤77分)

SUB:増田、野上、森崎和、森崎浩
 対するFC東京は、GK:秋元、DF:室屋、森重、丸山、徳永(→橋本45+1分)、MF:梶山、田邊、河野(→羽生81分)、東、中島、FW:平山(→バーンズ65分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは東京の前からのプレスを剥がせず押し込まれ、3分には河野が、4分には中島がシュートしましたがいずれも林がキャッチします。そして5分に茶島がロングドリブルでチャンスを作ったのをきっかけに、その後は広島がペースを握ります。6分にはウタカのパスを受けた茶島が左足で狙いましたが枠外。10分には水本が遠目から狙い、11分にはミキッチのクロスに柏が飛び込みましたがこれも枠を外れます。13分には柴崎、14分にはウタカが狙いましたがなかなかゴールを割ることができません。その後は再び東京がボールを支配したものの、広島も粘り強い守備でシュートを許さず、28分ごろからはまたもやペースが広島に移ります。そして28分には青山が、ウタカがシュートを放ち、その後も水本が、柏が、千葉が狙いましたがどうしても決めることができず、両者得点の無いままに前半を折り返しました。
 後半の立ち上がりにチャンスを作ったのは広島で、高い位置でのボールカットから、あるいは柏のクロスから東京ゴールに迫ります。対する東京も3分に右からの速いクロスに中島が合わせましたが枠外に外れます。9分には丸谷のボール奪取から青山の横パスを茶島が狙ったもののGK正面。19分には宮吉のパスをウタカが狙いましたが惜しくも右に外れます。選手交代をしながら流れを掴もうとする両チーム。特に広島は宮吉のプレーからチャンスが広がる場面が増えます。そして44分にはCKの折り返しから佐藤が至近距離から狙いましたがGKの好反応に防がれ得点を奪えません。逆に後半アディショナルタイムに、左サイドからドリブルを開始した中島がワンツーを使って広島ゴール前まで来ると、U-23代表で何度も見たような形のシュートが決まってしまいます。そしてこれが決勝点となって、広島はまたもや0-1での敗戦を喫することになりました。
 攻めても攻めても点が取れず、逆に一瞬の隙を突かれて失点して敗戦する。この試合はまるでここ数試合のサンフレッチェをそのままなぞったかのような展開、そして結果でした。内容が悪いわけではなくむしろ良かった、と言うのもこれまでと同じ評価なのですが、しかしながらこれだけ同じことが続くということは、単なる運不運で片づけられない何かがある、と考えざるを得ないように思います。試合後に佐藤選手は「シュート数は多かったが、狙いを持って攻めて必然的にゴールをとれるようなシュートは少ない」と語っていますが、この試合はまさにそんな感じ。記録上はシュートを15本も打っていますが、フリーで打っていても目の前にはDFがいる、と言う状況が多いなど完全に崩した、とは言えない形が多かったように思います。そしてそもそもビルドアップの部分でもキープしきれなかったり、あるいはパスが乱れたり、と言うことが多く苦しい組立を余儀なくされました。これは怪我人続出でチーム戦術の精度を上げる練習ができていない、と言うことと同時に、短いオフを挟んで8ヶ月間ずっと戦い続けてきたことによる疲労が蓄積している、と言う側面は否めないように思います。やはり主力に次々と怪我人が出たことと同時に、浅野だけでなく野津田や吉野ら多くの選手が出場機会を求めて期限付き移籍したことの影響が、ボディブローのように効いてきたと言うことなのではないでしょうか。そう言う意味で、この試合はこれまでと同様に、今年の苦しい戦いを象徴するような内容だったと言えるように思います。
 チャンピオンシップ出場が無くなり、残すタイトルは天皇杯だけになったサンフレッチェ。残りのリーグ戦3試合でチームを整備して最後の戦いに臨んで欲しいのですが、しかしそろそろ来季に向けての準備も進めなければなりません。特に「4年間に3回優勝」と言う黄金期を作った主力選手たちが軒並み30歳を越えてしまったことで、世代交代も待ったなしの状況となっています。野津田や川辺ら他クラブで修業している選手を呼び戻すのは当然として、その他の選手ももっともっと成長して欲しいもの。今出場機会を掴んでいる丸谷や茶島だけでなく、宮吉や皆川、野上ら「レギュラー未満」の選手やベンチ入りもぎりぎりのメンバーも含めて、これまでの主力を脅かすような力を付けてもらわなければなりません。ここからの2週間の休みの間に疲れがたまっている主力はしっかりと心と身体を整備して、トップフォームを取り戻して欲しいのですが、それ以外の選手たちはこれまで以上に練習して、出場機会を掴んでチームを救って欲しいと思います。

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