11/13〜11/19のSANFRECCE Diary


<16.11.19> 中国新聞によると、昨日佐藤寿人選手はサンフレッチェと2度目の交渉に臨みましたが、残留か移籍かについての明言はしなかった、とのことです。サンフレッチェは「選手として必要だ」と残留を求めたものの、提示金額は今季の5,800万円を下回るものだったとのこと。織田社長は「短い出場時間でもゴールを奪うのは彼にしかできない役割」、森保監督は「練習で良ければ試合に出られる」と説得したそうですが、やはり提示金額はその選手の評価。名古屋がそれ以上の金額を提示してくれば、心が動くのは止むを得ないものと思われます。佐藤選手は「長引かせるつもりはない。練習再開までに、どちらか決めたい」と語っているので、早めに決着がつく可能性もありそうです。
<16.11.19> Jリーグは昨日、J1各クラブの監督・選手による投票結果をもとに「2016Jリーグ優秀選手賞」を発表し、広島からは塩谷とウタカが選ばれました。今回選ばれたのは次の33人。
【GK】西川(浦和)、中村(柏)、キム・スンギュ(神戸)
【DF】昌子、西(鹿島)、遠藤、槙野(浦和)、中谷(柏)、
    森重(FC東京)、エウシーニョ、車屋(川崎F)、吉田(鳥栖)、
    中澤(横浜FM)、藤春(G大阪)、塩谷(広島)、
【MF】阿部、柏木、関根(浦和)、大島、中村(川崎F)、
    家長(大宮)、齋藤(横浜FM)、レオ・シルバ(新潟)、
    井手口(G大阪)
【FW】興梠、武藤(浦和)、クリスティアーノ(柏)、
    大久保、小林(川崎F)、アデミウソン(G大阪)、
    ペドロ・ジュニオール、レアンドロ(神戸)、ウタカ(広島)
 今年は12/20に開催される「Jリーグアウォース」で、この中からベストイレブンが選ばれます。
<16.11.18> 中国新聞によると、佐藤寿人選手は名古屋からのオファーを受けていることを明らかにし、夜には初交渉を行ったそうです。今季は最終節でJ2降格が決まった名古屋は、監督も社長も退陣が決まっただけでなく、レギュラー級の選手との契約を終了するなど揺れ動いていますが、川崎Fの風間監督が次期監督に有力だとの噂もあります。佐藤寿人選手は選択肢としては広島が一番だという点は変わらない、とは語っていますが、やはり「ピッチの中で必要とされるかどうか」によって決めることになるのではないでしょうか。
<16.11.18> オーストラリアキャンプ中のサンフレッチェのメンバーは、昨日ウェスタンシドニー・ワンダラーズU-20と練習試合を行い、3-1で勝ちました。モバイルサイトによるとメンバーは、GK:増田、DF:野上(→練習生81分)、ヘンリー、長沼(→練習生88分)、MF:清水、練習生(→川崎HT)、宮原(→茶島37分)、高橋(→練習生87分)、宮吉(→練習生77分)、アンデルソン・ロペス(→松本67分)、FW:皆川。先制点は前半6分で、高橋のクロスを宮吉が頭で決めました。その後は守備は安定していたもののなかなかクサビが入らず思うようにチャンスを作れなかった模様です。後半立ち上がりは良い攻撃を見せたそうですが、暑さと疲労が影響したか動きが悪くなり、後半19分に右サイドで起点を作られ同点に追いつかれてしまいました。しかし後半21分にアンデルソン・ロペスが左足で強烈なシュートを突き刺すと、29分には再び高橋のクロスを宮吉がヘッドで叩き込んで、そのまま試合を終えました。
 この試合は、勝利はしたものの相手のクォリティを考えればとても満足できるものではなく、横内コーチもインタビューの最初に「本当に全然ダメでした」と語るほどだったとのこと。ボールを後ろで回すばかりでチャレンジがなく、サンフレッチェらしいサッカーからはほど遠いものだったそうです。移動と練習、そして慣れない環境で身体が動かなかったとしても、練習試合だということを考えれば失敗を恐れてはいけないはず。次は中1日でこの遠征最後の練習試合を行いますが、天皇杯や来季に向けて、ポジションを奪う勢いを見せて欲しいと思います。
<16.11.17> 先週発売の紫熊倶楽部12月号(Vol. 226)は、森崎浩司選手の特集号。「広島の勇気 THE GREAT 7」と題して、1冊のほぼ全部を使って森崎浩司選手について書いています。
 最初の記事は、彼の現役最後のインタビュー。実は昨年のシーズンで引退しようと思っていた、と言う言葉から始まって、昨年から今年にかけての苦闘と今季のプレー、また引退を決断した理由、森崎和幸選手との関係、そして引退後のことまでいろいろな側面から「森崎浩司のいま」を語っています。
 これに続くのは、森崎浩司選手を支えた2人の人物についての記事。妻・森崎裕子さんと、吉田サッカー公園の近くのお好み焼屋さんの女将さんの「大ちゃん」が、病と闘う彼をどのように支えていたか、を綴っています。
 森崎浩司選手の現役引退に寄せた「仲間たちから贈るラストメッセージ」では、森崎和、寿人、青山、林、ウタカ、ミキッチに加えて、浦和の阿部、柏木、李、槙野が言葉を寄せています。加えて「紫熊短信」でも、千葉を除くトップチーム所属の全選手からのメッセージが書かれています。
 後半のカラーページの最初の記事は編集長によるスペシャルコラム。続いて森崎浩司選手のプロとしての歴史を、デビュー戦となった2001年の福岡戦から写真とともに振り返っています。また彼の「恩師」であるペトロヴィッチ監督と森保監督も言葉を寄せています。「MATCH REPORT」は川崎F戦、福岡戦、新潟戦。そして最終ページは、2012年の佐藤寿人選手以来チーム2人目の得点王となったウタカ選手を取り上げています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。V-POINTと広島県内の大手書店で発売中です。また通販はe-VPOINTからどうぞ。
<16.11.16> 日本代表は昨日ロシアワールドカップ最終予選の第5戦を戦い、サウジアラビアを2-1で下して2位に浮上しました。ハリルホジッチ監督はオマーン戦の結果を受けて若手を先発に起用して、GK:西川、DF:酒井宏、吉田、森重、長友、MF:長谷部、山口、清武(→香川64分)、FW:久保(→本田HT)、原口、大迫(→岡崎90+3分)、と言うメンバーを送り出しました。そしてその決断は正解で、立ち上がりから球際の強さと運動量で上回ってサウジアラビアを圧倒します。前半4分にはFKから吉田が頭で狙いましたが枠外。20分には大迫がペナルティエリア内でボールを収め、反転してシュートしましたがGK正面。39分には久保の落としを大迫がダイレクトで叩きましたが枠を外し、42分の原口のミドルも枠を外れます。そして前半43分、ペナルティエリアのやや外から清武が放ったシュートをブロックしたDFの手に当たったとしてPKを獲得。このチャンスを清武がしっかり決めて、1点リードで前半を折り返しました。
 後半から本田が2列目右に入った日本は、前半同様に速い切り替えからチャンスを作ります。サウジアラビアも足下の高い技術を生かしつつ日本陣内に迫ります。しかし日本はしっかりとブロックを作ってシュートも打たせず流れを相手に渡しません。そして後半35分、本田のパスで抜け出した長友が左サイドの深い位置から鋭いクロスを入れると、香川が流したボールを原口が決めて、リードを2点に広げます。その後サウジの攻撃に1点は失ったものの西川の好セーブもあって、日本が貴重なホームでの勝利を挙げました。
 この試合のポイントは、香川に続いて本田も先発から外して大迫と久保を先発起用したことだったと思います。所属チームでの好調を反映してか運動量が多く動きも鋭く、中盤の原口や清武らとともにチーム全体を引っ張っていました。これによりグループリーグ最大のライバルであるサウジアラビアを内容的に圧倒。終盤の1失点は余計だったものの、ほぼ理想的な勝利だったと言って良いと思います。この試合で途中出場に終わった本田、香川、岡崎がこのままフェイドアウトするとも思えないのですが、それにしても日本代表に正当な競争原理が働いて、調子の良い選手が出て結果を出す、と言うことになったのは大きな前進だった、と言えるのではないでしょうか。
 この結果、アジア最終予選は半分を終えてサウジアラビア、日本、オーストラリア、UAEが勝ち点1差の中にひしめく大混戦となりました。後半の日本は中東でのアウェイを3試合戦わなければならない、と言う厳しい日程となりますが、日本のサッカー界全体の力で勝ち抜いて欲しいと思います。
<16.11.16> サンフレッチェの選手たちは昨日、12時間以上かけてシドニー近郊のパラマッタに到着しました。モバイルサイトによると参加したのは清水、増田ら27歳から下の選手たち。リハビリ中の佐々木は大事を取って、また丸谷は体調不良で参加を見合わせたものの、野上やアンデルソン・ロペスらレギュラーを掴みつつある選手に加えて、来季の加入が内定している松本も参加しているとのこと。また、広島ユース出身でオーストラリア2部のエッジワースでプレーしている森保圭吾も練習参加しているそうです。選手たちは今日から連日の2部練習で鍛えて、天皇杯と来季に向けてレベルアップしてきます。
<16.11.15> 中国新聞によると、佐藤寿人選手にJリーグクラブからの獲得オファーが届いているとのことで、移籍も視野に入れつつ近日中に話し合うことになっているとのことです。2005年に仙台から広島に加入して以来エースとして君臨してきた寿人でしたが、今季はリーグ戦の先発はわずかに7試合。また途中出場も含めて19試合の出場にとどまり、12年続いていた2桁ゴールも途切れてしまいました。今季は攻撃陣が再編されたこともあって出場機会減少は仕方がない面はあったとは言え、寿人にとっては「広島以外のチームならまだまだやれる」と言う思いは強いはず。また寿人のような点取り屋を必要としているチームも多いはずなので、複数のオファーが届いている可能性もありそうです。寿人は「広島にも、オファーしてくれた相手に対しても早く決めないといけない。自分の中でしっかり悩みたい」と話していたそうなので、年末の天皇杯を待たずに結論が出るかも知れません。
<16.11.15> サンフレッチェは昨日、オーストラリア遠征に出発しました。中国新聞によると、アンデルソン・ロペスや茶島、野上ら若手に加えてユースの選手や練習生も含め若手13人が参加しているとのこと。出場機会の少ない選手の底上げが目的で、シドニーに滞在してウェスタンシドニー等と2試合を予定しているとのことです。モバイルサイト「TSSサンフレッチェ広島」では現地からレポートするそうですので、まだ加入していない方はこの機会にぜひどうぞ。
<16.11.14> 昨日サンフレッチェユースはJユースカップの準決勝を戦い、松本山雅U-18に7-0で勝って3年ぶりの決勝進出を決めました。この日のメンバーは、GK:大迫、DF:東野、イヨハ(→宮本86分)、里岡(→藤原73分)、MF:川井(→渡部78分)、力安、川村(→松本73分)、東、満田、FW:山根、仙波(→三原83分)。先制点は前半8分で、川井が25mほどのFKを壁の横を抜きゴール右隅に決めました。2点目は前半14分で、相手陣内でボールを奪った仙波がそのままゴール。続いて18分には満田のスルーパスで抜け出した山根が見事なゴールを決めて、3点リードで前半を折り返しました。そして広島は後半も手を抜くことなく攻めつつづけ、後半20分に東野、25分に山根、26分と43分に満田が次々とゴールを陥れてそのまま押し切りました。決勝は今週土曜日の午後1時からヤマハスタジアム。相手は高円宮杯プレミアリーグイーストで2位につけるFC東京U-18です。

サッカーダイジェスト  7発大勝でファイナル進出  百獣の王のごとく
ゲキサカ  力と技を見せつける  川井の魔法の右足

<16.11.13> 昨日鳥栖のベストアメニティスタジアムで行われた天皇杯4回戦は、攻撃陣の揃い踏みゴールで3-0で鳥栖を破り、2年連続でベスト8に進出しました。
       林卓人

    塩谷 野上 森崎和

     青山  丸谷(→水本60分)

柏             清水

  A・ロペス    柴崎
  (→森崎浩88分)
       ウタカ(→皆川83分)

SUB:増田、ミキッチ、宮吉、佐藤
 対する鳥栖は、GK:林彰洋、DF:谷口、キム・ミンヒョク、青木(→三丸60分)、吉田、MF:金民友、高橋、福田(→石川89分)、鎌田、FW:早坂(→エル・カビル56分)、豊田、と言うメンバーでした。リーグ戦から9日間空いたことが幸いしたか立ち上がりから広島の動きが良く、いきなり柏がドリブルからクロスを上げて、逆サイドで清水が戻したボールに丸谷が走り込む、と言うシーンを作ります。しかしパスミスも多く、10分には金民友に奪われてクロスを豊田が頭に当てましたが枠外。12分には高橋が遠目から狙ってきます。そして先制点を奪ったのは前半18分。中盤での軽快なパス交換からアンデルソン・ロペスが前を向くとDFラインの裏への浮き球のパス。ここに走り込んだ柴崎がGKの頭の上を抜くシュートを決めました。
 その後も広島はボールを握り続け、20分には青山が超ロングシュートを狙うなど追加点を奪いに行きます。そして前半25分、柏が奪ったCKから柴崎のゴールにウタカがニアに走り込むと、コースを狙った「ゴールへのパス」がGKの逆を突いてネットを揺らし、リードを2点に広げました。
 フィッカデンティ監督はその後金民友と高橋のボランチ2枚にマークをはっきりさせて流れを変えようとします。それによってボールの奪いどころがはっきりしたか、広島のビルドアップのボールを奪われ逆襲されるシーンが増えます。しかし広島は速い切り替えで鳥栖に自由を与えず、決定的なピンチは43分の鎌田のシュートのシーンぐらい。そのまま2点のリードを保ったままで、ハーフタイムを迎えることになりました。
 後半も立ち上がりは広島が攻勢に出て、何度も鳥栖ゴールに迫ります。そして後半7分、アンデルソン・ロペスがセンターサークルからやや鳥栖陣内に入ったところから左足を振り抜くと、シュート回転のボールがゴールに右上隅に突き刺さってリードを3点に広げます。その後は鳥栖にボールを回される時間も長かったものの、後半20分の豊田のダイビングヘッドは林卓人が横っ飛びでキャッチ。その後も鳥栖に何度か良い形でシュートを打たれましたが、しかしDF陣が最後まで身体を寄せたためかボールは多くが枠外に外れて行きます。広島は皆川を前線に置いて起点にして4点目を狙いつつ失点することなく、3点リードを保ったままで試合を終わらせました。
 試合終了後に森崎和幸選手は「3点目が入った後も気を引き締めていました」と語っていますが、おそらくこれは選手だけでなくサポーターも含めたチーム全体の思いだったでしょう。早い時間帯に3点リードした、と言うのは2nd stageのアウェイゲームと同じでしたが、その時には鳥栖の反撃に遭って2点を奪われ、最後は危ない勝利になりました。そうさせないためには、とにかく1点も許さず守りきること。「今年はなかなかできなかった」(森崎和。モバイルサイトによる)勝ち方ができたことが、天皇杯制覇と来季の戦いに向けて重要だったと言えます。塩谷、野上、森崎和、と言うDFラインの組み合わせは先発からは初めてだったわけですが、この布陣で無失点で終えることができたのは今後に向けて大きかったと思います。佐々木も練習に復帰しているらしいので、仮に千葉が戻ってこれなくても今後に向けて目処が立った試合だったと言えるでしょう。
 もう一つの収穫は、攻撃陣3人がそれぞれ得点を決めたということでしょう。その中でアンデルソン・ロペスのゴールは、もし天皇杯に「週間ベストゴール」があれば文句なく選ばれるレベルだったと思いますが、それ以上に素晴らしかったのは1点目だったと思います。中盤でのワンタッチのパス交換からアンデルソン・ロペスがフリーで前を向くと、柴崎が走り込む場所にぴったりのタイミングでパスを送ってゴールを導きました。テレビの解説は「偶然だったのではないか」と言っていましたが決してそんなことはないはず。おそらくは何度も何度も練習してお互いのイメージを合わせたことで、このゴールという結果に繋がったのではないかと思います。今季は攻撃陣に怪我や移籍が相次いでなかなかメンバーが固定できず、また連戦のため練習で合わせる時間もなかったことが苦戦の一因だったわけですが、それに対する一つの回答が得られたゴールだった、と言えるように思います。中国新聞によると10月下旬の段階でアンデルソン・ロペスの来季の契約は「リーグの残り試合と天皇杯で判断する」と言う方針だったそうですが、この試合によって来季の契約が確実になった、と言えそうです。
 これで昨年に続いて準々決勝に進出したサンフレッチェですが、次の試合まで1ヶ月半空くと言うことで主力は3週間休養を取るとのこと。また若手は今週はオーストラリアに遠征して、その後2週間休んで、12月から練習再開することになるそうです。チャンピオンシップとクラブワールドカップのためかなり間の抜けたスケジュールになりますが、しかし昨年はその間に過密日程を戦った末にへとへとの状態で天皇杯を迎え、FC東京には勝ったもののG大阪に敗れて決勝進出を逃しているわけで、それに比べればずっと良い状態で迎えることができます。なかなか結果を出せなかった2016年シーズンを良い形で終えるために、これから1ヶ月半を有効に使って天皇杯に備えて欲しいものです。

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